今回は,スタディサプリの高3生向け講座から「英作文」の授業を紹介したいと思います。
とはいえ,講義の数は6~7つと少な目で,添削のような別サービスは存在しないのですが,正確な知識が得られるだけでも英作文の点数は伸びるもので,特に初~中級者の方はひとまず本講座で英作文の型めいたものを身に付けるところから始めましょう。
このあと早速入試問題を解いてみて,まるで歯が立たないようであれば他の参考書だったりサービスだったりを検討するようにしてください。
英作文に関しては,テキストの「はじめに」の部分にも書かれているように,対策を疎かにしてしまう受験生が多いです。
なので,理想としては夏休み前の時間があるときに一通り観ておくことをおすすめします。
スタディサプリの英作文講座について

英作文には,日本語を英語に直す「和文英訳」と呼ばれるタイプの他に,あるテーマについて意見を述べる「自由英作文」の2種類があることをご存じでしょうか。
スタディサプリにおいてもこの2つを扱っていますが,各レベル6~7講義ということで,比較的早く終えられて(1講義1時間程度),授業展開は効率面を重視していてよく練られた内容です↓
- 高3スタンダードレベル英語<和文英訳編>3講義
- 高3スタンダードレベル英語<自由英作文編>3講義
- 高3トップ&ハイレベル英語<英作文編>7講義
スタンダードレベルは和文英訳編と自由英作文編の2つに分かれていますが,これは入試において自由英作文が出題されないところが多いからでしょう(一般的に,自由英作文の方が難しいです)。
文法事項の解説があるのはもちろんのこと,よく使う英語表現や似たような単語の使い分け,さらには背景知識についても解説されます。
例えば,先の画像に示したのは,studyとlearnという似た単語の意味を解説しているシーンになりますが,
(誤)I learned English, but I can't speak it.
という英文が誤っていることに気づけない方は,スタディサプリで英作文を学ぶ意味があると考えるようにしてください。
learnは受験勉強においてはmasterと同義と習うはずなので,上の英文の意味は,「英語を習得したのに話せない」ということで矛盾しています。
ちなみに本講座を担当するのは,読解編や長文演習編でおなじみの肘井学先生です。
なお,英作文を学ぶ前段階として,語彙力や文法力が不足していると太刀打ちできませんから,文法編が終わっている,または同等の知識があることが前提となります。
さて,本講座の学び方ですが,予習よりも復習を重視してください。
和文英訳の方は予習が必要ですが,自由英作文においては予習が不要で,授業内容をよく理解し,扱った表現が英語ですぐに出てくるように復習し,再度同じ問題を解いたときに正確に書けるようになることを目指します。
とはいえ,自由英作文においては1回復習しただけでは完璧なものが書けないことの方が多いです。
本番では一度書いた文章に助けられることが多いので,何度も書き直しては模範解答レベルの答案に近づけましょう。
トップ&ハイレベルの方の講座も,内容的に「和文英訳編」と「自由英作文編」の2つに分けられるので,次章から個別にみていきたいと思います。
スタディサプリの和文英訳編のレビュー
スタンダードレベル

各講義にいくつかポイントがあり,それを用いて和文英訳を行います。
扱う文法事項を講義ごとにまとめましょう↓
扱う内容
第1講:不定詞,動名詞,準動詞
第2講:接続詞,英語と日本語の違い,~こと
第3講:文型,部分否定,仮定法など
短い英文から学んでいけるので,丁寧な印象です。
登場する英文は,成城大・学習院大・札幌大・愛知学院大・福岡女子大・日本女子大・青山学院大の入試問題のものとなっていました。
最終的に授業で解いた英文を暗記するまで音読することになり,スタンダードとは言うものの,MARCH志望者にも勧められる内容です。
トップ&ハイレベル

トップ&ハイレベルの和文英訳も,講義ごとに決められた文法テーマについて学びます↓
扱う内容
第1講:比較,関係詞,強調,文型,接続詞,否定
第2講:~な名詞,~な名詞の応用,~な人々,~な固有名詞
第3講:~なのは…こと,~がある,文の終わりに気を付ける
とはいえ,スタンダードレベルよりも作業の難易度や量は多くなり,例えば,第1講の「比較」のテーマだけでも,6つの英文を通して「~すればするほど」・「~ほど…ない」・「~の特徴の1つは…である」といった頻出表現の書き方を習うことができました。
先ほど,「英作文の学習をすることで,これまでに学んだ文法知識が深まる」と言いましたが,これらの文法事項を詳しく解説してくれるわけではないので,不安分野が見つかり次第,すぐにでも復習しましょう。
以下はテキストからの引用になりますが,左ページは予習段階で解く和文で,右ページがその解答となります(説明する都合上,並べた画像にしていますが,実際の問題数はもっと多く,解答もすぐに確認できる状態ではないことにご注意ください)↓

市販の参考書を使って英作文を学ぶ場合,これに解説文が付け加えられることになりますが,スタディサプリでは講義がその役割を担います。
なので,講義を受けるたびに自分で書き込みを行い,自分なりの参考書に仕上げていく必要があることを忘れないようにしましょう。
なお,上の3番目の問題では,
この表現には原級の否定形を使ってください。時制ですが,最初の文は過去形でよいですよね。「過去」とメモっておいてください。続いて「期待していた」の部分は過去より手前の話になるので「過去完了」を使ってあげなければいけません(第1講の解説動画より抜粋)。
といった内容で解説が行われることになります。
なので,この説明がわかるだけの文法知識が予め備わっていなければならないわけです。
さて,和文英訳を出題する大学側の意図は,「日本語のこの表現は,英語だとどのように言うのかを知っていますか」ということなので,和文英訳編で登場してきた頻出表現は,日本語を聞いたらすぐ頭に浮かぶ状態になるまで練習しておきましょう。
もちろん,日本語を英語に直すための練習問題も用意されていて,上の問題では「休暇を取る(take a vacation)」という表現がピックアップされていました↓

すごく難しい日本語を訳す問題では,いきなり英語に訳すようでは上手くいきません。
実際は,同じ意味で日本語を変えながら,これまでに学んだ表現の中で近い意味のものがなかったか探すところから始めるのですが,上の問題はそのときの良い練習になります。
スタディサプリの自由英作文編のレビュー
英語4技能において「書く」のウエイトが高まった2020年以降,ますます多くの大学で出題されることになった自由英作文ですが,いまだに苦手とする受験生は多いです。
スタンダードレベル
和文英訳編もそうでしたが,スタンダードレベルの内容は,先に進むほど難しくなっていきます。
書くことになる語数ですが,最終的に150語くらいまでになりました。
トップ&ハイレベルではいきなり特定のテーマについて書かされましたが,スタンダードでは英作文のタイプ別に解き方を学ぶことができるため,トップ&ハイレベルの前に視聴してみるのもよいでしょう↓
扱う内容
第1講:自由英作文の型を知る
第2講:語数指定のある自由英作文
第3講:感想型の自由英作文
模範解答が賛成意見と反対意見の2通り学べるので,どちらも書けるようになっておくと表現の幅が広がります。
トップ&ハイレベル

早慶や国公立の2次試験を受ける予定がある方は,トップ&ハイレベルの後半部分にあたる「自由英作文編」で学びましょう。
スタディサプリで扱う内容は以下の4つです↓
扱う内容
第4講:序章,社会論
第5講:言語論
第6講:教育論
第7講:文化論
各内容はさらに細かく分けられ,例えば第6講の教育論では以下の4つのテーマについて論じることになりました↓

すべて実際に出題された問題ですが,志望校の過去問を解いていない受験生はいませんから,周りが正解できる問題を自分もできるようにしておくことが重要です。
そうなると,こうした頻出テーマに対して自分なりの答えをあらかじめ用意しておくことが良い対策になり,別のことが問われても応用が利くので,ただでさえ試験時間が不足しがちな自由英作文で有利に働くことが多いです。
先の画像の【1】の出題を例に示しますが,スタサプのテキストでは賛成・反対意見やメリット・デメリットなどの根拠がまとめられており,ネイティブチェックを受けた解答なだけに丸暗記にも十分耐えうる内容です↓

繰り返しになりますが,本テキストにある英語だけでもしっかり書けるようにしておくことで,本番で応用が利く表現を多く身に付けることができます。
そのためにも復習を重視して,何度も書いて練習しましょう(本番まで時間がある方は,直前で思い出す作業を忘れずに)!
当サイトでは自由英作文のコツについてまとめた記事も用意しているので,興味があれば併せて読んでみてください。
まとめ

以上,スタディサプリの大学受験生向けの英作文講座についてまとめてきました。
上で紹介できなかったので最後に触れておきますが,本講座には講義内で出てきた単語や表現を確認するための「復習テスト」の用意もあります。
英作文の得点を上げるためのポイントについての記事で語ったように,語彙力というのも,文法知識同様,減点される項目の1つなので,最終的には上のような問題で選択肢を見なくても答えられるほどになってください。
毎日1講義を目標にすると,頑張れば1週間で終えられてしまうコンパクトな内容でありながらも,和文英訳から自由英作文まで幅広く学べてしまうのが本講座の魅力です。
この後,実際に書いたものを誰かに添削してもらう練習をしたいところですが,そうでなくても,受講前と比べて確実に実力は付いています。
実際,満足に対策することなく本番に挑む受験生もいるくらいです。
「たった1週間で学べる内容をどうしてやらなかったの」と聞いたら,おそらく「スタディサプリの英作文の存在を知らなかった」と答える方が大半でしょうから,当記事にたどり着くことができただけでも運が良いのかもしれません。
くれぐれも,知っていたけど最後までやらなかったことのないようにしてください。
これから申し込まれる方でしたら,スタディサプリのキャンペーンやコードをまとめた記事から最新の入会特典を確認していただき,存分に大学受験勉強に励んでいただけたらと思います(無料期間が延長される時期は狙い目です)。
最後までお読みいただきありがとうございました。