
国語を「センス」の一言で片づけてしまうのは中学受験を経験した人に多いですが,そのまま大学受験まで同じ認識でいると成績が安定せず,不安に駆られるものです。
これはOSのバグを放置しているようなもので,現代文は客観的な「論理記号の処理」であり,古典は「言語データのインストール」に他なりません。
当記事では,20年の指導歴から導き出した,他教科の偏差値をも底上げするLearning OS Ver.3.0(正式名称)の国語運用案を公開します。
すべての学習の基盤となる「読む力」を物理実装し,入試という名の複雑なテキストをデバッグする技術を習得しましょう。
現代文プロトコル:論理記号処理による「解答力」の実装
現代文は,勘ではなく「解き方のアルゴリズム」を同期させる科目です。
論理展開を示す語を丸で囲み,心情や筆者の主張を示す文に線を引くといった「物理的な処理」を自分のものにしていきます。
▶実装プロトコル
- 初期:制限時間を設けず,とことん納得いくまで論理を追いかける
- 直前期:制限時間を計測し,高負荷環境でのパフォーマンスを検証する
- 記述デバッグ:自力で採点した後,AIや先生に添削を依頼し,客観的な第三者の目との「ギャップ」を解消する
古典プロトコル:1年で完結させる「言語データ」の同期
古典(古文・漢文)は,時間をかけた分だけ確実に得点力が伸びる「高コスパ」なモジュールです。
古文から漢文の順で学ぶことで,共通の文法知識を使い回す「データの効率利用」が可能となり,トータルの習得時間を短縮できます。
▶古文・漢文の実装タイムライン
基礎・演習・過去問の全工程を1年以内に完了させるのが目安です。
| フェーズ | 期間 | 目的とプロトコル |
| 文法・単語基礎 | 〜4ヶ月 | 品詞分解と単語の暗記。漢文は句法の習得。 |
| 演習確認 | 〜4ヶ月 | 基礎知識で問題が解けるかスキャン。暗唱による定着。 |
| 過去問同期 | 〜4ヶ月 | 入試本番レベルの文章で最終的な出力を調整。 |
学習効率を最大化する「ノート術」と「読書習慣」
授業中の学習OS(略号)の処理速度を上げるためには,物理的な書き込みと,幼少期からの「読解エンジン」の育成が不可欠です。
- 現代文ノート:引用文の間に「余白」を確保し,板書(結論)とクラスメイトの意見(話し合い)を上下二段に分けるデバッグ仕様を推奨します。
- 古典ノート:見開き2ページを1ユニットとし,「本文・現代語訳・文法まとめ」を分離して配置するUI(ユーザーインターフェース)を構築してください。
- 読書習慣・AIとの対話:10代のうちに触れた本は,OSの深層部分に刻まれます。読書による「疑似経験」または生成AIという「人間以外との対話」が,自分一人では到達できない発想(アルゴリズム)を生み出します。
スタディサプリ活用:教科書格差を埋める「外部プラグイン」運用
スタディサプリの中学講座は,教科書対応に偏りがありますが,工夫次第で強力な武器になります。
- 光村図書版:授業の予習・復習として「定期テスト対策」に最適化
- 共通版:国文法を網羅的に学ぶ「文法エンジン」として活用。あえて学校と異なる講座を使うことで「初見の読解力」を鍛えます。
国語OSを成功に導くツール
学校のテストは良い点数が取れるのに,模試ではさっぱりという生徒がいますが,それは十中八九,初見の読解力,つまりは自分なりの解き方が定まっていないからです。
そういう生徒に限って,記述問題を解きたがらないものですが,その結果,情報社会を生き抜く論理力が欠如してしまいます。
書くことは脳のデバッグそのものなので,ここに示したプロトコルで,自身の読む力を最新Ver.にアップデートしましょう!