今回ですが,スタディサプリの基礎リスニングという講座に登場する「サマー・レイン先生」について少し調べてみました。
そして,その経歴から見えてきたのは,日本が大好きで語学にも熱い情熱を持ち続けている先生の人物像です。
後述するように,サマー先生はYouTubeでも活動しており,発音に役立つコンテンツが数多く公開されています。
是非,スタディサプリの勉強の合間に学んでみてください!
スタディサプリとサマー・レイン先生
私がサマー・レイン先生について知ったのは,スタディサプリの基礎リスニングがきっかけだったわけですが,以下の記事で述べたように,英文を発音するときに生じる音声変化について,数時間かけて学ぶことができる内容でした↓
ただ解説動画を観て終わりとはならず,ディクテーションやリピーティングといったトレーニングを行うところにスタディサプリならではの魅力を感じたわけですが,サマー先生の解説内容が良かっただけに,もっと学びたいと思ったのは私だけではないでしょう。
以下の先生の言葉に対しては,多くの方が共感できることと思います↓
大事なのは,音声変化という現象があるということを知り,少しずつでもいいので,変化した音に耳を慣らしていくことです。生の英語を聞き取れるようになるには,同じ単語やフレーズでも発音は変化するということを常に意識して,多少違う発音をされても認識できるようにしていくことが必要です(ENGLISH JOURNAL ONLINEより引用)
訛りの有無に限らず,話す個人のバックグラウンドによって,同じ英文であっても違って聞こえるというのが,私にとっては新しい視点であり,英語ネイティブながら日本人の英会話事情にも詳しい先生なだけに,基本的な母音や子音についても教えてもらえたらと思ったりもしました。
そんなところに,後述する「なりきり音読BOOKの連動動画」があることを知り,これはいいぞと思っい,今回の記事を書くに至っています。
とはいえ,その内容について記述する前に,サマー先生の人となりについてみていきましょう!
サマー・レイン先生の略歴
サマー・レイン先生はアメリカのシアトル出身です。
スペルにするとSummer Raneということで,Last nameはRainではありませんのでご注意ください。
ワシントン州はアメリカの北西部に位置し,シアトル市の大きさは369.2km2ということで,東京都の半分よりちょっと大きいくらいです。
先生が日本に興味を持ち,本格的に日本語を勉強するようになったのは高校1年生のときで,17歳で初来日しました。
「語学において留学に勝るものはない」という考えから,アメリカ人にしては珍しく,国外で学ぶという選択をし,2008年に再び来日しては早稲田大学に入学,2012年に卒業しています。
在学中から英会話講師を行い,生計を立ててきたとのことですが,2014年になると「笑っていいとも!」の番組に出演し,発音王というコーナーで講師を務めました。
普通の人であればこのような番組に呼ばれることはないわけで,当時から注目を集めていたことをうかがい知ることができます。
そしてその2年後には,PRIME ENGLISHという教材の監修を担当したり,電子書籍を販売したりと活動の幅を広げ,2018年にはスタンフォード大学大学院の博士課程(言語学)に入学するなど,知識欲や行動力は十分なようです。
研究を行う傍ら,2019年には「世界一受けたい授業」に出演したり,好感度UPのシンプル英会話というタイトルの著書を出版したりしています。
学ぶことと経済活動を同時進行で行うときの大変さは想像できませんが,サマー先生であればきっと博士号を取得することでしょう。
なお,2020年の3月に出版された「なりきり英語音読」という書籍は大変に評判が良く,実際,最初に触れたスタディサプリの基礎リスニングの内容を補うのにぴったりです。
次章ではその内容について紹介します。
なりきり英語音読BOOKについて
正確には,『12週間で「話せる」が実感できる魔法のなりきり英語音読』というタイトルの本になりますが,こちらは,
- 基礎文法の解説
- 音声変化トレーニング
- 練習問題
の主に3つからなります。
年齢や職業にとらわれず普遍的に使える英語のみを収録し,相手に自分の言いたいことを伝えつつも不快にしない表現について学んでいくわけですが,扱う文法項目はせいぜい中学2年生までの範囲です↓
本書で扱う文法
be動詞,一般動詞,命令文,現在進行形,過去形,未来形,There is~の文,不定詞,比較,前置詞など
難しい文法をやらないことには理由があり,サマー先生が日本人に英会話を教えている中で,難しい単語を知っていても簡単な内容のことすら英語で言えないことを,日ごろから疑問に思ってきたからです。
難しい単語は,会話の中で英語ネイティブに「英語で何と言うか」と尋ねれば解決できますが,尋ねる際の英語(How did you say it?など)自体を知らないのであれば,どうしようもありません。
そこで,上に挙げたような文法を全60回のレッスンで学んでいくのですが,本の内容に対応した動画解説も同じ数用意されており,これは購入者以外であっても自由に視聴することができます↓
なお,文法以外に発音の仕方について学びたいと考えたら,こちらではなく,サマー先生のメインチャンネル(サマー先生と英会話!)の内容を観ればOKで,それにより,スタディサプリを利用していて補足したかった部分がちょうど埋まるわけです。
母音と子音の発音方法や,日本人が間違えやすい似た発音の違い(lとr,bとv)など,テーマ自体は古くから取り上げられることが多かったものではありますが,スタディサプリで先生自体に馴染みがあり,先ほど紹介した人となりまで知ってから学ぶと,より素直に受け入れられるようになります。
余談ですが,動画内で,音声変化を起こした英文をサマー先生が発音してくれるのですが,それをAIの自動文字起こし機に読み込ませると当然正しい英文が出てくる一方,発音が苦手な人が同じ英文を読むと,まったく違うスペルの英文に変換されてしまうあたりが非常に興味深かったです↓
(正)I'm a salesman at an electronics company.
(誤)I am a salesman and then there's Tronics company?
こんな動画が無料で60本もあることに驚きます。
加えて,サマー先生のメインチャンネルは登録者数が40万人を超え,80本以上の動画がありました。
まとめ
以上,スタディサプリの各種有料コースに共通して存在する基礎講座から,基礎リスニングの講師をしているサマー・レイン先生についてのまとめでした。
ネットに公開されている内容は玉石混合ということで,真に良いものに巡り合うのは難しいとされていますが,サマー・レイン先生のように,すでに実力の裏付けが取れている方が発信している内容であれば,そこに嘘偽りはほぼありません。
もちろん,教材としてみた場合,好き嫌いや価格と内容のバランスをよく考える必要がありますが,なりきり音読の動画に限っては無料ですし,広告が付くようなこともなかったので,より多くの方に受け入れられるコンテンツになっていると言えるでしょう。
スタディサプリの内容とも被ったり邪魔になったりするような内容ではないため,これはつまり,各自の興味に応じて長くお世話になることを意味します。
良くも悪くも,スタディサプリに出てくる先生というのは,別の教材であったり他のコンテンツであったりを手掛けていることが多く,気に入った先生がいるのであれば,それらを使ってさらなる学びを追い求めることも可能です。
今回のサマー・レイン先生もその1人であり,私も早速学んでみることにしました。
以前,新日常英会話コースを担当するスティーブ・ソレイシィ先生について記事にしましたが,みなさんも,お気に入りの先生を見つけたらとことん学んでみるようにしてください↓
最後までお読みいただきありがとうございました。