高校入試のための参考書の使い方【科目別】

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今回の記事では,高校受験を目指す中学生がどのように勉強をしていけばよいのか,特に学校以外でどのような参考書を用いればよいのかについて,述べてみたいと思います。

高大接続改革に向けて,普段から勉強することが,より重要度を増している状況に加え,部活や習い事で忙しい最近の中学生の現状を踏まえたうえで,効率良く学習を進めていくヒントになれば幸いです。

 

 

 

英語の参考書の使い方

jenikmichal / Pixabay

中学1年

用意すべき参考書は以下の3種類です。

①文法の参考書と問題集

②基礎的な読解問題集

③英検4~5級の問題集

日常的には①を用いて勉強しましょう。おすすめの教材としましては,「新中学問題集(新中問)」が1番やりやすいかと思います。とはいえこの問題集は市販されていないので,塾に頼んで買ってもらうくらいしか正規のルートはありません。私立だと,これがそのまま学校の教材に指定されているところもあります。難易度は,標準編でいいので,その分,速さを重視しましょう。

①で市販されている他の参考書としては,例えば「くもんの中学英文法」などが優れていますが,問題数が少ないので,別に何か演習用に問題集を用意する必要があります。

②についてですが,これは夏休みや冬休みといった長期休暇を利用して一気にやってしまうのが良いかと思います。

③ですが,CDもちゃんと用いてリスニング能力も鍛えましょう。ディクテーション(CDを流して,内容を書き取ること)をすることをお勧めします。1年生の2学期には英検の5級に挑戦しましょう。

まとめますと,中学1年生においては,文法をしっかり理解し,そこで培った基礎力をもとに読解に生かしていくことに繋がります。文法用語がわからないと,参考書などに書かれている説明が理解できないので,①を使うときは「形容詞・副詞」といった用語にも気を配りましょう。単語の書き取りは苦手な生徒が多いですが,何度も書いて覚えて,家では発音もしましょう。これは今後の大学入試の共通テストに向けた有効な取り組みにもなるはずです。

なお,私立に通う子だと,夏休みの間だけで中学1年生の英文法全範囲を独学で1通り終えることができます(新中学問題集を用いた場合)。

 

中学2年

2年生になっても1年生のときとやることはほぼ変わりません。ただし,ある程度文法知識も増えてきたころなので,④の総復習的なものを最後に1冊仕上げます。

①文法の参考書と問題集

②基礎的な読解問題集~長文の問題集

③英検3~4級の問題集

④中学1・2年の文法まとめ問題集

2年生で文法の壁となるのは不定詞と動名詞でしょう。学校の授業を受ける前に予習しておくことで,授業内容がスッと入ってきやすくなります。

①は引き続き,「新中問」などでやります。③も旺文社の「英検問題集」などを使いましょう。最後の④に関しては,学研や旺文社などから参考書が出ていますので,書店で見て,やれそうなものをチョイスしましょう(どれも7~10日間ほどで終わる内容です)。④のやる時期は冬休みが目安です。②は夏休みなどの長期休暇に集中的に行ってください。これは,普段は部活で忙しくて,勉強時間が満足に確保できない生徒にこそ,やってほしいと思います。

 

中学3年

いよいよ受験の年です。部活なども引退前で忙しくなりますが,しっかりと勉強も続けていきましょう。

①文法の参考書と問題集

②長文の読解問題集と演習用の問題集

③中学3年間の文法まとめ問題集

④志望校の過去問

1学期は文法に専念しましょう。単語力の目安としては,学校の教科書に出てきた単語を全部覚えてください。6月に英検がありますが,そこで準2級~3級に受かれば,学力としては順調に育ってきています(最近は中学生の英語力の伸びがすさまじく,中3で2級はザラにいて,準1級合格者も周りにいます)。

中学最後の夏休みにおいては,長文の精読をします。精読というのは,「時間をあまり気にせず,ひたすらわかるまで考え,丁寧に1文1文読むこと」をいいます。

精読のときに重要になってくる構造分析のトレーニングをするときですが,東進の「レベル別問題集レベル1」などを使うことが多いです。くもんの「中学英文読解」も,しっかり全訳しながら読み進めていくと,かなりの力が付きます。

そして2学期ですが,過去問を2年分やり(残りは直前用にやらずに取っておく),志望校の傾向を掴みましょう。あとはひたすら実践的な演習を行うのみです。「高校入試 英語」といった検索でひっかかってきたものが,ここで使う参考書に該当します。

2学期から直前期までは,本番と同様,問題を時間内に解き終わることに重点を置きます。

以上,中学3年間における英語参考書の使い方でした。大学入試では特に顕著ですが,英語が得意でないとスタート地点にさえ立てない場合が多くなっています。中学3年間に限らず,今後の人生に関わる1大イベントとして,英語の習得は本気になって目指すべきものです。

 

 

数学の参考書の使い方

jackmac34 / Pixabay

次は数学です。しっかりと数学が得点源になるための参考書を紹介していきます。

中学1年

①問題集

数学においては,教科書内容を理解したのち,とにかく演習量を増やすことが大切です。中学から文字を扱う式が入ってきますが,ここがうまく理解できないと,今後の数学の勉強についていけなくなります。

文字を使った足し算・引き算といった四則計算から,代入や移項といった問題にも慣れてください。

小学校で扱った分数なども,とにかく早く正確にできるようにしておくことが今後の数学の点数に大きく影響します。

 

演習量を積む参考書として,先の英語で紹介した「新中学問題集」を勧めますが,他にも,「体系数学問題集」や「高校への数学スタートダッシュ」が良いです。

新中問が手に入らず,市販品で参考書的な説明が必要という方には「チャート式体系数学」がいいかと。

 

中学2年

①問題集

中学2年生でつまづくところは,2学期の「1次関数」です。これが理解できるかできないかで,数学が得意になるか苦手になるか決まるといっても過言ではありません。

特に注意し,気合を入れて頑張って乗り切りましょう。

なお,図形では証明問題が登場します。これも書き方をノートにしっかりと書き,練習を積みましょう。

参考書ですが,中1で紹介した参考書を継続することを基本に,「物足りない!」というお子さんには,「1対1の図形(数式)演習」,さらには「高校への数学」をやらせてみましょう。

 

中学3年

①問題集

②分野別強化演習

③過去問

3年においては,夏までに志望校の問題を1回見ておくことが大切です(直近3年分の過去問は直前用に取っておきます)。

数学では,出題範囲が学校によって大体決まっているので,その中から得意分野を作ってしまいましょう。

そのため夏休みは,得意分野を厳選し,その単元の演習を積むために時間を使います。具体的な参考書としては,これまでに使ってきた①の問題集をやり直しても良いですし,②のような,まさにそれを目的とした問題集も出ています。有名どころとしては,「全国高校入試問題正解 分野別過去問」があります。

一転,秋からは苦手分野をなくすことに専念します。得点を競う受験においては,苦手範囲をなくすことが特に大事です。難しい問題は避けても構わないので,教科書章末レベルの問題は何が何でもできるようになっておきましょう。

 

 

国語の参考書の使い方

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中学1・2年

①読解問題集

小学校までの語彙に自信がない場合は,語彙力を増やしましょう。「小学校 語彙」で検索すれば,いくつか問題集も出ています。とはいえ基本的に中1は,学校の勉強をしておけば大丈夫です。

「さらに沢山演習を積んでおきたい」という生徒は,「新中学問題集」であったり,逆に国語がどうしても苦手な子でしたら,「くもんの中学基礎固め」などをやっておくのもありです。

しかし,中学2年生の後半までには,読解の基本的な問題集を2冊程度仕上げておきたいところ。

自分は,解説がしっかりしている「システム中学国語(論理入門編・論理完成編)」の2冊を勧めます。出口氏の書かれる問題集は解説がとにかく充実しているので,その解き方を真似ては問題を解く際に生かすことを心がけたいところです。

 

中学3年

読解の正しい解き方を習得し,その後問題演習に進む流れです。

①読解の基礎問題集

②古文・漢文の参考書

③過去問

出口の問題集を使ってきた生徒には,そのまま,「システム中学国語(公立高校編)」へと進ませます。

②においても,「システム中学国語(古文・漢文編)を使っても構いませんが,長期休みを利用して,トレーニングノート(10日ほどで終わる薄い問題集)の「国文法・古文・漢文」をそれぞれ使ってみるのもいいです。

なお,難関校を受験する生徒には「出口の国語レベル別問題集0」を勧めていますが,難易度は高めです。

秋以降は問題演習を積んでください。一般的に国語は,同じ問題を何度もやり直すことはせず,毎日違う問題を解くことで学力が伸びていきます(漢字や文法は繰り返しが必要)。

 

 

理科・社会の問題集の使い方

herbert2512 / Pixabay

中学1年

①定期テスト用問題集

②参考書

教科書を読んでは,問題集で理解を深めることの繰り返しが大事になってくる科目たちです。理科・社会は暗記科目なので,中学3年時にはもう一度同じ範囲をやり直すことになります。

その際に,一度完璧に理解した内容であれば,仮に忘れていても思い出す速度が速くなるので,中1のうちからしっかりと勉強しておきましょう。

「ニューコース問題集」が有名ですが,教科書に沿った内容を扱う問題集であればなんでも構いません。

なお,「さらにレベルの高い勉強をしたい」・「詳しく知りたい」という生徒には,「中学総合的研究」を勧めます。かなり詳しく書いてあります。

 

中学2年

①問題集

②参考書

2年生の勉強で一つぜひやってみてほしいのは,歴史と地理の範囲における「まとめノート作り」です。テスト勉強時に作ったまとめノートは,中3になって必ず役に立ちます。

また,中2の理科では電流でつまづく生徒が極めて多いので,予習を中心に復習もしっかりやっておいたいところです。

冬休み時には,中学1・2年の内容を,これまでやった問題集を使って復習します。

 

中学3年

①問題集

②参考書

③入試演習

中1・中2と比べて,やることに特に差はありません。理科では,「運動」・「天体」が要注意単元です。

また,夏休みには,先に出てきた中2の「電流」の範囲も含めてよく復習しておきましょう。

高校入試では理科・社会の問題は,主要3科目(英語・数学・国語)に比べて,難解なものはなく,苦手なジャンルをなくしておくことができれば,特に問題ありません

逆に言えば,定期テストで点が取れない子は毎回非常に苦しむことになる範囲なので,あまく見ず,復習をこまめにやりたいところです。ニューコースをしっかりやっておけば,定期テストで8割を切ることはほとんどありません。

 

 

中学3年間の問題集・参考書まとめ

LoggaWiggler / Pixabay

いかがでしたでしょうか。中学での勉強は積み重ねがものをいいますし,普段から真面目に取り組んできた子と,中3になってあわてて勉強を始める子の間の差は歴然としています。

だからといって,「部活や習い事の時間を削って塾に行け」とまではいいません。最近の中学生はまとまった時間が,週末以外十分に取れないこともよく知っています。

そのため効率的かつ計画的に勉強を進めましょう!!

 

最近においてはスタディサプリのようなオンライン学習サービスも出てきているわけですから,そういったものを利用するのも大いにありだと思います。

内申点は中学3年生から気にすればよいと思われるかもしれませんが,中学2年時において内申が2とか3の生徒が,中3になって突然5を取れるようになることはありません

そのため,何が自分の子のライフスタイルに向いている勉強法なのか,早め早めに色々と試しておきたいところです。

最近自分が勧めているスタディサプリというサービスは,1人では集中して勉強できない子には,特に向いているサービスです。また,これまでに挙げてきた参考書代わりにこの動画を利用し,演習量を市販の問題集を使って補足する使い方は非常に強力です。無料で試せるので,気になる方は以下の記事も合わせて読んでみて下さい↓↓

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