普段通っている小学校で2年生までは生活科として学んでいた事柄が,3年生になると社会や理科となって再登場してきますが,4年生までの内容はあくまで基礎固めという位置づけです。
なので,国語や算数と比べると重要性の点で劣ります。
とはいえ,学習をないがしろにしてよいわけではありません。
少なくとも,学校の教科書内容を理解しているかどうかのチェックくらいはしておきたいものです。
そんなとき,簡単に使えるのが「スタディサプリの小3社会講座」です。
ここでは,特徴と学べることを中心にみていきましょう!
スタディサプリの小3社会の特徴

スタディサプリの小3社会は全部で24レッスンで,1つやるのに5分かかると仮定して,120分は2時間で終わるボリュームです。
中学講座と異なり,特定の教科書に完全対応したものではありませんが,少なくとも「東京書籍・教育出版・日本文教出版」の教科書内容はカバーできています。
前から順番に進めてしまって構いませんが,上で挙げた教科書に関しては,以下のような対応表をリニューアル前のWeb版からダウンロードすることが可能です↓

追加学習・先取り学習の先に表示されるサイトで小3社会にアクセスして,「この講座のテキストをダウンロード」を選択してください。
もっとも,本講座の学び方はドリル形式となり,知識を1問1答式で確認していけるため,手元に教科書を用意せずとも学んでいくことができます。
スタディサプリと聞くと,神講師たちの授業を視聴するイメージが強いですが,小学校低学年(1~3年生)向けの講座にはそうした動画が存在しないことに注意してください(例外的に,小1~小2の算数講座にはアニメーションを用いた解説があります)。
とはいえ,この程度の学年のものであればそこまで難しい内容にはならないので,未習範囲であっても問題なく学んでいけるでしょう。
問題を解き終えると,解答以外に簡単な解説が表示されます。
ほとんどの問題に以下のようなカラーのイラストが用意されており,学習していて負担を感じることは少ないです↓

なお,1つのレッスンにおいて,同じ概念を色々な出題形式で繰り返し尋ねられることになるので,「スモールステップ式に理解を深めていくタイプの教材」に分類することができます。
なので,どちらかと言えば,回数をこなして自然と身に付けていく学習態度が望ましいでしょう。
もう少し説明を加えると,上で紹介したテーマは「方位」ですが,最初,自分という身近なものからスタートしたものが,今度は地図を使った問題へと変わり,最終的には方位磁針を使った実世界での体験と結び付いた出題になりました↓

間違えた問題があると,結果のページでやり直しを促されることになる他,1度スタディサプリを終了して再度同じテーマに挑戦したときにも,間違えた問題が最初に表示されます。
同じ問題をすぐその場で何回か解き直して,全問正解になるまで続けましょう↓

保護者は,まなレポ(レイアウトはその都度かわります)を参考に,子どもの頑張りを見つけてしっかりそれを褒めるようにすると,「また頑張ろう」という気持ちが学習者に芽生えるはずです↓

上の状態であれば,一度に2つのレッスンを終えたことや,ちゃんと解き直しまでやっていることを褒められるでしょう。
小3社会で上手く学べたら,続けて小3理科に進むなど,幅広く使うことができます。
他教科の内容など,詳しくは小1~小3生がスタディサプリを使うときの注意点をお読みください。
スタディサプリ小3社会で学べること
この章では,スタディサプリの小3社会を使うと一体どのような内容が学べるのか,もう少し踏み込んでみていきたいと思います。
町の様子

最初の2講義は「町の様子を調べる」ことがテーマです。
前章で紹介した東西南北の他,地図を頼りに学校の周りの情報を集める方法を学びます。
特に,地図記号に慣れることが重要です。
その他に気付いたこととして,比較的新しく追加された小3講座だけに,思考力を要する問題が多く見受けられました。
実際,上の問題を解くだけでも,読解力や集中力が育まれるでしょう。
市の様子

小3社会に限らず小4社会でもそうなのですが,自分の住んでいる地域について理解を深めることも目的の1つとなっており,そのためには,自分の県や町がどうなっているのかをよく観察する必要があるわけです。
スタディサプリの学びから観察眼を養うことができれば,普段の生活で得られる情報量も変わってくるでしょう。
これは日常生活の役にも立つので,観察力がない人との差はどんどん広がることになります。
町のところで登場した地図記号についてもここで再度学ぶことになりますが,老人ホームの地図記号は大人で習わなかった方もいるかもしれません。
農家の仕事

小学校では農家の仕事か工場の仕事のうちの片方を選択するはずのところですが,スタディサプリでは,いちごを介して農家の仕事を学びます。
本来,日本の気候的に栽培には向かないとされる果物ですが,ビニールハウスという発明品のおかげで,需要が高まる12月(ケーキの出荷時がメイン)に間に合うようになりました。
イチゴの有名どころとしては栃木・福岡・熊本県が浮かびますが,特産品について学ぶのは小学5年生になってからです↓
先述したように,スタディサプリの問題の多くは思考力を要するものが多く,図表の読み取りや当てはまらないものを選ぶ問題など,最近の問題傾向に合わせた内容になっているように感じました。
早い段階からこうした問題を解く訓練をしておくと,ケアレスミスの数が減ることに繋がるでしょう。
工場の仕事

続いて,お菓子工場を中心に,作業工程や流通などを学びます。
自分が眠っている間に働いている人がいることや,県をまたぐ範囲からも人員を集めたり,海外から材料を取り寄せたりすることを理解し,幅広い世界に目を向けられるようになりましょう。
AI化が進んだ世の中においても,人の手が必要となる作業は確かに存在するので,未来の生存戦略について現時点で考えられるようになっておきたいものです。
社会科見学をするときにも,そうした意識があるのとないのとでは得られる経験値が変わってきます。
店で働く人と仕事

最近では小学生でも発明品を開発することが多くなり,情報発信がしやすい世の中になった関係で,上の問題にあるような悩みも,自分の行動次第でいくらでも解決できるようになりました。
スーパーは利用者の使い勝手を考えて様々な工夫を凝らしていますが,小3社会を通していくつかのアイディアを知ることで,次に訪れた際に店内の様子がまた違って感じられるようになるでしょう。
なるほど,こういうことをしているからこの店は人気があるんだな。
などと,妙に納得できるかもしれません。
おもてなしの精神ではないですが,商売する際は相手の気持ちになって考えることが大切です。
勉強を通して,令和時代の観察眼を養いましょう!
火事から暮らしを守ること

この単元では火事対策として,消防士の訓練や勤務の様子を始め,通信指令室の存在,小学校や町の消防設備について学ぶことができます。
学校のプールの水がどうして冬でも貯めたままなのか,その理由についてもここでわかるでしょう。
私は普段,地元のバスケットチームに参加しているのですが,そこには消防士の方や電車の通信指令室で働く方も来ており,普段から20kgの装備を背負ってはロープを上り下りする訓練をしている人のパワーは物凄く,後者の方は味方への指示内容が的確です。
何より,2人とも誇りをもって仕事に取り組んでいる様子が伝わってくるので,見ていて誇らしい気持ちになります。
事故や事件から暮らしを守ること

ここでは事故や事件に注目し,警察官の仕事やこども110番,カーブミラーの存在などについて学びましょう!
私の属する町内会でも夜警があって,自分が班長だったときに参加したことがありましたが,集まったのは高齢の方が数人のみで,次世代への引継ぎが上手くいっていないことを痛感しました。
小学校の社会を学ぶことで意識が高まることで,こうした問題の改善に繋がるのではないでしょうか。
ここまででドリルの出題形式は出揃った感がありますが,異なる2つのグラフを見比べながら考察するような問題では,質問を読んで,どこに注目すべきかを瞬時に把握する練習ができました。
ところで,スタディサプリの中に公務員試験の講座があることはご存じでしょうか。
小学3年生にとってみればまだまだ先の話ですが,将来,消防士や警察官になりたいと思ったときに,スタディサプリで勉強することもあるかと思います。
市の移り変わり

最後は市の移り変わりについてですが,70年も経てば土地の利用法や交通網も大きく変わるものです。
人口が増えると町は発展し,公共施設が多く必要になりますが,学校や文化センター,市役所はその位置を変え,私自身,上のような洗濯板を使っている人を見たことがありません。
最初は,
冬場は水が冷たいだろうし,労力もかかるだろう。
などとマイナス面しか浮かばなかった私ですが,少し調べてみると,汚れた部分を念入りに洗えるなどの良い面があることがわかりました。
それが転じて,今ではおしゃれ着をたらいを使って洗うようになった私です。
以下は1960年の映像ですが,是非視聴してみてください↓
70年前には,日本でも戦争体験者の方が大勢いたわけですが,今や当時の体験を語れる人はほとんどいなくなってしまいました。
なので,小学校社会の勉強を通して過去を強く意識することは重要で,現在の日本について正しく分析できる態度が身に付くでしょう。
まとめ

以上,スタディサプリ小3社会の学び方から具体的な学習内容について,一通り見てきました。
最初は方角について問われていたものが,町の人の生活や,最後には歴史について思いを馳せるまでになり,私自身,多くの学びがあったように思います。
スタディサプリの小3社会は,しっかり読まないことには正解できない問題がある他,グラフや表の読み取りも求められるため,集中力や忍耐力を必要とする場面が多くなり,長時間の連続した学習には向きません。
なので,小3社会の魅力は,1回あたりの時間は短いが長期間使い続けることで,思考力を要する問題であっても,ケアレスミスをせずに当たり前のように解けるようになるところと結論付けておきます。
もっとも,本講座のみを目的に契約するのはコストパフォーマンス的に劣るので,他教科を含めた総合的な学習や,4年生以降の社会の先取り学習もしてください。
これから申し込まれる方は,スタディサプリのキャンペーンコードまとめに目を通しておきましょう!
最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。