今回は,TOEFLの公式オンライン模試である「TPOとSantaの実践模擬試験を比較」してみましょう!
英検でもTOEICでも変わりませんが,本番までに何か1冊学ぶとしたら模試を選ぶ方がほとんどです。
その主な目的は試験で自分の実力をいかんなく発揮させるようになるためであり,単語帳やセクション別の対策は自身の実力をアップさせることが目的なので時間がかかりますし,短期間でのスコアアップの効率は前者に劣ります。
ところで,TPOとSantaを比べてみると,同じ公式が作成した模試でありながらも利用の仕方や値段に結構な差が見られました。
当記事でその違いをしっかり理解しておきましょう!
TPOとは

昔の人が「TPO」と聞くと,Time・Place・Occasionを意味する和製英語を思い浮かべることになるでしょうが,今回のものはもちろんそれと異なります。
略さずに言えばTOEFL Practice Onlineとなり,TOEFLのオンライン模試のことを指すわけです↓
過去に実際に出題された問題を収録しているので,過去問と呼ぶ方が正しいかもしれません(とはいえ別の回の問題セットが使われているのであれば,過去に出た問題の切り貼りタイプになります)。
参考までに,英検では過去問が売られていますが,TOEICには模試しか存在しません。
ところで,TOEFLのセクションは英語4技能に分かれていて採点作業が大変だとされます。
答えが一つしかないリーディングやリスニングと異なり,スピーキングやライティングでは個別対応しなければならず,そのせいで受験料が高くなってもいるわけです。
しかし,後者2技能を個人が解く場合,最近はAIによる採点・添削を利用することができ,機械に学習させるデータが良質なものになればなるほど,本番通りのスコアを再現しやすくなります。
そして,公式の持っているデータは最上のものなわけです。
さらには,TPOにも本番と同じAIが搭載されていて,例えばスピーキングではSpeechRaterが発音や流暢さ,語彙や文法を評価し,ライティングではe-raterが文法やスペル,文構造を分析してくれるわけです。
とはいえ内容の方も,スピーキングテストのタスク2において,
言っている意味がわからなかったので何も言えません。
などと回答すれば,正しく質問に答えられていないと判断されることになります。
私はこれを目にしたとき,TOEFLのAIは想像以上に内容を正しく判断できているように感じました。
学習を開始するまでの手順ですが,購入すると発行される利用番号を使って,TPOのサイトにログインしたら,すぐに専用ブラウザの方から模試を解くことができます。
途中で中断してもその続きから実行できるので,必ずしも最初から最後まで一気にやる必要はありません。
Santaの模試とは

Santaの模試に関しては以下の記事で詳しくまとめたので,ここでは簡単に特徴を言うに留めますが,全部で21回分もの模試を解くことが可能です↓
制限時間が表示されますし,パソコン上のレイアウトは本番そっくりになっていて,セクション別に毎日英語4技能をバランス良く少量ずつ学んでいくこともできます。
復習欄からは,自分が過去に間違えた問題だけを解き直すことができ,Santa Lumiという独自AIに,分からなかった部分を質問することも可能です。
こちらは日本語を介して行われるため,サードパーティーの生成AI(ChatGPTやGeminiなど)に頼ることなく,和訳や知識の補足を内部で完結することができます。
詳しくは公式サイトをご覧ください↓
TPOとSantaの機能比較
TPOとSantaができることがある程度おわかりいただけたかと思うので,いよいよその機能を比較してみましょう!
一番大きな違いは,
- 流れを体験して慣れるのが目的なのか
- 模試を通して英語の実力も高めたいのか
です。
テストの流れを経験するだけならば,模試を1~2回解くだけで十分でしょう。
TPOは1回分ずつ購入できるので無駄がありません。
しかし,根本的な英語力までをも高めようと思ったら,解いたものを復習する作業が必要不可欠です。
なので,解き直しができないTPOは復習に向かないことになります。
また,TPOはパソコンでしか起動できないので,マイクが付いていない場合は別途用意する必要があります。
一方のSantaは収録されている模試数が多く,6回分もやれば料金の元が取れてしまったぐらいの額に達するのでお得と言えるでしょう(Santaの利用料金を月額に換算すると,TPOの2回分以下に相当するため)。
そして,ライティングやスピーキングは解き直すこともでき,とりわけスピーキングでは自分が話した内容が録音され,いつでも聴き直すことができます。
以下の表に,ここまでに述べてきたことをまとめておくので確認してください↓
| TPO | Santa | |
| 購入形態 | 単独で購入可 | まとめて一括払い |
| 中断 | 〇 | 〇 |
| 復習 | △ | 〇 |
| 自動採点と分析 | 〇 | 〇 |
| PC以外の対応 | × | 〇 |
| 有効期限 | 180日以内 | 90日以内 |
TPOとSantaの価格比較
ここで価格に関して改めて考えてみることにしますが,前章で述べたように,TPOは1回分から安価(本番の6分の1の値段)で利用でき,Santaは総合的な対策が可能なパッケージ(ただし単語帳はない)となるため,ある程度の期間学ばなければなりません。
後者は結構な額を一度に支払うことになる関係でコスパは優れますが,TOEFL本番まであまり日がなければ,あまり消化できずに試験日が来てしまうでしょう。
それに,TPOの方も多くを一度にまとめ買いすれば多少の割引を受けることができ,例えば5回分を一気に購入した場合の価格は25000円です。
1回分を5000円相当とすれば,Santaの模試21回分は約10万円に相当します。
利用料金の数倍になるので,これはかなりお得に学べると言えるのではないでしょうか。
この他,利用できる内容がTPOの場合は模試だけですが,Santa TOEFLではセクション別学習も行うことができ,数にして100問以上を別に解けるため,修了後に得られる知識量は後者の方が圧倒的に多くなっています。
以下の表で,料金回りを整理しておきましょう↓
| TPO | Santa | |
| 支払う料金 | 5500円~25000円 | 27000円 |
| 購入できる模試数 | 1冊~5冊 | 21冊 |
| 模試1回あたりの料金 | 5000円~5500円 | 約1286円 |
| その他に含まれる教材 | なし | セクション別学習 |
結論

結果はTPOとSantaとで一長一短となりましたが,どちらか片方が圧倒的に優れているのであれば,もう片方を購入する人は皆無となってしまうわけで,両者ともTOEFLの開発元が作成しているものである以上,今後,そのサービス内容(力関係)が大きく変わることはないはずです。
TPOは模試を1回分から体験でき,どんな流れで学習することになるのかをいち早く知りたい受験者に向いていました。
模試代を節約できる分,単語帳などの別教材を買う余裕も生まれやすいでしょう。
逆に,TPOを6回分以上購入するのはナンセンスで,それならば総合対策ができるSantaに申し込むべきです。
先ほど,TPOでは一度に最大5回分までまとめ買いできて割引されると言いましたが,なぜその回数になっているのかはもうおわかりでしょう。
Santaに申し込むのであれば,できるだけ多くの模試を解くようにしつつ,最大のメリットである復習と解き直し(特にスピーキングとライティングセクション)に注力してください。
この場合に大切なことは,試験本番まで十分な残り時間があることを確認してから始めることです。
結果的に,料金面にさえ目を瞑ればTPOを選ぶメリットはあまりないように思われます。
TOEFLの学習を通して培った英語力は別の試験を受ける際にも役立ちますし,留学先での理解を助けてくれるでしょう。
ならば,単なるTOEFLの受験経験を増やすことにそれほど価値はなく,個人的にはSantaの方をおすすめします。
実際,私もそのように判断し,Santa×toeflのサービス開始直後に申し込みを済ませ,TOEFLに向けて学習を開始しました。
私は留学をするようなことを考えてはいませんが,学べる内容は他の語学試験に役立つように感じています。
これから申し込まれる方はSantaのキャンペーンまとめの記事を確認してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。