勉強法

今どきの高校生の勉強事情!進路や学習時間の目安は?

今回は今どきの高校生にまつわる勉強事情(進路先や日々の学習時間など)について,最新のデータをまとめていきたいと思います。

いわゆる『普通』と呼ばれる高校生が,どのような悩みを抱えながら学校生活を送っているのか,ここで一つ確認し,肝心な自分の生活を見直すヒントにしていただけたら幸いです。

 

 

調査内容

今回の調査は,文部科学省と厚生労働省が協力して行った,

21世紀出生時縦断調査

の最新の調査結果(2018年9月28日)をまとめ直したものとなり,本記事のデータや引用は下記ページのものを参考にしています↓↓

21世紀出生時縦断調査(平成13年出生児)第16回調査

 

なお,調査概要としては以下の通りです。

調査の目的

学校教育から就業に至るまでの約10年間,毎年調査し,教育に関する国の諸施策を検討・立案するための基礎資料を得るためのもの

調査対象

2001年生まれの16歳

実施規模

平成29年1月と7月の2回,計3万人に実施

 

本記事では,上記調査の結果から,高校生の勉強事情に関するもののみを抜き出してまとめていくことにします。

 

 

今どきの高校生に学ぶ『良い学校』とは

まず最初に,進学先の高校に対する満足度を分析することで,今どきの高校生にとって『良い高校』とはいかなるものなのか学んでみることにしましょう。

 

そもそも彼らは一体,どのような基準で高校を選んだのでしょうか。

男女ともにベスト3は同じで,

通いやすさ・雰囲気の良さ・合格見込みの高さ

のようになっています。

これを見ると,今どきの高校生が学校に期待していたのは,『総合的に良い高校であること』であり,通学に時間を取られず楽しく学校生活を送りたいのが一番の理由なのでしょう。

また,合格見込みの高さを考慮し,敢えて冒険せずに入れる高校に入ってしまうというのは,やや今どきな感じを受けます。

今は学校外でも気軽に学べる時代で,参考書はもちろん,インターネットやスマホアプリを利用すれば自宅ですら満足の行く勉強ができてしまう時代です。

となると,高校のカリキュラムに頼って学力を伸ばしてもらおうとするのではなく,より自由時間を生みやすい居心地のよい高校を選択するのは理に適っていますね。

さらに,私立高校を敬遠し,学費が安い公立高校を志望する生徒も多く,そういった場合は特に実力相応(またはやや下)のところに納得して入っていきます。

 

実際に入学してみて,それでもなお「良い学校だなぁ」と感じ続けられる条件もあるようで,

就きたい仕事にリンクしている・雰囲気が良い・授業内容が魅力的

の3つが男女ともに上位に来ています。

 

入学前の雰囲気そのままの環境であれば満足度は高いものになるようですが,それ以外の進路であったり,学校で一番時間を費やすことになる授業の内容について,以下でもう少し詳しく考えてみましょう。

 

 

今どきの高校生の抱える悩み

今どきの高校生の抱える悩みのトップは,

進路に関すること・学校や塾の成績に関すること

の2つです(女子では加えて容姿や友達関係が影響するようですが割愛します)。

 

ちなみに,就きたい仕事が1年生の段階ですでに決まっている高校生は,

  • 男子35.4%
  • 女子48.5%

ということですので,男子では3人に1人,女子は2人に1人が将来どんな仕事に就きたいのか決めているようです。

しかし逆に考えると,半数以上の高校生が進路を決められず,どうしようか悩んでいるとも考えられますね。

 

一方,大学や専門学校に進学するかとどうかについては多くの高校生が決めていて,

男子

52.4%が大卒,15.6%が高卒から就職を希望

女子

52.2%が大卒,15.6%が専門学校卒業

を望んでいる結果となりました。

今どきの高校生の半数程度が大学に進学するのが予想できますが,加えて男子は理系,女子は文系の傾向があるようです↓↓

 

高校卒業後の進路としては,女子の方で専門学校や短大を選択する傾向が比較的多かったです。

 

次章では,高校の授業内容について触れていきます。

 

 

今どきの高校生の勉強時間と授業満足度の推移

高校生の学校生活満足度を大きく左右するのが授業内容です。

上の図は現在16歳の高校生(16回)が中学1年生だった頃(13回)からの,学校の授業に対する満足度の移り変わりを比較できるように並べたものです。

これをみると,

  • ためになると思える授業がたくさんある
  • 楽しいと思える授業がたくさんある
  • 学校の勉強は将来役に立つと思う
  • 授業の内容をよく理解できている

といった項目すべてにおいて,高校生のときが一番満足度の点で低くなってしまうようです。

 

勉強は積み重ねですので,一旦落ちこぼれると集団授業の学校では個別フォローはできません

高校にもなるとさらに学習内容が難しくなるのが大きいですね。

そうなると学校以外での勉強が必要になってくるわけですが,現実は中学1年生のときよりも勉強しなくなってしまうようです。

平日と休日の勉強時間のトップ3をまとめると,

平日

  • 1時間未満:29.3%
  • 2時間未満:27.7%
  • 0分:25.4%

休日

  • 0分:26.3%
  • 1時間未満:23.1%
  • 2時間未満:21.4%

となっています。

休日に1分も勉強できないと,学校の授業についていくのはキツいですね。

 

高校受験で燃え尽きてしまった生徒もいるでしょうが,部活動や遊び(友達との電話も含む)で精一杯なのが現状でしょう。

無理やり塾に通うのもいいですが,時間が合わなかったり,疲れて眠くて勉強どころじゃなくなってしまうことも多いです。

 

 

まとめ

rawpixel / Pixabay

以上,最近の高校生の勉強事情について,文科省と厚生省の共同調査の結果を分析してきました。

 

今回の記事内容をまとめると,今どきの高校生は,

オープンキャンパスで雰囲気が良かったり,自分の成績や内申点,または家庭の経済事情を考慮した上で,受かりやすく通いやすい学校を選ぶ傾向にある

ことがわかりました。

とはいえ,実際に入学すると,

就きたい仕事に授業内容が関連していたり,授業内容が魅力的である高校の方が,生徒の満足度に影響する

ようです。

しかし高等になって複雑化する授業内容に付いていくためには,日々の学習が大事になりますが,学習へのモチベーションは下がってしまうのが現状のようで,勉強時間が0分であったり,中学1年のときよりも少ない高校生が多かったのは残念でした。

勉強時間としては,平日に1時間でも勉強すれば上位半分に入りますし,仮に2時間でも勉強できれば上位20%以下になります。

また,休日も特に勉強量は増えず,2時間以上で上位3割に入れることから,

平日は最低1時間,休日は2時間

目指してほしいと思います。

普段から少しずつでも勉強しておくことで,習慣として身に付いて苦ではなくなりますし,学校の授業に遅れず付いていけるので,「授業がわかって楽しい」と感じられる可能性が高まります。

塾に通う時間が合わないような高校生は,スタディサプリのようなスマホアプリを使って勉強している子も増えています。

動画を観るだけでもモチベーションは上がりますので,是非一度は試していただきたいですね。

スタディサプリについて詳しくは以下の記事を参考にしてください↓↓

スタディサプリとは

 

今現在,教室で生徒に教える立場になった私が高校生だったのはもう20年以上前のことですが,その当時を基準に現在の子供たちを指導しないように気を付けています。

今どきの高校生には今どきの悩みが存在し,常識というものは日々更新されていくものだからです。

高校生は積極的になって,自分の色々な可能性を試していってほしいと思います!

最後までお読みいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

スタディサイト管理人

都内で塾運営にかかわってから,講師歴も15年以上になりました。小学生から高校生まで,英数を中心に学校の定期テストから大学入試まで幅広く教えています。最近の関心事は「教育改革」で,塾に入ってくる情報に加え,セミナーや書籍,信頼のおける教育機関より得た情報をまとめています。すぐに実践できる勉強法やオンライン教育サービスを利用した学習戦略も意欲的に掲載。ネットを介したやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てたらと思います。

-勉強法

Copyright© スタディサイト , 2019 All Rights Reserved.