普段通っている小学校において,2年生まで生活科として学んでいた事柄が,3年生になると社会や理科となって再登場してくるわけですが,それでも5年生になるまでは基礎固めという位置づけです。
簡単に言えば,国語や算数と比べればその重要性が劣ることは確かでしょう。
とはいえ,ないがしろにしてよいわけではなく,少なくとも学校の勉強内容を理解しているかどうかくらいのチェックはしておきたいものです。
そんなとき,簡単に使えるのが「スタディサプリの小3社会講座」です。
どのような内容なのか,以下で早速紹介していきましょう!
スタディサプリの小3社会とは
スタディサプリの小3社会は,小学講座の中に存在する全24講義からなる講座です。
その内容は,何か1つの教科書に完全対応したものではありませんが,少なくとも「東京書籍・教育出版・日本文教出版」の教科書内容をカバーできる講座となっています。
前から順番に進めてしまうで構わないのですが,上で挙げた教科書であれば,一応以下のような対応表をダウンロードすることが可能です↓
アクセスですが,Web上にある「この講座のテキストをダウンロード」のところからできます。
逆に,通常のテキストはありませんが,ドリル形式で知識の確認に用いる使い方が大半なので問題なく,手元に教科書を用意せずとも学んでいくことが可能です。
ところで,スタディサプリと聞くと神講師たちの授業を視聴するイメージですが,小学校低学年(1~3年生)向けの講座にはそういった動画が存在しないことに注意してください(例外的に小1~小3算数の基礎講座にはアニメーションが存在します)。
そのため,学校の復習がメイン用途となるでしょう。
もっとも,ドリル形式は1問1答形式の出題ですし,まったく知識のない状態で理解するのはそこまで難しくありません。
加えて,問題を解き終えると解答以外に簡単な解説が表示されもするので,未習状態で使えないこともないと思います。
ほとんどの問題に以下のようなカラーのイラストが用意されており,タブレットやスマホを使って答えを選択していくだけなので(パソコンでも学習できますが),学習する子どもが負担を感じることは少ないです↓
なお,1つの講義(確認テスト)の中で,同じ概念を色々な出題形式で繰り返し尋ねられる仕様なので,専門的な目線でみれば「スモールステップ式に理解を深めていくタイプの教材」に分類できます。
なので,どちらかと言えば,回数をこなして自然と身に付けていく学習態度が望ましいでしょう。
もう少し説明を加えると,上で紹介したテーマは「方位」ですが,最初,自分という身近なものからスタートしたものが,今度は地図を使った問題になり,最終的には方位磁針を使った実世界での体験となりました↓
また,間違えた問題があると,結果のページでやり直しが促されることになる他,1度スタディサプリを終了して再度同じテーマに挑戦したときも,間違えた問題がまず表示されました↓
同じ問題をすぐその場で何回か解き直ししたとしても,全問正解になるのにそこまでの時間はかかりません。
といったわけで,1回あたりの学習時間がものの数分で済んでしまうことも,スタディサプリの小学校低学年向け講座の特徴と言えるでしょう。
ここまで述べていなかったことで親がすべきことは,サポートページで本人がしっかりと学習していることを確認しておくことです↓
これは「まなレポ」と呼ばれますが,他に算数や理科の結果も表示されていることからもわかるように,勉強スタイルは,他の教科で学ぶ際においても変わることはありません。
小3社会で上手く学べたら,続けて小3理科に進むなど,幅広く使うことができます。
他教科の内容は小1~小3生がスタディサプリを使うときの注意点にまとめました。
スタディサプリ小3社会で学習できること
この章では,スタディサプリの小3社会を使うと一体どのような内容が学べるのか,少し踏み込んで紹介したいと思います。
町の様子について学ぶ
最初の2講義は「町の様子を調べる」ことがテーマです。
前章で紹介したような東西南北の他,学校の周りの情報を地図を頼りに集める方法を学びます。
特に地図記号に慣れることが重要です。
とはいえ,比較的新しく追加された小3講座だけに,思考を要する問題も多くみられます。
実際,上の問題を解くだけでも,読解力や集中力が育つでしょう。
市の様子について学ぶ
小3社会に限らず小4社会でもそうですが,自分の住んでいる地域についての理解を深めることも目的の1つで,そのためにも,自分の県や町がどうなっているのかをよく観察する必要があるわけです。
ここでの学びから観察力を養うことができれば,普段の生活で得られる情報量も変わってくるでしょう。
これは日常生活でももちろん役に立つので,できる人とできない人の差はどんどん広がることになります。
町のところで登場した地図記号についても,ここで再度深く学ぶことになりましたが,老人ホームの地図記号は大人世代の方だと習わなかったかもしれません。
農家の仕事について学ぶ
小学校では農家の仕事か工場の仕事のうちの片方を選択することになると思いますが,スタディサプリでは,いちごを介して農家の仕事を学びます。
本来,気候的には栽培に向かない日本ですが,ビニールハウスという発明品のおかげで,需要が高まる12月(ケーキの出荷時がメイン)に間に合うようになりました。
イチゴの有名どころとしては栃木・福岡・熊本県が浮かびますが,特産品について学ぶのは小学5年生になってからです。
先述したように,問題の多くは思考力を要するものも多く,図表の読み取りや当てはまらないものを選ぶ問題など,最近の問題傾向に合わせた内容になっているように感じました。
早い段階からこうした問題を解く訓練をしておくことで,ケアレスミスの数も少なくなるでしょう。
工場の仕事について学ぶ
続いて,お菓子工場を中心に,作業工程や流通などをついて学びます。
自分が眠っている間に働いている人がいることや,県をまたぐ範囲からも人員を集めたり,海外から材料を取り寄せたりすることを理解し,幅広い世界に目を向けられるようになりましょう。
ほとんどが機械化された中でも人の手が必要となる作業は確かに存在し,AI化が進む世の中に生きる小学生はそうした生存戦略についてしっかりと学んでおきたいものです。
社会科見学をするときも,そうした意識があるのとないのとでは得られる経験値が変わってきます。
店で働く人と仕事について学ぶ
最近では小学生でも発明品を開発することが多くなり,情報発信しやすい世の中になった関係で,上の問題にあるような悩みも,自分の行動次第でいくらでも解決できるようになりました。
スーパーは利用者の使い勝手を考えて様々な工夫を凝らしていますが,小3社会を通していくつかのアイディアを知ることで,次に訪れた際に店内の様子がまた違って感じられるようになるでしょう。
「なるほど,こういうことをしているからこの店は人気があるんだな」
などと,妙に納得できるかもしれません。
おもてなしの精神ではないですが,商売する際は相手の気持ちになって考えることが大切です。
勉強を通して,令和時代の観察眼を養いましょう!
火事から暮らしを守ることについて学ぶ
この単元では火事対策として,消防士の訓練や勤務の様子を始め,通信指令室の存在,小学校や町の消防設備について学ぶことができます。
学校のプールの水がどうして冬でも貯めたままなのか,その理由もここで判明するでしょう。
私は普段地元のバスケットチームに参加しているのですが,そこには消防士の方や電車の通信指令室で働く方も来ており,普段から20kgの装備を背負ってはロープを上り下りする訓練をしている人のパワーは物凄く,後者の方は味方への指示内容が的確です。
何より,2人とも誇りをもって仕事に取り組んでいる様子が伝わってくるので,見ていて誇らしい気持ちになれます(何だか小学生の作文みたいな内容になってしまいましたが)。
事故や事件から暮らしを守ることについて学ぶ
ここでは事故や事件に注目し,警察官の仕事やこども110番,カーブミラーの存在などについて学びましょう!
私の属する町内会でも夜警があって,自分が班長だったときに参加したことがありましたが,集まったのは高齢の方が数人のみで,次世代への引継ぎが上手くいっていないことを痛感しました。
小学校の社会を学ぶことで意識が高まり,こうした問題も改善するのではないでしょうか。
ドリルの出題形式は出揃った感がありますが,異なる2つのグラフを見比べながら考察するような問題では,質問を読んで,どこに注目すべきかを瞬時に把握する練習ができました。
ところで,スタディサプリの中に公務員試験の講座があることはご存じでしょうか。
小学3年生にとってみればまだまだ先の話ですが,将来,消防士や警察官になりたいと思ったときに,スタディサプリで勉強することもあるかと思います。
市の移り変わりについて学ぶ
最後は市の移り変わりについてですが,70年も経てば土地の利用法や交通網も大きく変わるものです。
人口が増えると町は発展し,公共施設も多く必要になってきます。
学校や文化センター,市役所もその位置を変え,私自身,上のような洗濯板を使っている人を見たことがありません。
最初は,冬場は水が冷たいだろうし力も必要だろうなどのマイナス面しか浮かばなかった私ですが,少し調べてみると,汚れた部分を念入りに洗えるなどの良い面もあることがわかりました。
それが転じて,今はおしゃれ着をたらいを使って洗うようになった私です。
以下は1960年の映像ですが,是非視聴してみてください↓
70年前には,日本でも戦争体験者の方が大勢いたわけですが,今や当時の体験を語れる人はほとんどいなくなってしまいました。
なので,小学校社会の勉強を通して過去を強く意識することは重要で,現在の日本について正しく分析できることに繋がるわけです。
まとめ
以上,スタディサプリの小3社会の学び方から具体的な学習内容について,一通り見てきました。
最初は方角について問われていたものが,町の人の生活や,最後には歴史について思いを馳せるまでに広がり,私自身,多くの学びがあったように思います。
小3社会の出題は,しっかり読まないことには正解できない問題がある他,グラフや表の読み取りも求められるので,やや集中力や忍耐力を必要とする場面が多くなり,長時間の連続した学習には向きません。
なので,当サイトの結論としましては,1回あたりは短いけれど長期間使い続けることで,思考力を要する問題であっても,ケアレスミスをせずに当たり前のように解けるようになることが小3社会の魅力であると言っておきます。
もっとも,本講座のみを目的に契約するのはコストパフォーマンス的に劣るので,他教科を含めた総合的な学習,はたまた4年生以降の社会の先取りがおすすめです。
これから申し込まれる方はスタディサプリのキャンペーンコードまとめに目を通しておくこともお忘れなく。
最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。