スタディサプリENGLISHの有料コースの中に「1分クイズ」という学習コンテンツがありますが,これは無料会員であっても利用できるものです。
普通,無料会員だと最初の数レッスンだけしか利用できないものですが,こちらに制限はありません。
もっとも,この場合,トレーニング後に有料会員への誘導広告が表示されると煩わしく感じるでしょうが,それでも有料会員と同じ内容を学べてしまうことは確かです。
その名の通り,1分ほどの学習時間で興味深い英語表現をパッと学べるクイズになりますが,短時間で済む割に豆知識になる表現が多く,普段の学習と毛色が多少異なることもあって,モチベーションの維持にも役立ちます。
今回の記事ではそんな1分クイズについて,どのような魅力があるのか簡単に学んでいくことにしましょう!
スタディサプリENGLISHの1分クイズとは

1分クイズがスタディサプリENGLISHに登場したのは2019年3月のことです。
追加コンテンツとして,当初はTOEIC L&R TEST対策コースに限って実装されました。
それが今では全コンテンツ(for KIDSは除く)で利用できるようになり,内容も増え続けているわけですから驚きです。
問題を解くところから始めて解説を読み終わるまで1分もかからない軽めの内容ではありますが,6年以上が経過した今なお毎月数個の表現が追加され続けており,2025年の10月中旬時点では全160レッスン(約600個の英語表現)となっています。
まさに「塵も積もれば山となる」の好例です。
個人的には気持ちが向いたら一気に学ぶのがおすすめで,更新ペースと足並みを揃えるだけであれば,1週間に2つのトレーニングを行うだけで構いませんが,1から始めるという方は結構なペースで学ぶようにしないと追いつけません。
私はすき間時間ができた時や単語勉強などの毎日のノルマが終わったタイミング,または土日にまとめて行っています。
新しいレッスンが追加された際は,スマホやタブレットで通知を受け取ることができ,その場合,設定から「通知設定」を選び,その先のページで「クイズ」の通知ボタンをONにしてください。
1分クイズを通して身に付けられる表現ですが,英語で言おうとしてもすんなりと口をついて出てこないものが多く,初期のレッスンからいくつか抜粋してみると以下の通りです↓
- 私は花粉症です
- この写真インスタに投稿していい?
- もうすぐ平成が終わるね
- 停車してください
- おもてなし
- コピー機がつまった
- 今日のニュース,株価に影響ありそう
- このシーズンはどこも混んでるから旅行はやめた
「平成」という言葉が含まれているところに歴史的な重みを感じましたが,実際に学んでいると,ちょうどその季節に合った旬の表現や,すぐに会話で使えそうな表現が多く選ばれていることがわかります。
逆に最近に追加されたものを抜き出してみると以下のようになりました↓
- 彼はいつもディスってばかりいる
- ぎりぎりバスに間に合ったよ
- 絶対に無理だよ
- 内緒にしておくよ
昔ほどは季節的な表現は減ったものの,どれも特殊な言い方をするものなので,知らなければできません。
だからこそ学ぶ価値があるわけですが,例えば「ぎりぎり」では,by the skin of one's teethやby a hairを覚えましょう。
それでは次章で,具体的な使い方をみていくことにしましょう!
1分クイズの使い方

PC画面を使って説明していきますが,スタディサプリENGLISHの有料コース(画像はTOEIC対策コースのものです)を開くと,後半部分の学習コンテンツの中にこの1分クイズを確認することができます。
クリックして,レッスン一覧のページに進みましょう↓

追加されたばかりで,まだ5レッスンしかなかったときの画像ですが,やる順番に決まりはなく,最新のものから始めるも良いですし,最初から順に学ぶでも構いません。
とはいえ,旬の表現が含まれる傾向が見られるため,前者を優先するのがおすすめです。
バランスを取って,とりあえず最近のものをやり,余った時間で過去のクイズを解いていくのはいかがでしょうか。
試しに1つやってみることにしますが,選んだのは「2019年3月号(Vol.3)のトレーニング01」で,3~4月にかけてよく使うであろう表現が意図的に多く含まれています。
早速,「桜が満開」という春らしい表現が登場してきました↓

学習画面の様子ですが,スタディサプリENGLISHのトレーニングで通常目にする単語問題と類似しており,制限時間は20秒で解いていきましょう↓

問題を解くこと自体はすぐに終了し,間髪入れずに解答と解説が表示されてきます。
ところで,スタディサプリENGLISHの魅力の1つは,答えがただ書いてあるのではなく,詳しい解説までもがしっかり用意されているところです。
そしてこの1分クイズでは,解説のところに出てくる「すぐに使えるフレーズ」が特に価値が高いように思います↓

複数の例文を通して学んでいくことで,問題に出てきた名詞のbloomは,「咲く」の意味の動詞でも使えることがわかりました。
声に出す作業を含めずに目で文章を追っていくだけであれば,確かに1分ほどの短時間で学習できます(ただし,音読したり難易度が高い表現が出てきたりすると,2分くらいかかります)。
なお,この1分クイズは学習コンテンツの1つなので,アプリ内の学習時間に記録されます。
後で見直すための,いわゆる「復習トレーニング」に追加することもできますが,こちらは今なお実装される気配がありません。
音声面も合わせて,両者とも今後実装されることを望みます。
TOEIC L&R TEST1分クイズ

TOEIC対策コースにのみ存在する1分クイズについても,簡単に内容をみておきましょう。
トレーニングが今後追加される予定はなさそうですが,全部で6レッスンがあります。
主にPart2(1つの質問または発音に対する応答を選ぶ)とPart5(短文にあるカッコを埋めるのにふさわしい単語または語句を選ぶ)の2種類を解くことができるようになっていて,パーフェクト講義にある例題のレッスンで最初に解く問題と似た形式です↓
全レッスン内容
2024年4月号(前半):Part2の問題が6問
2024年4月号(後半):Part5の問題が6問
2024年5月号(前半):Part2の問題が6問
2024年5月号(後半):Part5の問題が6問
2024年6月号(前半):Part2の問題が6問
2024年6月号(後半):Part5の問題が6問
このように並べてみると,月の前半がPart2で後半がPart5になっていることがわかりますが,使われている語彙レベルや文法レベルを考慮するに,難易度はパーフェクト講義のものより若干難しくなっているように感じました。
リスニング問題の答えもひねった応答が多く,登場人物は米豪の2人ばかりですが,訛りある英語の難しさを多少味わうこともできるでしょう。
制限時間内に解かなければならない緊張感も伴って,スタディサプリENGLISHをまだ使ったことがない方は問題の質や完成度の高さを実感できるように思います。
まとめ

以上,スタディサプリENGLISHから,1分クイズの概要と使い方についてみてきました。
その他のトレーニングと同じように使えて,その時々の旬のフレーズを多く含むコンテンツですが,わずか週に2回のペースで気軽に学ぶことができ,かかる時間はわずか1分程度なので,ちょっと電車を待つ間などに学んでみては,使える表現を増やしていきましょう!
実際,英語でコミュニケーションする楽しさを再確認できるような内容の例文が多めとなっており,先に紹介した「桜」や「ぎりぎり」の例では,詳しい解説を読むことで,自身の持つ英語表現の幅を広げることができました。
英語で日記を書いたり,会話する際だったりに積極的に使っていきたいと思います。
これは私個人の予測ですが,この「1分クイズ」のゆくゆくは,音声を収録したフレーズ集として出版されることがあるのではないでしょうか。
いずれにせよ,このような真新しい学習コンテンツが追加されることは,スタディサプリENGLISHをより魅力的なものへと変えてくれるため,学習者の側としては大歓迎であり,今後も長く追加されていくことを期待しています。
もし今無料会員の方で,これからスタディサプリENGLISHで学んでみたいと考えている方がいらっしゃいましたら,長期利用がお得になるキャンペーンコードが配布されていないかを確認するようにしてください↓
また,くれぐれもスマホのアプリから直接申し込むことがないようにしましょう。
たとえばiOSのアプリからだとTOEIC対策コースの月額料金は3700円と表示されてきますが,上のリンク先をチェックしてもらうと明らかなように,実際は3278円以下で利用できます(長期プランの利用料は安いですが,キャンペーンが開始されるとやはり割高になってしまいます)。
最後までお読みいただき,ありがとうございました。