受験生が喜ぶ学業お守り・合格祈願グッズ!定番から変わり種まで

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執筆・運営者:さんくす
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さんくす
東大院修了(農学修士)・指導歴20年。個別指導,家庭教師,Z会の英語添削などの経験をもとに,勉強法を一生モノの「学習OS」として整理しています。詳しいプロフィール

家族や親戚,または知人の子どもなど,周りに受験生がいると,出先の神社やお寺で「お守り」を授かって渡したくなる方は多いのではないでしょうか。

学問の神様である菅原道真を祀った天満宮のものが定番ですが,今では非常に多くの学業お守りが存在し,中にはユニークで変わった物も見受けられます。

20年にわたる教育現場での指導経験の中で,私自身これまで何十個ものお守りを授かっては教え子たちに渡してきました。

今回は,その経験を踏まえて,受験生へのプレゼントに選びやすい学業お守りや合格祈願グッズを,定番と変わり種に分けて紹介します。

学業成就の定番!天満宮のお守り

太宰府天満宮の学業御守

「学問の神様」と称される歴史上の人物と言えば菅原道真です。

学校では894年の遣唐使廃止で習ったかと思いますが,彼は元々漢学者で大変勉強ができる人物でした(書道でも「三聖」に入るほどの達人です)。

当時の宇多天皇に才能を見出されて右大臣にまで出世したものの,上手く抑えられていたはずの藤原時平(左大臣)との政権争いに敗北して九州の大宰府へと左遷されてしまい(昌泰の変),そのわずか2年後に亡くなってしまいます。

左遷された理由が身に覚えのない冤罪であること,しかも自分の子どもたちまでもがひどい目に遭わされたこともあって,大層な無念を抱えて亡くなったことは想像にたやすいです。

その後,宮中での落雷などが道真の怨霊と結びつけて語られるようになり,天神信仰が広がっていきました。

雷雲に乗った道真の姿を目にした者がいたり,巫女が道真のお告げを聞いたりしたこともあって,結果的に道真は「火雷天神」と称され,その神霊への信仰を「天神信仰」と呼ぶようになりました。

最初に建てられたのは京都の北野天満宮(道真が生まれ育った土地)でしたが,時が経つにつれて道真の人柄や業績が再評価され,福岡県にある太宰府天満宮の他,全国に天神・天満宮が次々と建立されていったわけです。

天満宮を天神と呼ぶこともあるため両者間に違いはないように思われますが,「天満」という文字は道真の怨霊が天に満ちたことから来ているとする説もあります。

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神様を祀っているために神社扱いとなってはいるものの,神仏習合に代表されるように,実際のところはお寺と区別されていないこと,また,同じ歴史上の人物の墓が全国に複数存在しているように,神様も分社という形で祀る場所を増やせることに注意してください。

国内に存在する主な天満宮について調べてみると,沖縄県以外の46都道府県に1つ以上の神社が存在していることがわかりました。

なので,近場を探せばすぐに何かしら見つかるはずです。

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東京だと,儒学を奨励した徳川綱吉が建てた湯島聖堂(湯島天神)が有名です。

なお,本家の太宰府天満宮には学業お守りだけでも,

  • 学業錦守
  • 学業和守
  • 学業巾着守
  • 学業鋼守

の4種が存在し,それぞれにさらにカラーバリエーションがあります。

オンラインで授与を受けることも可能なので,興味がある方は太宰府天満宮の公式サイトを確認してみてください↓

お守り以外には鉛筆があり,マーク試験の際に重宝されています。

なお,山口県の防府天満宮(左遷中に宿泊した地)の合格はちまきがニュースになることもあります。

これは社頭にて頒布され,受験合格後に返納されたものを巫女が洗濯してアイロンを掛け,次の受験生に配布するという縁起の良いものです。

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ここまでに紹介した太宰府天満宮,北野天満宮,防府天満宮を「三大天満宮」と呼ぶことがあります。

 

 

周りと被らない!変わった学業お守り・グッズ

変わった合格祈願グッズの例

「人事を尽くして天命を待つ」の格言に見られるように,人事を尽くすことは前提です。

しかし,試験当日の選択肢で迷った際に正解を選べるなどの勘が冴えわたったり,得意分野からの出題が見られたりするのはどちらかというと天命の方です。

本番までの日々を受験生が頑張れるように,周りが励ますことも重要だと思っています。

お守りもその1つで,

神頼みはこちらの方でやっておくから,君は勉強を頑張れ!

という励ましの意味が込められています。

お守りの役割は幅広いので,受験生の頑張りに貢献できるものであれば,別に「学業」お守りにこだわる必要はありません。

実際,私が自分用に購入した勝守り(勝負ごとに強くなるお守り)を欲しがる教え子もいたくらいです。

あくまで受験生が気持ち良く試験に臨めることを一番に考えるべきでしょう。

健康守りであろうと,純粋にその子が好きな色や形をしたお守りであろうと構わないはずです。

実際,勝守りを選んだ生徒が,結果的に第1志望の大学だけでなく,さらに挑戦して受けた大学にも合格したことがありました。

結局後者に通うことを決めていましたし,他の子たちもちゃんと合格を掴み取っています。

また,お守りの形をしていないグッズであっても,特徴や音の響きが学業と関連していれば十分役に立ちます。

さんくす
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これは言霊とも言われる言葉遊びの部類です。お正月のお節に見られる黒豆は「(勤勉という意味の)マメ」にかかっていますし,昆布巻きは「よろこぶ」と同じ音を持つ縁起物とされています。

「Kit Kat(きっと勝つ)」はもちろん,「置くとパス」(タコ)や「合格間違い梨」などはネーミングがよく考えられています。

言葉遊びは道真がいた平安時代の和歌においても行われていたわけで,趣深いものがありますね↓

面白いネーミング例

徳島県にある「学駅(がくえき)」の入場券5枚から成るお守り=ご入学

飴やビッグカツの袋に「合格」とマジックで書き込んだものでも,立派なお守りになります。

大切なのは,品物そのものの値段よりも,そこに<span class="ymarker-s">相手のために一手間かけた跡が残っていること</span>です。

たとえば飴であっても,駄菓子のソースカツであっても,袋に大きく「合格」と手書きするだけで,ただのお菓子から合格祈願グッズに変わります。

特に,受験勉強が思うように進まず,精神的に参っている様子が見られるときには,短いメッセージが入っているだけでも支えになります。

「これまで頑張ってきたのだから大丈夫だよ」「自信を持って」「最後まで見ているよ」といった言葉は,本人が不安になったときに読み返せる小さなお守りです。

私自身,招き猫に「勝」の文字を書き,底の部分に本人の名前を入れて渡していたこともありました。

市販のお守りとは違いますが,「これは自分のために用意してくれたものだ」と伝わるため,距離感の近い相手にはかなり印象に残ります。

ここからは,特に私の興味を引いたお守り的グッズを4つ紹介します。

1. 落ちないおもちゃ「くるっぴー」

小湊鐡道のくるっぴー

トロッコ列車を求めて関東圏を旅したこともある私ですが,千葉県の小湊鐡道に「くるっぴー」があることまでは知りませんでした。

これはゼンマイを巻くと勢いよく走りだすおもちゃです。

テーブルの上で走らせてみると,通常であればそのまま真っすぐ走り続けて,いずれ落っこちてしまうように思うのが普通の感覚でしょう。

サイズも比較的大きめなだけに,傍から見ていてもハラハラしてしまいます。

しかし,このくるっぴーは「落ちません」

落下する前に自ら向きを変え,逆方向に走り続けることができます。

機構について解説することは可能で,くるっぴーのレビューも姉妹サイトで書きましたが,あえて詳細を伏せておく方が魅力も増すでしょう。

さんくす
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手品と一緒でわからない時の方が面白かったりしますし,実際,受験生の伸びる可能性に限界は存在しません。

くるっぴーは小湊鐡道ver.に限らず,ANAやJALの機体や新幹線のはやぶさの形をしたものも売られています。

ちなみに,受験生の前では「落ちる」という言葉を避ける方も多いです。

これは結婚式のおめでたい席で忌み言葉(出す,ほどける等)を避けたり,贈り物にハンカチ(手巾=手切れ)や櫛(苦死)を選ばないことに似ています。

そういえば,あえて「鐡」道と書くのも,鉄という漢字が「金+失(=お金を失う)」でできていることに起因するそうです。

小湊鐡道のくるっぴーを貰って合格した暁には,是非トロッコ列車にも乗車してみてください↓

里山トロッコ乗り場の案内板

養老渓谷駅舎に備え付けの足湯も良かったです。

 

2. 電車の「すべらない砂」

土佐くろしお鉄道のすべらない砂

土佐くろしお鉄道では,列車の車輪空転防止用の砂を瓶詰めし,合格祈願を受けた「すべらない砂」を販売・配布しています(参考:土佐くろしお鉄道「すべらない砂」)。

砂と言えば,甲子園やサハラ砂漠のもの,沖縄の星の砂や鳴き砂などが有名ですが,それぞれに特徴があり,自由研究のテーマとして生徒に勧めたこともあるくらいです↓

様々な種類の砂

  • 甲子園の砂=火山灰を含む鹿児島の黒土と水はけの良い京都の砂のブレンド。
  • サハラ砂漠の砂=地殻成分に特徴的なSiO2(石英と同一)のみから成る。
  • 星の砂=その正体はバキロジプシナという虫の殻。
  • 鳴き砂=京都の琴引浜,宮城の十八鳴浜,島根の琴ヶ浜が有名。水分を含めた多くの環境要素が揃うことが条件で,音は鰭脚類の鳴き声に似る。

上に挙げたすべらない砂というのは,本来電気機関車の車輪が空回りしないようにと線路上に撒く滑り止め用の砂です。

砂という物質は面白いもので,山道を下った経験がある方はむしろ滑りやすい印象を抱いているように思います(以下は,富士山の天頂に向かう最後の傾斜です)↓

富士山の土

しかし,体操選手が演技前に用いる砂(成分は炭酸カルシウムなど)は十分滑り止めの機能を果たしているように感じるわけで,用いる砂の特徴や用いる物質との相性などによってはどちらであっても機能するのが正解のようです。

鉄道の場合は金属と金属の接触となり,間に細かい砂があることで摩擦力が生まれてブレーキも利きやすくなります。

土佐くろしお鉄道に限らず,蒸気機関を運用している他の鉄道会社においても目にすることがあるでしょう(伊豆箱根鉄道グループが2024年に無料配布をしていた例もあります)。

とはいえ,袋に入った砂だけをあげるというのもなんですから,瓶などに入っている方が使いやすいと思います。

ちなみに,土佐くろしお鉄道のものは紐の色が選択できますが,勉強に縁がある色といえばやはり「青」でしょう。

夢や落ち着きの象徴であり,知性を連想させる色でもあるため,教育施設で青色の壁紙を目にすることも多いと思います。

滑らない繋がりでは,国土交通省などがマンホールの蓋にちなんだお守りを配布することも有名です。

これは「丸い・落ちない・滑らない」ことに由来します。

 

3. 昆虫の「羽化(受か)るお守り」

羽化るお守り

木から落ちることなく飛び立ったチョウの抜け殻すら,縁起の良いお守りとなっています。

昆虫のお守りは「羽化(うか)」の音にみられるように,落ちないこと(否定)よりも受かること(肯定)の方に重きが置かれている点が特徴です。

注目されるようになったのは比較的最近だと思いますが,白いヘビの抜け殻も,金運などの縁起物として昔から知られています。

上記画像は山梨県にある北杜市オオムラサキセンターが販売しているものです。

他にオオゴマダラチョウの蛹を使ったものも知られ,石川県ふれあい昆虫館のものだと通信販売が利用できます。

さんくす
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販売時期や在庫は年によって変わるため,事前に公式サイトで確認しておくと安心です。

後者のチョウは亜熱帯にしか生息していないので,昆虫館にでも行かないと蛹を目撃する機会は少ないのですが,輝く金色が見事です。

ちなみに以下の写真は,同じマダラチョウ科からツマムラサキマダラの蛹のものとなります↓

ツマムラサキマダラの蛹

もちろん,不完全変態の昆虫であれば蛹期間を経ずに羽化するため,お守りにはできません。

余談ですが,蛹のときの中身はドロドロに溶けた状態となっており,その「生命のスープ」から全く新しい生命体が誕生することになるわけですから,一発逆転を狙いたい受験生にはピッタリです。

 

4. 寄せ書きで応援「カウントダウンカレンダー」

寄せ書きの魅力を生かせるものにカウントダウンカレンダーがあります。

手間はかかってしまいますが,受験生用の日めくり仕様で毎日メッセージを書き込めるものが存在します。
以下のものだと比較的短期間で済みますし,自由度が高くて使いやすいでしょう↓

このカウントダウンカレンダーに書かれているトンボと五角形のマークは,後退せずに前にしか進まない勝ち虫の縁起の良さと「合格」との語呂遊びになっているようで,これまでの話と関連性があります。

さんくす
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友人や知人から渡すには少し重く感じられる場合もありますが,家族からの応援グッズとしてはかなり相性が良いでしょう。

家族や友達のメッセージを寄せ書きのようにして書き込んだり,兄弟姉妹がいる場合には,最初に使った子が日記帳のように自分の感想を書き込んでおくと,弟や妹に引き継ぐこともできます。

周りが総出で関わることの魅力は,当事者意識が全員に芽生えることです。

近しい子どもに向けての贈り物としておすすめします。

 

 

おわりに:受験生との関係性に合わせて選ぼう

学業御守

以上,受験生に渡せるおすすめの学業お守りやグッズの紹介でした。

豚カツ(勝つ)を食べることやダルマを買うこともゲン担ぎとして有名ですが,天満宮のお守りは天神様の御神霊を遷して授与されるとあって,やはりどこか別格です。

取り扱いには多少注意が必要で,お守りを「買う」と言わずに「授かる(受ける)」と表現するところからも,人智を超えた存在を感じ取ることができるでしょう。

さんくす
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ところで,年始に買ったダルマは年末にお焚き上げしてもらいますが,願いが成就した場合は次に買うダルマをより大きなものにし,そうでない場合は片目が塗られていない状態で返却して同サイズのものを再度買うことになります。

相手にあまり早い時期に渡しても,本番前に息切れしてしまっては本末転倒です。

私自身,教育現場にいた頃は毎年,年が明けたときの最初の授業のタイミングで渡すようにしていました(一般選抜以外の受験方式だとまたタイミングが異なりますが)。

大体の生徒は,家族や親戚などからもらったであろうお守りを既に沢山カバンにぶら下げています。

そのため,渡す相手との距離感に応じて「被りにくいもの」を選ぶ視点も重要です。

そうした意味では,家族以外の立場で渡す場合,太宰府天満宮のような定番よりも,今回紹介した変わり種のお守りの方が印象に残りやすいかもしれません。

当記事がみなさんのお守り・プレゼント選びの一助となれば幸いです。

  • この記事を書いた人
東大院修了(農学修士)×指導歴20年|教育・Web運営専門家 さんくす

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東大院修了(農学修士)・指導歴20年の教育メディア運営者。個別指導,家庭教師,Z会の英語添削などを通じて,小学生から浪人生まで幅広く指導してきました。Webメディア運営歴10年,累計執筆量200万文字以上の経験をもとに,勉強法を一生モノの「学習OS」として体系化し,受験・通信教育・英語学習に役立つ情報を発信しています。

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