ここではスタディサイトが「特におすすめする教育サービス」をランキング形式でまとめています。
当サイトでは各種教育サービスのレビューも掲載していますが,わざわざ記事にしている以上,どのサービスも私にとって魅力的に映ったことは確かです。
実際,毎週のように他所から執筆依頼がある中で選び抜いた結果となっており,数にすると1割未満の採用率になるでしょうが,それでも,万人におすすめできるサービスと用途が一部ユーザーに限定されるものとが混在してしまっています。
そこで今回,独自の判断基準(後述)を設けることによって,万人に向けたおすすめ度をランク付けしてみることで明確化することにしました。
令和時代にふさわしい教育サービスをお探しの方にとって,当記事が判断材料の1つとしてお役に立てれば幸いです!
おすすめ教育サービスのランキング結果
現時点でのおすすめ教育サービスですが,まずは一覧形式でまとめましょう!
順位的にはSSランクが1番おすすめとなっていますが,BやCランクのものであっても実力は十分です↓
ランク | 公式ページ |
SS | スタサプ+コーチ(中学・高校) |
S | 駿台(現役・高卒) ブンブンどりむ |
A | スタサプ(小中・高校) Z会の通信 ディアロ SS-1 ポピー |
B | Z会のプログラミング コナンゼミ RISU |
C | スマイルゼミ |
ここで大胆にも「私自らが教える」ことをランク付けするのであれば上位に入るかもしれませんが,その場合,各教材の魅力を最大限に引き出す使い方ができるようになるだけであって,他の教材ありきとなってしまいます。
これはつまるところ,教材自体は良くても使い方が分かりづらければその分評価が低くなることを意味しており,上の表で同じ教材を使っているはずのスタディサプリに差が付けられていたり,参考書がランキングに入ってこなかったりするのはそのためです。
次章からは掲載したサービスの評価の詳細を確認していきますが,「続きを見る」をクリックすることでそのサービスのレビュー記事を読むことができます。
SSランクの教育サービスと特徴
サービス名と特徴 |
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教育の質【〇】サポート【〇】独自性【〇】確実性【〇】コスパ【〇】 |
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スタディサプリの中高生向けコースには通常のものに加え,コーチにみてもらえる上位版が存在します。
オンライン教材を学習に用いる場合,動画をただ眺めるだけでは成績はあまり伸びませんし,複数科目を学ぶ場合にはどのようなカリキュラムでもって受講していくのかを考えることも重要です。
その時,傍にコーチがいれば,理解力ある人間からの助言を受けることができ,費やした時間に対して学力が上昇する可能性がぐっと高まります。
周りに勉強ができる仲間が多い環境なら大丈夫でしょうが,そうでない場合は誰かに勉強のイロハを学ぶ必要があります。
一般論ではなく,自分個人に向けた意見をくれる「勉強ができる人」を周りに置いておくことは重要です。
Sランクの教育サービスと特徴
サービス名と特徴 |
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教育の質【〇】サポート【〇】独自性【〇】確実性【〇】コスパ【-】 |
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サービス名と評価詳細 |
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教育の質【〇】サポート【〇】独自性【〇】確実性【-】コスパ【〇】 |
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駿台と言えば一昔前までは難関大受験生の御用達でしたが,2021年度からは中堅私大の突破を目指す層に向けた教育を充実させており,高卒コースを中心に幅広い方におすすめできます。
加えて,AIを搭載した教材(atama+以外にも駿台オリジナルのものを含む)やICT(教室の座席割り振りなど)の恩恵を受けながら学習できる点がユニークです。
2つ目の「ブンブンどりむ」という教材に聞き覚えがない方も,齋藤孝氏についてはTVや書籍を介して目にした人も多いのではないでしょうか。
彼はことばに関するスペシャリストの1人で,「読む力」が強く求められる現代において作文を学べる教材は大変ユニークで,将来推薦書や自己PRを書く際にも恩恵を受けられる内容です。
Aランクの教育サービスと特徴
サービス名と特徴 |
教育の質【〇】サポート【-】独自性【〇】確実性【-】コスパ【〇】 |
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サービス名と特徴 |
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教育の質【〇】サポート【〇】独自性【-】確実性【-】コスパ【〇】 |
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サービス名と特徴 |
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教育の質【-】サポート【〇】独自性【〇】確実性【〇】コスパ【-】 |
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サービス名と特徴 |
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教育の質【〇】サポート【〇】独自性【〇】確実性【○】コスパ【×】 |
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サービス名と特徴 |
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教育の質【〇】サポート【-】独自性【〇】確実性【-】コスパ【〇】 |
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コーチ無しでスタディサプリを使う場合,科目数を絞った利用や受験期以外の普段使いがおすすめです。
私の塾の生徒にも利用者は多く,低学年の生徒になればなるほど,独学して先に進んでいきやすい傾向が見られます。
私は一時期(といっても10年以上ですが)Z会の添削者だったこともあって,教材や添削者の質についてはよく知っているつもりです。
社内掲示板があって意見交換ができるのですが,そこでのやり取りをみる限り,多くの方が生活のためというよりも教えることにやりがいを持って業務を行っていたのが印象的でした。
ディアロについては栄光ゼミナールで働く同僚の様子が参考になり,個別指導ならではの技術力の高さに感心させられています(挨拶含めて声が大きく,どことなく体育会系の雰囲気があります)。
SS-1やポピーも独自性が強いサービスを提供していて,大変に魅力的です。
Bランクの教育サービスと特徴
サービス名と特徴 |
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教育の質【〇】サポート【-】独自性【〇】確実性【-】コスパ【-】 |
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サービス名と特徴 |
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教育の質【-】サポート【-】独自性【〇】確実性【-】コスパ【〇】 |
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サービス名と特徴 |
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教育の質【-】サポート【〇】独自性【〇】確実性【-】コスパ【-】 |
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Bランクの教材は多少利用者が限定されるものになっています。
例えば対応科目が情報(技術分野)や算数に限ったものとなっていたり,アニメのキャラクターを前面に押し出したものだったりするわけです。
とはいえ,一部科目を通信教育の形で学び,それ以外を塾で習うといった使い分けは今や主流になりつつあります。
入会金がなく人との関わりも少なく済むので,お試しや短期集中的な利用にも向くでしょう。
Cランクの教育サービスと特徴
サービス名と特徴 |
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教育の質【-】サポート【-】独自性【○】確実性【-】コスパ【-】 |
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先のRISUもそうでしたが,独自のタブレットを使った学習はそれだけで楽しい気持ちになるものです。
その反面気になるのが不具合の発生率ですが,スマイルゼミは比較的安定して運営できているように思います。
スタディサイトがランキングに用いた評価基準
スタディサイトでは,これまでのランク付けを行うにあたり,
- 教育の質が高い
- サポートがある
- 独自の強みを持つ
- 確実に結果が出る
- コスパが高い
の5つの要素を評価対象としました。
これらの各項目において「-1点(×)・0点(-)・1点(〇)」の計5点満点で採点し,以下のように分類した結果がこれまでの内容です↓
ランク | 得点 |
SS | 5点 |
S | 4点 |
A | 3点 |
B | 2点 |
C | 1点 |
なお,この採点方法で当サイトのあらゆる教育サービスを採点しましたが,0点以下になってしまったものや多くの方に同質のサービスが提供できそうにないものは含めていません。
以下で,それぞれの判断基準についてより詳しく説明します。
教育の質
教育サービスの質の高さを決める要素は「講師の実力」と「教材」の2つでしょう。
これらが後で紹介する「確実性」に影響を及ぼすことがないとは言えませんが,これらは必ずしも比例していません。
例えば,飛びぬけて素晴らしい実力を有した講師が不在だったとしても,講師全員の研修が行き届いており全員がある程度以上のレベルで指導できる塾であれば,組織全体として高い実績を残せるわけです。
逆に,一定以上の学力を備えている生徒のみを対象としていたり,住んでいる地域によって利用が制限されてしまうサービスは「確実性」の項目で評価を行うことにし,ここには含めません。
平均でみたときに一定以上の品質を保証する教育サービスを,当サイトは「質が高い」と評価しています。
サポート
サポートの有無も令和時代においては大切な評価基準です。
個別に対応できる塾は集団塾よりもサポート面で優れておりそれが強みと考えられますが,これからの時代は,集団授業と個別指導の良いとこ取りを行ったハイブリッドなサービスがより評価されるように変わってくるでしょう。
例えばオンライン教育であれば,担当講師による指導や添削サービスが「サポート」に相当しますが,それを精度の高いAIが受け持ってもまったく構いません。
スタディサイトは,個別最適化に関わる特徴を有する教育サービスを高く評価します。
独自性
そこでしか体験できないサービスやとにかく楽しく勉強できる教材,さらにはこれまでにない新鮮味に溢れたサービスは「独自性」に優れているわけです。
古くから続いている伝統を守りつつも,時代の希望に応えるサービスを開発することが令和時代には必要でしょう。
学ぶ内容もその方法も,今の親がかつて学んだ時とは比べ物にならないくらいに進化しているわけです。
確かに勉強は真面目な行為に分類されるべきものではありますが,遊び要素もあって然るべきというのが今風の考え方で,毎日1時間の勉強を続けてオール4を取れる生徒も,毎日10時間以上学習できる子どもと同じくらいに評価されるべきでしょう。
受験勉強では辛い面ばかりが強調されますが,楽しく(または短く)勉強して受かるに越したことはありません。
当サイトは真新しく独自性のあるサービスを特に評価します。
確実性
この判断基準は,結果が確実に出ることを評価するためのものです。
塾業界においては「絶対に合格します」といった文言を保護者との面談や宣伝文句に使うことはタブーとされており,当サイトが,上でこの項目にチェックを付けたサービスだからと100%の成績アップを保証することもありません。
ただし,担当する講師によって結果が大きく変わるサービスは問題であり,利用者は平等な体験ができて当然でしょう。
逆に,人によって合う合わないが激しいサービスだったり,校舎が通えない場所にあったり,一定レベル以上の学力を有した生徒しか入れなかったり(入塾を拒否されたりする)ところは,万人に開かれていないという理由から本項目において評価はしません。
スタディサイトは,誰が学んでも同じような結果が出る普遍性のあるサービスを「確実性の高い」ものとして評価しています。
コスパ
最後になりますが,もし仮に同じサービスが受けられるのであれば,料金が安い方がコスパが高くて良いものであることは明白です。
それがコピー品のように不当な手段で入手したものだったり,強者が弱者を悪意を持って駆逐するようなものだったりすると問題ですが,そのような下品な振る舞いをしていると,狭い教育業界ではすぐ噂が広まるものですし,しばらく観察していれば自ずとわかってくるでしょう。
ところで,教材の質と費用のどちらの方が重要かといえばそれは明らかに前者であり,安かろう悪かろうでは大問題です。
学習者側の気持ちに立ってみれば,「塾に通っているから」とか「人気の通信教育で学んでいるから」といった自覚があるだけでも多少の安心感は得られるのでしょうが,費やした努力は正当に報われるべきだと思っています。
無理なものを可能と言わざるを得ないシーンもみられる教育業界ですが,しっかりした塾であれば入塾時にどれくらいの成績アップが見込めるかについても聞かせてもらえるでしょう。
ただし,上を見れば青天井な世界だということで,各自が対価として納得できるものが得られる教育サービスを選択するようにしてください。
当サイトでは,サービス利用後の能力上昇が,支払った料金に対して妥当と判断できるものを「コスパが高い」と評価しています。
おわりに
当記事で示したランクはスタディサイトの管理人である私が,上述した判断基準に照らし合わせた上で決定した現時点での結果にすぎず,サービス自体に優劣を付けるためのものではありません。
Cランクのものであっても一定基準以上のサービスが受けられることは確かですし,他人が違う基準で評価すればまた別の結果になることも十分に考えられます。
例えば,私は記事を書くかどうかの判断を下す際に,教育サービスの名称が下品なものだったり使われているBGMが不快に感じられたりした時点でNGとすることがあり,これはどんなにその教材が良い物であろうと例外を認めていません。
なので,教材を選ぶ時は究極的には自分の直感を信じて行うようにしてください。
選ばなかった方の未来がどのようなものになるのかまで想像する必要はありません。
重要なのは「自分の選択が望む未来を可能にするかどうか」だけであり,それ以上でもそれ以下でもないわけです。
以上,ご理解いただいた上で,何らかの参考にしていただければ嬉しく思います。