Z会の通信教育では事前に資料請求することを推奨していますが,幼児や小学生向けコースに興味がある方のお目当ては何といっても「おためし教材」でしょう。
これは各学年に対応した内容となっており,どのような教材で学習することになるか実際に体験できるものであるため,申し込むかどうかを決める判断材料として事前に一度は目を通しておきたいものです。
また,資料請求するタイミングによってはキャンペーンが併せて実施されていることがあり,その場合はプレゼントをもらうこともできます。
その内容ですが,季節ごとの限定品となっているだけでなくZ会側もかなり力を入れて制作していることが伝わってくるものばかりで,特に中高生コースやプログラミングシリーズにおいてその傾向は顕著です。
とはいえ,キャンペーンの開催頻度は決して高いとは言えません。
季節の変わり目に多くなることは確かですが,実施されていないからといって次回の開催まで数ヶ月も開始時期を遅らせるわけにもいきませんので,手に入れられたらラッキーくらいに考えておくのが良いでしょう。
いずれにせよ,今回の記事ではそんな「Z会の最新キャンペーン情報」についてまとめていますので,是非申し込みの前にチェックしてみてください!
Z会で実施中のキャンペーン
まず最初に,Z会の通信で現在実施されているキャンペーンの概要を以下にまとめますが,このとき参照すべきは,学年ごとの実施状況が確認できる公式ページです↓
そして,資料請求を行うことでもらえる特典は,更新時点で以下のようになっています↓
コース | 特典 |
幼児 | おためし教材,ワーク,文房具,すごろく |
小学生 | おためし教材,ドリル |
中学生 | 体験見本,問題集,小冊子 |
高校生 | 体験見本,問題集,小冊子 |
プログラミング | 小冊子 |
春になって環境がガラリと変わったタイミングで様々なキャンペーンが実施中です。
このうち,最短のものが終了するまでの残り日数は以下の通りとなっています↓
注目
対象:幼児・小学生・中学生コース
残り: -日-時間-分-秒-終了しました
上記期間を過ぎてしまうと,プレゼントの配布が終了になったり,はたまた全く別のものに変わったりするのでご注意ください。
それでは詳細について,次章以降でまとめていきましょう!
幼児コースのキャンペーン
意外と知られていませんが,Z会は幼児を対象とした通信教育も行っています。
2010年に誕生し,リニューアルやデジタル教材の追加を続けてきました。
2024年の4月号からは年長教材のラインナップが一新しています。
教材内容はよみかきそろばんのような単純なものから知的好奇心を刺激するような体験型学習まで幅広く,基本方針は「ことば,生活と自立,自然と環境,数と形と論理,表現と身体活動」という知識の根幹を成す技能の習得です。
幼児教育の基本が「子どもと一緒に楽しみながら,興味を持たせるよう働きかけること」だと頭では分かっていても,具体的に何をやらせたらよいかについては手探り状態の家庭も多いように思われます。
「ゆくゆくは中学受験で公立中学でも狙ってみるか」とぼんやり考えている親が,年長あたりの子どもに英才教育の一環として本講座を使わせてみるのも良い方法ですが,Z会を親子でコミュニケーションを取るきっかけにすることもおすすめです。
実際2024年の教材は学びをより楽しく,より深くすることをモットーとしています。
おためし教材は,思考力を養成する「かんがえるちからワーク」,親子で取り組める体験型教材型の「ぺあぜっと」,そして保護者向けの情報誌である「ぺあぜっとi」を使い,通常の教材で扱う分野を幅広く体験することが可能です(年少コースでは他に絵本型の教材が加わります)↓
ワークは分量的に通常教材の6分の1ですが残りは半分程度に相当し,前者においてはプログラミング的思考に繋がる問題も確認できるはずです。
そんな幼児コースで現在実施されているのは「(特に名称無しの)キャンペーン」ですが,おためし教材以外にもらえるプレゼントの顔ぶれは以下のようになっています↓
- ものしりワーク(やさい・くだもの,いきもの編):年少~年長コースが対象。迷路は論理的思考を鍛えたり忍耐力を養ったりする昔ながらの教材で,形を当てるものやクロスワードも含まれます。※2024年4月30日まで
- おてがみセット:年少~年長コース対象。便箋は折ると動物になるギミックありで,シールも付いています。今では少なくなってしまった手紙を出す行為を通し,思いやりやことばに親しむことが可能です。※2024年4月30日まで
- おかいものすごろく:こちらは年長さんのみが対象になりますが,まちの様子やお金の使い方について学ぶことができます。買い物ができるすごろくは他社から知育玩具として売られているほどで,その効果のほどは高いです。※2024年4月30日まで
資料請求した後,実際に入会することで特典がもらえる場合もあるので,詳しくは公式サイトで確認してください。
以下に,過去に行われたプレゼント内容をまとめておきます↓
過去の入会特典例
工作ブック,ステッカー作成キット,クリアファイル,迷路,うちわ,ひらがなカードセット,ひらがな大好きワーク,時計遊び絵本,マスキングテープなど
どれも楽しさを親子で共有できるものとなっていました。
興味のある方は是非チェックしてみてください↓
小学生コースのキャンペーン
Z会の小学生向けコース(タブレットコース含む)のキャンペーンですが,ワークやドリル,そして情報誌のいずれかまたはその複合になることが多いです。
特に春・夏・冬といった長期休暇のタイミングで資料請求すると,それまでの総復習に使える教材がもらえるので役立ちます。
特徴として,集中力が続きにくい小学生が飽きないよう問題形式を別のものにしていたりイラストを多く使うなどの工夫が見られたりする一方で,内容的には骨のある問題が多いので解き終わった暁には自然と賢くなっていることでしょう。
小学1~2年生用のおためし教材は,わくわくエブリスタディに収録された国語・算数・経験学習(理社的な内容)とみらい思考力ワークで,3~6年生用はエブリスタディ(国・算・理・社・英)が基本的な構成です。
その他,思考・表現力(小3~4)や作文(小5~6)が含まれます。
ページ数は学年で異なりますが,多くは小1~2のものが計4冊で92~96ページ,小3~6のものは計2~3冊で合計して50ページ以上です。
中学受験コースはこれらとはまた別の構成ですが,いずれにせよ最近の入試では思考力を問うものや英語の出題が増えており,小学生のように頭が柔らかく時間に余裕がある時期にこういった問題に触れることで,中学でいざ受験勉強を始めたときに成績の伸びが良いように感じます。
もちろんそれは本科で学んだ場合の話ですが,資料請求でもらえるものであっても15~30ページのボリュームとなっていて,おまけレベルを超えている場合がほとんどです。
こちらも幼児コースと同様,小学生向けコースも実際の教材からの抜粋,つまり正規会員が使っているものと同等のものから抜粋しています(通常のものと比べて1/3から1/2の量となります)。
最新の資料請求キャンペーンの特典内容ですが,
- これでOK!復習ドリル:国語と算数の重要ポイントを凝縮したドリル。シールを貼って進められるので最後まで楽しく取り組める。※2024年4月30日まで
です。
Z会は2019年度からタブレット型学習を導入し,2020年度の教育改革に向けた対策にいち早く乗り出していました。
すでに数年前から思考力・判断力・表現力といった能力を伸ばす講座が開始となっています↓
データのやりとりが早くなり管理も容易になったところは特に評価したいですね!
中学生コースのキャンペーン
中学生向けコースのキャンペーンでは,資料を請求すると,入会案内書や体験見本の他に,なんらかの復習ドリルや情報誌がプレゼントされる場合が多いです。
なお,キャンペーンでワークやドリルがもらえる場合,多くはこれまでの総復習ができる内容になっています。
主要科目(特に英数)の勉強の基本は「積み重ね」なので,前学期の内容を理解せずに新学期にどんなに頑張ったところで成績の伸びは頭打ちになってしまうものです。
ゆえに,長期休暇の時期には復習をとにかく頑張るようにしましょう!
ちなみに,情報誌では教育改革や勉強法がテーマになっていることが多く,前者はいまだ混乱が見られる昨今の高校入試において1つ指針となるものを提示してもらえるので特に役立ちます。
後者はZ会の講師陣がノウハウを惜しみなく提供してくれる1冊に仕上げられていることでしょう。
高校受験される方であれば,入試に関する理解を深められる情報冊子がもらえることも多いです。
現在は「春のロケットスタートキャンペーン」が実施されていて,
- トップをめざす中学生の勉強法:学習指導要領で求められる能力について,Z会の人気講師が英数国の伸びる勉強方法を徹底解説。伸び悩む中学生が成績トップを目指すコツを学べます。※2024年4月30日まで
- 中高一貫校の先輩の成功法則:東大や京大を含む難関大合格者に中高一貫校ならではの体験談を多数掲載。中だるみの壁も越えられるようになります。※中高一貫校の生徒のみ。2024年4月30日まで
- みるみるわかる中1学習:英国数理社の学習内容や注意点を先取りで学習可。小学校の算数については重要ポイントが確認できる問題も。※新中1生対象。2024年4月30日まで
をもらうことができます。
数年前から中学生コースの中のタブレットで学ぶコースにおいて,「AIスマート深化学習」と称した,自宅で学習しながら最短ルートで学習内容を習得できる新たな試みが始まりました↓
高校生コースのキャンペーン
高校に入ると,人生に大きな影響を与える大学受験がいよいよ現実のものとなってきます。
とはいえ焦っているのは親だけで本人たちは特に危機感なく過ごしている場合も多いので,塾講師の私からしてもそこがなんとも悩ましいところです。
そのような時,レベルの高いZ会の通信講座を通して生徒本人に「自分がいかにできないか」ということを気づかせてみてはいかがでしょうか。
「勉強をしないとまずい!」という気持ちに自然と仕向けることが大切です。
さて,現在のZ会高校生向けコースにおける「春の資料請求キャンペーン」の特典内容は,
- Z式良問集:新学年になる前に取り組むべき英数問題を収録。映像授業も付いていて基礎から理解できます。今後の学習イメージやアドバイスがあるとその後の伸びが違います。※高1・高2生対象。2024年5月31日まで
- 入試問題の読み解き方がわかる英数問題集:受験勉強で躓くであろう入試問題と基本問題のギャップを埋めるための良問を厳選。解説として映像授業も視聴できる計60分×3回の問題集。※2024年5月31日まで
- 東大(または京大)入試徹底解剖:2023年度の入試の注目となる一問を掲載しつつ,合格の道しるべとなる情報誌(希望者のみ)。※2024年5月31日まで
となっています。
資料請求時に「希望された方のみが対象」となっている場合は,チェック欄にマークすることをお忘れなく。
最近は日東駒専~MARCHレベルの大学が大変入りづらくなっており,苦手科目があると合格は非常に厳しい状況です。
また高校受験の経験者が誤解しがちなこととして,高校の学習範囲は中学のときよりも膨大なので1年程度の勉強ではライバルとの差が埋まらないことが挙げられます。
なので,早めからの勉強なしに難関大の確実な合格は不可能です。
高1~2生向けのタブレットコースは2022年度からリニューアルし,AI学習やZ会らしい難易度が高い入試演習ができることに加え,どの単元からも学び始められる「オープンカリキュラム」がスタートしました。
2023年度からはアプリ学習が強化され,添削の返却速度が3日間に短縮された他,添削者から次に解くべき問題の指示が出たりAI演習が可能になったりしています↓
プログラミングシリーズのキャンペーン
Z会のプログラミング講座には,初心者向けのものの他,ソニーやラズベリーパイ製のキットを用いるもの,さらには高校の情報Iの準備に繋がる中学技術活用力講座の3つがありますが,キャンペーンが開始になると,
- 全講座対象のプレゼント
- キットの割引
の2つが行われることが多いです。
キットを用いる講座では,以下の記事でまとめたようにテキスト代に加えてキット代が加わることになりますが,後者があるからこそプログラミング講座が楽しく遊び感覚で続けられるという意見もあります↓
また,より気軽に始められるその他講座においても何かしらのプレゼントがもらえることがあり,これまでに「ペーパークリップ」や「3色ボールペン」などが特典となっていました。
ところで以上の内容は実際に入会したときのものですが,資料請求するだけでも特別な冊子がもらえることがあり,現在の状況は以下のようになっています↓
- 小学生からのプログラミングの学び方=よくある質問をまとめた保護者向けの小冊子(小学生対象)
- 中学生のためのプログラミングの学び方=上記冊子の中学生版(中学生対象)
保護者世代にあまり馴染みのないプログラミングなだけに,一貫性のあるカリキュラムについて理解を深めておくことは重要です。
最近は講座の魅力について解説するオンラインイベントやコンテストが開催されることも多く,例えば2023年夏に行われたタイピングコンテストの参加者はZ会オリジナルうちわがもれなくもらえた他,上位10名に入るとプログラミングの書籍がもらえるという内容でした(参考)。
同年の11月と12月にはプログラミング講座とKOOV講座でそれぞれリニューアルが行われ,ますます充実しました。
資料請求含め,詳細は以下で確認してください↓
まとめ
以上,Z会の通信教育における最新のキャンペーン情報についてまとめてきました。
今や中高生以外に幼児や小学生も対応するコースがあるZ会ですので,人によってはこれから長く付き合っていくことになるかもしれません。
基本的にZ会の勉強法には奇をてらった裏技的なものはほとんど見られず,ひたすらに王道を行く学習法が採用されています。
「正しい方法で学ぶ=やれば確実に成果が出る」ということなので,安心して教材に取り組むことですね!
なお,中高生のコース選びについては,あまりこれまでにZ会の問題に触れてこなかった方であれば,悩んだら1つ下のレベルを選ぶようにして下さい。
Z会の「標準」は一般的に言われる標準レベルではありません。
難しいものに取り組む前に基礎的な力を固め,周りができる問題をとにかく落とさないようにすることから始めましょう!
変に難易度が高いと今の子はすぐに落ち込んで心が折れてしまいがちなので,その危険性にも配慮したアドバイスとなっています。
Z会全般の評判に関しましては,以下の記事にまとめているので宜しければどうぞ↓
最後までお読みいただいた方,誠にありがとうございました!