「教育改革 能力」 一覧

教育改革が目指すもの

平成29年度の教育の情報化推進フォーラムにおいて,「新学習指導要領とICT」について有識者の話を聞く機会に恵まれましたが,その要旨をまとめると,2020年の教育改革で目指すものはずばり,

『社会に出て求められる能力の育成』

の一言に尽きます。

そのために,小学校から大学までが連携し合って,子どもたちが,適切な時期に適切な能力を育める学びの場となること,これこそが今後の教育改革の本筋だということです。

以下で,小学校から大学までに段階的に身に付けるべき能力について見ていきますが,注意したいこととして,

学ぶべき資質・能力を適当な時期に学ぶことができなければ,もうそれを学びなおすチャンスは,教育現場にはない

ということです。

2020年以前の教育課程においても,積み重ねが大事だと言われてきましたが,あくまでそれは1つ1つの科目においてでした(例えば中学数学がわからなければ高校数学がわからないように)。

しかし今後はそれが,「対話能力」や「論理的思考力」といった,ますます測定が困難な能力に対して実施されます。

そういった能力の育成にかける時間が増えるとどうなるかというと,知識を獲得するための従来の詰め込み教育は,学校外で行わなければならないということを忘れないでいただきたいと思います。

 

小学校から中学校で身に付ける能力

小学校から中学校で身に付けるべき能力は,

『社会人になるための基礎力』

と呼べるものです。

具体的に「この能力が必要だ」と言えればいいのですが,そう簡単に言い切れるものではありません。

この時期に学ぶ基礎力というのは,今後の社会において,ほとんどすべての物事に役立つ応用性の高い能力を意味します。

抽象度が高い能力になってきますが,その能力の育成に励む中学校における行事の目的や,最近新しく注目されるようになった「読む」力に関する文献の中に,そのヒントを見出すことができます。

以下の記事を参考にしてください↓↓

『教科書や新聞に書かれた文章を正しく理解する力』
2020年以降の中高生は「読む」力が必要!

『魅力的な人間になるための教養』
2020年小学生の勉強法

『好奇心(センスオブワンダー)』
親の高い教育意識と子どもの能力の関係

 

高校生の間に身に付けるべき能力

高校在籍中に身に付けるべき能力としては,

『社会を一人でも生き抜ける力』

が求められます。

これは,「確かな学力に支えられた,より高度な論理的思考力」を始め,「豊かな人間性」であったり,「無理難題に挑戦する向上心」のような,勉強だけでは身に付けられない能力が含まれます。

世の中でリーダーシップが取れる人材になるためには,「信頼に足るだけの魅力」と,「立ちはだかる壁を超えていける力」,そして,「体力や健康面」にも気を配らなければならないということです。

そのため,"名門"と呼ばれる高校においては,勉強以外の『行事』・『部活動』を上手に利用して,様々な能力を学ぶ場に変えています。

何かに秀でているというよりも,幅広い総合的な能力を備えていることが,「社会を生き抜く力」に繋がってくるというのが,教育現場で満場一致の認識です。

以下の高校別の事例を参考に,生き抜く力について考えてみてください↓↓

SGHから学ぶ教育改革に必要な能力

巣鴨の硬教育に学ぶ「感激が育くむ能力」

 

大学で学ぶべき能力

大学では,「懐疑的な態度に支えられた批判的能力」の育成に加え,「問題点を把握し,解決に導ける能力」の育成が求められています。

また,インターンシップなどにより実際の現場を体験することで,机上で学んだ知識と現実とのギャップを埋めると同時に,授業での理解もより深まることがわかっています。

とはいえ,専門書を読んで深い知識や教養を身に付けた上で,汎用的な能力の獲得が必要とされているので,知識の吸収も忘れないでください。

中身がない人が,実力以上に自分をすごく思わせるテクニックなどは必要ありません。

一方で,現在の大学生は,「授業にきちんと主席し真面目ではあるものの,何かに燃えるような熱い思いを持たず,向上心に欠けた発言も多い」との声も挙がりました。

これについては,まだまだ検討の余地がありますが,「就職時の志望動機がしっかり書けること」や,「重役や海外派遣の申し出を積極的に引き受けること」は必要かどうかといったところで,意見が分かれています。

駒場東邦に学ぶ一流の大学生像とは

 

まとめ

上記能力を現場でどのように評価するのか,実施にあたって色々な問題が出てくるでしょう。

ですが,現場では教員1人1人が最先端の教授法を元に努力していることを忘れずにいたいものです。

いずれにせよ,生徒としては良い評価を取れるように頑張るだけです。

そしてそれ以上に大切なことは,従来の知識(受験勉強的な詰込み型知識)を学ぶ場所が学校から家庭へと移り変わってきているということです。

今回参加した教育フォーラムでも,

『論理的思考の核となるものは,従来の勉強(知識の詰め込み)によって獲得できるもので,それにコミュニケーション能力(汎用能力)が加わって,立派な社会人になる』

というのが有識者の共通見解となっていました。

つまり,今後の教育改革では,社会で役立つ人材になるため,これまで以上に学校や自宅で学習することが求められていると結論付けることができます。

とはいえ,ICTの台頭により,勉強を効率的に進められるようになったのも事実で,費やす時間はこれまで以上に増えるのかといえば,必ずしもそうとは限りません。

ICTという道具をうまく使いこなせば,短時間で効率良く知識を詰め込むことができます。

そして,生徒1人1人が自分のライフスタイルに合った勉強スタイルを採用し,効率的に学習するのも,もちろん今後の社会で役立つ能力の一つだと言えるでしょう。

「読む」力を身に付けて,スタディサプリを始めとしたオンライン教育を利用しながら,効率良く知識の獲得を進めていただけたらと思います。

\ ありがとうございました /

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