今や大学入試において,総合型選抜や学校推薦型選抜は,かなり身近な選択肢になりました。
しかし,これらを利用して合格を勝ち取るためには,日々の内申点や活動実績に加え,「なぜその大学で学びたいのか」という志望理由の明確さが厳しく問われます。
だからこそ,早いうちからオープンキャンパスや模擬授業などに参加して志望校を絞り込んでおきたいところですが,高3の夏頃になってから「この大学で学びたい!」と決意しても,準備不足で手遅れになってしまうケースは少なくありません。
いかなる状況であっても「一般選抜」という最終手段は残されていますが,推薦入試を受ける可能性が少しでもあるなら,早期のうちからいくつかの大学に照準を定め,何らかの対策を始めておくべきでしょう。
最近では,総合型選抜の対策を専門とする予備校を目にする機会も増えてきました。
いきなりそういった塾の門を叩いてみるのも悪くはありませんが,志望校も固まっていない状態ではなかなかにハードルが高いものです。また,通塾する場合であっても,まずは自分である程度の基礎知識を身に付けておいた方が,より有意義な時間が過ごせるはずです。
そこで今回は,数あるオンライン教育サービスの中からスタディサプリを取り上げ,「総合型・学校推薦型選抜に向けてどのような対策が可能になるか」について考えてみましょう。
スタディサプリの総合型・学校推薦型選抜対策
総合型選抜や学校推薦型選抜の対策と聞くと,志望理由書や面接ばかりを思い浮かべがちですが,実際には「そもそも大学で何を学びたいのか」「その大学ではどのような人物を求めているのか」を早い段階で見極めておくことが欠かせません。
そのためのきっかけとして使いやすいのが,スタディサプリの「総合型選抜対策講座」です。
スタートアップ編では,入試方式の基本だけでなく,実際の募集要項や提出物の例も確認しながら,全体像をつかむことができます。
志望校がまだ決まっていない段階でも,「何を準備すべきか」が明確になりやすいところが強みです。
実際に本講座で扱う具体的なテーマについて,早速確認してみてください↓

まさに,選抜試験で実施される内容そのものになっていることが確認できたのではないでしょうか。
「模擬授業への参加」については直接的には触れられていないので,対策代わりに,未来の教育講座内にある「よのなか科」を視聴しておくのがおすすめです。
中にはやや古めかしい話題も見られますが,多くは令和時代にも通じる内容で,自らの考え方の幅を広げることは今なお可能だと思います↓

詳しくは後述しますが,結構なボリュームがあるので考える題材には困りませんし,気分転換に視聴するだけでも将来に対して前向きな気持ちになれるはずです。
なお,一般選抜で小論文が課される大学を受ける予定がある方や,事前課題の小論文対策を深めたい方は,以下の記事で紹介している「小論文講座」の受講もお勧めします↓
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スタディサプリの小論文講座を解説!4講座の違いとおすすめの始め方
スタディサプリには,小論文対策に使える講座が複数用意されています。 しかも内容は一律ではなく,小論文の基本を学べる講座,大学レベルに応じて実践演習を積める講座,総合型選抜の事前課題に対応する講座に分かれています。 そのた ...
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以上のことから,かなりの充実度を誇っていることがわかりますが,スタディサプリだけで対策は十分であるなどと言うつもりはありません。
私が以前,個別指導塾で教えていた際の経験ですが,総合型選抜の1回目で不合格となってしまい,「何とかしてくれませんか」と助けを求めてきた生徒がいました。
2次募集までの間に一緒に報告書を練り直し,面接試験で話す内容を修正する作業を続けました。
結果は無事合格でしたが,こうした個別の書類添削や模擬面接などはスタディサプリでは決してできないことです。
彼は,とある領域で日本一になるほどの輝かしい業績があったのですが,それでも決して余裕の合格とはいかないことを身をもって学びました。
今回の記事を書くにあたって,スタディサプリの立ち位置について考えてみましたが,総合型選抜の予備校に通う(または高校の先生に相談する)前に一通り学んでみるのはどうでしょうか。
そうすることで,相談相手は基本事項を一から説明する必要がなくなり,より深い内容から指導を始められるため,限られた時間を有意義なものにできます。
加えて,スタディサプリの講座の中で自分自身を見つめ直す経験は,より良い報告書の文面を思いついたり面接での発言ネタに困らなくなったりすることにも繋がるわけです。
スタディサプリの対策講座は1ヶ月でも集中すれば十分に終わる内容ですので,思い立った時点からでも,時間や費用を大きくかけずに準備を進められます。
そのため,対策の開始が多少遅れた場合でも,まずは全体像を掴むところから始める価値があるわけです。
スタディサプリの推薦講座の3つの魅力
ここでは学ぶ速度・費用・内容の3つに注目してみました。
速習が可能
スタディサプリの総合型・学校推薦型選抜対策ですが,オンラインの強みを生かした速習が可能です。
1講義あたりの時間が長めの総合型選抜対策講座であっても,1つを1時間あれば視聴できるので,全部の講義を見終えるのに30時間かかりません。
もちろん,これはあくまで動画を視聴するだけの場合であり,以下のようなテキストに自分の考えをまとめる時間などは含めていませんが,その段階に至るまでにスタディサプリを解約してしまっても全く構わないわけです↓

契約中にテキストをダウンロードしておけば,解約後でも印刷できますし,学んだ知識は頭の中に残っています。
費用負担を抑えて手軽に始められる

スタディサプリの高校・大学受験講座の利用料金は月額2,178円です。
他の講座の場合,1冊1,320円するテキストを購入することも多いですが,本講座のテキストは販売されておらず,必要なページをPDFでダウンロードするだけで十分です。
推薦型入試の対策に限れば,他に小論文の講座を視聴した場合であっても1~2ヶ月あれば一通り学ぶことができるでしょう。
もちろん,希望があれば各種対策講座(共通テスト対策や英検対策など)も追加料金なしで受講できますし,一般的な塾や予備校に通うのと違って,数万円かかることの多い入会金も不要です。
本格的にスタディサプリを導入される方は以下の記事も参考にしてください↓
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スタディサプリの料金はいくら?小中高生が安く使う方法と注意点
スタディサプリ(スタサプ)に登録してから8年が経ちましたが,今でも新しい講座を見始めることがあるほどに使い勝手が良いアプリです。 例えば,旅行先やテレビで紹介された史跡の歴史的背景を知りたくなったときに使ってみたり,親戚 ...
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詳しくて実践的
総合型選抜対策講座を担当する神﨑先生は,普段ロースクール予備校で教えていることもあって,内容はとことん実践的です。
この講座では,教育基本法に定められている大学の存在意義から紐解き,「学問とは何か」「自分は何者か」を徹底的に思考し,積極的に学問を極めたいという意志を持って出願書類を構築する「カンザキメソッド(正統派の戦い方)」を学ぶことができます。
以下はテキストの資料になりますが,自己チェックがしやすいように工夫されているだけでなく,先述した「試験官の厳密な採点基準」の攻略ヒントめいたものを学び取ることもできるでしょう↓

上のようなチェックリストが利用できたり,実際に手を動かして埋める作業が多かったりするので,飛ばさずに1つずつ指示に従って進めていければ,オンライン教育でありながらも講義の恩恵をしっかり受けられるはずです。
まだ何も知らない状態で受講することになる方がほとんどでしょうから,毎回新鮮な気持ちで視聴できることと思います↓

総合型選抜対策講座の内容と使い方

ここではスタディサプリの総合型選抜対策講座の内容をみていきますが,大学受験生・高校3年生向けの講座内に存在し,高1・高2講座だったり国語の講座内にあったりするわけではないことに注意しましょう(ただし高1・高2生が先取りで視聴することも強く推奨されています)。
講義中で必要と感じた情報はテキストにどんどん書き込むようにしてください。
同じ問題であっても,いざ書き直してみるとうまく書けなかったりするので,復習は必須です。
本講座は5つの切り口で構成されるシリーズです↓
総合型選抜対策講座シリーズの構成
- スタートアップ編(全受験生推奨):総合型・学校推薦型の基礎知識や志望校の選び方,受験の全体像を掴む全4講義。※予習不要。
- 出願書類作成編(全受験生推奨):志望理由書や自己アピール文の書き方について学ぶ全8講義。※第2講と第8講のみ予習必須。
- 事前課題型小論文編:事前課題に小論文やレポートを課せられた場合の作成方法(要約・読解・論述など)を学ぶ全4講義。
- 面接編:面接における心構えやよくある質問の受け答え,オンライン面接の対策を学ぶ全6講義。
- プレゼンテーション編:プレゼンテーションの資料作りや表現方法について学べる全6講義。
これらのうち最初の2つ(スタートアップ編・出願書類作成編)は選抜方法に関係なく誰もが受講すべき講座ですが,残り3つについては各自の試験形式に合わせて必要なところだけを選んで受講するようにしてください。
なお,実際の面接試験やプレゼン試験では,大学教員から厄介な問答・質疑が行われるケースがあります。
そのため「面接編」「プレゼン編」では,そうした状況に対応できるよう想定問答や模擬試験のレベルをあえて高く設定しているのが特徴です。
個人的には,スタートアップ編の第3講において大学に行く理由を考えることは,選抜形式に関係なく全受験生に行ってほしい内容です↓

受験勉強のモチベーションが下がってきたときはこの講座を視聴し,原点回帰してみるのも良い使い方と言えるでしょう。
よのなか科の内容と使い方
「よのなか科」も,以前よりさらに使いやすくなっています。
2026年4月には新たに「時事編」が追加され,現在は時事・経済・学校・仕事・社会・起業の6テーマ,全66講義の構成になっています。
総合型選抜や学校推薦型選抜で問われやすい,現代社会への関心や自分なりの意見形成を鍛える素材が,いっそう増えた形です。
例えば時事編では,「AI時代に人間の生き方はどう変わるか」「ネット社会で『友達』はどこまでか」に加え,「オーバーツーリズム問題は解決できるか」「フードロス問題は解決できるか」「投資とは何か」といったテーマが並んでいます↓

元リクルートの藤原和博氏が,これからの社会を生きるためのコツについて語ってくれます。
実際のワークシートを見ると,「情報処理力から情報編集力へ」という視点でAIとの向き合い方を考えさせたり,「生成AIを使って宿題をすること」に賛成か反対かを自分の言葉で書かせたりする構成になっています。
ただ知識を増やす講座ではなく,考えを整理し,言語化する練習として使える点が魅力です。
面接やディスカッション,プレゼンの土台作りとしても相性が良いでしょう。
まとめ
以上,これから総合型選抜または学校推薦型選抜を利用して大学入学を考えている方に向けて,初めの一歩として使えるスタディサプリの各種対策講座を紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
このオンライン教育サービスを使うことで,速く学べるだけでなく,費用負担を抑えつつ,総合型選抜・学校推薦型選抜の王道となる考え方を体系的に学べます。
スタディサプリは,総合型選抜や学校推薦型選抜の対策をそれだけで完結できる万能ツールではありませんが,入試の全体像を掴み,出願書類・面接・プレゼンの基本を短期間で整理し,自分の考えを広げるための入り口としてはかなり優秀です。
特に,志望校が固まりきる前の段階や,本格的な添削指導を受ける前の下準備として使うと力を発揮します。
面接では,その場しのぎで話を繋いだり愛想よく振る舞ったりすること以上に,中身のある意見を1つでも自分の言葉で述べられることの方がはるかに重要です。
ここで得られた知見は,意識的に食卓や友人との話題に挙げるようにして定着させてください。
キャンペーン時には無料体験期間が延びることが知られているため,申し込みの前には以下の記事を忘れずチェックしてください↓
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