受験勉強に勤しんでいる子どもに,良かれと思ってカップ麺を夜食に持っていくと,満腹になってすぐに眠たくなってしまうようなので,代わりにラムネ菓子を摂取させることが多いです。
最近では,棋士が対局中に食べていたりアイドルが鞄に入れて持ち歩いていたりする姿をよく目にするようになりました。
このときのキーワードはぶどう糖で,個包装になっている超大粒のものをよく購入しています。
もちろん,果物や清涼飲料水からも糖分は摂取できますが,その場合,摂りすぎてしまう恐れが出てきてしまうでしょう。
ところで,塾に来る生徒の様子を見ていると,レッドブルやモンスターエナジーといった,大人が飲むことを想定したエナジードリンクを机に置いていることが多いのですが,どちらもカフェインを結構な量含むために推奨できません。
とはいえ,子どもたちの目には「元気が出る飲み物」が大変魅力的に映るようで,親が自宅で栄養ドリンクを飲んで自らを奮い立たせているのを何度も目撃しているのにもかかわらず,自分だけが禁止されることに到底納得できないでしょう。
そんなときには「子ども用の栄養ドリンク」がおすすめです。
今回の記事では,そうした栄養剤の助けを借りて小中高生が頑張る際のポイントについてまとめていきたいと思います。
大人用の栄養ドリンクは子どもに推奨されない

栄養ドリンクと言えば,仕事における差し入れとしてよく使われるもので,塾にリポビタンDを定期的に差し入れてくださる保護者の方は少なくないですし,配達員や美容師の方にちょっと高めのものを用意しておくと案外喜ばれるものです。
もちろん,自分の体調が悪いときに用いることがメイン用途ですが,栄養ドリンクを渡すという行為は,社会においてコミュニケーションを円滑にしてくれます。
なお,同じビタミン剤に分類されても,錠剤より顆粒,顆粒よりも液体の方が体内への吸収の速さが大きくなるため,
疲れたなー。調子が出ないなー。
と感じたときに第一に検討すべきは,やはり液体の栄養ドリンクとなるわけです。
「どうせプラシーボ効果でしょ」と思う方は,せめてチョコラBBハイパークラスの商品を飲んでみてください。
きっと,栄養ドリンクの見方が変わるはずです。
なお,即効性や成分的には多少劣るローヤルの錠剤もそれなりに目を覚ましてくれるので,個人的な使用頻度は高くなっています↓

しかし,以上のことはあくまで大人の世界(18歳以上)での話であり,高校生はまだしも,小学生や中学生には特別なもの以外は服用できません。
冒頭で述べたレッドブルやモンスターエナジーには年齢制限こそ設けられていないものの,15歳未満の子どもには推奨されていないことに注意してください。
その大きな理由は「カフェイン」です。
カフェインは紅茶やチョコレートにも含まれている身近な物質ですが,次章で子どもへの影響についてみてみましょう!
子どもにとってのカフェイン

カフェインと聞くとコーヒーが真っ先に浮かびますが,塾でみていると,好んで飲んでいる子どもは滅多にいません。
ですが,代わりに紅茶や緑茶を持ってきていることがほとんどで,それらにもカフェインが多く含まれていることを伝えると驚かれることがあります。
その他,エナジードリンクや清涼飲料水にもカフェインが添加されている場合があり,大体以下のような配分です↓
- 緑茶ペットボトル1本(500ml)に約100mg
- コーヒー1缶(190ml)に約100mg
- コーラ1缶(355ml)に約40mg
- エナジードリンク1缶(250ml)に約80mg
低濃度のものであっても,がぶ飲みしてしまえば結構な摂取量になってしまいます。
ちなみに,身体に悪影響が無いとされる,カフェインの1日当たりの最大摂取量は以下の通りです(参考:玄米酵素のHP)↓
- 4~6歳は約45mg
- 7~9歳は約62.5mg
- 10~12歳は約85mg
- 13~17歳は約2.5mg×体重kg
多くの栄養ドリンクでボーダーとされている15歳の平均体重は50kgなので,その場合,125mgが限界量となります。
なので,レッドブルを1本飲んだところで制限内に収まりますが,1日に栄養ドリンク1本だけを飲んで終わりとはならないでしょう。
他の時間にお茶を飲むこともあるはずですから,子どものうちはカフェインの摂取を極力控えようと意識付けておくことが重要です。
ちなみに,18歳になった途端に摂取量は400mgにまで増加します(妊婦や授乳中の女性は胎児への影響があるので200~300mgになります)。
成人が適量を摂取する分にはむしろ良い効果が得られますが,取り過ぎにはくれぐれも注意してください。
子ども用の栄養ドリンクの魅力

とはいえ,栄養ドリンクは子どもの興味を引くもので,その場合,私は子ども用のものを差し入れることにしています。
ここでは,特にウケが良いように感じる大正製薬の「リポビタンDキッズ」を例に,その魅力について考えてみましょう!
カフェインを含まない
まずは気になる成分からです。
実は,キッズ用の栄養ドリンクにはカフェインが含まれていません。
その他,子どもの発育に良いとされる成分を含んでいる(カルシウムとか)ことが多く,駄菓子のシガレットではないですか,子どもの大人への憧れを程よく満たしてくれます。
栄養ドリンクとエナジードリンクの一般的な違いを表にすると以下の通りです↓
| 子ども用の栄養ドリンク | 大人用の栄養ドリンク | エナジードリンク | |
| 分類 | 医薬品か医薬部外品 | 医薬品か医薬部外品 | 清涼飲料水 |
| 効能表示 | 栄養補給,虚弱体質,滋養強壮 | 栄養補給,虚弱体質,滋養強壮 | 明記不可 |
| 成分 | タウリン,ビタミン,生薬 | タウリン,ビタミン,生薬,カフェイン | アルギニン,ビタミン,糖分,カフェイン |
| 用法 | 上限あり | 上限あり | 制限なし |
| 味の特徴 | 子どもが飲みやすい味 | 苦みがあって飲みにくい | 炭酸入りで甘い |
このようにみると,決して子ども騙しとはなっておらず,元気が出やすくなる物質に加えて,成長に必要な栄養源も配合されていることがわかります↓
リポビタンDキッズの成分
タウリン(800mg),ビタミンB1・B2(3mg),ビタミンB3(20mg),ビタミンB6(6mg),カルシウム(450mg),カルニチン塩化物(50mg)
一般的には,タウリンを含むものが栄養ドリンクで,アルギニンを含むものがエナジードリンクと定義されます(タウリンはスカルプケア剤にも含まれ,飲むだけが用途とは限りません)。
また,ビタミンB3が「ナイアシン」または「ニコチン酸アミド」と呼ばれるなど,別名で記載される可能性があることに注意してください。
さらに補足しますが,カルニチン塩化物は脂肪をエネルギー源として効率良く利用できるようになり,クエン酸はエネルギー生産の効率を上げることで疲労回復を促しますし,ブドウ糖は脳が利用できる唯一のエネルギー源で精神面(集中力や記憶力,思考力)に効く他,筋肉疲労を素早く回復させます。
ビタミンは子どもが正常に成長するのに必要で,B群はクエン酸回路などの補酵素として働きますし,CやEは疲労の蓄積を防ぎ,調子が悪いときに病院でビタミン注射を行う大人は少なくありません。
ミックスフルーツ風味は子どもが受け入れやすい味で,服用は1日1回1本と書かれています。
やる気を出してくれる
スポーツと同様,勉強の結果にやる気が影響することは多々あり,例えば,試験前に栄養ドリンクを飲むことで長時間頑張れるようになるわけです。
理論上は試験前に飲むのが良いのでしょうが,頑張ったご褒美として用いることもでき,後で自分を労うことに使ったり,気合を入れる必要がある日のためにストックしたりする子どももいます。
リポビタンDキッズは5歳から飲むことが可能で,ポケモンの可愛らしいイラスト(蓋にはモンスターボールが描かれています)が目を引くので,欲しがる子どもは多いでしょう↓
決してパッと出の商品ではなく,2012年から10年以上販売されてきた実績があります(パッケージは今と異なりますが)。
コンビニの売り場面積的にはエナジードリンクの方が優勢な昨今ですが,少量で大きな満足度を引き出してくれるところが栄養ドリンクの魅力です。
高校生になってからの栄養ドリンク

カフェインの摂取目安は,成人(18歳以上)と比べて高校生の間だとそれほど多くありませんが,ほとんどの栄養ドリンクは15歳未満を非推奨としています。
なので高校生には多くの栄養ドリンクを差し入れできるようになり,前章でみたリポビタンDも通常のものを服用可能です。
栄養成分は以下のようになり,子ども用にはみられなかった成分が登場する他,含有量は増加傾向にあります↓
リポビタンDの成分
タウリン(1000mg),ビタミンB1・B2(5mg),ビタミンB3(20mg),ビタミンB6(5mg),イノシトール(50mg),無水カフェイン(50mg)
なお,カフェインを含むものは夜に飲むと眠れなくなってしまう恐れがあるので,飲むタイミングを考えましょう。
先に触れたチョコラBBハイパーはYouTubeで動画配信をしている方が愛飲していることが多く,それに影響されて,塾に来る高校生の間で人気になっていることが少なくありません。
一見,女性向けっぽいですが,性別に関係なく効果を感じられます。
カシス味は少し苦いと感じられるかもしれませんが,飲みやすい部類です。
高校生が飲める栄養ドリンクだと,値段が張る(1本あたり300円を超えるとそのように感じます)ものは手を出しにくいので,100円台で買えるもの(オロナミンCやリポビタンDにチオビタドリンクなど)をメインに,ここぞというときに高価なものを使うことをおすすめします。
錠剤でも構わなければ,持ち運びに優れますしコスパが高いです↓
ここまでに名前を出したものの特徴を簡単にまとめておきましょう↓
栄養ドリンクごとの特徴
オロナミンC:オロナインで有名な大塚製薬が製造。それにビタミンを加えた造語が製品名。「元気ハツラツ」のキャッチフレーズで有名だが,ビタミンCやB2・B6を始め,アミノ酸やはちみつを含む。炭酸飲料で120mlの内容量で,ROYALPOLISはローヤルゼリーやプロポリスも含む。
チオビタ:大鵬薬品が製造。通常の物以外に「2000・アイビタス・ゴールド」といったバリエーションがあり,栄養素の取捨選択がしやすい。
キューピーコーワ:コーワが製造。滋養強壮に効果を発揮するエゾウコギエキスとオキソアミヂン(ニンニク由来)やアルギニンを含む。値段が安めで普段使いしやすい。
ユンケル:佐藤製薬が製造。バリエーションの多さはピカイチで,使われている生薬がユニーク。黄帝を基本とし定価は500円以上するが,青のユンケルだと1400円を超える。味は万人ウケはしなくて辛めだが,女性用に飲みやすくしたものもある。
まとめ

以上,栄養ドリンクとカフェインの関係や子どもに与えることの魅力についてまとめてきました。
勉強に役立つグッズの1つとして,キッズ用のものやノンカフェインのものを是非取り入れてみては,疲労の回復ややる気スイッチとして活用してみてください。
使い終わったボールペンではないですが,役目を終えた栄養ドリンクの瓶を沢山残しておいては,「これだけ頑張ってきたんだな」と自分を奮い立たせることも可能でしょう。
リポビタンDには慶應義塾高校ボトルなんてものもあって,第1志望にしている受験生にあげて喜ばれたことがあります。
特に嫌なことに挑戦して頑張ったときには,その都度,自分をちゃんと労うことが大切です。
私自身,幼少期に水泳教室に行くのが嫌でたまらなかったのですが,ガチャガチャを1回やっていいという親との約束があったおかげで頑張れました。
今ではガチャガチャの料金も高くなったので,栄養ドリンク1本がその代役を果たせるのであれば積極的に使わない手はないでしょう。
筋トレをやっている人はウエイトトレーニングの終わりにプロテインを飲むのを励みに頑張れていると思いますが,あれだって1杯100円以上するわけです。
エナジードリンクの相場は以下のサイトで調べられます↓
長い付き合いになる可能性があるので,色々試しながら良い1本を見つけてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。