今回ですが,「スタディサプリ(スタサプ)だけで大学受験を進めてよいのか」で迷っている方向けに,判断の目安になる3つの質問を用意しました。
スタサプは非常に優れた教材ですが,映像授業である以上,学習計画の微調整や質問対応,進路相談までを自動で行ってくれるわけではありません。
そのため,スタサプを使う高校生の選択肢は,実際には以下の3つに分かれます↓
- スタサプ中心で進める
- スタサプ+塾で進める
- スタサプ+生成AIで進める
塾に入れば,人が継続的に様子を見ながら学習を管理してくれます。
一方で,生成AIをうまく使えば,学習計画の作成,疑問点の整理,復習用の小テスト作成などを低コストで行うことも可能です。
ただし,AIはあくまで補助役で,自分の代わりに受験勉強を引っ張ってくれる存在ではないため,使い方によって向き不向きが分かれます。
そこで当記事では,まずスタディサプリだけでは補いにくい部分を整理した上で,3つの質問を通して,自分に必要なのが「塾」なのか「生成AI」なのか,あるいは「スタサプだけで十分」なのかを考えていきましょう。

スタディサプリだけでは補いにくいもの
スタディサプリの強みは,質の高い授業を圧倒的な低価格で受けられるところにあります。
ただし,受験勉強では授業を受けること以上に,
- 今の自分に何が足りないかを見極めること
- どの科目をどれくらいのペースで進めるかを決めること
- 復習のタイミングを管理すること
- わからない部分をその場で解決すること
が重要になる場面が少なくありません。
スタサプだけで進める場合,こうした判断を基本的には自分一人で行うことになります。
その負担を減らしてくれるのが塾や生成AIです。
ただし,両者の役割は少し異なります。
具体的な料金の目安と合わせて比較してみましょう↓
| 比較項目 | 塾 | 生成AI |
| 月額の目安 | 約6.2万円 (※週2回・個別指導の場合) | 約3,000円 (※有料版AIの場合) |
| 強み | 継続的な観察,声かけ,進路相談 | 24時間相談可能,低コスト,即解答 |
| 得意なこと | 学習管理,面談,復習の指示,伴走 | 計画のたたき台作成,説明の言い換え,小テスト作成 |
| 弱点 | 料金が高い | 答えの正誤確認が必要,長期方針を忘れることがある |
まとめると,塾は「人が継続的に面倒をみるサービス」,生成AIは「自分から使いこなす学習アシスタント」と考えるとわかりやすいでしょう。
スタサプ以外のサービスを併用すべきかわかる3つの質問
スタサプ以外に塾や生成AIが必要か判断するため,以下の3つの質問に,自信を持って答えられるかどうかを確かめてみてください↓
問1
もうすぐ高3の夏休みですが,先日受けた模試の結果が返ってきました。偏差値をみると英語52,数学45,国語42です。
この結果を受けて,今後はどの科目を優先し,スタサプのどのレベルの講座を主軸に勉強していけばよいか,大まかな方針を答えてください。
なお,志望する大学の偏差値は55で,英語(150点満点),数学(150点満点),国語(100点満点)のすべてが必須科目となっています。
ここで大切なのは,スタサプの細かい講座名を暗記しているかどうかではありません。
配点の高い数学を最優先で立て直すべきだと判断できるか,そして英語の学習や,国語にも程良く取り組むというバランス感覚を持てるかがポイントです。
プロの塾講師であれば,「夏前の時期は主要科目(英数)の基礎固めに徹する」という鉄則を基に,瞬時にアドバイスを行います。
講座の細部についても,相談者の理解度によってベーシックレベルから入ることもあれば,スタンダードレベルから入ることもあります。
つまり,問1で試されているのは「受験勉強の方向づけを自分でできるか」という力です。
ここで迷ってしまう場合は,塾のように人に見てもらう価値が大きいですし,生成AIに条件を与えて計画のたたき台を作らせてみる使い方も有効です。
問2
あなたは運動部に所属する高3生です。「いよいよ受験生だし,勉強をもっと頑張らないと!」と焦り,春からスタサプを始めました。
しかし,新学期が始まってみると部活で毎日ヘトヘトになり,1日1講義を視聴するのがやっとの状態です。部活の引退は夏を予定していますが,このままのペースで受講していても大丈夫でしょうか?
なお,志望校は未定で,まずは基礎固めをしたいと考えています。
この問いの答えは,単純な「はい・いいえ」ではなく,1日1講義でも継続できていて,しかも復習まで行えているなら十分に意味があるということです。
逆に,動画を観るだけで終わっていて,内容をほとんど覚えられていないのであれば,ペース以前に学び方を見直さなければなりません。
受験生にとって厄介なのは,「理想の学習計画」と「現実に続けられるペース」がズレやすいことです。
もし塾に通っていれば,講師はこうしたズレを見逃さず,
疲れている夜は思い切って寝て,朝に1時間早起きする『朝型学習』に切り替えてみよう!
夜は暗記科目に絞って,お風呂タイムを生かすか,トイレの壁に貼ったメモを見直してみよう!
などと,本人の生活に寄り添った現実的な指導を行ってくれます。
生成AIでもこの種の相談は可能ですが,自分の生活時間や疲労度,部活の予定を細かく伝えないと,机上の空論になりがちです。
問3
実力アップを図るため,とある問題集をやることにしたあなたですが,いまいち捗りません。このとき,以下のどちらの案を採用するのがよいでしょうか。
- これまで平均して1日に3ページ進んでいたから,頑張って4ページに増やしてみよう
- 今までの勉強時間に30分だけ上乗せして,朝に1時間,夜に2時間勉強してみよう
受験勉強の本質をより見抜いているのは「1」の案です。
なぜなら,成績を上げる上で直接重要なのは,何時間机に向かったかではなく,何をどれだけ進めたかだからです。
もちろん,勉強時間を増やすこと自体が悪いわけではありません。
ただし,時間だけを増やしても,進む量が変わらなければ学力は思ったほど伸びません。
「朝に1時間増やす」のであれば,
- 英単語を2章進める
- 数学の例題を3問解く
- 古文単語を50語確認する
のように,その時間に何をどれだけ学ぶかまで考える必要があります。
また,学習量をこなすだけでなく「定着させるための復習タイミング」も重要です。
一般的には「1日後・1週間後・1ヶ月後」といったタイミングで復習するのが効果的と言われます。
進め方だけでなく,復習の計画までできて初めて,本当に受験勉強をうまくコントロールできていると言えます。
人に伴走してもらう価値とは?先輩の体験談
ここまでの質問で「自分1人で計画やペースを管理するのは難しそう」と感じた方のために,スタサプと個別指導(人による伴走)を併用して合格を勝ち取った先輩の体験談を紹介します。
かつてスタディサプリには,専属コーチがつく「合格特訓コース」というオプションが存在していました(2026年3月末をもってサービスは終了しています)。
そこでの先輩たちの声を読むと,「人に伴走してもらうことの価値」がよくわかります。
同志社大学合格
宅浪する上で一番不安だったのは「どうやって勉強を進めていけばよいか」でしたが,コーチが具体的に学習プランを提示してくれるので,受験までに何をすればよいかがはっきり見えました。音読10回の復習もコーチの後押しがあったからできたことで,英語の実力が総合的に上がりました。
岩手大学合格
勉強を計画通りに実行できなかった際もコーチに立て直してもらえたので,ペースを取り戻すことができました。自分1人ではここまでできなかったと思います。また,質問の回答や記述の添削もしてもらえたので,学校に行けない長期休暇の間はとても心強かったです。
受験日が近づくにつれて,プレッシャーから精神的に追い込まれてしまうことは珍しくありません。
このように,学習ペースの管理だけでなく,精神的な支え(メンタル面のケア)が得られることは,人が関わる塾ならではの大きな強みと言えます。
3つの質問からわかる学び方の向き不向き
ここまでの内容をまとめると,学び方の目安は次の通りです。
塾の併用が向いている人
- 何を優先すべきかを自分で決めるのが苦手
- 生活の変化に合わせて計画を修正するのが苦手
- 質問をため込みやすい
- 受け身でも学習管理をしてほしい
- 進路相談やメンタル面の支えももらいたい
塾の強みは,正解を一方的に与えることよりも,「その時点のあなたに合う判断」を毎週のように下してくれるところにあります↓
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生成AIの併用が向いている人
- 自分から質問することに抵抗がない
- 模試結果や勉強時間などの条件を整理して伝えられる
- AIの答えを教科書や参考書で確認できる
- 毎週の振り返りや小テスト作成を自力で行いたい
生成AIは,学習計画のたたき台を作らせたり,わからない問題をかみ砕いて説明させたり,弱点整理や確認テストを作らせたりする用途と相性が良いです↓
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一方で,最初に伝えた条件を忘れることもありますし,答えが正しいかどうかの裏取りも必要です。
つまり,自分主導で使いこなせる人なら,スタサプ+生成AIはかなり有力な選択肢になります。
生成AIへの頼み方の例
私は高3生です。志望校の偏差値は55で,英語150点,数学150点,国語100点です。模試の偏差値は英語52,数学45,国語42でした。平日は2.5時間,休日は6時間勉強できます。
この条件で,スタサプを使った今週の学習計画を作ってください。ただし,
- 数学を最優先にすること
- 睡眠時間を削らないこと
- 1週間後に見直しポイントを出すこと
- 答えは箇条書きで簡潔にすること
を守ってください。
実際に生成AI(Geminiなど)に学習スケジュールを提案させると,以下のような具体的なスケジュール案や進め方を提示してくれました↓

実際にこのような形で,模試結果・配点・勉強時間を与えると,生成AIは「何を優先すべきか」「1週間をどう配分するか」のたたき台をかなり具体的に示してくれます。
もっとも,その内容は必ず教科書や参考書,学校・塾の先生の助言と照らし合わせて確認してください。
スタサプだけでも進めやすい人
- 科目の優先順位をある程度自分で決められる
- 模試の結果を見て学習内容を修正できる
- 毎週の復習や進捗確認を習慣化できる
- 質問が出ても,自力で調べるかAIに聞くかを判断できる
こうしたタイプであれば,スタサプ単独であっても十分戦えます。
まとめ
スタディサプリは,授業を受けるにあたってのコスパが非常に高い教材です。
ただし,大学受験では「何を学ぶか」だけでなく,「何を優先するか」「どの順で復習するか」「今の生活に合わせてどう修正するか」といった判断を迫られる場面が大量に発生します。
その判断を人に任せたいなら塾,自分で主導しながら補助を受けたいなら生成AI,その両方がある程度できるならスタサプ中心で進める,という考え方が現実的です。
目安としては,今回の3つの質問に自信を持って答えられなかった場合,スタサプ以外のサポートを併用した方がよい可能性が高いです。
ただし,そのサポートは必ずしも塾だけとは限りません。
自分に足りないのが「継続的な人による伴走」なのか,「計画や復習を手伝ってくれる低コストな補助役」なのかを見極めた上で,最適な組み合わせを選びましょう。
人に伴走してもらいたいと感じた方は当記事で紹介した塾の記事へ,自分で主導しながらAIを学習アシスタントとして使いたい方は生成AIの記事に進んでみてください。
これからスタサプを始める方は,キャンペーン情報も先に確認しておくと安心です↓
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