今回ですが,小学校低学年(小1~小3)の子どもがスタディサプリを使うときの注意点についてまとめてみました。
結論としては,「親が中心となって適切な環境さえ整えることができれば,勉強は簡単にできてしまう」という一言に尽きるのですが,小1~小3講座全体に共通する注意点から教科ごとの注意点まで,以下で詳しくみていくことにしましょう。
また,スタディサプリ小1~小3講座の案内ガイド的な役割も果たしています。
スタディサプリの小1~小3講座全体の注意点
基本的に小学校低学年(小1~小3)という時期は,小学校高学年(小4~小6)の勉強内容につなげる準備期間だと考えられています。
これは,スタディサプリの小学講座においても同様で,後で小1~小3講座の内容を小4~小6講座の内容と比べてみてください↓
中学校受験をする場合,小4あたりから塾に通い始める子どもが多いように思いますが,低学年の授業内容と高学年の授業内容は大きく性質が異なります。
そのため,スタディサプリを1年中長々と使うようなことはせず,短く使って集中的に学ぶ方法がおすすめです(ただし理社は除く)。
例えば,学年が変わるタイミングであったり,長期休暇での総復習,はたまたテスト前の期間だけ使うなどが考えられます。
1ヶ月でも毎日スタディサプリで学ぶようにすれば,勉強の習慣(どういうふうに毎日勉強すればよいのか)がわかってくるものです。
さて,短期間だけ使うことの最大の目的は「親のチェックが必須だから」という事情があります。
スタディサプリの小学校低学年向け講座は学校の復習用途として使うものですが,予習として使う場合や,そもそも学校の授業がわからなくて導入する家庭も多いでしょうから,親がある程度教えてやることがマストです。
そのため,親がスケジュールやメンタルにある程度余裕がある時期を見計らって導入し,子どもに積極的に干渉する覚悟を持って臨みましょう!
このときの注意点は3点ありますが,1つ目は復習用のドリルやまとめのドリルを効果的に使うということです。
小1講座には前者はありませんが,算数や国語は知識の抜けがあると非効率なので,使い始めや終わりには親の前で解いてもらうようにしてください↓
できればそのとき,子どもに「これこれはこうだからこうなる」などと説明してもらうと最高です。
2つ目は子どもの学習状況をチェックすることで,学習中のページやまなレポをみながら,頑張りを見つけては褒め,苦手部分を把握してください。
学習ページでは,以下のようなマークを使って進行状況が示されます↓
左から順に,王冠は全問正解したことを,2つ目のチェックマークは一通りやったことを,そして青い点々はやりかけの講義を,最後の灰色のものは未学習という意味です。
ただし,最終的にすべてが王冠マークになってしまうため,時間が経った後で再度やらせてみるとできなくなっていることもあります。
そのため,適当なタイミングで解き直しをさせると同時に,まなレポに表示される正答率もチェックするようにしましょう↓
例えば,朝に親が一緒になって取り組んだ際に100%の正答率だったものを,夜に1人で解き直させてみると,正答率が100%にならないことは多々あります。
まなレポは毎日届くものと週に1度届くものの2種類がありますが,できれば毎日何らかのアクションを取るようにしてください。
そして,注意点の3つ目ですが,これが最も重要で,子どもが苦手なものは親が一緒になって解決してやるということです。
例えば,身近にあるものを使って実演して見せたり,パソコンで探して動画を見せてもよいですが,週末に動物園に出かけるとか,スーパーに出かけたときに話題にするなど,できることを探してみてください。
以上に述べたことを基本としますが,次章からは,教科ごとにより詳しくみていくことにします。
スタディサプリの小1~小3国語を使うときの注意点
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スタディサプリの小1~小3国語ですが,説明いらずで繰り返し学ぶこともできるものの,最初は親が一緒に解くようにし,2回目は子ども1人でやらせる方がよいでしょう。
上の記事で詳しく説明しましたが,文章を読むことはありません。
加えて,テキストに文字を書くこともないので,ノートを別に用意するか,書くのは学校の勉強に一任すると割り切ってください。
ノートを使う場合は漢字を書き取らせるようにしますが,週末などにこれまでに間違えた漢字(ノートを見ればわかります)を口頭で質問して書かせてみてはいかがでしょうか。
さらに言えば,以下の記事で述べたような方法を使うことで言葉に対する意識が変わってきますし,漢字検定も小1から受けられますので,挑戦させてみるのも手です↓
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スタディサプリの小1~小3算数を使うときの注意点
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次に小1~小3算数講座の注意点についてみていきますが,スタディサプリの小学校低学年向け講座が最も力を入れているのが算数で,レベル別に2つに分かれている他,唯一動画が存在します。
基本的には手を動かす必要はなく,自習にも向いていて,学校の方で普段書くドリルをやらされているでしょうから,家では楽に学ぶという方針で構いません。
ただし,内容的には計算や単位を扱うため,ここで正確に理解しておくことは,今後の学習を考えた上でも重要です。
得意な小学生は,どんどん上の学年の講座に進んでしまって構いません。
算数検定も是非検討してみてください↓
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スタディサプリの小学校低学年向け講座の中で,理科や社会は小3講座から始まります(小1~小2向けの生活科講座はありません)。
小4講座からはレベルも2つになり本格的な授業が行われるのですが,小3の理社講座では調べる習慣を身に付けさせると同時に,より発展的な内容へと誘導していくことを意識してみてください。
ドリルはカラフルで視覚に訴えるものではありますが,理科では例えば小学館の図鑑を与えてみたり,博物館や科学館に出かけてみることが考えられます。
社会では自然とまちがテーマなので,地図を片手に探検させたり工場見学に一緒に行ったりするのがおすすめです。
歴史という科目が登場するのは小学5年生になってからですが,歴史漫画であれば低学年からでも導入できますし,国語の勉強にもなります。
以前,スタディサプリの伊藤賀一先生が講談社のものを推薦していました。
トイレに小学生用のポスターを張るなど,色々な工夫を試してみてください。
まとめ
以上,スタディサプリの小学講座から低学年向けのものを使う際の注意点についてまとめてきました。
冒頭に述べたように,適切な環境さえ整えば,満足のいく勉強はスタディサプリを使うことで簡単に行うことができます。
親は子どもに積極的に干渉し,ともに学んでいく姿勢が大切です。
このとき,子どもに求めるレベルを自分が思うよりも下の位置に設定することによって,多くの褒めポイントを生み出すことができます。
特に小3の理科と社会は急いで学ばせるものではありませんので,子どもの実世界の見方が変わるよう,きっかけの1つとして利用してみてください。
スタディサプリをうまく使って勉強習慣が身に付けば,小4以降も使い続けられます。
ひょっとすると,高校3年生までの長い付き合いになるかもしれません。
いずれにせよ,まずは以下のキャンペーンやコードを利用して,無料体験から始めてみてください↓
最後までお読みいただきありがとうございました。