昨今は大学全入時代かつ先行きが不透明な時代ということで,多くが現役合格を前提に入試に臨んでいます。
令和8年度の大学入学共通テストでも,既卒者は志願者全体の14.4%でした。
ですが,大学入試はどうしても本番一発の要素が強く,合格できるだけの実力があっても,問題との相性や当日の緊張で不合格になってしまうことは珍しくありません。
そのため,第一志望を諦めきれない人にとって,浪人は十分に現実的な選択肢です。
もっとも,ただ1年を延長すれば自動的に成績が上がるわけではなく,どの環境に身を置くかで結果は大きく変わります。
今回取り上げる駿台は,私が20年にわたって受験生を指導する中でも,「基礎固めに意識を置きつつも,高いレベルにまで学力を引き上げたい浪人生」に向いていると感じている予備校の一つです。
そこで,今回の記事では「駿台予備校の高卒クラス(浪人生クラス)」の特徴を挙げ,どのような浪人生に向いているのかみていきましょう!
なお,駿台の高校生クラスについては別記事でまとめています。現役生向けの受講スタイルやレベル分けを知りたい方は以下をご覧ください↓
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【2026年度】駿台の高校生クラスは現役生に向く?学費・サポート・説明会情報
駿台の高校生クラスは,現役高校生向けの大学受験対策コースです。 対面授業だけでなく,オンライン講座やICT演習も組み合わせられるため,学校・部活・定期テストで時間がぶれやすい現役生でも学習を止めにくい仕組みがあります。 ...
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駿台の高卒クラスは教育の質が高い
予備校の教育の質を考える際,私はまず模試を見ます。
模試は,その予備校の学力観や難度設定が表れやすいからです。
以下は,私の担当していた生徒が同時期に受けた駿台と河合の記述模試の比較です。
同じ生徒であるにもかかわらず,駿台の方が偏差値にして10くらい低く出ていることがわかります↓

英語の偏差値は,駿台が62であったのに対して河合塾は71と表示されていて,数学の場合,前者の52に対して後者は64です。
問題が難しいということは点数が取りづらいことを意味し,そこでは深く理解できている人ほど高い偏差値が出てくるものです(偏差値が100を超えることもあります)が,実際に受けたほとんどの受験生は駿台模試の難しさに多少なりとも不安や焦りを覚えたことでしょう。
そんな模試の雰囲気そのままになんとも敷居が高そうな駿台ですが,浪人に勧める理由は何だと思いますか。
ここで,田舎の柔道部の選手が,顧問以外に対戦相手がいなかったために毎日2人で練習し続けた結果,難なく全国優勝を果たしてしまったという逸話を紹介しますが,
- 浪人生は普段から駿台レベルの模試を当たり前のように受けられる環境に身をおくべきだ
というのが1つ目の理由です。
レベルの高い模試を継続的に作れるということは,少なくとも駿台が学力をどう測り,どの水準まで引き上げたいと考えているかを示しています。
もっとも,令和8年度入試から駿台は合格者数の掲載を終了すると発表しました。
受験生の多くが複数の塾やオンライン教材を併用する時代になり,単一の教育機関の数字だけでは実態を表しにくくなったからです。
だからこそ今後は,派手な数字よりも,授業・模試・コース設計の中身を見る方が本質的だと私は思っています。
ところで,浪人生の場合,「英語はA塾のX先生,国語はB塾のY先生」といった具合に,厳選して受講するメリットは少ないです。
その代わり,自習室がしっかり使えて,勉強のペースを乱すことなく平均して質の高い教育をじっくり受けられる塾で勉強することが良い結果に繋がります。
模試の偏差値が自信過剰になるような数字にならず,謙虚に学んだ結果,圧倒的な学力差でもって勝利したというのが駿台に通う浪人生の勝ちパターンです。
浪人生クラスは基礎から学べる

普段塾で教えていて強く思うのが,浪人生は高望みをしすぎということです。
もちろん,その気持ちを,
浪人するからには難関大に合格するぞ!
というモチベーションに変えるだけであれば問題ありません。
ですが,例えば早稲田大学にどうしても入りたいからと,昨年度の模試の偏差値が50にも満たない状態の生徒が「EX早慶大文系演習(レベルが高いコース)」を取ってしまうとどうなるでしょうか。
基礎力もないのに,早稲田や慶応の過去問を用いた演習ばかりをやる羽目になり,講師の言っていることはほぼ毎回のように理解できないことになります。
しかも,教わった解法を必死に丸暗記してみたところで,本番の入試でそれがそっくりそのまま出題されることはないわけです。
ゆえに,そうした勉強法に終始してしまえば,来年もきっとまた上手くいかないでしょう。
特に,浪人生でこれまでDやE判定しか出ていない大学を受けようと考えている人は,基礎的なクラスから始めてください。
おすすめは「プレミアムサポートコース」となりますが,こちらは苦手科目があることを前提にカリキュラムが組まれているため,しっかりと実力を高められます(完全1対1指導も追加で行ってもらえる個別指導のオプションの用意もあります)。
なお,基礎知識は短期集中で手早く終わらせたいところですが,その際に重宝するのがICTツールと学習コーチングの2大サポートです。
周りで導入している塾も多く見られる「atama+」が利用可能で,駿台が独自開発した「S-LME」では記述問題の対策ができます。
さらに,高卒クラスでは全コース共通で「朝学タイム」が導入されていて,一人ひとりの進度に合わせたICT教材を使いながら学力の下地を養成するとされています。
基礎を立て直したい浪人生にとって,この「朝から土台を積み直す仕組み」はかなり大きいはずです。
その他,高卒クラスでは学習用のiPadが全員に貸与される他,家で勉強していてわからなかった問題は「manabo」というアプリを使うことで質問ができ,わからなかった問題を写真で撮ってチューターに送信するだけで簡単に行うことができます。
精神面のサポートが充実している

前章では自分の実力を買い被ってしまう危うさを指摘しましたが,浪人生が最も注意すべきは精神の崩壊です。
浪人生活を始めて間もなくはやる気に満ちていて良いのですが,少し経つと気が緩んできます。
もちろん,リラックスする時間はあってしかるべきですが,なまじできる人が中途半端に良い成績が出てしまって油断することは避けなければなりません。
ここで,自分が高3生だったときのことを思い出してみましょう。
夏前にはまだやり終えていない未習範囲が多く存在していたはずです。
現役生にとって,夏という時期は学校が長期にわたって休みになることもあって,何かに取りつかれたかのように勉強して成績を伸ばせる時期になりますから,浪人生がそんな勢いに気圧されて秋以降に伸び悩みを経験することは運命づけられていると言えます。
落ち着けばできる問題であるにもかかわらず,試験で一人で勝手に焦って自滅していく。
そんな未来が容易に想像できてしまうわけです。
そこで頼りになるのが,以下のようなサポート体制です↓
- プロの学習コーチング
- ホームクラス・座席指定制
スタッフ全員が「大学受験コーチング検定」等の学内資格を保持しており,独自のコーチングメソッドで浪人生を支えてくれます。
具体的に何をするかは各人の状況によって変わりますが,例えば,模試の成績やアンケート結果を総合的に分析し,学習方法や計画について的確なアドバイスをしてもらえるでしょう。
私が個人的に気に入っているのは座席争奪に伴う問題が解消されているところで,毎日の授業は教室と座席が指定されているため,余計なことで神経を削らず勉強に向かいやすいです。
名物講師の授業を最前列で受けるために開始前から教室の扉の前に並んだ経験がある方も,それは現役生の特権だと考えを改めるのが良いかもしれません。
また,浪人生活で気をつけたいことに,何も気にせずに生活していると勝手に夜型へと変わっていくことが挙げられますが,前章で述べたように,駿台の高卒クラスでは朝学タイムが採用されているので安心です。
地方から出てくる方は指定寮があるところも助かるでしょう。
中には,環境を変えるために実家をあえて離れて勉強する浪人生もいるくらいです。
2026年度の学費・キャンペーン・説明会
できるだけ親に負担をかけず浪人生活を乗り切りたいという気持ちがわからなくはないですが,質の高い教育環境を手に入れるためには,それ相応の費用がかかります↓
| 項目 | 高卒(浪人)クラス |
| 入学金 | 10万円(説明会参加で5万円免除) |
| 授業料(年額) | 98万円~145万円(4月入学の場合) |
| システム料 | 授業料に含まれる |
この他,プロ講師による個別指導オプションを付ける場合は,通年で82.5万円が余計に必要です。
詳細は説明会で確認してください↓
まとめ

駿台は,名前だけで選ぶ予備校ではなく,「基礎を立て直しながら高いレベルまで引き上げたい浪人生」が中身で選ぶ予備校です。
私がかつて浪人した予備校では,担当チューターとの関わりは最初の挨拶きりでしたが,駿台が掲げる「第一志望は、ゆずれない。」「合格まで、手を離さない。」というキャッチコピーには,当時の私が喉から手が出るほど欲しかった「親身なサポート」が詰まっています。
駿台で浪人する魅力は,
- 教育の質
- 基礎重視のカリキュラム
- メンタル面でのサポート
です。
まずは説明会に足を運び,スタッフの表情や校舎(フロンティアホールなど)の雰囲気を自分の目で確かめてみてください。
あなたが「この環境なら1年間本気で頑張れる!」と感じたのであれば,駿台は間違いなく志望校合格への最高の選択となるでしょう。
最後までお読みいただき,誠にありがとうございました。
