スタディサプリENGLISHの有料コースにおいて,「ビジネス英語コース」と「新日常英会話コース」は大変似通っていますが,それでも細かいところにいくつかの違いがあります。
もちろん,両方とも使って試してみることもできますが,無料体験期間中に気づけないことや,決定する最終段階になってうっかり見落としてしまうことがあるかもしれません。
英会話を学びたい気持ちはあるのだけれど,どちらのコースが良いのか決めかねている方は,是非参考にしてみてください。
なお,それぞれの公式サイトは以下の通りとなっています↓
ストーリー内容の違い
まずは,メインとなるストーリーの違いについてみていきましょう。
ビジネス英語コースでは,アメリカと日本におけるビジネスシーンが多めです。
上の画像はその一例ですが,社内における同僚,上司,そして取引先との会話が中心となっていることがおわかりいただけたかと思います。
脚本は,犯罪物を得意とする稲葉一広さんの手によるもので,喧嘩や盗難といった身近な問題から,事業部の売却やフェイクニュースといった過激な内容まで,厚みのあるストーリーが展開されるのが特徴です。
毎日レッスンを進めていると,1つの話がどんどんと広がっていくように感じます。
一方,新日常英会話コースの方の脚本は,学園ドラマや男女の描写を得意とする江頭美知留さんが担当しており,舞台となるニューヨークを中心に,仕事後の日常パートが多く登場してくる点が特徴的です↓
別の出来事が次々と起こるため,場面や絡む相手が頻繁に変わります。
そのため,続きが気になって飽きにくいでしょう。
以上のことから,どちらも内容的には面白いので甲乙つけがたいです。
ただし,ストーリーの違いは身につく英語表現に直結するものなので,ビジネス英語を身に付けたい社会人の方であればビジネス英語コースが候補になります。
どちらかと言えば,仕事以外の日常的な話題の方に興味があるような方には,新日常英会話コースがおすすめです。
とはいえ,日常のシーンに関しては,どちらの有料コースにおいても(旧)日常英会話コースが利用できるわけなので,そちらを併用すると考えた場合には,対応できる場面の幅広さにおいて,ビジネス英語コースの方に軍配が上がります。
それぞれのストーリー内容につきましては,以下の記事を参考にしてください↓
学習内容の違い
続けて,両コースにおける学習コンテンツやトレーニング内容の違いについてみていきましょう!
一見するとほとんど違いはないように思いますが,メインレッスン内で行うトレーニングとオンライン単語帳の2点においては大きな違いがあります。
シャドーイング
スタディサプリENGLISHのコンテンツは,複数のトレーニングからなるメインレッスンと,それ以外のサブ的な学習コンテンツに分けることができますが,メインレッスンでは「シャドーイング」がビジネス英語コース限定で存在します↓
内容については,お手本の音声が流れるので,それに続けて自分でも同じように声に出すトレーニングですが,影のように遅れずについていくことが大切で,このとき自分の声を録音することができます。
実際はイヤホンをしながら行うので,自分の声のみが録音され,最終的に以下のような感じでお手本と聞き比べながら自己評価できるのが特徴です↓
この他,次に紹介するキーフレーズチェックを除いた6つのトレーニングについては両コース共通ですが,上のシャドーイングは量的にも充実しており,例に挙げたものだと,レッスン1つあたりに28問も用意されていることがわかります。
シャドーイングはリスニング力を高めるだけでなく,正しい発音やイントネーションといったスピーキング能力も上げられる優れたトレーニング方法なので,これがビジネス英語コースの魅力の1つであることは確かです(他だと,TOEIC対策コースのパーフェクト講義にシャドーイングがあります)。
キーフレーズチェック
スタディサプリENGLISHで学んでいて,多くの学習者にとって毎日の楽しみになるトレーニングは「キーフレーズチェック」でしょう。
これは,ネイティブ講師がその日のレッスンに出てきた重要表現を,動画内で解説してくれるものです。
このときの担当講師が両コースで異なっています。
ビジネス英単語コースでは元ベルリッツ出身のマシュー先生が登場し,新日常英会話コースを担当するのはNHKラジオ講座でおなじみのソレイシィ先生です↓
人によっては,昔どちらかの講師にお世話になったという方もいらっしゃるかもしれません。
これらの動画を観ている間は非常に楽しい時間になるので,好きな講師がいる方を選ぶのも良い選択だと思います。
英単語
両コースにオンラインの英単語帳が存在しますが,「ビジネス英単語」というコンテンツはビジネス英語コースにしか存在せず,「日常英単語」というコンテンツは逆に新日常英会話コースにしか存在しません。
前者は全部で2200語以上の単語を学ぶための副教材として利用することができ,例文にはメインレッスンのストーリーから引用したものが多く含まれます↓
一方,後者の日常英単語では1450語を学ぶことができ,こちらもメインレッスンのストーリー内容に沿った作りとなっています。
純粋に量で比較すると,ビジネス英単語の収録数の方が1.5倍程度多くなる計算です。
本章で紹介した学習コンテンツについて詳しくは,以下の記事で確認してください↓
利用料金の違い
両コースの利用料金についても違いがあるのでまとめておきましょう↓
コース | 月額 | 6ヶ月 | 12ヶ月 |
ビジネス英語 | 3278円 7128円 |
18348円 39468円 |
32736円 なし |
新日常英会話 | 2178円 6028円 |
11748円 32868円 |
20856円 なし |
上段がベーシックプランの料金になりますが,下段にあるのは「英会話セットプラン」というオンライン英会話が付いたプランの料金で,12ヶ月一括払いは存在しません。
比較する際に一番わかりやすいのが月額料金で考えてみることで,ビジネス英語コースの方が月あたり1100円高くなっています(App StoreやGoogle Play Storeから申し込むと月の料金は割高となり,ビジネス英語コースが3700円,新日常英会話コースが2500円となります),
6ヶ月払いや12ヶ月払いを選択すると,両コースともに月払いに比べて数千円の割引が受けられますが,その差が埋まることはありません。
新規入会特典の内容も異なっており,ビジネス英語コースの方が良い傾向にあります。
そもそも支払う額が多いのですから当然と言えば当然の結果なのかもしれませんが,キャンペーンコードの存在も,学習を長く続けるためのモチベーションに関係してきますので,判断材料の1つに加えてみてください↓
まとめ
以上,ビジネス英語コースと新日常英会話コースの違いについてまとめてきましたが,いかがだったでしょうか。
今回は相違点ばかりを述べてきましたが,同じスタディサプリENGLISHで,両者とも英会話を扱うコースである以上,基本的な部分は類似しています。
ゆえに,「絶対にこのコースで学ばなければならない」といったルールはありません。
例えば,対象者の英語力として,TOEICスコアにして400点から860点までの4つのレベルから選ぶことができる点も共通ですし,レッスン量はレベルごとに240レッスンあり,全部学ぼうと思ったら3年くらいかかるほどのボリュームです。
加えて,上で述べなかった学習コンテンツ,例えば基礎講座や1分クイズ,さらにはオートリスニングやオンライン英会話に使えるレッスン教材も両コース同様に利用できます↓
-
-
スタディサプリENGLISHの学習コンテンツをまとめました
スタディサプリENGLISHの学習コンテンツもだいぶ出揃ってきた感があるので,ここで一度まとめておくことにしました。 具体的には, TOEIC L&R TEST対策コース ビジネス英語コース 新日常英会話コース for ...
続きを見る
メインとなるレッスンも,先に述べたシャドーイングとキーフレーズチェック以外は同様のトレーニングが利用でき,使い勝手も変わりません。
結局のところ,
- ストーリーや単語帳の違いにより身に付けられる英語表現が違う
- シャドーイングはビジネス英語コースのみに存在
の2点と月額差である1100円をどう捉えるかに収まるでしょう。
使える表現が増えていくほど,うまく会話できる場面は増えていきますが,その分,料金差も大きくなっていき,長く続けづらくなります。
どちらを優先するかは,自分の環境を中心に考えてみてください↓
最後までお読みいただきありがとうございました。