今回は,スタディサプリの高3生向け講座から「英作文編」を取り上げます。
英作文は,長文や文法に比べると後回しにされやすい分野です。
何から始めればよいのか分からず,十分な対策をしないまま本番を迎えてしまう受験生も少なくありません。
しかし実際には,英作文は型と頻出表現を先に身に付けておくだけでも,得点が安定しやすくなります。
当記事では,本講座の特徴に加え,肘井学先生が公式テキストで示している「和文英訳」と「自由英作文」それぞれの具体的な学び方について,元塾講師の視点から詳しく解説していきます。
スタサプ高校英語 おすすめ学習ルート
⓪ 基礎固め:高1・高2講座
① 英文法の完成:高3文法編
② 構文把握:高3英文解釈編
③ 長文読解:高3読解編
④ 実戦演習:高3長文演習編
⑤ 分野別対策:高3英作文編など(★当記事はココ!)
講義の数は各レベル6~7つとコンパクトにまとまっており,1日1講義のペースで進めれば1週間で一気に終わらせることも可能です。
夏休み前後など,まとまった時間を取りやすい時期に,まずは本講座で「英作文の型」を身に付けるところから始めましょう。
スタディサプリの英作文講座の特徴

英作文には,日本語を英語に直す「和文英訳」の他に,あるテーマについて意見を述べる「自由英作文」の2種類があります。
スタディサプリにおいては,レベル別に以下の講義が用意されています(担当は読解編でおなじみの肘井学先生です)↓
- 高3スタンダードレベル英語<和文英訳編>:3講義
- 高3スタンダードレベル英語<自由英作文編>:3講義
- 高3トップ&ハイレベル英語<英作文編>:7講義(和文英訳+自由英作文)
さて,英作文の勉強というと,多くの受験生が「誰かに自分の書いた英文を添削してもらうこと」を想像すると思います。
私が塾講師をしていた頃も,文法の基礎や英作文の型を知らないまま,自力で無理やり書いた(破綻した)英文を添削に持ってくる生徒が後を絶ちませんでした。
しかし,肘井先生は公式テキストの冒頭で以下のように明言しています↓
英作文の授業というと「添削」が頭をよぎるかもしれませんが,本講座では一切扱いません。英作文の上達に必要なのは,自分の書いたものがどうかの前に,まずは英文を組み立てる正しい知識,正しい型を身に付けることです。
この言葉通り,本講座は「ネイティブチェックを受けた模範解答(型と表現)」を徹底的にインプットし,本番でそのまま使える武器を増やすことに特化しています。
英作文を学ぶ前段階として,語彙力や文法力が不足していると太刀打ちできませんから,少なくとも関先生の文法編が終わっているか,同等の知識があることが受講の前提となります。
次章から,「和文英訳」と「自由英作文」それぞれの内容と,公式が推奨する学び方について個別にみていきましょう!
和文英訳編の内容と使い方
和文英訳を出題する大学側の意図は,「日本語のこの表現を,英語の正しい構文を使って表現できますか?」という知識の確認です。
スタンダードレベル

各講義にいくつかポイントがあり,それを用いて和文英訳を行います。
短い英文から学んでいけるので,丁寧な印象です↓
扱う内容
- 第1講:不定詞,動名詞,準動詞
- 第2講:接続詞,英語と日本語の違い,~こと
- 第3講:文型,部分否定,仮定法など
登場する英文は,成城大・学習院大・日本女子大・青山学院大などの実際に入試で出題された初歩的なレベルのものとなっており,MARCH志望者にも最初の基礎固めとして勧められる内容です。
トップ&ハイレベル

トップ&ハイレベルの和文英訳(第1〜3講)も,講義ごとに決められた文法テーマについて学びます↓
扱う内容
- 第1講:比較,関係詞,強調,文型,接続詞,否定
- 第2講:~な名詞,~な名詞の応用,~な人々,~な固有名詞
- 第3講:~なのは…こと,~がある,文の終わりに気を付ける
スタンダードレベルよりも作業の難易度や量は多くなり,例えば第1講の「比較」のテーマだけでも,6つの英文を通して「~すればするほど」「~ほど…ない」といった頻出表現の書き方を一気に習得できます。
難しい日本語をそのまま英語にするのではなく,いったんやさしい日本語に言い換えてから英語表現に落とし込む練習問題も用意されています。
これは,日本語を英作文しやすい形に整理してから英語にする思考回路を養う練習です↓

和文英訳の学び方(予習必須!)
和文英訳の授業については,公式テキストで「必ず予習してから受けてください」と指示されています。
- 予習:テキストの問題を自力で解ける範囲で解く。(トップ&ハイレベルの場合は「思考回路に慣れる」欄を自力で埋め,無理なものは解答を見て完成させてから授業に臨む)
- 授業:解答(模範解答)はテキストに載っているので,解説を集中して聞く。(動画は20分前後で区切られています)
- 復習(最重要):模範解答を「1回書いて」,日本語を見ながら「9回音読」する。
英作文は本番で実際に手を動かして書くため,復習では必ず「1度は自分の手で模範解答をそのまま書く」ことが指示されています。
その後は,日本語だけを見て英文が口からスラスラ出るようになるまで「9回音読」してください。
入試では暗記した表現がそのまま出題されたり,応用して書けたりします。
自由英作文編の内容と使い方
英語4技能において「書く」のウエイトが高まり,ますます多くの大学で出題されることになった自由英作文ですが,いまだに苦手とする受験生は非常に多いです。
逆に言えば,対策すれば一気に差をつけられます。
スタンダードレベル
英作文のタイプ別に解き方と「型」を学ぶことができるため,トップ&ハイレベルの前に視聴してみるのもよいでしょう↓
扱う内容
- 第1講:自由英作文の型を知る
- 第2講:語数指定のある自由英作文
- 第3講:感想型の自由英作文
模範解答が「賛成意見」と「反対意見」の2通り学べるので,どちらも書けるようになっておくと表現の幅が広がります。
トップ&ハイレベル

早慶や国公立の2次試験を受ける予定がある方は,トップ&ハイレベルの「自由英作文編」で学びましょう。
過去に一度しか出題されていないマニアックなテーマは排除し,「複数の大学で出題されている頻出題材」だけを集めています↓
扱う内容
- 第4講:序章,社会論
- 第5講:言語論
- 第6講:教育論
- 第7講:文化論
各内容はさらに細かく分けられ,例えば第6講の教育論では「制服の是非」「飛び級の是非」などのテーマについて論じることになります↓

これらの頻出テーマに対して,あらかじめ「自分なりの答え(型)」を用意しておくことが最強の対策です。
本テキストにある模範解答はすべてネイティブチェックを受けたものなので,丸暗記して本番でそのまま使って構いません。
自由英作文の学び方(基本的に予習は不要)
自由英作文の授業については,公式テキストで「予習は不要です」と明確に指示されています(※過去に自力で書いたことがあるテーマを除く)。
何も書けない状態でウンウンと唸って時間を浪費する必要はありません。
- 予習:不要。テキストの解答を準備して受講する。
- 授業:講義動画は20分前後で区切られている。解説に集中する。
- 復習(最重要):1度自分の手で模範解答を書いたあとに,「9回暗唱」する。
復習では,全文を完璧に暗記するのは難しいため,要点を中心に暗記します。
つまるたびに模範解答を見て,自力で解答を作成できるまで暗唱を繰り返してください。
この授業で扱う考え方と表現を応用すれば合格答案が書けるようになるため,扱ったテーマについては完璧に書けるようにしておくことが重要です。
スタディサプリの英作文編はどんな受験生に向いているか
スタディサプリの英作文編は,具体的に以下のような悩みを抱える受験生に強くおすすめします↓
こんな受験生におすすめ!
- 大学入試で英作文が出題される方
国公立の2次試験はもちろん,早慶やMARCHなどの難関私大でも英作文が出題されることがあります。対策が後回しになりやすい分野だからこそ,本講座で基礎の型を早めにインプットしておく価値があります。 - 学校や塾の先生や生成AIに添削してもらう前に型を身につけたい方
正しい知識がないまま自己流で書いた英文を添削に出しても,「そもそも文法が崩壊している」「不自然な直訳になっている」とほとんど書き直されてしまうことが多いです。まずは本講座で「減点されない英文の型」をストックしてから添削指導を活用する方が,学習効率はずっと高まります。 - 英作文を通して文法知識を深めたい方
和文英訳の授業では,これまで「文法編」で学んだ知識(関係詞・仮定法など)を実際にアウトプットする練習になります。「読めるけれど書けない」という曖昧な文法事項を潰すことで,文法問題の得点力もアップし,英語の総合力がさらに一段階引き上がります。 - 文法編から長文演習編まで終えて,さらに英語力を高めたい方
王道ルート(文法〜長文演習)を終えた方が次に取り組むべき強力な武器が英作文です。長文読解で培った語彙力や構文把握力を,今度は「発信(アウトプット)」の力に変えて周りと差をつけましょう。
特に,「英作文は何から手を付ければいいかわからない…」と悩んでいる方にとって,1週間程度で一気に全体像と基礎の型をインプットできる本講座は,その後の過去問演習や添削指導の吸収力を高めてくれます。
英作文全般の採点基準や高得点のコツは以下の記事でも詳しくまとめています↓
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【基礎編】英作文の得点を上げる勉強法!大学入試の採点基準と減点回避のコツ
大学入試や資格試験で英作文が出題される場合,ただ英文を書けるだけでは高得点につながりません。 大切なのは,採点者がどこを見ているのかを知った上で,減点されにくい英文を書くことです。 英作文では,内容が問いに合っているか, ...
続きを見る
まとめ:英作文はまず型と表現のストック作りから
以上,スタディサプリの大学受験生向け英作文講座について見てきました。
本講座の強みは,添削から入るのではなく,まずは模範解答を通して「正しい型」と「使える表現」を身に付ける設計になっている点です。
和文英訳では文法や構文を使って正確に書く力を,自由英作文では頻出テーマごとの考え方と答案の型を学べます。
特に重要なのは,復習で模範解答を1回書き,日本語を見ながら何度も音読・暗唱して,自分の中の表現ストックに変えることです。
英作文は後回しにされやすい分野ですが,短期間でも型をまとめて入れておくだけで,その後の過去問演習がかなり進めやすくなります。
これからスタディサプリを使って英語を学ぶ方は,キャンペーン情報も確認したうえで始めてみてください↓
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