今回は,「スタディサプリの日本史講座を使って,共通テストや歴史能力検定にどこまで対応できるのか」を実際に確かめてみた結果をまとめます。
スタディサプリは学校の予習・復習に使われることが多い教材ですが,日本史のように範囲が広い科目でも,講座の選び方と復習の仕方を工夫すれば,入試や検定の対策にかなり活用できます。
ただし,動画を視聴しただけで高得点が保証されるわけではありません。
大事なのは,講義で理解した内容が,実際の問題でどこまで通用するかを過去問で確かめることです。
そこで当記事では,スタサプの日本史関連講座を使って,共通テストでは8割前後,歴検では2級合格を目標にした場合,どの程度戦えるのかを設問レベルで検証していきます。
スタディサプリの日本史講座と,今回挑戦したテスト

今回,スタディサプリを使って挑戦してみたのは以下の2つです↓
- 共通テスト「歴史総合,日本史探究」
- 歴史能力検定
前者は大学受験の主要試験であり,後者は民間試験ながら,歴史好きだけでなく受験生や社会人にも人気があります。
スタサプの魅力は,小学生向け社会から高校日本史まで,同じサービス内で段階的に学べることです。
基礎の流れをつかむところから,大学受験レベルの通史・文化史・論述まで,必要に応じて積み上げていくことができます。
今回の検証で主に使った講座は以下の通りです↓
今回の検証で使った日本史関連講座
- ベーシックレベル歴史総合:近現代史の基本事項を整理する講座
- ベーシックレベル日本史探究:日本史探究の基礎内容を一通り学べる講座
- スタンダードレベル日本史探究:高校日本史の中心講座。歴検や共通テストの土台として使いやすい
- 中学社会歴史:歴検の下地作りに便利
- 小6社会:大まかな歴史の流れを短時間でつかむのに向く
※上位講座として,高3トップ&ハイレベル日本史(文化史編,通史編),高3日本史(論述編,史料問題・テーマ史編)などもあります。
なお,以下では設問ごとに次の基準で判定しています↓
青字:スタサプだけでは苦しく,細かい知識や年代感覚,資料対応力が別に必要な問題
スタディサプリで共通テストの歴史総合に挑む
まずは共通テストの歴史総合,日本史探究のうち,歴史総合に当たる部分から見ていきましょう。
歴史総合は近現代の日本史と世界史が絡む科目ですが,日本史探究側に含まれる問題では,やや日本寄りの視点で問われる傾向があります。
他教科も含めて,共通テストの解き方は以下の記事をお読みください↓
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第1問
問1:アヘン戦争や不平等条約の流れが理解できていれば対応しやすい問題です。ベーシックレベル歴史総合の講義内容がそのまま土台になりました↓

問2:アロー戦争,清仏戦争,台湾出兵,琉球処分といった流れを押さえていれば十分に解けます。講義での整理がそのまま効きました。
問3:イギリスかスペインかの判断で少し迷う余地はありますが,全体としては常識的に絞りやすい問題でした。
問4:国際連盟に関する基本知識が問われる問題で,第1次世界大戦後の流れを押さえていれば対応できます。
問5:こちらも知識一発というより,問題文の読み取りで処理しやすいタイプでした。
問6:年代感覚がかなり重要で,スタサプの講義だけではやや苦しい問題です。世界恐慌やベトナム戦争の年号などは別途固めておきたいところでした。
問7:冷戦の緩和,第三世界,鄧小平の時代感覚がつかめていれば並べ替えにも対応しやすい問題です。
問8:ベルリンの壁崩壊や岩倉使節団の目的など,講義内容を思い出せれば十分戦えます。細かい周辺知識がなくても,消去法で詰めやすい問題でした↓

歴史総合第1問のまとめ
歴史総合の第1問では,8問中5問が「講義知識で対応しやすい赤」,1問が「やや厳しい青」,残り2問は読解や常識で補いやすい問題でした。
このことから,スタサプの歴史総合講座をしっかり視聴し,テキストも確認しておけば,共通テストで8割前後を狙う土台としては十分に有力であると感じます。
スタディサプリで共通テストの日本史探究に挑む
続いて,日本史探究の部分ですが,中心になるのは「ベーシックレベル日本史探究」です。
全体を視聴するだけでもかなりの分量がありますが,1講義はそこまで長くないので,通史を短期間で一周したいときに使いやすいと思います。
第2問
問1:田沼意次や寛政の改革周辺の理解が問われる問題で,講義内容がそのまま役立ちました。
問2:資料文の読み取り色が強く,純粋な国語力の比重が大きい問題でした。
問3:国風文化の知識が細かく問われ,スタサプだけでは少し不安が残ります。資料集の図版確認までしていると強いです。
問4:鑑真,鎌倉五山,唐人屋敷など,時代は広くまたがるものの,講義で押さえた知識をつないでいけば対応可能でした。
問5:こちらも読解寄りで,知識だけで押し切るタイプではありませんでした。
第3問
問1:古代史の基本整理ができていれば解けます。第1講,第2講の内容が土台になります。
問2:第3講の理解がそのまま問われるタイプでした。
問3:細部まで断言はしにくくても,講義内容から2択まで絞りやすい問題です。
問4:これも完全知識一発ではないものの,第4講の理解があるとかなり有利でした。
問5:国風文化の代表作に関する問題です。講義知識は役立ちますが,図版イメージまで押さえているとより安定します↓

第4問
問1:引付衆や唐物,半済令など,講義知識と読解の両方が必要でしたが,スタサプの土台で十分対応圏内です。
問2:防塁などの知識と資料の読み取りを組み合わせる問題で,こちらも赤に置けます。
問3:唯一神道やキリスト教に関する基礎事項が押さえられていれば対応できます。
問4:同じ範囲でも少し難しめで,スタサプ知識だけで即答しにくい問題でした。
問5:年代感覚がかなり重要で,スタサプで学んでいても確実に取り切るには追加の整理が必要だと感じました。
第5問
問1:太閤検地や刀狩りの理解が問われる問題で,講義とテキストを確認していれば対応できます。
問2:読解寄りの問題でした。
問3:分地制限令,人返しの法など,時代をまたぐ知識が必要ですが,テキストもよく読んでおけば正解可能な問題です↓

問4:知識よりも読解の比重が大きく,2択で迷いやすい問題でした。
問5:かなり悩ましい読解問題で,知識の有無だけでは取り切りにくいタイプです。
第6問
問1:西南戦争や地租改正反対一揆などの基礎事項が押さえられていれば対応しやすい問題です。
問2:台湾総督府や皇民化政策の知識と年代感覚が必要ですが,講義内容がしっかり残っていれば十分に戦えます。
問3:大正から戦後にかけての文化・社会史の流れが頭に入っていれば取りやすい問題でした。
問4:破壊活動防止法のように講義外の細かい事項もありますが,それ以外の選択肢が処理できれば消去法で届きます。
問5:これも読解色が強く,試験会場で迷いやすい問題だと感じました。
日本史探究のまとめ
日本史探究では,知識でかなり対応できる赤の問題が多く(18問),スタサプの講義で土台を作る効果は十分に感じられました。
一方で,文化史の細部,年代整序,資料の読み取りが絡む問題では失点しやすく,共通テストで8割を安定させるには,過去問演習や資料集での補強が必要です。
それでも,講義とテキストをしっかり消化したうえで過去問に入れば,かなり高い水準まで持っていけると感じました。
スタディサプリで歴史検定に挑む
歴史能力検定については,共通テストとは少し性格が異なります。
共通テストよりも,知識の穴がそのまま点差になりやすいため,土台が弱い段階でいきなり2級を狙うとかなり苦しくなります。
そのため,知識がゼロに近い場合は,次の順で進めるのがおすすめです。
小6社会で大まかな流れをつかむ

小6社会は,歴史の大きな流れを短期間でつかむのに向いています。
最初から細かい語句を詰め込むより,まずは時代の順番と代表的な出来事をざっくり頭に入れた方が,後の高校日本史がかなり入りやすくなります。
中学社会歴史で土台を固める

中学社会歴史は,歴検の土台作りにかなり有効です。
ただし,動画を見るだけではやや浅い理解となりやすいので,好きな教科書を1冊購入し併用して流れを確認したいところです。
高校内容へ進む目安としては,過去問で以下くらい取れると安心です↓
高校日本史へ進む目安
- 歴検5級で90点以上
- 歴検4級で80点以上
- 歴検準3級で70点以上
高校日本史で2級を狙う

歴検2級を本気で目指すなら,中心になるのはスタンダードレベル日本史です。
ここでは,
- 講義を見る
- テキストを見直す
- 一問一答や問題集を解く
- 確認テストを解く
という流れで進めるのが基本になります。
このとき重要なのは,最初から問題集で高得点を取ろうとしないことです。
高校日本史は範囲が広く,最初は間違えて当然です。
むしろ,どのような聞かれ方をするのかを知り,間違えた知識をテキストに書き足していく方が勉強としては強いです。
歴検2級は,スタサプだけで完全に仕上げるというより,スタサプを軸にしながら問題集と過去問で穴を埋めていくイメージで使うのが合っています。
実際,中学内容をやってから歴史マンガ(高校内容を一部含む)を2回通読した状態で歴検本番に挑んでみると,結果は3級が56点,2級が58点と惜しいところ止まりでした。
点数がほぼ同じになった理由は,中学の知識だけで解ける問題以外は,すべて「勘」によるものだったからです。
動画やマンガを見るだけでなく,問題演習でアウトプットしないと70点の壁は越えられません。
さいごに
以上,スタディサプリの日本史講座を使って,共通テストと歴史能力検定にどこまで対応できるかを見てきました。
実際に問題を解いてみると,共通テストでは講義知識でかなり戦える問題が多く,歴検でも基礎固めから2級対策まで十分活用できることが分かります。
ただし,動画視聴だけで完結するわけではありません。
共通テストなら資料読解や年代整序,歴検なら知識の取りこぼしを埋めるために,過去問や問題集は必須です。
つまり,スタサプは「日本史の土台を作る教材」として非常に優秀であり,そこに演習を組み合わせることで初めて得点力に繋がっていきます。
これから始める方は,まず自分の現在の実力に合った講座を選び,講義→テキスト→確認テスト→過去問の順に進めてみてください。
時期によってはキャンペーンコードが使えることもあるので,開始前に以下の記事も確認しておきましょう↓
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【2026年最新】スタディサプリのキャンペーンコード一覧!全講座の配布状況
当サイトでは2017年から,スタディサプリのキャンペーンコードや入会特典の状況を継続的に確認しています。 なお,スタディサプリは,小中高生向け講座と社会人向けのENGLISHで,実施時期や特典内容が大きく異なります。 そ ...
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最後までお読みいただきありがとうございました。

