今回は,スタディサプリ(スタサプ)の小1~小3講座で利用できる「0円コース」を上手に用いて,どのような学びが可能になるかについて考えてみたいと思います。
利用期限がある無料体験と異なり,こちらはライフ制を生かせば年中無料で使い続けることができ,1学年で学ぶべき全範囲を,1年かからず学び終えることが可能です。
ただし,小学講座には有料のベーシックコースも存在するわけですから,ライフ制の弱点である,「1日に利用できるレッスン数に限りがあること」と上手く付き合っていかなければなりません。
当記事では,そんな0円コースの理解を深めつつ,制限がある中で最高のパフォーマンスを上げるための方法について考えてみることにしましょう!
スタディサプリの0円コースとは
スタサプの0円コースでは,1レッスンにつき1つのライフを使用することで,ひと月に約60レッスンを受講できてしまいます。
一般的に,無料で利用できると言われれば,日数やレッスン数に制限が設けられているものですが,このコースでは,時間さえかければ全コンテンツを学び切ることが可能です。
料金を支払うことがないということは,申し込み時にクレジット番号を登録するなどの作業が不要となるわけで,月額2178円のベーシックコースよりも気楽に始められるでしょう。
ただし,ライフを使い切ってしまった場合は,1つのライフを回復させるのに12時間がかかってしまう他,小4以上の講座を学んだり,以下で紹介しているキャンペーンコードの恩恵を受けられたりはしません↓
とはいえ,1日に2レッスン(1日20分は月に約10時間の学習量)と決めて学びさえすれば,ライフの消費を気にすることはなくなり,そのペースで全コンテンツを学べるので安心してください(詳しくは後述)。
申し込みの手順についてですが,
- 名前や連絡先などの基本情報を入力する(約3分)
- 認証コードがEメールで送られてくるので,それを入力する
- コース選択や支払い情報の入力なしに登録が完了し,ログイン後に即学習可能
となっており,非常に簡単です(以降,ログインするのに,1で登録したメールアドレスとパスワードが必要です)↓
早速,使ってみるという方は,以下の公式ページから始めましょう↓
さて,0円コースの利用に当たっては,ライフ制の理解が必要不可欠です。
最大5つをストックしておくことができますが,12時間で1つのライフが回復することを考えると,以下2つの戦略が考えられます↓
- 毎日2レッスンずつ学ぶ
- 1日おきに4レッスンずつ学ぶ
こうすることで,ライフを枯渇させることなく,決まったペースで学習を継続することができるでしょう。

小1~小3講座に存在する学習コンテンツについては以下の記事で科目ごとに紹介していますが,レッスン数が最多となる小3講座(全374レッスン)であっても,半年もあればほぼ全てを終わらせられるでしょう↓
ただし,有料のベーシックコースだと,小学校高学年の内容(小3以降の講座や中学講座の内容など)まで続けて進んでいけますし,レッスン数に制限なく学んでいくことができることに注意が必要です。
長期休暇であれば,1日に数時間は学べるでしょうし,夏の間に小学校の1学年分を終えることも不可能ではありません。
0円コースにおける振る舞いは,たとえるならば,スマホアプリのゲームにおける無課金勢の態度に似ているように思われます。
ゲームで遊ぶための体力的なものが回復するには時間がかかるもので,その状態をすぐに解消したければ課金する必要があるわけです。
なので,無課金勢は時間を置いてまた戻ってくる工夫が必要になるわけですが,スタディサプリの0円コースを使う際にもこれと同じことをしていることになります。

以下では
- 算数と国語を満遍なく学ぶやり方
- 教科を1つに絞った学び方
についてみていくことにしましょう!
0円コースで算数と国語を満遍なく学ぶときのコツ
スタディサプリの小1~小3講座のメインは算数と国語です。
とはいえ,先の紹介記事で述べたように,レッスン数は1年で十分に学べる量となっていて,0円コースであっても両方の教科を満遍なく学ぶことができます↓
小1~小3講座の算数と国語のレッスン数
小1講座:算数216レッスン,国語122レッスン
小2講座:算数215レッスン,国語122レッスン
小3講座:算数223レッスン,国語95レッスン
教科間で総レッスン数に差が付けられていますが,ミッション機能がバランス調節をしてくれるため,
ミッションを毎日2個ずつやろう!
と,ノルマを決めて学んでいくだけで構いません。
ただし,一度解いたことがあるレッスンであっても,解き直す際にライフが必要となるので,週に余った時間は,出来が悪かったレッスンの復習に充てるか,ミッションに表示されない算数道場(計算ドリル)をやってみるのがおすすめです。
ライフ制があることで学習を習慣化することができるため,ここでは
週に4日以上,学習することが大切です。
と,王道を行くアドバイスをしておきましょう。
もちろん,月・水・金に4レッスンずつ進めるでも大丈夫で,これもまた広義での習慣化と見なすことができます。
ただし,
もっと学びたい!
と子どもが思うようであれば,最初から有料コースに契約してどんどん先に進んでいく方が良い結果に繋がりやすいです。

長期間継続利用することはなくても,どこかの1ヶ月だけ課金するような使い方は十分に考えられるでしょう。
その際,先に紹介したキャンペーンコードが配布されているタイミングで申し込むことができれば,1ヶ月間無料で利用できるはずです。
ちなみに,小1~小3講座の算数と国語を合計すると各学年318~338レッスンなので,ミッションに縛られず,1日2レッスンずつ規則正しく学んでいくようにすれば,半年で一通り学ぶことができます。
それだと復習ができないので心配だという方は,スタディサプリを予習代わりに使ってみてください。
そうすれば,学校の授業が良い復習となり,これは算数が苦手な小学生ほど有効とされる学習法です。
とはいえ,勉強そのものに慣れていない方もいるでしょうから,苦手な教科にだけ絞って学ぶでも構いません。
単一教科の使い方については,次章でみていくことにしましょう!
0円コースで教科を1つに絞って学ぶときのコツ
続いて,0円コースを使って単教科を学ぶときのコツについてみていきましょう!
勉強に慣れていない小学生がその対象になるため,
- 無理をさせない(完璧を求めない)
- 余裕で終わる内容にする
ことを意識してください。
算数
まずは算数ですが,1日に2レッスンのペースで学んでいけるので,各学年のレッスンは4ヶ月あれば全部終わります。
とはいえ,無理をさせないことが重要なので,ここでは
- ミッション機能に表示される算数のレッスンをやる
- 1を終えたら,その週の残りは,1つ下の学年のレッスンをやる
ことの2段構えでいきましょう。
1は必ずやり終えるようにして,2は余力があれば学ばせるようにします(小1生は下の学年のものがないので,算数道場をやらせるか,すでに終えたレッスンをもう1度解かせるようにしてください)。
算数は積み重ねが重要な教科なので,今の学年の問題が解けない原因が,それまでに学ぶはずの内容が抜け落ちていることにある場合が少なくありません。
簡単すぎる場合は,予習が中心となるため,ミッション機能は使用せず,自分でレッスンを選んで学ぶようにしてください。
特に,小1~小2講座の算数は,アニメーションによる解説が豊富なので,他教科のものよりも学びやすいように感じます(国語にも一部レッスンにはアニメーションがあります)。
いずれにしても,今小学校で教わっている内容を学ぶことになるので,それによりテストの点数が高まるという成功体験ができれば,結果的にその子の自己肯定感を高め,その後のあらゆる学習に良い影響を及ぼすことになるでしょう。
1教科に専念することにはそうしたメリットがあるわけで,それは国語を学ぶ場合においても同様です。
国語
スタディサプリの国語は各学年95~122レッスンなので,もしも自主的に毎日2レッスンのペースで学んでいくことができれば,4ヶ月で終えられるでしょう。
私たちは国語のネイティブですから,算数よりも取り組みやすいと感じる子どもは少なくありません。
なので,ミッション機能には従わず,「レッスンをえらぶ」のところから,特定のものを選択して学んでいくようにしてください↓
結構な知識を学ぶことができ,結果的に,文字に強くなることができます。
私の塾での指導経験的に,頭が良い小学生は決まって国語が得意なのですが,その理由は,あらゆる教科を学ぶ際に,文字を介して学ぶことになるからです。
例えば,算数の文章題を解く際,まず行うべきは,問題文がどんなことを言っているのかを「日本語で(国語で)」理解することになります。
以下のような問題を解くには,誰かに解き方を教わるというよりも自分で気づく必要があるわけで,このとき,計算力は問われません↓
令和の時代は思考力を要する問題が頻繁に出題されるようになり,実は読解力がないと解けません。
もちろん,教科書を読む際にも読解力が必要になるでしょう。
以下のような,簡単な言葉の問題であっても,日本語の一つ一つに意識が向くようになることで,日常的な学びは変わってきます↓
こうしたことは,英語をいずれ学ぶ際にも当てはまり,英文をすべて日本語に直して解かせてみたところで正解できない生徒は少なくありません。
以上の理由から,スタディサプリの0円コースで国語を学んでおくことは特におすすめです。
理科や社会
理科と社会は小3生の講座にのみ存在します。
理科は32レッスン,社会は24レッスンということで,0円コースであっても1ヶ月間頑張ることができれば,全てを見終えることができるはずです。
受講するにあたって,特に基礎知識が必要とされることはないため,学年を問わず学び始めることができ,学び終えたという達成感が短期間で得られるところも理社を学ぶ魅力だと思います。
算数や国語を学ぶのに疲れたときの気分転換になる他,純粋な知的好奇心で視聴する小学生もいるでしょう。
小3生が学校で学ぶ理社は,これと決まった内容を全国共通で学ぶことはない(特に社会は地域色が強く表れる)ので,スタディサプリで学ぶ内容とは被らないように思われます。
いずれにせよ,算数や国語と比べて気軽に学習習慣を身に付けることができるので,どこかのタイミングで取り入れてみてください。
まとめ
以上,スタディサプリの0円コースの特徴をまとめてから,算数と国語を網羅的に学ぶときや,1つに絞って徹底的に学ぶときのコツについてみてきました。
0円コースではライフを気にしながら学習することで,習慣化に繋がります。
1日経つとライフが2つ増えることから,毎日2レッスンまたは隔日に4レッスンのペースがおすすめで,レッスンを自由に選んで学ぶ他,単にミッションに従うでも構いません。
学ぶ教科は,算数と国語の両方にする他,単一教科に限定することも考えられ,勉強が苦手な方は後者がおすすめです。
苦手教科がある方は,1学年前の内容を学び直す他,先の内容を予習することも有効です。
勉強が継続できていることを前提として,時間に余裕がある長期休暇の際や,強いやる気がある場合は,一時的に有料コースに変えることも検討してみてください。
定期テストで良い点が取れたり,学校の先生の話がわかるようになったりすると,その教科を好きになり,最終的には自己肯定感が高まって,自分自身も好きになります。
その体験は早いうちにしておくに越したことはありませんが,それは0円コースでも十分に可能です。
子どもが学びを続けているかどうかは,登録したメールアドレスにまなレポ(正答率や学習時間などの通知)が来るので,その都度確認することができます。
これは有料会員のものと同様のサービスであり,親自らが,子どもの学習画面の設定のところからチェックすることも可能です。
小3内容までを終えた後は,有料にはなってしまいますが,小4以降の内容もスタディサプリで学んでいくことができますし,はたまたZ会のような通信教育で学んでみるのも良い方法でしょう。
後者には毎月の添削指導が付いているため,スタディサプリで国語を学んだ後であれば,書くことに抵抗がなくなっている状態ですし,Z会がウリとする思考力を要する問題も解きやすくなっているように思われます↓
いずれにしても,学びを止めないことが重要です。
最後までお読みいただきありがとうございました。