今回ですが,スタディサプリENGLISH for KIDSに収録されている「歌動画」を取り上げ,その内容について深く学んでいくことにしましょう!
私自身,古き良き時代の名作ソングに久々に触れることができ,英語を学ぶ楽しさを再確認することになりましたが,中には見知らぬ曲もいくつか含まれていて,そちらも大変気に入りました。
なので,これから英語を学ぶ子どもたちは,是非そういった名曲を知った状態で大人に育っていただけたらと思います。
教養ではないですが,何かしらの意味で良い影響を及ぼしてくれるでしょう。
ところで,動画を流して一緒に歌ったり踊ったりするだけでも歌の魅力は十分に伝わってくると思いますが,曲の歌詞や意味まで理解できると,また別の楽しみ方ができるものです。
for KIDSの教材とまったく同じとまではいきませんが,似た内容のYouTube動画を探してきたので,是非楽しんでください!
スタディサプリENGLISH for KIDSの歌動画とは
スタディサプリENGLISH for KIDSの歌動画(うたどうが)ですが,アプリでのレッスンの3つ目に出てくるものです。
とはいえ,毎回必ず用意されているわけではなく,代わりにゲームを行うことがある他,同じ曲が別の日のレッスンに再登場することもあります。
長さ的には1~4分のものがほとんどで,基本的には1つのステージ(島)あたり,2曲が新しく登場してくる仕様です↓
ステージ番号と登場曲
- The ABC Song※
- Phonics Song※
- Twinkle, Twinkle, Little, StarとSunday, Monday, Tuesday
- Seven StepsとPat A Cake
- Open Shut ThemとMary Had A Little Lamb
- Peas Porridge HotとBINGO
- Are You Sleeping?とRow Row Row Your Boat
- The Eensy Weensy SpiderとRain Rain Go Away
- Head, Shoulders, Knees & ToesとThis Is The Way
- We Wish You a Merry ChristmasとJingle Bells
- Hokey PokeyとWheels On the Bus
- Five Little DucksとUnder the Spreading Chestnut Tree
- Five Little PumpkinsとIf You’re Happy And You Know It
数えてみると全部で24曲もありましたが,英語のタイトルだけ見たところで,
あ,あの曲だな!
とピンとくる方は少ないでしょう。
ですが,タイトルを日本語に訳してみるか実際のメロディーを聞いてみれば,多くはどこかで一度は聴いた曲であることがわかるはずです。
といったわけで,次章から,ステージごとに登場する曲を詳しくみていくことにしましょう!
ステージ1(はじまりのしま)に出てくる曲
The ABC Song(ABCの歌)
歌詞
A-B-C-D-E-F-G H-I-J-K-LMNOP Q-R-S T-U-and-V, W-X Y-and-Z.
Now I know my ABCs.
Twenty-six letters from A to Z.
a-b-c-d-e-f-g h-i-j-k-lmnop q-r-s t-u-and-v, w-x y-and-z.
Now I know my abcs.
Twenty-six letters from a to z.
英語で使われるアルファベットを学ぶための曲ですが,イギリスだとAlphabet Songとも呼ばれるそうです。
最初に発表されたのは1835年,場所はアメリカでフルートのための曲として制作されましたが,日本で広く知られるようになったのは江戸時代末期(1860年頃)のことで,ジョン万次郎が紹介したと聞きます(参考)。
耳を凝らすとTwinkle, Twinkle, Little, Starと同じメロディーであることに気が付くはずです。
間延びしたやさしげな感じで歌ってみてください。
なお,スタディサプリENGLISHに収録されている曲は字幕が表示される親切設計ですが,歌詞のlmnopを上の動画のように繋げては言わないところや,v-w-x-y-and-zという韻の踏み方をしているところ,そして歌詞の最後がnext time won't you sing with me?と終わるところが異なっていました。
The ABC Songは色々なバリエーションが存在するので,いくつか聞き比べをしてみると楽しいです。
ステージ2(そうげんのしま)に出てくる曲
Phonics Song
歌詞※一部
A is for apple, a, a, apple.
B is for ball, b, b, ball.
C is for cat, c, c, cat.
D is for dog, d, d, dog.
こちらもまたアルファベットを覚えるためのフォニックスソングです。
この曲には多種多様なバリエーションが存在し,例として登場する英単語も,曲が違えばかなりの高確率で異なります。
スタディサプリENGLISHのものはナットキングコールを彷彿とさせるJAZZ調で,曲間には英文(例:Now let's go to O!)が挿入されているのが特徴的でした。
ステージ3(りぞーとのしま)に出てくる曲
Twinkle, Twinkle, Little Star(きらきら星)
歌詞
Twinkle, twinkle, little star.
How I wonder what you are.
Up above the world so high, Like a diamond in the sky.
Twinkle, twinkle, little star.
How I wonder what you are.
和訳:きらきら輝け,小さな星よ。あなたは何者なのか実に不思議だ。世界の真上のはるか高いところに位置して,空にあるダイヤモンドのようではないか。
上の動画は多少のアレンジが効いているものの,スタディサプリENGLISH for KIDSに出てくるものと比べればずっとシンプルな作りです。
その他にもいくつかのバリエーションを聞き比べてみましたが,2番の歌詞が全く別のものになっていたり,キーが異なるバージョンが存在したりもしていました。
ちなみに,Twinkleというのは「~がキラキラ光る」という自動詞なので,ここではLittle starは呼びかけと捉えて,命令文として解釈しましょう。
How I wonderのHowは無視して考えてください(I wonder~で「~を不思議に思う」です)。
Sunday, Monday, Tuesday
歌詞
Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday.
Thursday, Friday and Saturday, Sunday comes again!
日曜日から土曜日までを連呼していく歌です。
なぜだかThursdayが2回出てきますが,これは尺というかリズムを整えるためでしょう。
歌詞は単調ですが,Sunday comes again!が入っているところでマンネリ化を上手く回避できていますし,メロディーやリズムにおいても工夫がみられます。
塾で教えていると,曜日が苦手な生徒は意外と多く,幼少期にこの歌に慣れ親しんでおけば,英語のテストでTuesdayとThursdayを取り違えることはなくなるでしょうし,Mondayを「モンデイ」とか,Wednesdayを「ウェドネスデイ」などと発音することも避けられるでしょう。
ちなみに,上の歌に日本語が混じると中々に混沌とした曲が出来上がるのですが,詳しくは「クリステル・チアリ」のものを聴いてみてください(カラオケ店で歌うことも可能です)。
ラップ調の曲の中に本曲に似た歌詞が出てくることもあり,大人が聴くのであれば「Saturday Night Hustle」という曲がおすすめです。
ステージ4(うみのしま)に出てくる曲
Seven Steps
歌詞※一部
One, two, three, four, five, six, seven.
One, two, three, four, five, six, seven.
One, two, three.
One, two, three.
One, two, three, four, five, six, seven.
調べましたが,作者や作曲時期などはすべて不明とされていました。
スタディサプリENGLISH for KIDSの曲はオーソドックスな編曲でしたが,上記動画では後半になるとSevenから逆に戻って歌い上げるところが特徴的でした。
ゲーム性を持たすのであれば,1つ飛ばしで行ってみるのも良い方法かもしれません。
Pat A Cake
歌詞※一部
Pat-a-cake, pat-a-cake, baker's man.
Bake me a cake as fast as you can;
Pat it and pack it and mark it with "B",
Put it in the oven for baby and me.
和訳:ケーキをこねてパン屋さん。なるべく早くケーキを焼いて。こねたら梱包してBの文字を書いてちょうだい。そうしたら私と赤ちゃんのためにオーブンに入れて。
patは「軽くたたく」という意味で,ケーキ作りにおいては平らな生地を平たく伸ばす際に使われます。
bakeは「焼く」で,bakerは「焼く人」つまり「パン屋さん(ケーキ屋さん)」のことです。
スタディサプリENGLISHの動画ではJohn先生とLeina先生の2人が出てきて,手遊びを披露してくれたことに驚きました。
この曲以降,ストーリーではお馴染みのネイティブ講師たちの姿を,しばしば歌動画内でも確認できるようになりました。
手遊びと言えば,日本だと「ずいずいずっころばし」がお馴染みですが,この曲にはもう1つ工夫があります。
上の歌詞にある「mark it with "B"」と「for baby and me」のところに注目していただきたいのですが,これらはそれぞれ「Bのマークを付けて」と「赤ちゃんと私のために」という意味になり,Bはbabyの頭文字に由来していたわけです。
そして,スタディサプリの歌詞の2番では,これが「mark it with "J"」と「Journey and me」になっている他,歌詞の3番では伏字になっています↓
Journeyが
OK, this time, Let’s sing the first letter of your name!
と促してくれていますが,自分の名前の最初の文字を入れて歌ってみましょう!
こうした工夫を施すことでアルファベットに早く馴染めるようになるわけです。
ステージ5(じゃんぐるのしま)に出てくる曲
Open Shut Them
歌詞※一部
Open shut them, open shut them.
Give a little clap, clap, clap.
Open shut them, open shut them.
Put them in your lap, lap, lap.
和訳:手と指を開いて閉じて。軽く手を叩きましょう。手と指を開いて閉じて。ももに手を置きましょう。
文法的なことや意味について考えてしまうと,結構疑問に思うところが出てくる曲ですが,Safiya先生が最初に言っていたように,とりあえず立ちあがって踊ってみてください!
この段階においては,細かいところを気にしない方が良いでしょう。
歌詞の2番からは,選ばれる2つの単語によって,リアクションの仕方が変わります(例えば,forwardとbackwardなら前後に動きます)。
自分の身体をできるだけ大きく使って表現してみることです。
Mary Had A Little Lamb(メリーさんの羊)
この曲をこれまでに聴いたことがないという方はいないでしょう。
オリジナルはアメリカの民謡です。
メリーさんの羊は歌詞のバリエーションがたくさんあり,日本のものだと「かわいいね」なのか「まっしろね」の2バージョンが有名ですが,海外のものだと2番以降にも歌詞が付いていて,羊と学校に来てしまったメアリーが先生に叱られて泣いてしまう結末のものも存在します。
上の動画では羊がもはや動物ですらありません。
ちなみに,スタディサプリENGLISH for KIDSの曲はといえば,安心してください,幸せな展開です。
歌詞は長くなるために示していませんが,曲の最後の方で「Why, Mary loves the lamb, you know, The teacher did reply.」という文が出てきます。
これは訳すのが難しいと感じるかもしれませんが,Whyやyou knowは「あら」とか「知ってるでしょう」といったセリフとして捉え,Mary loves the lambはdid reply(repliedの強調型をこう書きます)の目的語になっていると考えればわかりやすいでしょう。
ステージ6(ひがしのしま)に出てくる曲
Peas Porridge Hot
歌詞
Peas porridge hot.
Peas porridge cold.
Peas porridge in the pot nine days old.
Some like it hot.
Some like it cold.
Some like it in the pot nine days old.
和訳:温かい豆がゆ。冷たい豆がゆ。9日置いた鍋の豆がゆ。温かいものが好きな人。冷たいものが好きな人。9日経ったものが美味しいと言う人もいる。
タイトルにもなっているPeas porridgeとは「えんどう豆のお粥」のようなものです。
イギリスの曲ですが,現地ではこれを冬の朝に食べて温まる文化があります。
スタディサプリでは,古い文字であるPeaseをPeasの代わりに使っていましたが,porridgeをpuddingに変えて歌う曲もありました。
日本では大豆の方が馴染みがあるので,豚汁的なものを想像するのがわかりやすいでしょうか。
もっとも「9日間も寝かせて食べるのが美味しい」とまで言っているわけですから,ジャガイモ抜きのカレーを想像する方が適切かもしれません。
Safiya先生とBrent先生はどのお粥が好みなのでしょうか。
BINGO
歌詞
There was a farmer, had a dog.
And BINGO was his name-o!
B-I-N-G-O.
And Bingo was his name-o!
和訳:ある農夫がいて,1匹の犬を飼っていました。そしてBINGOというのが彼の名前でした。
この曲は韻のルールに触れられる曲です。
4拍ずつ区切っていくと,「dog・name-o・BINGO・name-o」が文末部分にあたります。
dogやBINGOの発音は日本語の「オ」に近い音なので問題ないのですが,nameは全く近い音ではないので,name-oと歌っているわけです。
単独でnameと歌うときよりも,断然一貫性があるように聞こえます。
なお,歌が進むにつれて,途中にあるBINGOという文字の歌う部分が手拍子などに取って代わられていき,最終的には全部が効果音に変わってしまうところが楽しい仕掛けです。
スタディサプリENGLISH for KIDSの曲は5番以降で転調し,最後はちゃんとBINGOと読みあげていました。
ワンちゃんもそのことを喜んでいるように見えます。
そして,この曲の出演は優しい見た目のMike先生でした。
ステージ7(かざんのしま)に出てくる曲
Are you Sleeping?(グーチョキパーでなにつくろう)
歌詞
Are you sleeping?
Brother John?
Morning bells are ringing.
Ding, ding, dong!
和訳:寝ているの?ジョン?朝の鐘が鳴っていますよ。ディンディンドン!
基になっている曲はフランスの民謡のFrère Jacquesというタイトルの曲で,翻訳すると「ジャック兄弟」という意味になります。
兄弟といっても,血は繋がっていない同じ宗派に属する人たちのことなので,ONE PIECEで言うところのルフィーとエースみたいな関係です。
そんなタイトルも,アメリカや日本においては全く別の物へと変えられ,歌詞も全く異なるものになってしまっています。
ちなみに,ding-dongというのは鐘が鳴る音を表したものです。
Row Row Row Your Boat
歌詞
Row, row, row your boat.
Gently down the stream.
Merrily, merrily, merrily, merrily.
Life is but a dream.
和訳:ボートを漕ごう。穏やかに小川をくだろう。陽気に。人生は夢にすぎないのだから。
こちらは19世紀にアメリカで作られた歌ですが,ただただ楽しくボートを漕ぐ話かと思いきや,最後の1文で「人生」という壮大なものを歌っていることに驚かされました。
ここでのbutは副詞で,only(単なる)に近い意味を持ちます。
1日中ボートを楽しそうに漕ぎ続けたJourneyのように,物事をあまり大事に捉えず,楽しく生きていきましょう!
ステージ8(くものしま)に出てくる曲
The Eensy Weensy Spider(静かな湖畔の森の影から)
歌詞
The eensy weensy spider went up the waterspout.
Down came the rain, and washed the spider out.
Out came the sun, and dried up all the rain.
And the eensy weensy spider went up the spout again.
和訳:ちっちゃなちっちゃなクモが排水管を登っていきました。雨が降ってきてクモを押し流した。太陽が出て雨をすっかり乾かした。そうしてちっちゃなちっちゃなクモはまた排水管に登っていきました。
海外から入ってきた曲で,アメリカやイギリスの曲だとクモが主役ですが,ロバになっている場合もあります。
また,日本やフランスの似た曲において,カッコウやミミズクが登場してくることもありました。
替え歌にもよく使われていますが,普通の曲であっても途中でスピードを変えて演奏してみたり,出てくる動物の特徴を変えてみたりして歌うのがお決まりです。
スタディサプリの歌動画においては何段階にもスピードが速くなっていきました。
英文法のポイントは「The sun came out.→ Out came the sun.」のように倒置が使われているところでしょう。
Rain Rain Go Away
歌詞
Rain, rain, go away.
Come again another day.
All the family (Daddy/Mommy/Brother/Sister/Baby) wants to play.
Rain, rain, go away.
和訳:雨,雨,あっち行け。別の日にまた来てよ。家族みんなは遊びたがっています。雨,雨,あっち行け。
イギリスの古い曲ですが,現代人にも通じるところがある雨の日の憂鬱さを歌っています。
一緒に遊びたがっている人物を「お父さん」や「お兄さん」などと変えながら,2番・3番へと進んでいくところが特徴的です。
ちなみにrain goesと書かれていないところは誤りではありません。
ここは,rainがあくまで呼びかけ(「雨さん」的なもの)となっています。
ステージ9(さばくのしま)に出てくる曲
Head, Shoulders, Knees & Toes
歌詞
Head, shoulders, knees and toes.
Knees and toes.
And eyes and ears and mouth and nose.
Head, shoulders, knees and toes.
Knees and toes.
イギリスの「町の居酒屋」を原曲とする歌ですが,全身運動ができるエクササイズとして活用されています。
膝とつま先を往復するところや,手で触る部位が曲の合間に一時的に変更されるところが面白いです。
This Is The Way
歌詞※一部
This is the way we wash our face, Wash our face, wash our face.
This is the way we wash our face, So early in the morning.
和訳:これが私たちの顔の洗い方です。とっても朝が早い時の。
スタディサプリのステージ9の学習目標は「身体を動かす表現」とされていました。
この曲は「wash our face・comb our hair・brush our teeth」などの表現が出てくるのでピッタリです。
詳しい学習目標について知りたい方はスタサプKidsのストーリーのあらすじと学習目標のまとめをどうぞ。
ステージ10(こおりのしま)に出てくる曲
We Wish You a Merry Christmas(クリスマスおめでとう)
歌詞
We wish you a merry Christmas, we wish you a merry Christmas, we wish you a merry Christmas
and a happy new year.
Good tidings we bring to you and your kin.
Good tidings for Christmas and a happy new year.
和訳:クリスマスおめでとう。君と家族に良い知らせを持ってきたよ。クリスマスと良い新年を迎えるための嬉しいお知らせさ。
ステージの10は氷の島ということで,歌はクリスマスに向けた2曲が選ばれていました。
ちなみに,ステージの最後で友達になるSorianoは,見た目も名前もそれっぽい感じになっています。
歌詞に使われている文法ですが,「wish+人+物」の形で「人に物が訪れることを望む」という意味です。
なので,最初の文を直訳すると「私たちは君に楽しいクリスマスが訪れることを望む」となります。
もっとも,Good morning(I wish you good morningの略)が「おはよう」と訳されるだけに,実際訳す際には工夫が必要です。
Jingle Bells(ジングルベル)
歌詞※一部
Dashing through the snow, in a one-horse open sleigh, over the fields we go.
Laughing all the way, bells on bob-tail ring, making spirits bright, what fun it is to ride and sing a sleighing song tonight.
Hey, Jingle bells!
Jingle bells!
Jingle all the way.
Oh, what fun it is to ride in a one-horse open sleigh.
和訳:雪の中を駆けて,広々とした1頭立てのソリに乗り,田畑を渡る。ずっと笑いながら。切り尾の輪っかに付いたベルは精霊を陽気にするが,今宵,馬に乗ってソリの歌を歌うのはなんと楽しいことだろう。ほら,鈴を鳴らせ!鈴を鳴らせ!
毎年のように歌っていたはずの曲でも,まったく意味を知らなかったり,馴染みのある歌詞でなかったりすることに気付かされます。
とはいえ,毎年この曲の意味を知らずに歌っても何とかなってしまうのは,純粋に音やリズムが楽しかったからでしょう。
結局のところ,違う言語を100%の自信を持って自国の言語に訳すことができる人はいないわけで,ならば「今できることが最善である」と納得しておくことが,一番精神にストレスをかけない心構えとなるはずです。
ステージ11(きかいのしま)に出てくる曲
Hokey Pokey
歌詞※一部
You put your right foot in, you take your right foot out.
You put your right foot in, and you shake it all about.
You do the hokey pokey and you turn yourself around, that's what it’s all about.
すでに紹介したHead, Shoulders, Knees & Toesに次いで,全身を使うエクササイズソングです。
hokey pokeyには「いんちき;まやかし」などの意味がありますが,アメリカでは同じ名前の商品のアイスクリームが売っていて,その見た目に似つかわぬ値段の安さが魅力となっています。
いずれにせよ,そんなホーキーポーキーのやり方を教えてくれるのがこの歌ですから,指示に従って踊ってみましょう!
That's what it’s all about(ただそれだけのことさ)とは言い得て妙な歌詞ですが,動かす身体の部位は,足以外に手や頭や肩などと全身にわたります。
スタディサプリENGLISHの歌動画ではSafiya先生と一緒に頑張りましょう!
Wheels On the Bus
歌詞※一部
The wheels on the bus go round and round, round and round, round and round.
The wheels on the bus go round and round, All day long!
和訳:バスの車輪はグルグル回る。1日中ずっと!
大人も不思議とハマってしまう中毒性のある曲がこちらです。
子どもが好きな車がモチーフになっていて,クラクションやドアにワイパーなどのパーツを順番に見ていきます。
ちなみに,上の動画は6年ちょっとで63億回以上も再生されているので,世界中の子どもを虜にしてきたことがわかるでしょう。
英語学習者の目線で見れば,物の名前とその様子について学ぶのに適した教材です。
ステージ12(だいとかいのしま)に出てくる曲
Five Little Ducks
歌詞※一部
Five little ducks went out one day, over the hills and far away.
Mother duck said "Quack, quack, quack," but only dour little ducks came back.
和訳:5羽の幼いアヒルがある日出かけていきました。いくつもの丘を越えて遠くに行ってしまいました。お母さんアヒルが「ガーガーガー」と鳴きましたが,4羽しか戻ってきませんでした。
歌によってはゾウやニワトリなど出てくる動物が様々な本曲ですが,スタディサプリENGLISHではアヒルが出てきました。
私はそのとき初めてこの曲を聴いたのですが,物語仕立てになっていて大変感動したことを覚えています。
この後,歌詞が進むにつれて少しずつ帰ってくる子どもの数が減っていきますが,心配なお母さんアヒルを励ましながら一緒に数えてみましょう!
Under the Spreading Chestnut Tree(大きな栗の木の下で)
歌詞※一部
Under the spreading chestnut tree.
There we sit both you and me.
Oh, how happy we will be!
Under the spreading chestnut tree.
作詞・作曲者ともに不詳の曲ですが,日本には先の大戦後の占領下時代に入ってきたとされます。
しかし,この英語の歌詞をみて,日本語版の「大きな栗の木の下で」の訳が書ける方はまずいないでしょう。
作詞者の並々ならぬ才能を感じさせられます。
なお,英語では「ここだけの話ですが」というときにbetween you and meと言いますが,between me and youと逆の順番では言いません。
特に理由はないけれどそれ以外には決して言わないという決まり文句を,歌を使って感覚的に覚えられるのは良いことです。
ステージ13(うちゅうのしま)に出てくる曲
Five Little Pumpkins
歌詞※一部
Two little pumpkins pouting, pouting.
Two little pumpkins pouting, pouting.
Two little pumpkins pouting, pouting.
Two little pumpkins are grumpy.
和訳:2つのカボチャが不機嫌な顔をしている。2つのカボチャはイライラしています。
1番,2番,3番と進むごとに雰囲気がガラッと変わる本曲ですが,同じく様々な表情を見せるスタディサプリのBrent先生やJourneyにも注目です。
歌詞では2番を抜粋しましたが,1番はsmilingとhappy,3番はyawningとsleepy,4番はcryingとsad,そして5番はlaughingとplayingといった似た意味の単語が出てきます。
どれも子どもにとっては難しいものですが,歌動画を観ると何となくその意味が把握できてしまうわけですから,視覚教材さまさまです。
If You’re Happy And You Know It(幸せなら手をたたこう)
歌詞
If you’re happy and you know it, clap your hands.
If you're happy and you know it, clap your hands.
If you're happy and you know it, then your face will surely show it.
If you're happy and you know it, clap your hands.
和訳:もし君がハッピーでそれをわかっているなら,手を叩こう。もし君がハッピーでそれをわかっているなら,顔にきっと表れてくる。
いよいよ,最後の曲となりました。
Leina先生と,楽しく踊って有終の美を飾りましょう!
まとめ
こうして24曲を振り返ってみますと,昔から歌われている童話には全世界かつ全世代に通じる物凄い力が秘められていることを思い知りました。
リズムやメロディーに加えて,英語の発音だったり印象的な動きのあるアニメーションだったりと,記憶に残りやすくなる工夫が満載なのが歌動画の魅力です。
是非,スタディサプリENGLISH for KIDSでたくさんの歌動画に触れ,お子様はもちろん,保護者の方もその魅力を堪能してみてください。
その他の特徴についてはスタディサプリENGLISH for KIDSの特徴!楽しく学べて身に付くにまとめています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Hooray!