全国通訳案内士試験の免除制度とおすすめ外部試験!選び方と攻略法

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東大院修了(農学修士)×指導歴20年|教育・Web運営専門家 さんくす

さんくす

指導歴20年。東大院修了(農学修士)。当初は教授に理解を疑われるも,異常なまでの探求心と没頭力が認められ,最後は「数年に一度の秀才」と惜しまれつつ研究室を去る。Webメディア運営10年で確固たる実績(国内最大級ASPにてトップクラスの称号)を築き,企業に忖度しない本音を発信。教育・Web運営の専門家として,最短ルートの勉強法を論理的に伝授します。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。

全国通訳案内士試験の1次試験は科目数が多く,すべてを受験するとなるとかなりの労力を要します。

そこで,この過酷な試験を乗り切るための有効となるのが,外部の資格や検定を活用する「免除制度」を利用する手段です。

今回は,これから試験に挑む方に向けて,「全国通訳案内士試験の免除制度とおすすめ外部試験!選び方と攻略法」と題し,どの試験をどう活用すべきかを詳しく解説します。

なお,全国通訳案内士試験の勉強法全体を先に把握したい方は,まず以下の総合記事をご覧ください↓

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全国通訳案内士試験に合格する勉強法!気長に正答率を上げ続けよう

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全国通訳案内士試験の一次試験における免除可能科目の一覧イメージ

全国通訳案内士試験では免除制度を活用できる

全国通訳案内士の一次試験(筆記)は,以下の5科目で構成されています↓

  1. 外国語
  2. 日本地理
  3. 日本歴史
  4. 一般常識
  5. 通訳案内の実務

一次試験は全科目を受験すると6時間以上も拘束されることになり,大変身体に堪えるものです。

さらに,科目によってはその年によって極端に難化することもあり,全科目で同時に合格点を揃えるのは至難の業です。

しかし,特定の外部試験で一定の成績を収めることで試験を「免除」にすることができます。

現在,一般常識と通訳案内の実務には外部試験による免除制度はありませんが,外国語・日本地理・日本歴史の3科目については,免除をうまく活用することで本番の負担を劇的に減らすことが可能です。

 

 

免除試験を使うメリットと注意点

本試験攻略のためにわざわざ外部試験を受けることには,以下のようなメリットと注意点(デメリット)があります。

  • メリット:通訳案内士の筆記試験で相性が悪い問題が出たせいで不合格になるリスクを回避できる。筆記試験のために生じる時間や体力のロスが減る。試験慣れができる。自信が高まる。新たな資格が得られる。
  • 注意点:全国通訳案内士試験に直接役に立たない知識(外部試験特有の範囲)まで学ぶことになる。受験するにあたり時間や体力面,そして金銭面でのマイナスが生じる。免除科目は勉強量が減りやすく,二次試験で知識不足に陥り沈黙する可能性が高まる。

補足しますが,受験科目が減ったからといって全国通訳案内士の受験料が安くなることはありません

ですが,それによって例えば英語の筆記試験を受けずに済んだ場合,当日は最低でも2時間45分もの拘束時間を節約することができます。

また,共通する部分が多く相乗効果を得やすいのも大きなメリットです。

ただし,免除されたからといって完全に勉強をやめてしまうと,二次試験で痛い目に遭います。

知識の維持には十分注意してください。

 

 

どの外部試験でどの科目が免除になるか

筆記試験の免除申請に使える外部試験と,免除される科目の関係は以下の通りです↓

外部試験と免除科目

TOEIC(L&R900・S160・W170)→外国語(英語)が免除※条件あり

英検(1級)→外国語(英語)が免除

旅行業務取扱管理者(国内総合)→日本地理が免除

歴史検定(2級・1級)→日本歴史が免除

大学入学共通テスト「現代社会/旧現代社会」80点以上 →一般常識が免除※現在は新規で狙えない

最後の「一般常識免除」は少し特殊です。

募集要項には大学入学共通テスト「現代社会/旧現代社会」による免除制度が残っていますが,現行課程では「現代社会」という科目そのものがなくなっているため,今から一般常識免除を目的に共通テストを受けるルートは存在しません

同様に,日本歴史の免除についても,共通テストの対象は「日本史B/旧日本史B」であり,現在の「歴史総合,日本史探究」は対象外です。

このあたりは制度名だけを見て勘違いしやすいので,最新の募集要項を必ず確認してください。

また,古い情報にある「旅行業務取扱主任者」は,現在の「旅行業務取扱管理者」に当たります。

 

 

英語免除を狙うなら

TOEIC

TOEICを利用して免除を狙う場合,「Listening & Reading 900点以上」,「Speaking 160点以上」,「Writing 170点以上」のいずれかを取得する必要があります。

注意点として,「公開テストのみ」「IPテストは対象外」である他,全国通訳案内士試験を受ける前年の4月以降の結果しか使えないことに注意してください。

古いスコアは無効になるため,有効期限の縛りには特に気をつける必要があります。

個人的には,スピーキング(S)テストで160点を取得するのがおすすめです。

英語を瞬時に組み立てて話す訓練になるため,結果的に全国通訳案内士の二次試験(口述試験)対策にも直結します。

詳細については姉妹サイトの記事をお読みください↓

 

英検1級

英検1級は,一度取得すれば取得時期にかかわらず一生免除申請に使えるのが強みです。

ただし,免除申請に利用するには,一次試験の願書を出す時(例年6~7月)までに結果が判明していなければなりません。

そのため,直前の第1回検定(6〜7月実施)では間に合わないことにご注意ください。

英語力そのものは通訳案内士の一次試験よりも難しいと感じる方が多いですが,リスニングとスピーキング力を中心とした総合力アップには最適です。

攻略法については以下の記事をどうぞ↓

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日本地理免除を狙うなら

国内旅行業務取扱管理者

旅行業で唯一の国家資格であり,国内の地理免除に直結します。

試験範囲が明確で,ユーキャンなどの対策本を一通りやることで全国通訳案内士よりもずっとすんなり合格できます。

国内の観光資源について学んでおけば,通訳案内士の地理はもちろん,一般常識や実務の対策としてもそのまま生きます。

試験は例年9月上旬に実施されます。

合格体験記は姉妹サイトを参照してください↓

 

総合旅行業務取扱管理者

国内だけでなく,海外の旅行業務も扱える上位資格です。

旅行業に携わる社会人や大学生の受験が多く,試験は例年秋頃(10月)に実施されます。

試験は「旅行業法令」「約款」「国内旅行実務」「海外旅行実務」の4科目で構成されますが,国内旅行業務取扱管理者の資格をすでに持っていると,「旅行業法令」と「国内旅行実務」を免除して受験することが可能です。

総合旅行業務取扱管理者試験の最大の特徴は「海外旅行実務」が含まれる点ですが,実はこの科目には語学(英語)問題が含まれています。

そのため,英語が得意な方であれば,初めて学ぶと苦労する海外地理などの知識不足を語学の得点でカバーできるという戦略的なメリットがあります。

通訳案内士を目指す方は必然的に英語力が高いため,相乗効果を狙って総合まで取得しておくのも非常におすすめです。

現在はインターネットからの受験申請が基本となっており手続きもスムーズです。

具体的な対策や,英語力を活かした「海外旅行実務」の攻略戦略などについては,以下の別記事で詳しく解説しているので,併せてご覧ください↓

 

 

日本歴史免除を狙うなら

歴史能力検定2級

通訳案内士の歴史試験が免除になるのは歴史能力検定(歴検)の2級以上です。

1級は学ぶのに負担が大きすぎるため,現実的には2級を狙います。

2級の難易度は「高校で学ぶ程度」です。高校の教科書をメイン教材に据え,大学受験で使われる1問1答などの問題集を何度も解くのが王道です。

合格ラインは正答率60%以上ですが,一部に記述問題(答えを漢字で書かせる問題)が出題される点には注意してください。

試験は例年11月に実施されます。

対策はスタディサプリで可能です↓

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私ならどの順番で狙うか

大人になると満足な勉強時間が取れなくなり,一度の受験でガイド試験に合格できないことも多々あります。

合格可能性を高め,かつ勉強のモチベーションを保ち続けるために,当サイトが提示する学習目標(スケジュール例)は以下のようになります↓

免除を活用する年間学習スケジュール例

1~5月:TOEIC(S160など)を受ける
6~7月:実用英語技能検定1級を受ける(翌年以降用)
8月:全国通訳案内士試験(一般常識・通訳案内の実務)を受ける
9月:国内旅行業務取扱管理者試験を受ける
10月:総合旅行業務取扱管理者試験を受ける
11月:歴史能力検定日本史2級を受ける
12月:全国通訳案内士試験(口述)を受ける

後はこの目標をすべて実現できるように計画的に勉強するだけですが,人によってこれまでの学習背景が異なるため,受けない試験が出てきても全く問題ありません。

短いスパンで異なる試験に挑むことによってマンネリ化を防止でき,合格すれば本命である通訳案内士試験の免除申請にも使えるわけです。

ダメでもともと,できたら儲けもの。

という精神で挑みましょう。

究極的には,通訳案内士の筆記試験の免除に使える全ての資格・検定を取得し,8月の本番では「一般常識と通訳案内の実務を受ける(前年度に合格していれば両者とも免除)」だけの状態に達し,12月の口述試験に全力を注げるはずです。

 

 

まとめ

以上,全国通訳案内士試験の免除制度とおすすめの外部試験についてまとめてきました。

通訳案内士試験の一次試験は出題されるテーマが多岐にわたり,年によって難易度の波が激しいです。

しかし,外部試験は試験範囲や傾向が比較的安定しているため,努力がそのまま結果に結びつきやすいという特徴があります。

ただし,免除科目を作ったことでその分野の学習がおろそかになり,結果として口述試験で沈黙してしまうことだけは避けなければなりません。

免除のために勉強した知識は,決して無駄にはならず,必ず二次試験や実際のガイド業務であなたを助けてくれます。

私自身,1次試験を突破したものの,一昨年,昨年と口述試験で不合格になり,現在も挑戦を続けています。

二次試験の壁は本当に厚いです。

だからこそ,免除制度を賢く使って1次試験の負担を減らし,浮いた時間と気力を「英語で日本のことを説明する」という二次試験の対策に全力で注ぐことが,合格への近道だと確信しています。

今回紹介した方法が,みなさんの試験突破の一助となれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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