今回は「スマイルゼミの特徴」についてみていきたいと思います。
AIを搭載し,動作が安定しているタブレットを使用することで,ストレスを感じない個別最適化学習が可能となり,学校のテストで平均点以上を取りたい方や学習習慣を身に付けたい方には特におすすめです。
なお,対応している学年は年少から高3までと幅広いものの,自分の学年を大きく超えて学習することが難しい点には注意が必要で,例えば中学生が高校内容を先取りするとか,平均点を大きく超える成績を目指す方にはあまり向いていません。
あくまで「最低限ここまで学んでおけば大丈夫」という認識で臨むのが良いように感じますが,効率的に学べる教材という特徴を生かして勉強時間を短縮でき,浮いた時間で発展学習(難しめの問題集)や習い事に打ち込み,総合的な勝利を収めることは十分可能です。
まずはスマイルゼミの総評から始めることにし,後半では各コースの特徴についてもみていきましょう!
スマイルゼミの教材は豊富
スマイルゼミの特徴の1つ目は「教材の豊富さ」です。
デジタル教材には持ち運びに優れる点もみられますが,何より大きな特徴は多くの教材が利用できるところで間違いありません。
小中高の入学前後の各段階において,学ぶべき教材はすべて揃っています(詳しくは後述する学年別のコース説明のところで解説します)。
もちろん,デジタルの強みを生かして内容を随時更新することができるため,最新の学習指導要領に対応できますし,音や映像といった,紙の教材からは得られない学習体験が可能です。
客観的には,古くは2013年の「日経優秀製品・サービス賞」の受賞から始まり,2015年以降はイード・アワードにて何かしらの賞を獲得し続けています。
通信教育としてみた場合,2024年こそZ会の通信教育やスタディサプリに敗北したものの,子ども向けの英語教材としては相変わらずの強さを誇っています(通信教育においても,例えば2023年には部門賞に輝き,好感度や継続のしやすさが好評です)。
スマイルゼミを提供するのはジャストシステム(JUST.SYSTEMS)で,スマホやPCの日本語入力の補助としてATOKを使われている方であれば,その名前に聞き覚えがあるかもしれません。
この会社は25年以上も前から,全国の公立小学校において学習・授業支援ソフトなどのサービスを実際に提供し続けています(創業自体は40年以上前のことになります)。
そして,そんなICTに強いジャストシステムが考案した傑作が,スマイルゼミの魂とも言える「学習専用タブレット」というわけです。
すばやく起動できて学習意欲を妨げないことはもちろん,学年を問わず,書き味や持った時の感じに優れるツールペンが付属します。
デジタル教材であっても,手を動かして学ぶことは重要です。
実際,先のイード・アワードにおいて,このタブレットが総合満足度で最優秀賞に選ばれたこともあり(例えば2018年),特に幼児や小学生はパソコンやスマホよりも使いやすく感じられるでしょう。
自宅で普段からタブレットの操作に慣れておけば学校現場においても役立ちますし,スマイルゼミでは国数理社に加えて「英語」が追加料金なしで利用できるところが大きな特徴です(ただし幼児コースは除く)。
小学生以上は「英語プレミアム」と呼ばれるコースも追加でき,英検の5級から2級までの対策を面接含めて行うことができます(幼児コースのものはやや異なります)。
英検5級は中学初級レベルですが,最近では小学校高学年で取得する生徒も見られますし,2級は高校卒業レベルとなり,英語の成績が偏重される大学受験に挑む上では是非とも取得しておきたいところです。
次章では,タブレットを使った学習についてより詳しくみていきましょう!
スマイルゼミのタブレット学習は取り組みやすい
スマイルゼミには,学習の仕方がユニークであるという特徴があります。
学習者は自分専用のタブレットを所有することになりますが,画面上ではAIがその日にやるべき課題をわかりやすく提示してきてくれるので,あれこれと親が指図せずとも,子どもは一人でどんどんと学んでいくことができるわけです。
独学していると不都合なところは飛ばしたり,好きなところしかやらなかったりと偏った学習になる恐れがありますが,スマイルゼミの場合はAIが最適な講座を探してきてくれますし,復習のタイミングもよく考えられています。
基本的に手を動かして入力することになるので,飛ばしたり読んだだけで分かった気になってしまったりすることが少ないです。
以下の記事は中高生に限定した話になってしまいますが,勉強していて難しい内容に遭遇して挫折感を味わってしまうと,脳はそれを苦手とみなすようになってしまい,特に英語においては今後の学習意欲の大きな妨げになることが知られています↓
その点,スマイルゼミでやる気が減少する結果にはなりません。
内容がわかりやすいだけでなく,上の動画で示したような専用ペンに内蔵されたジャイロセンサー,さらにはミニゲームやカメラ機能にスタンプ機能などが搭載されていて,詳細は省きますが,とにかく長時間タブレットに触れられるための仕掛けは満載です。
うまく子どもの生活に溶け込ませることができれば,ひたすら熱中して勉強してくれることでしょう。
ところで,塾で教えている立場から申し上げると,とかく最近の小中学生は丸付けの作業を嫌う子が多いです。
実際,宿題を出す際に
問題集のどこどこを解いて,必ず丸付けまでしてきてね
と念を押しても,ほとんどの子はその指示に従ってくれません。
- 解いた問題はその場で丸付けをして,間違えたものに関してはその原因を考える(または一定の時間内に解き直す)。
このことがあらゆる学習に通じる基本態度であるにもかかわらず,小中学生においては必ずしも当てはまらないことをぜひ覚えておいてください。
その点,スマイルゼミのタブレットを使えばAIが自動で丸付けをしてくれます。
これは高校生でもそうだと思いますが,勉強していて最も心配な点はやる気がなくなってしまうことです。
その点,丸付けというハードルが高い作業をタブレットがうまく肩代わりしてくれることで,「もうやーめた」となりにくい点はスマイルゼミならではの特徴と言えるでしょう。
英語でリスニングすることを例にとっても,紙媒体で学んでいれば音声だけを別の機器で再生する作業が必要で,このひと手間が面倒くさいがためにやらなくなってしまったという話はよく耳にします。
それに比べて,スマイルゼミは教材をペンでタッチしたら音がすぐに流れるデジタル教材ですから,「紙で学ぶのに比べてずっと取り組みやすい」と多くの学習者が感じるのも当然でしょう。
各コースの特徴
スマイルゼミでは幼児向けのコースから高校生コースまで,一貫して同じ教材で学んでいくことができます。
とはいえ,コースごとに学び方は多少異なっているため,以下で各コースの特徴についてみていきましょう!
幼児コース
幼児教育では学齢ごとに学ぶべき内容が設定されており,学び漏れがないこと,そして学びの楽しさを理解させることが重要です。
読み書きそろばんに関する知識を学べることはもちろん,身の回りの世界に興味を持つことや,英語の音に親しむこともできます。
なお,幼児コースにある英語プレミアムは英検対策ではなく,HOP/STEPと呼ばれる内容になっていることに注意してください(英語に楽しんで慣れ親しむ内容です)。
毎月20~25講座が配信され,大体1回に3講座程度を目安に行っていきますが,すべてに読み上げ機能が付いている他,自動丸付け機能については先述した通りです。
スマイルゼミの幼児向けコースは学習時間の目安を15分に設定してあり,勉強時間の長さよりも継続させることを優先しましょう。
勉強終わりには,保護者がスタンプや手書きのメッセージを使って子どもの頑張りを励ますことができる機能がある他,着せ替えやカードなどの遊びコンテンツも含まれます。
小学生コース
小学生向けコースでは漢検や計算のドリル,そしてプログラミング講座が追加料金なしで利用できるところが特徴です(プログラミングは春夏冬の年3回の配信です)。
2022年4月から,幼児コースと小学生コースに限って算数と国語の先取り学習(通称コアトレ)ができるようになっています。
英語学習に関しては,書くことを通して文法やスペルの理解が深まる他,音や映像を介して学ぶことで日本語にない英語独特の音に慣れることが可能です。
この他,「コーチング機能」と呼ばれるものが搭載されていて,学習プランや声掛けをスマイルゼミ側から提案してきてくれます。
これはユーザーごとに異なる対応となるため,個別指導と見なせるでしょう。
追加料金を支払う形になってしまいますが,希望クラスを標準から発展に変えることができ,学習量は1.5倍となり,学校で習わない範囲まで問題レベルを上げることで,基礎能力以外の読解力や論理的思考力や問題解決能力をより高めやすくなります。
中学生コース
スマイルゼミの中学生コースでは副科も含む全9教科を学習することが可能です。
講師が登場してきては映像授業を行ってくれますが,自分が通う学校名を入力しておくと教科書が自動的に選択されます。
そのため,学校の定期テスト対策に使いやすいです。
学習の過程で問題に間違えると,苦手を克服する問題を提示してきてくれる他,節目ごとに模擬テストが実施され,ここでも弱点が明らかにされます。
小学生コースと同様,漢検ドリルも利用可能ですが,先取り学習に関しては特進クラスのみで行うことができる点に注意してください。
特進クラスでは問題の難易度がずっと高まり,都内で言うところの自校作成問題を課すような高校に入学を希望する人に向いた内容です。
例えば,スマイルゼミでは高2の3月から,日比谷高校や西高のような難関校の過去問を解くことになります。
高校生コース
スマイルゼミの高校生コースでは7教科32科目の内容を学べる他(詳しい教材内容はこちら),定期テストや入試対策まで行なえるところが特徴です。
大学名や費やせる勉強時間を入力することで学習プランが作成されてきます(入試対策は高3生向け)。
学んでいる最中に問題を間違えると,そのデータはAIの分析に用いられ,適切な復習問題や動画が提供されることに繋がる他,暗記カードや5分間トレーニングを使って知識を定着させることも可能です。
定期テスト対策は入力した日程の2週間前から始まり,頻出問題を自動で出題してきてくれる他,大学受験関連では,共通テストや一般選抜の対策だったり,小論文や面接対策になる映像授業だったりが利用できます。
スマイルゼミでは親の管理がしやすい
子どもが幼児や小学生であればなおさら,普段の学習状況を把握するのは親の務めです。
塾に行かせていれば安心
と言う方もいらっしゃるでしょうが,わが子の教室内での様子について果たしてどれだけ多くをご存じでしょうか。
例えば集団授業を実施している塾においてずっと机に突っ伏していたり,一見真面目な顔で聞いているようでも,頭の中では「今日はどんな遊びを友達としながら帰ろうか」などと企んでいる小学生もいたりするわけです。
そのため,塾に通う子どもを持つ親の対応としては,食卓を囲む際になるべく会話をするように働きかけ,子どもに嫌がられない範囲で積極的に干渉していくことが求められます。
これは通信教育で学ぶ際も変わらず重要な態度ですが,スマイルゼミでは,スマホでいつでも簡単に子どもの学習状況を把握できる特徴があり,トーク機能を使って声掛けを行うことが可能です↓
間違い直しが完了していない講座がないかどうかを調べられる他,どの問題を間違えたのかまでをも突き止められるので,時間を見つけては親が特別に解説するか,「これはどうして間違えちゃったの?」などと,子どもに説明してもらうよう促せば学習効果は大きく上昇します。
時期を見計らって英検や漢検を受けるよう働きかけて,より自信を付けさせることもできるでしょう。
スマイルゼミの料金
ここではちょっと趣向を変えて,スマイルゼミの利用料金についてみていきましょう!
かかる費用として考えられるのは,
- 会費(オプションコース含む)
- タブレット代
の2つが主です。
前者は月謝のようなもので,コースごとに額は異なる他,一括払いの期間が長いほど,実質月額は安くなります。
以下で表にまとめておくので確認してください↓
コース名 | 会費(一括払いは月額換算) |
幼児コース | 3278~3960円 |
小学生コース(標準) | 3278~3960円(小1) 3520~4510円(小2) 4180~5170円(小3) 4400~5830円(小4) 5720~6710円(小5) 6270~7260円(小6) |
小学生コース(発展) | 3828~5038円(小1) 4400~5610円(小2) 5170~6380円(小3) 5830~7040円(小4) 6710~7920円(小5) 7260~8470円(小6) |
中学生コース(標準) | 7480~8580円(中1) 8580~9680円(中2) 9680~10780円(中3) |
中学生コース(特進) | 14080~15840円(中1) 15180~16940円(中2) 16280~18040円(中3) |
高校生コース | 17380~19140円(高1・2) 19580~21340円(高3) |
英語プレミアム(オプション) | 748~869円(HOP/STEP),3278~4378円(英検) |
一方,タブレット代は10978円となっており,これは初回時に一括で支払う必要がありますが,ある意味,買い切りのようなものです(退会時にタブレットを返却する必要はありません)から,1回支払うとこれ以上の請求はありません。
ただし,スマイルゼミを1年以内に退会してしまうと,追加でタブレット代金を請求されることにはよく注意してください。
こちらは解約料金のようなものと捉えておくべきで,例えば,6ヶ月未満で退会してしまうと32802円もの代金を追加請求されることになります。
この他,返金制度(一括払いをした場合で途中解約する場合)や継続割引(2年目以降会費が毎月100円ほど割引かれる),タブレット修理・交換時のサポート制度(いざというときの保険料)が知られています。
まとめ
以上,スマイルゼミの特徴として「教材の豊富さ・タブレット学習の情報量と楽しさ・親の管理ができる」という3つの特徴を中心にみてきましたが,いかがだったでしょうか。
近年の教育改革で,英語やプログラミング教育に注目が集まっているものの,それらだけ学んでさえいればよいわけではありません。
むしろ,それらの教科が新しく加わった分,従来からあった教科にかけられる時間が減ってしまうことになり,自宅学習する必要性は以前よりも高まっています。
スマイルゼミでは新旧教科問わず総合的に学ぶことができる他,AIやICTの恩恵を受けつつ効率的に学ぶことも可能です。
最後に料金についてもまとめましたが,専用タブレット代やコースのアップグレードに伴うオプション料金を考慮しても,継続的に勉強を続けられる限りは決して高い買い物とはなり得ません。
初回にタブレットを買う必要があるということで,初期費用に対してやや不安感が募りますが,無料体験期間は2週間と長めに設定されていますし,期間内であれば全額返金が可能です。
今回紹介しきれなかった情報もありますので,まずは資料請求することをおすすめします↓
最後までお読みいただきありがとうございました。