今回,スタディサプリの合格特訓コースが必要かどうかすぐにわかる質問をいくつかご用意しました。
ベーシックコースと比べて利用料金が結構変わる分悩ましいですし,とりあえずお試しで申し込んでみた場合であっても,継続するかどうかを決断しなければならない期限は刻一刻と近づいてきます。
そんなときには,当記事で紹介している「3つの質問」に答えてみてください。
その結果によって合格特訓コースが自分に必要か否かがわかります。
まずは合格特訓コースについて簡単にまとめてから,実際の質問へと移っていきましょう!
スタディサプリの合格特訓コースとは
大学受験をしようと考えている生徒がスタディサプリを使って勉強する場合,一般的には以下の選択肢があります↓
- ベーシックコースを契約する
- 合格特訓コースを契約する
なお,実際にはもう一つのc案として,最初はaで始めて途中からbに切り替えたり,稀にbからaにしたりといったハイブリッド的な受講も考えられますが,当記事を読まれている方はaとbのどちらにするかで悩んでいる方が大半でしょう。
よって以降はこの2つに絞って説明していきますが,合格特訓コースはベーシックコースのサービス内容をすべて含んでいるので,完全に上位互換となります↓
ベーシック | 合格特訓 | |
月額料金 | 2178円 | 10780円 |
映像授業 | ○ | ○ |
個別指導 | × | ○ |
科目質問 | × | ○ |
計画作成 | × | ○ |
簡単に言えば生身の人間によるサポートがある点が異なるわけですが,その分,利用料金は5倍近くになってしまうわけです。
もちろん,個別指導塾に通うことを考えるとこれよりお金がかかるところがほとんどですが,スタサプ内であっても,その差に見合うだけのサービスが受けられるかどうかについてはよく考えておかなければなりません。
なお,最近では開催頻度こそ少なくなりましたが,キャンペーンやコードを利用することで多少安く始められることがあるため,以下の記事で現在の実施状況について前もって確認しておいてください↓
当記事では割引価格を考慮せずに話を進めていきますが,合格特訓コースとベーシックコースの差額は月額にして8602円なので,4月から翌年2月までの10ヶ月間利用した場合だと86020円となります。
さて,合格特訓コースでしか受けられないサービスは,
- 志望校別の学習プラン作成(個別調整あり)
- 担当コーチによる学習サポート
- 英数物化生の科目質問(月に10問まで)
の3つが主に知られていますが,これらのサービスに上記差額分を支払うだけの価値があるかどうかについて考えるというのが当記事の主旨です。
内容について補足すると,コーチは難関大に通う現役の大学生または院生で,第三者機関(プラスティー教育研究所)がその品質を保証していますが,まず最初に受講生の現状に合わせた学習プラン(年間用)を作成し,その後,毎週の学習ペースを管理してもらえます。
毎月の学習診断にアドバイス,はたまた模試が返ってきたときはその結果をチェックしてアドバイスまで受けられますが,個人的には復習のタイミングを指示してもらえるところが大きいです。
1人だとどうしても適切な時期に復習するのが難しく,折角学んだ知識が定着しないことも少なくありません。
科目別の質問については科目や問題数に制限があるものの,どうしても気になる問題があると,それこそ1日それだけで終わってしまうこともありますから,いざというときの保険として考えておくのが良いでしょう。
夏などの長期休暇は別にして,1ヶ月で難しい問題に10回も出会うかと言われればそんなことはないですが,月末が近づいたら無理矢理にでも枠を消化するようにすれば,年間で100問を超えます。
質問した問題は概して特別な記憶として残りがちなので,上手く利用できれば大きなプラスです。
スタディサプリの合格特訓コースは必要か
それでは早速,合格特訓コースが必要かそうでないかを判断していきましょう!
まずは1問目です。
以下の質問に答えてみてください↓
問1
もうすぐ高3の夏休みですが,この前に受けた模試の結果が返ってきました。偏差値をみると英語52,数学45,国語42です。この結果を受けて,今後スタディサプリのどの講座を主軸として勉強していけばよいかを答えてください。ちなみに自分の志望する大学の偏差値は55で,英語(150点満点)と数学(150点満点)そして国語(100点満点)のすべてが必須科目となっています。
何かしらの答えは出せたでしょうか。
合格特訓コースを契約していなければ,遅かれ早かれこういった判断を自分自身で行うことになるはずです。
日々やるべき課題が山積みであっても,誤った努力をしてしまえば遠回りになってしまうわけですから,ここは真剣に向き合わなければなりません。
上での正解は「高3スタンダードレベル数学を真っ先にやる」です。
講座名までは詳しく答えられなかったとしても,数学を中心に勉強することがわかっていればOKとしましょう。
担当コーチは「本人の志望校が英語と数学重視であること」そして「夏前の時期は基礎固めに徹すること」の2つの鉄則を基に上のように判断するはずです。
場合によっては,苦手とする範囲を担当生徒に尋ねて視聴すべき講義を絞ったり,別に問題集(黄チャートなど)を行うように指導したりすることもあるかもしれません。
ですが,こういった指導は大学受験生を指導する塾講師であれば即座に答えられるものです。
とはいえ,私の聞き方が悪かったかもしれませんし,質問に対する答え方がなんとなくわかってきたと思いますので,次の問題に挑戦してみてください↓
問2
普段のあなたは運動部に所属していますが,この春「いよいよ高3生になったことだし,勉強をもっと頑張らないと!」という焦りからスタサプを始めてみることにしました。ですが,実際に新学期が始まってみると毎日帰宅する頃にはきまってヘトヘトで,1講義視聴するのがやっとです。部活の引退時期は夏ですが,この調子で受講していても大丈夫なのかどうかを答えてください。なお,この生徒の志望校は未定で,とりあえず基礎固めをしたいと思っています。
大会ですぐに負ければ早くに引退することができますが,まさかそれを望んでプレーするわけにはいきませんし,みんなが頑張っている中で部活をサボることもできません。
はいかいいえの2択ということで,理由までは問わなかったのでこちらも簡単な質問と言えます。
それでは正解発表ですが,問2の受験生に対する正しいアドバイスは「安心して1日1講義を続けてください」です。
実際,コーチは次のように指導してくれるでしょう↓
「部活と受験の両立が大変なことはとてもよくわかります。学校が始まって新しい生活リズムに慣れるまでは1日に1~2講座,慣れてきたら2~3講座見るようにすれば予定通り終わるので,安心して1日1講義のペースで続けてください。もしも部活が休みの日があれば,その日は多めに受講してみることで,部活がある日の負担を減らすこともできますよ。」
まずは受験生の立場に理解を示しつつ安心させるとともに,これまでに同じようなスタサプ生をみてきた経験から,慣れてくるとスピードアップできることも理解した上でのアドバイスができるわけです。
場合によっては以下のように,より具体的な案を提示してくれるコーチもいるかもしれません↓
「帰宅するのが20時だとして,本来であれば3時間は勉強できるように思われます。ですが,疲れているときに長時間集中することはできないので,ここは1.5時間くらい勉強したら思い切って寝るようにしてください。逆にその分,朝に1時間だけ早起きして,少し勉強してから学校に行ってみるのはいかがですか。」
他にも以下のような指導も考えられます↓
「夜には暗記ものだけを学ぶようにして,お風呂に入る時間を利用して覚えてみたり,トイレや部屋の壁に公式や単語を書いた紙を貼りつけたりしては,ちょこちょこ勉強できる環境を整えてみてください。」
これらはあくまで一意見にすぎませんから,やってみて合わなかった場合は採用しなくて構いません。
ですが,これまで学習者が思いもよらなかったアドバイスが意外とうまくハマることは,年齢の近い生徒とコーチの間で頻繁に見受けられるものです(実際のコーチはこのような大学生です)↓
それでは最後の問題に移りましょう!
問3
実力アップを図るため,とある問題集をやることになったあなたですがいまいち捗りません。このとき以下のどちらの考え方を採用するのが正しいでしょうか。
- これまで平均して3ページ進んでいたから,頑張って4ページに増やしてみよう
- 今までの勉強時間に30分だけ上乗せして,朝に1時間,夜は2時間勉強してみよう
受験生が陥りがちな誤った計画の例として,「一番怠けがちな土曜日の18~20時と,日曜日に部活に行く前の午前中を勉強タイムにしよう!」とか「平日は毎日4時間勉強してSNSで自慢しよう!」などが挙げられます。
「1日に10時間も勉強した!」などと勉強時間の長さを誇ることで本人のやる気に繋がることは確かですが,実のところ学力にはあまり影響しません。
実際は「時間」ではなく「量」の方に注目することが重要で,これまでであれば毎週20ページしか進まなかったものを30ページ進めるように頑張ることの方がずっと大切なのです。
当たり前の話にはなってしまいますが,同じ範囲を進めるのにだらだら2時間かけて終わらせるのと1時間で一気に終わらせるのでは後者の方が良いに決まっています。
ゆえに1つ前の問2の解答例の中でも,コーチは夜は早く寝て,朝早起きして勉強することを提案していたのです。
といったわけで第3問においては,時間ではなく勉強量を基準にしている「1」が正解です。
いかがだったでしょうか。
先述の通り,実際はもっと本人の生活に寄り添ったアドバイスができるように思いますが,ひとまず合格特訓コースの個別指導ではこうしたやり取りを介すことで,毎日の勉強効率に差が生まれてくることになります。
「上の3つの質問に満足に答えられないようであれば,スタディサプリの合格特訓コースに申し込むだけの価値がある」というのが当サイトの結論です。
もちろん,勉強面だけでなく「オープンキャンパスに行くべきか」,「併願校はどうやって決めたらよいか」などの日常面の質問にも答えてもらえるわけですから,毎月何かしらの「正解」が得られることになるでしょう。
特に最初のうちはペース配分も分からないでしょうし,無料体験期間内でもその効果についてある程度実感することはできるでしょうから,迷っている方は是非使ってみてください↓
先輩が語る合格特訓コースの良かったところ
最後に,スタディサプリの合格特訓コースで見事合格を勝ち取った先輩の体験談をみてみましょう!
横浜国立大学合格
今必要な勉強が何かを考えてもらえますし,必要な時期にアドバイスや励ましのメッセージをいただけたので,やる気や焦りに良い意味で影響してもらえました。コーチがいなかったら1人で悩むこととなり辛かったと思います。
この先輩は7ヶ月で偏差値が13上がったそうです。
受験生はみんなが頑張るので偏差値は上がるどころかむしろ落ちていくことの方が多いのですが,その中でこれだけ上がったわけですから,合格特訓コースがとても合っていたのでしょう。
同志社大学合格
宅浪する上で一番不安だったのは「どうやって勉強をすすめていけばよいか」でしたが,学習特訓コースだとコーチが具体的に学習プランを提示してくれるので,受験までに何をすればよいかがはっきり見えました。音読10回の復習もコーチの後押しがあったからできたことで,英語の実力が総合的に上がりました。
浪人してスタサプ1本で第一志望に合格した先輩の話は,同じような境遇にいる方にとって大変励みになるように思います。
他にも上智や明治,東洋大学や国士館に受かった先輩のコメントも読むことができました。
私も経験があるのでわかりますが,浪人生活においては心のケアが人一倍大切で,予備校に通っていても誰とも会話しないことも多いため,受験日が近づくにつれて精神的にどんどん追い込まれてしまうものです。
合格特訓コースではチャットでのやり取りが中心にはなってしまうものの,毎日誰かに悩みを相談できることの大切さを感じられるでしょう。
岩手大学合格
勉強を計画通りに実行できなかった際もコーチに立て直してもらえたので,ペースを取り戻すことができました。自分1人ではここまでできなかったと思います。また,質問の回答や記述の添削もしてもらえたので,学校に行けない長期休暇の間はとても心強かったです。
こちらの女生徒もコーチの精神的な支えを高く評価しています。
記述問題の添削はサービス内容には含まれていませんが,チェックテスト的なものに対する回答か,または科目サポーターの追加解説のいずれかを指しているのでしょう。
いずれにせよ,本コースには優秀な第三者によるチェックがあるため,客観的かつ冷静な対応を大いに期待してください。
一橋大学合格
事情があって高校を退学し,もう人生が終わったと思っていた矢先にスタディサプリのCMを思い出しました。友人がいない辛い時期でも先生方の応援や冗談に笑いながら勉強を続けられました。いつも相談に乗ってくださったコーチの存在も大きかったです。「絶対に合格祝賀会に参加するぞ!」という気持ちで最後まで頑張りました。
かなり特殊な事情があっても,結果を出すことですべてが報われることがあります。
「強い意志こそが最後の扉を開く」ことを若いうちに体験できたこの先輩は,大きな幸運の持ち主でしょう。
慶應大学合格
高3の春には慶應なんて考えてもいなかったのですが,コーチと話しているうちに興味が沸いてきて志望校を変更してしまいました。充実したキャンパスライフをイメージでき,やる気もアップしました。過去問の解説や勉強法のアドバイスも沢山していただき感謝しています。
みなさん偏差値が高い大学に合格していますが,面白いのはこの先輩のようなケースでしょう。
結果的に良い大学に入った先輩であっても,偏差値が上がらないことには夢を見ることすら叶わなかったはずです。
それがスタディサプリで学ぶ中で自然と成績が上がっていき,実力を発揮して受かったところが「当初思いもしなかった難関大だった」というのが多くの合格者の実状なのかもしれません。
まとめ
以上,いかがだったでしょうか。
合格特訓コースのコーチはスタディサプリを使った学習法に精通し,勉強量に照準を当てた個別指導を行うことで,ベーシックコースで独学するよりもずっと効率的な学習を可能にしてくれます。
指導期間が長くなるほど生徒に寄り添った指導が可能となるため,普段のスケジュールを把握した上での指導も受けられるはずです。
日課になるであろう古文や英語の単語帳は学校で使用しているものを尋ねられるでしょうし,学校の単語テストに向けてのペース配分を一緒になって考えてくれることもあるかもしれません。
料金はかかってしまいますが,そうしたコーチとの二人三脚は早く行うに越したことはないでしょう。
合格特訓コースを利用して難関大に合格したOBやOGの評判も紹介しましたが,どれも受験生の背中を押してくれる素晴らしいエピソードで,スタディサプリ1本で合格した先輩の存在は特に励みになることと思います。
私の尋ね方が悪かったところもあるとはいえ,先の3つの質問にうまく答えられなかった方は合格特訓コースを検討してみてください。
1つ言い忘れていましたが,スタディサプリの合格特訓コースには申し込みの期限が設定されています。
志望する大学別に締切日は異なるのですが,これまでの例を挙げますと,
- 東大・京大・国公立大医学部=4月下旬
- 難関国公立大学・私立医学部=5月下旬
- その他国公立・早慶・マーチ=6月下旬
- 上記以外のすべての私立大学=7月中旬
といった具合です(医学部には獣医学部も含まれます。新高1生の場合は2月下旬から募集開始です)。
特に高3生や高卒生は,上記日時を過ぎてしまうと本年度の申し込みができなくなることに注意してください。
この理由についてですが,十分な学習時間が確保できなくなることが挙げられる他,対応できる講師の人数に限りがあることも大きいでしょう。
そもそも,良い大学に在籍している方しか合格特訓コースの講師にはなれない上,さすがに東大や医学部の志望者に早稲田に入って間もない先生を充てるわけにもいきません(研修期間もあると聞きます)。
理系や文系の違いもできるだけ揃えたいものですし,私が教えている個別指導塾では性別に対しても配慮することも少なくありません。
そうなると教えられる講師の数はどうしても限られてきますから,早くに締め切りを設けるのは必然でしょう。
そのこともあって,できるだけ早い段階で申し込む方が良い先生にあたる可能性も高まるのではないかと勝手に想像していますが,一定基準以上の能力を有していれば偏差値の高さよりも相性の方がはるかに大切であることをここではっきりと述べておきます。
というわけで,興味がある方はできるだけ早くの申し込みをおすすめします!
最後までお読みいただきありがとうございました。