小野圭次郎に学ぶ英語勉強法!100年前の参考書から得られるヒント

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執筆・運営者:さんくす
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さんくす
東大院修了(農学修士)・指導歴20年。個別指導,家庭教師,Z会の英語添削などの経験をもとに,勉強法を一生モノの「学習OS」として整理しています。詳しいプロフィール

英語の勉強法は,アプリや動画教材の登場によって大きく変わったように見えます。

しかし,英文を正確に読むこと,平易な英文を誤りなく書くこと,音読を重ねること,試験本番で落ち着いて解くことといった土台は,100年以上前の受験生にも共通していました。

そのことを強く感じさせてくれるのが,明治から昭和にかけて英語参考書を数多く残した「小野圭次郎(小野圭)」の著作です。

現在,我が家には小野圭の参考書が数冊残っています。

旧字体で書かれたページを開くと,今の参考書とは違う時代の空気が漂っている一方で,そこに書かれている勉強法の多くは現代にも十分通じることに気付きました。

そこで当記事では,小野圭次郎の英語参考書から,現代の学習にも役立つ考え方を拾い上げ,英文解釈・英作文・文法・音読・リスニング,そして試験本番の心構えに分けて整理します。

古い本の紹介にとどまらず,今の受験生や英語学習者がどのように日々の勉強へ取り入れられるかを意識してまとめていきます。

小野圭次郎とは?受験英語に大きな足跡を残した人物

小野圭次郎の英文之解釈など大正~昭和初期の英語参考書

私が小野圭次郎氏(1869-1952)について知ったのは祖父の話がきっかけでしたが,祖父と小野圭,この2人のお墓がともに多磨霊園にあるところに妙な縁を感じています。

小野氏は福島県の生まれで,福島師範学校から小学校教師を7年経てから,東京高等師範学校英語専修科で英語を学びました。

卒業後は松山高等商業學校などいくつかの学校で教鞭を取ります。

私の手元にある本の奥付にも「大正10年9月2日印刷,同年9月5日発行」と記されています。

まさにこの1921年(大正10年)に世に出た『英文之解釈』こそが彼の代表作となりました。

さんくす
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50年で11回改訂され,1000版まで出たといいます。

受験合格という明確な目的で書かれていたのが明快で,内容も当時としては斬新なものでした。

その後,65種類以上の参考書を発売し,2011年に河出書房新社から『英文解釈研究法』という本が復刻されたときは,実に50年ぶりのサプライズとなり,喜んだ方は少なくなかったでしょう。

なお,昭和初期に行われた高校生への調査や雑誌の受験記によれば,合格者の51~82%は小野圭次郎の英語参考書を使っていたとされています(山海堂出版部『英語の作文』より)。

キャッチコピーの1つは「二點間の最短距離は之を結ぶ直線」ということで,無駄のない効率的な学習が重視されていたのは,当時も今も同じようです。

ついでに,1971年の週刊朝日に掲載された「受験参考書のロングセラー」からTOP3を挙げておきましょう↓

受験参考書の歴代ロングセラー

1位:豆単(英語基本単語熟語集):赤尾好夫著。今でも購入可能。1942年初版で700万部

2位:英文の解釈:小野圭次郎著。1921年初版で520万部

3位:新々英文解釈研究:山崎貞。2008年に復刻。

※部数については資料によって表記に幅があります。

赤尾氏に関しては,多磨霊園のところでまた話題にします。

 

 

100年前の英語参考書から見える学習姿勢

まずは大まかなところから,英語を学ぶ姿勢についてみていきますが,みなさんは「真面目」という言葉を聞いてどのような印象を抱くでしょうか。

「真面目」と聞くと,どこか堅苦しい印象を持つ方もいるかもしれません。

しかし,勉強においては,基本を軽んじず,決めたことを続け,わからない部分を放置しない姿勢こそが,後々大きな力になります。

周囲から地味に見える勉強であっても,それを淡々と続けられる人は,受験本番でも強さを発揮しやすいものです。

実際,小野圭次郎の著書には以下のような言葉があります↓

試験合格の秘訣は徹底せる準備にある,而して徹底せる準備は結局勉强の二字に歸着するのである。

受験学年になってから急に頑張り始めても,それまでの差を一気に埋めるのは容易ではありません。

私が塾で指導していた頃,御三家に進学した生徒たちの多くは,小4前後から本格的に通塾し,自習も含めて相当な学習時間を積み上げていました。

さんくす
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塾内で確認していた範囲では,受験日までに累計5000時間近く勉強していた例も珍しくありません。

もちろん,時間だけで合否が決まるわけではありません。

しかし,日々の積み重ねが本番での余裕につながることは確かです。

だからこそ,小野圭がいう「徹底せる準備」は,100年前の受験生だけでなく,今の学習者にもそのまま通じる言葉だと感じます。

さて,小野圭次郎の英語学習において重要視されているのは「反復・単語・暗唱」の3つです。

加えて,毎日5分でも音読とリスニングを行うように推奨されていますが,こちらも現代の学習法と大きく重なります。

精読と多読については,理想は両方とされているものの,時間がないときには精読を優先すべきで,余裕がある人のみ洋書などを多読するように助言しています。

精読では英文解釈(文構造の理解)と文法の両方をしっかり学ぶようにします。

この方針はスタディサプリの高3英語でも共通です↓

スタディサプリ高3英語の英文解釈編の学び方を紹介するアイキャッチ画像
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参考書は一科目につき一冊で十分で,いたずらに多くをかじり散らすのは良くないことだとされます。

順序ですが,中高生ともに文法学習が先で,後から英文を読む練習を積むのが原則です。

ところで,小野圭次郎の著書には以下のような言葉もあります↓

平静の精神鍛鍊が大切である。得意も平然失意も泰然たる膽力(たんりょく:度胸)を養って置かねばならぬ。受驗に際しては度胸の据つて居ると否とは成功に大關係がある。

受験の成功には「度胸」が関係しているという指摘は,現代人の盲点と言えるかもしれません。

その観点でみてみると,大会や本番の緊張感を経験してきた生徒は,試験本番でも落ち着きやすいことがあります。

授業であろうと自習している時も,彼らは心を引き締めて一心不乱に頑張ることに長けています。

運動部の生徒は受験に強い。

とよく言われますが,これまでは体力的に鍛えられていることが原因だと思っていました。

しかし実際には,試合などで精神鍛錬をしてきた経験の方が,受験においてより有効に働いているのかもしれません。

さんくす
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確かに,文化部の生徒であってもコンクールなどの大きな大会に出ている生徒はしっかりしていますし,模試を多く受けさせることで試験の緊張感を味わわせる体験も有効です。

 

 

試験本番で実力を出すための心構え

試験前の2~3日はあまり勉強をせずに脳を休めることとし,特に前日は早く眠ることが大切だと小野圭は説いています。

短期間でのテスト勉強にまで当てはめてよいかはわかりませんが,ノー勉でない限り,定期テストで徹夜するのは避けることをおすすめします。

筆記具の準備は前日のうちに済ませておきますが,普段使用しているものを数本用意しましょう。

芯の硬さはHBが一般的ですが,2Bのように柔らかい方が長時間の筆記には有効です↓

受験会場には早めに行って着席し,心を落ち着かせておくことが良い結果に繋がります。

心臓の音が聞こえるくらいに緊張してしまった際には深呼吸をしましょう。

なお,試験場は学力以外に人物をも試験する場所であることを忘れてはいけません。

小野圭曰く,

試驗は何か恐ろしきものの如く思って怯氣(おじけ)を起こしてはならぬ

となります。

雰囲気に飲まれて萎縮してしまってはいけないということですね。

加えて,大胆かつ細心の注意を払いながら解くことを肝に銘じてください。

学力と同じくらい,心構えが結果に影響するとのことです。

いよいよ問題用紙が配られても,決して慌てることがないようにします。

以下の言葉はかなり心に響きました↓

先づニ三分閒は瞑目(めいもく:目を閉じて心を落ち着けること)して膽玉(きもったま)を据え心臟の鎭まつた後靜かに讀み始めよ。膽が据らず恐怖して居ては自分の有する實力の半分も發揮することが出來ない。

毎回のテストで必ず最初の数分間を瞑想に捧げるわけにもいきませんが,心があまりに乱れてしまった際は,数分を費やしてでも心を落ち着けるだけの価値があるということは覚えておきたい教訓です。

問題用紙全体を通覧してはどんな問題があるのかを確認した後,いよいよ丁寧に読んでは解答を考えますが,問題によっては自分にとって一番解きやすい順番についても考えてみてください。

深く考えずに,ただ何となく前から順番に解答欄を埋めれば安心はできますが,そのときの正答率は思ったほど高くないものです。

大体で構わないので,どのような時間配分でもって問題を解くかはあらかじめ決めておくのが良いでしょう。

ただし,いったん解き始めたからにはできるだけその問題を最後まで片付けるようにしてから次の問題へと移るようにしてください。

もちろん,簡単な問題から優先して解き進めるなどの工夫や,答えをすべて埋める努力は必要ですが,だからといって問題の難易度によって雑に解いたり丁寧に解いたりといった「不適切な力配分」をしてはいけないのは当然です。

合格試驗でなくて競爭試驗であるから,問題の難易に依て落膽したり,やけを起したり又は安心したりする譯には行かぬ。

私は小学生に

敵がたとえスライムでも全力で倒しに行け!

などと指導していますが,易しい問題の時ほど注意が必要です。

実際,ちょっとしたケアレスミスが合否を分けることも少なくないわけで,これは偏差値が高い学校の入試問題においてこそ顕著です。

いずれにせよ,自分の最善を尽くすことだけを考え,「他人より一点でも多く取って競争に勝利するんだ!」という強い気持ちで挑むようにしてください。

逆に,問題の難易度が高い時に受験生は落胆しがちですが,自分にとって難しい問題は他人にとっても同じくらい難しく感じられるものです。

また,記述式問題を解く際によくあることですが,できないところを誤魔化して書くことのないようにしてください。

そのようなことをすると,採点者には,理解が曖昧なまま書いていることが伝わりやすくなり,結果的に自分の損へと繋がってしまいます。

巧みである必要はありませんが,字は丁寧に大きな字で真面目に書き,簡単明瞭な答えにするため,最良と思われるものだけを書くようにしてください。

ここでも採点者が不快な気持ちにならぬよう,整頓した書き方を心がけます。

小野圭次郎の本には試験後の心構えについても言及されていました↓

試驗が思ふ樣に行かなかつたとて,決して悲觀してはならぬ。どこまでも落ち着いて居るべきである。

一喜一憂する危険性をこの言葉は表しているように思います。

合格したからと有頂天となって羽目を外した結果,病気になってしまったり,入学後に退学になったりする人もいるくらいです。

残念ながら不合格の憂き目に出会ってしまった方について,小野圭は「二倍の勇氣を奮つて再度突撃をなす」ような姿勢を説いています。

さんくす
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現代風に言えば,一度の結果で自分を見限らず,原因を整理し,もう一度立て直す勇気を持つということです。

 

 

分野別の英語勉強法(解釈・英作文・文法・音声)

ここからは問題のタイプ別に,小野圭次郎の学び方のエッセンスをまとめていきましょう。

現代の学習法と驚くほど共通していることがわかります。

英文解釈:普通の語句を軽視しない

基本方針として,教科書の予習に注力してください

1時間の予習は2時間の復習に相当すると彼は説いています。

教科書(特に3年生でやるもの)は何度も精読し,よく目にする普通レベルの語句を確実に自分のものにしておくことが大切です。

徒(いたずら)に六(むつ)かしい語句の記憶や解釋のみ努力して,普通の語句を輕視してはならぬ。どこの入學試驗に出る單語でも熟語でも普通一般のものが大部分を占めて居るのである。

英文は全体をみるようにして,前後の関係を考え,常識に訴えては道理に合うように意味を取る習慣を身に付けましょう。

国語もそうですが,論理的に破綻している文章が試験で出ることはありません。

必ず根拠が文中に存在するわけです。

英文を訳して日本文を書いてみることが,思った以上に重要で,口で訳すのは簡単でも,いざ文にして書いてみると非常に難しいことに気づかされる場面が多々あります。

大意を掴むためには,文をそのままの順番(英語を英語のまま理解すること)で直読直解しながら読み進められることも重要で,会話やリスニングの勉強,そして単語の暗記も平時から行うようにしてください。

英語雑誌や英字新聞も最新の英語に触れられる方法なので,差をつけたい方は採用しましょう。

これらは精読目的ではなく,多読を行うためのよい教材になります。

わからない単語に出会った際は辞書を引き,余裕があれば英英辞典を使うことも視野に入れてください。

このとき,重要な英文に下線を引いておくと,あとになってそれらだけを復習することができます。

構文のうち,特に語句の修飾や省略が複雑なものは和訳問題として出題されることが多いので,普段から意識的に覚えましょう。

ノートはきれいに整頓して書き,予習段階においては余白を取っておきますが,詳しくは以下の記事を参考にしてください↓

学習OSマニュアル実践編のアイキャッチ画像。最強ノート術と1の5乗復習法を図解したデザイン
【実践編】成績につなげるノート術と「1の5乗復習法」|学習OSマニュアル

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英作文:平易な英文を正確に書く

直前になって焦った時に詰め込んだ知識というのは,根本的な学力に繋がってきません。

最初に述べた通り,教科書を真面目に普段から勉強しておくことが重要で,練習問題を飛ばすことなく自らの手で行ってきたかどうかが問われることになります。

和文英訳は以下の順番でやってください↓

  1. 主語や句を見つける
  2. 馴染みのある単語や句を選択する
  3. 原文と同じ意味でなるべく簡単な文を作る
  4. 構文と語句の配列を考える
  5. 文法ミスがないか確認する
  6. コンマやピリオドを忘れない
  7. 大文字やスペルミスにも注意する
  8. 最後に読んで,口調(リズム)を考慮する

個人的にですが,butやandで長い文を続けるのではなく,短くかつ誤りのない文をいくつも並べた方が得点は高くなりがちです。

文法の知識が最も問われるのが英作文なので,主述の関係や単複,助動詞や動詞の活用(特に不規則動詞),自動詞・他動詞,前置詞,冠詞,関係代名詞の他,時制の一致には注意を払いましょう。

基本例文を暗唱することも有効です。

単語力の不足が英作文ができない理由になっていることも少なくないため,正確に理解した単語の数を増やすように心がけてください。

和文英訳は解けば解くほどできるようになるので,1日何個と決めて1ヶ月やってみただけでも見違えるほどに上達します

実際の入試問題を解いた際は,できれば教師にみてもらいましょう。

平易な文章で文法上の誤りのない樣に,自力で工夫する閒に進步して眞の實力がつくのである。

和訳と英文を比較することで英語特有の癖みたいなものが見えてきたら,それを真似れば良いです。

より詳しい解き方は以下の記事を参考にしてください↓

英作文のコツと採点基準・勉強法を表したアイキャッチ画像
【基礎編】英作文の得点を上げる勉強法!大学入試の採点基準と減点回避のコツ

大学入試や資格試験で英作文が出題される場合,ただ英文を書けるだけでは高得点につながりません。 大切なのは,採点者がどこを見ているのかを知った上で,減点されにくい英文を書くことです。 英作文では,内容が問いに合っているか, ...

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英文法:知識を問題演習で使える形にする

近年文法の問題を出さない學校が多くなつたからとて,平素文法の硏究練習を輕んじて怠つてはならぬ。

英文和訳であろうと和文英訳であろうと,基礎的な文法知識がなければ必ず間違えてしまうものです。

文法は文法として覚えているだけでは役に立たず,実際に英作文や和訳問題に活用してこそ初めて価値が生まれるもので,応用力を身に付けるよう努力しましょう。

極めて普通のことを正確に覚えておくべきであり,例えば,主語と述語の数の一致,動詞の時制,受け身の作り方,助動詞と本動詞の続け方,不規則動詞の変化,形容詞の作り方,関係代名詞の用法,前置詞の用法,冠詞,スペリングには特に注意したいものです(おまけで仮定法,不定詞や分詞も)。

なお,問題が簡単なときにも見落としというものが起こり得るので注意してください。

文法上の議論や理屈は學生にあまり必要がない,實際に應用すると云ふ事に重きを置いて硏究すべきである。

小野氏の主張をまとめると,文法対策は理屈をこねるより「練習問題を解くに限る(応用)」という結論になります。

 

音読・リスニング・スピーキングの勉強法

リスニングの学び方ですが,なんと当時から毎日20~30分の音読時間を設けることが最優先事項とされていました。

音読は自分の耳に英語の音を聞き分ける力を授けてくれる,大変効果が高いトレーニング方法であると言われます。

小野圭次郎によると,仲間と一緒になってディクテーションやリスニングの練習をし,試験の2~3ヶ月前は特に頻繁に行うと良いとのことです。

授業で英語を聞く時は集中し,/l/と/r/,/b/と/v/,/a:/と/er/などの似た音を聞き分けられるようになってください。

同様に,Iとeye,seeとseaとshe,catとcutのような同音または類似の音にも注意です。

これらについては,発音記号についての記事に詳しく書きました↓

英語の発音記号の読み方一覧!AI文字起こしで発音を練習する方法

英単語や文法を知っていても,発音が不明瞭だと,話した内容が相手に正しく伝わらないことがあります。 私が参加した国際学会でも,読み書きには非常に長けている教授が,発音が原因で発表内容が十分に伝わっていない場面を目にしました ...

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綴りが難しい単語は何度も書いて,手が覚えるまで行います。

要するに書取には耳の力,文法の力,解釋の力,字を書く力の四つを養ふことが必要である。

今でもディクテーション(書き取り)は非常に得られることの多いトレーニング方法です。

以下の方法で,ぜひやってみてください↓

ディクテーションのやり方と英語の聞き取り力を伸ばす勉強法
英語ディクテーションのやり方!「ただ書き取るだけ」を防ぐ5つの手順

今回は,英語の勉強法の中でも,リスニング上の弱点を見つけ,語彙や文法の復習にもつなげやすい「ディクテーションのやり方」について解説します。 ディクテーションとは,聞こえてきた英語を書き取るトレーニングで,当サイトが提唱す ...

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スピーキングでは,耳と口を使う回数が多くなるほどに上達度合いが高まります

この両者を練習する機会を多く設けることを心がけてください。

會話熟達に最も大切なる要素は大膽(だいたん)であると云ふことである。過失を恐れず英語でどしどし話すことである,西洋人に對して話す場合は殊に然り。

今の時代にはオンライン英会話も手軽に利用できます。

間違いを恐れず大胆に英語でどんどん話しましょう!

基本となる対話は参考書の中にあるものを朗読して暗唱しますが,友達とロールプレイをしたり,片方が話した内容に対して,どんな意味だったのかを述べることも有効だとされます。

こちらも毎日20~30分は朗読する時間を設けたいものです。

なお,スピーキング特有の問題として,話す相手の挙動や気分にも注意しなければなりません。

英語を自然に話す人を周りで見つけたら,話し方や間の取り方を真似ることも大切です。

 

 

コラム:多磨霊園に眠る小野圭次郎と赤尾好夫

小野圭次郎のお墓は多磨霊園にあります。

自然豊かで宗派問わずに気軽に散策できる公園墓地になり,稀に昆虫網を振っている方も見かけるほどですが,多磨霊園はその第一号です。

案内図が利用でき,それによると小野圭次郎のお墓

  • 8区2種12側

にあります。

他の有名人と比較すると小さめですが,入り口には鳥居がある他,右手に碑(経歴や業績が書かれています)が立っていることを知っておくと見つけやすいでしょう。

また,多磨霊園には先ほど豆単のところで紹介した赤尾好夫氏の墓もあり,小野氏の墓から数分で行ける距離にあります。

赤尾氏は1907年の生まれということで,小野氏よりも40歳も年下になるわけですが,小野圭の愛読者で,『英文の解釈』に至っては7回も読み直したそうです(「私の履歴書」より)。

多磨霊園での区画は,

  • 9区1種7側

となり,墓誌には「夢高くして,足地にあり」というモットーや業績や辞世が記されていました。

なお,伊藤和夫なども含めた受験英語の歴史については,以下の本がわかりやすかったです↓

 

 

まとめ

以上,小野圭次郎の英語参考書から,現代にも役立つ勉強法を紹介してきました。

使う教材や試験形式は変わりましたが,英文を正確に読むこと,基本語句を軽視しないこと,平易な英文を誤りなく書くこと,音読を重ねること,そして試験本番で落ち着いて実力を出すことは,今も昔も変わらない英語学習の土台です。

もちろん,100年前の学習法をそのまま再現する必要はありません。

現代にはアプリ,音声教材,オンライン英会話など便利な道具がたくさんあります。

大切なのは,そうした新しい道具を使いながらも,英語力の根本を支える部分を見失わないことです。

小野圭次郎の参考書に残された言葉は,古い本の中に閉じ込められた過去の遺物ではなく,今の学習者にも静かに背中を押してくれるものだと感じます↓

小野圭次郎の英語参考書に挟まれていた英語ことわざのしおり

本に挟まっていた栞一つ取ってみても,上の画像にある通り,様々なことわざが書かれており,私は本を開くたびに以下のような英文が目に入ってきて,大変に励まされました↓

  • Industry is the parent of success.(勤勉は成功の母)
  • Idleness is the root of all failure.(怠惰はすべての失敗の根元)
  • Rome was not built in a day.(大事は一朝一夕に成るものではない)
  • Slow and steady wins the race.(孜々(しし)として勤むるものは競爭に勝つ)

日々の勉強に迷ったときは,基本に立ち返り,一冊を丁寧に読み,声に出し,書き,そして本番では落ち着いて自分の力を出し切ることを意識してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人
東大院修了(農学修士)×指導歴20年|教育・Web運営専門家 さんくす

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