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パーフェクト講義-英文法編の気になる内容をレビュー

前回,スタディサプリENGLISHのパーフェクト講義についての記事を書きましたが,その内容はあくまで,TOEICのパートごとの傾向や対策に心構えなどと,本番の公開テストを解くための実戦的な内容に限られていました。

それに対して,今回の記事で紹介するのは「パーフェクト講義-英文法編」です。

その目指すところは大きく異なっており,リスニングやリーディングセクションの全問題に対する攻略法を提示するのが通常のパーフェクト講義だとすれば,今回の英文法編は,文法力の増強に特化した学習コンテンツとなります。

文法は問題を解く際にはもちろん,解説を読む際の理解度にも関わってくるので,本コンテンツで学ぶことは自身の英語力を根本から底上げすることと変わりません。

それでは以下で,英文法編にどのようなトレーニングがあるのか,詳しくレビューしていくことにしましょう!

パーフェクト講義-英文法編とは

パーフェクト講義英文法編の概要

そもそも,スタディサプリENGLISHのパーフェクト講義とは「TOEIC L&R TEST対策コース」のみで提供される,関正生先生の講義が受けられる人気コンテンツです。

ただし,先述の通り,通常のものと英文法編の2つに分かれており,前者はTOEICの各パートに典型的な問題を53個のパターンに分け,問題を解くためのコツを学びためのものですが,後者は,高校までに習う文法知識のうち,TOEICに出てくるものを中心にまとめています

なお,TOEICで「文法」というと,Part5や6の文法問題を思い浮かべられる方もいらっしゃるかと思いますが,英文法編は,限られたパートの対策に役立つだけでなく,TOEICのあらゆる問題の得点力に直結する文法知識を習得できるのが特徴です。

例えばPart1のリスニング問題の会話文に,What do you do?が出てきたとしましょう。

この表現が「あなたの職業は何ですか」という意味だと丸暗記してしまうのもありですが,文法編で学んでおくことで,

2つ目のdoは関先生が言うところの「過去現在未来形」をしているから,直訳すれば「あなたは過去現在未来において何をしている人ですか」という意味になるよな。とすれば「いつもしていること」,つまり「仕事が何か」を尋ねている文になるわけだな。

などと考えられるようになります。

丸暗記には時間がかからない分,応用性に乏しく,すぐに忘れてしまうのがネックです。

さすがに,明日TOEICがあるわけではないですから,丸暗記せずに済むところはできるだけ論理立てて理解しておきたいものでしょう。

さて,このパーフェクト講義-英文法編で扱う内容は,以下の通りです↓

時制,仮定法,助動詞,不定詞,動名詞,分詞,受動態,関係詞,比較,冠詞,名詞,代名詞,形容詞,副詞,語法,前置詞,接続詞,文型

お手持ちの文法書がある方は,目次の部分を眺めていただけたらと思いますが,ほぼすべての文法範囲が網羅できていることがわかるでしょう。

これら1つの項目につき1~5つのレッスンが用意されていますが,各レッスンにかかる時間はわずか10~15分です。

そのため,時間は思った以上にかからず,集中して取り組めば1週間で終えることも夢ではありません。

通常,高校で習う英文法を網羅的に学ぶには1年近くがかかります。

TOEICに数年計画で臨むのであれば良いでしょうが,多くの方はずっと文法だけ勉強するわけにもいかないでしょう。

実際,文法を学習するときに陥りがちなのは,全部を隅から隅まで学ぼうとして挫折してしまうことなのですが,パーフェクト講義-英文法編では,レッスン内容が約5分になるよう調整されているので,ちょっとの集中でパッと学べてしまいます。

とはいえ,その内容は中々に本格的なもので,応用が利きやすい,核となる考えを学ぶことが可能です。

次章から,より詳しく具体的に取り上げて説明していきますが,関先生は文法用語を極力避け,説明を簡略化したり,「TOEICにおいて,この文法知識がどのように狙われるか」といった点にもしっかり言及してくれています。

 

 

英文法編のトレーニング内容

パーフェクト講義英文法編のレッスン選択画面

今回は「時制」の文法範囲から,「現在形の特殊用法」というレッスンを取り上げてレビューしていくことにします。

まず,上記画面から対象レッスンを選択しましょう(上から2つ目です)。

すると以下のようなトレーニング一覧が出てきます↓

パーフェクト講義英文法編のトレーニング一覧

1つのレッスンはこのように「チェック問題・解説講義・問題演習」の3つからなっていますが,それぞれに説明を加えていきましょう!

チェック問題

チェック問題では,いきなり問題を解くことになりますが,1問につき20秒という制限時間が課される点に注目です↓

パーフェクト講義のチェック問題

右上にあるタイマーの表示時間は20秒からどんどんと減っていきます。

このように急かされると試験さながらの緊張感が生まれるので,実戦的な機能だというわけです。

答えはパッとお分かりになったでしょうか。

実際のTOEICテストでは,このくらいのスピードで解かないといけないということを身体に覚え込ませましょう。

解き終わると,次のページで正解と本文の意味,そして解説を確認することになります↓

チェック問題の解答

If節の中の動詞が現在形(accepts)ですが,それに惑わされず,未来形を選択するのがポイントです。

解説は以下のようなしっかりとしたものが用意されていますが,さらにこの後のトレーニングとして,関正生先生による動画まで用意されているので,ここでは中程度の理解でも構いません↓

チェック問題の解説

チェック問題は全部で3問ありますので,とにかく答えを出して丸付けしましょう!

なお,トータルでかかる時間については,解説をしっかり読んだとしても約5分程度といったところです↓

チェック問題の学習時間

 

解説講義動画

チェック問題を解き終わると,次に解説動画を観ることになります。

動画の長さとしてはこちらも数分程度で,チェック問題を再度解く際に,どのような点に注意して解けばよいのかを学ぶための講義です。

もし,チェック問題が全問正解だった場合でも,本動画ではためになる新しい視点が手に入ることもありますので,飛ばさずに視聴することをおすすめします。

さて,先ほど解いたチェック問題に対応する動画内容ですが,「時や条件を表す副詞節の中では,未来を表すときも現在形にする」というルールの解説から始まりますが,その内容は高校生のときに授業で教わるものとはやや異なるようです

解説講義動画の様子

例えば,「節や句」といった文法用語を使わず,ただ単に「まとまり」と呼ばれる点や,「大学受験では従属節の時制を問われることが9割であるのに対し,TOEICにおいては主節の時制の方が問われることが多い」などといった,関先生の経験則に基づいた独自の解説がなされるのが特徴です。

各文法事項の最初には「○○の概念」といったレッスンがもれなくあるのですが,それはどうやら「丸暗記を激減させるためのルールを説明する」目的で,このような構成になっていることもわかってくるでしょう↓

パーフェクト講義英文法編のレッスンタイトル

なお,解説講義の一部を印刷できる機能もあるにはありますが,関先生の動画にある解説まですべてを収録したテキストが購入できるので,そちらもおすすめです↓

パーフェクト講義のテキスト
パーフェクト講義のテキストの使用感と注文方法

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問題演習

「問題演習」は全部で10問あり,最初に解いたチェック問題の類問が並んでいます。

こちらの解説動画は用意されていませんが,解くだけで先の動画内容を深く理解できる復習用のトレーニングです↓

問題演習

最初の5問こそ2択となっていますが,後半になると4択に倍増します。

解説の中には,先ほどの動画内容をふまえたものも出てきますので,動画とこの解説で理解は完璧になることでしょう↓

問題演習の解説

 

 

パーフェクト講義-英文法編を受講する際の注意点

注意をうながす看板

パーフェクト講義-英文法編を受講する際の注意点についても触れておきます。

この英文法編で扱うのは,あくまで「TOEICに頻出の文法内容」であり,中学英語からわかりやすく復習できる内容であることは確かなものの,高校の文法知識が多く見受けられます(先に紹介した時制の文法知識にしても,実際に習うのは中学ではなく高校です)。

また,文法問題に出てくる構文も中々の難易度ですので,例えば,以下の文構造が把握できない(どこが主語かわからない)方には,パーフェクト講義-英文法編は難易度が高すぎるでしょう↓

パーフェクト講義英文法編の難易度

そういった方は,最近追加になった学習コンテンツである「基礎英文法講座」の方を先に受講することをおすすめします↓

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もちろん,同じコース内のコンテンツですので追加料金はかかりませんし,このような入門的な講座が加わって,ますます隙がないTOEIC対策ができるようになりました。

もっと英文法を学びたいという方は,小中高生向けのスタディサプリを使って,中高の英文法を学び直すこともできます(大人の方でも使えます)が,それは先述の通り数年計画になってしまうので現実的ではありません。

本番まで3ヶ月以上残っているのであれば,同じスタディサプリ(ベーシックプラン)の教材を使って,コーチによる個別指導が受けられる「パーソナルコーチプラン」の方にグレードアップすることをおすすめします↓

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余談ですが,目標がTOEICスコアを上げることであっても,基礎をしっかり身に付けることで全体的な英語力が底上げされ,結果的にハイスコアに結び付く場合も多々あります。

スタディサプリのTOEIC対策コースに申し込むと,無料特典として「日常英会話コース」が付いてくるのですが,是非そちらも使って学んでみてください。

特に,スコアがそこまで高くないような方が独学する場合,TOEIC対策コースの内容はわかるところだけ完璧にするようにして,あとは下記レッスンで学んでみるのも1つでしょう↓

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実際,このコースのみを使って,TOEICスコアが580から725点になった方や,700点が850点になった方もいました。

根本の英語力さえ上がれば,後はTOEIC独自の出題形式に慣れるくらいで,これほどの点も取れてしまうことがわかる好例ですね。

 

 

まとめ

かつてのパーフェクト講義英文法編のトレーニング例

以上,スタディサプリENGLISHのTOEIC L&R TEST対策コースから,パーフェクト講義-英文法編の内容についてレビューしてきました。

この学習コンテンツをこなすことで,TOEICのあらゆる問題を解く際に必要な文法知識を,効率良く短期間で学ぶことができます

かつてのトレーニングはチェック問題と解説講義の2つしかなかった英文法編ですが(上の画像参照),それが少しずつ改良を重ね,今では問題演習や確認テスト(それまで習った範囲をまとめて復習できるトレーニング)も追加されました。

もちろん,スキマ時間にちょこちょこできる簡便さは以前のままです。

毎日2時間やれば1週間で終わりますが,1日2レッスン分だけ頑張った(所要時間約20分)としても,全部終えるのに1ヶ月もかからないのは驚異的な速習です。

「スタディサプリENGLISHを3ヶ月以上使われた方のほとんどが英語力の向上を実感している」ようですし,一般的には「300時間の英語学習で一段上のレベルに到達することが可能になる」とも言われているので,これらをひとまずの学習目安にするといいでしょう。

昔は「スマホで勉強なんてとんでもない!」と思っていた私ですが,大人になった今では「結局,自分のやる気次第でどうとでも工夫でき,スマホをうまく使えば良いだけのことなんだな」と反省しています。

これから新規入会される方は,キャンペーンコードなどが利用できないか以下で確認していただき,頑張ってみてください↓

最後までお読みいただき,ありがとうございました。

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スタディサイトの管理人

通信教育の添削や採点業務に加え,塾や家庭教師を含めた指導歴は20年以上になります。東大で修士号を取得したのははるか昔のことですが,教授から「ここ数年で一番の秀才」と評されたことは今でも私の心の支えです。小学生から高校生にまで通ずる勉強法を考案しつつ,気に入って使っているスタディサプリのユーザー歴は6年を超えました。オンラインでのやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです!

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