教育サービス

Z会の通信教育の方針といまどきの高校生事情

Z会の通信教育ですが,近年では公立高校に通う高1・2年生のコースが大きく変更されました!

今回の記事では,いまどきの高校生に見られる学習スタイルについて分析していくとともに,リニューアルしたZ会の通信教育が,どのような点で高校生のニーズに答えようとしているのか考えていきたいと思います。

多い?少ない?週に60分の勉強時間

Z会の通信添削のHPを訪れると真っ先に飛び出してくるのは「週60分に凝縮した学習法」というもの。

これは,高校関連での勉強時間(授業や宿題)に加えて自宅で週60分学習することを指していて,入試に必要な基礎力を身に付けるための学習法です。

まず最初に,ここでの「週60分」というのは,あくまで1科目についてだということです。

例えば私立大の受験対策として最低3科目は押さえておきたいという生徒であれば,週に60分×3=180分の学習が必要になります。

これは1日当たりに換算すると30分弱です。

この程度の勉強時間と思われるかもしれませんが,毎日30分必ず勉強できる生徒というのはほとんどいません

この理由について説明しましょう。

先述した通り,ここでの「30分」はあくまで学校の宿題をする時間を除いた数字であるわけですが,公立高校に通う高校生は部活動をしていることが多く,家に帰ったらヘトヘトでそもそも勉強をする体力が残っていません

学校の宿題くらいはどうにかやることはできるでしょうが,基本的にそれで手いっぱいです。

また仮にすき間時間が作れたとしても,スマホや恋愛が持つ魅力というのはかなりのものがあり,それに抗えるほどの価値を勉強に見出せる生徒は多くありません(思い返せば,大人の我々だって子どものころはそうだったはず)。

といったわけで,学校以外の勉強に時間を割ける時間はほぼ土日の週末だけで,実質1日であるのがほとんどではないでしょうか。

というわけで,私立大に向けて3教科の対策をZ会の通信講座で行おうとおもえば,その貴重な休みの3時間を勉強に割かなければなりません。

ところで,自分がこれまでに教えてきた生徒のうち,トップレベルの国立に現役で入るような子はそもそも部活に入っていません。

勉強に割く時間が無くなるからです。

そのため,「青春を楽しみながら充実した高校生活を送りたい」という,ごく当たり前の期待を持って高校に通う生徒は,国公立は諦めて私立大に専願することになります(もちろん才能があれば国公立も可能ですし,青春を楽しむなと言いたいわけではありません)。

こういった普通の高校生であれば,受験生でないうちから休日に3時間も勉強するのは実質不可能で,大半の高1・高2生は主要科目のうち,文理問わず必要になってくる科目(特に英語)に絞って学習をすることになるでしょう。

つまり,1週間に1日勉強を60分することが,現実的に最も多くの生徒が選択する勉強量になってくるのだと思います。

週に60分

これは,いまどきの高校生の勉強事情を踏まえた,最も現実的な数字であると言えるでしょう。

 

Z会の通信教育が効率的であるワケ

先に紹介したZ会の高1・高2コースの学習のキャッチコピーには「凝縮」という文字がありました。

これは「効率よく学習効果が得られる」という意味なのでしょうが,それは単に「良質な問題を解くことができる」というだけではありません。

確かにZ会の通信講座は塾業界でも圧倒的に良質といえる教材が揃っているですが,いまどきの高校生はそれ以上に大切な基準があります。

彼らにとって重要なのは,兎にも角にも定期テストの点数です!

そのため,「学校のテスト範囲以外の学習をする」というのは,彼らにとっては「無駄なこと」であるとすら言えてしまうでしょう。

しかも教材で学習する内容が,学校で未習の範囲であれば,最初に述べた学習時間の少なさの点から考えても,すぐに忘れてしまい,まったく実力が付かないことにもつながる危険性があります。

将来を見据えた優秀な対策を施しても,学校の定期テストで点数を取れなければ,やる気もなくなり,少しずつやらなくなってしまうのが普通です。

最近特に思うのですが,勉強が極めてできる一部の高校生を除けば,普通の高校生は打たれ弱いものだということです。

予習をして未習の範囲を学ぶことは,復習することの何倍もの忍耐力が必要になります。

さらに,「週末の貴重な休みをわざわざ勉強に割いてやっているんだ」なんていう意識まであるものですから,「それを予習に充てるなんてとんでもない」となってしまうわけです。

そのような事情もあり,Z会の通信講座のリニューアルで「既習が前提」になっていることは大変評価できます。

復習重視の出題になっているわけですから,先に述べたような高校生事情にも適合するのではないでしょうか(ただし既習前提なのはあくまで「主要3科目」についてですのでご注意ください)。

厳密に言えば学校の進度とZ会の学習範囲が多少ズレている場合もあるでしょうが,勉強は積み重ねが基本。

Z会の教材が復習になることで,これまでの学習で身に付けた基礎力がさらに確実なものになり,今後学校で新しく学ぶ範囲もより理解しやすくなるというわけです。

 

Z会の通信教育の教材について

最後にZ会の通信教育の教材内容について整理しておきましょう。

形態としては,「iPadスタイル」と「テキストスタイル」の2つがあります。

前者のスタイルでは,要点ブック以外はiPadに配信され,添削もiPadで撮影して送信する他,アダプティブラーニングのシステムにより,出来に応じて添削問題の難易度が変化するのが特徴です。

後者にはこのシステムはありません。

教材としては,

  1. Z Study 要点ブック※iPadのみ
  2. Z Study(問題編・解答解説編・復習編)※テキストのみ
  3. 定期テスト攻略ワーク
  4. 実技4教科マスターBOOK
  5. スキマ学習
  6. 入試特訓
  7. 各種判定Vテスト
  8. その他冊子(ゼットキューブ・ゼットスタディプレス)

があります。

詳細は以下の通り↓↓

  1. 映像授業用の書き込み式参考書。ワークブック的に空欄を埋めていきます。添削っされた答案や解答などは配信されてきます。
  2. 単元ごとに冊子が送られてきます。問題編は「要点+演習問題+添削」の3部構成。解答解説編は添削問題の答えと解説が載っています。復習編には成績表と添削済みの答案が綴じられています。
  3. 教科書の1年分の学習内容を単元別にまとめた問題集。確認テストと解答解説がついています。
  4. 音楽・保体・美術・技術家庭の4教科の用語や基本事項がまとめられていて,問題演習をして解答解説編で確認しましょう。
  5. 一問一答式の教材で,スキマ時間にできる教材。例えば英語では単語や例文で文法を学習します。
  6. 入試対策問題で,過去問で演習し,添削でオリジナル問題に挑戦しましょう。
  7. 春夏冬の長期休暇前に自宅で取り組む模試です。
  8. 各界で活躍中の社会人や同世代の声を載せたゼットキューブ(3・7・11月)と,模擬試験やキャンペーン案内や,学習内容に関する質問に答える冊子です(毎月)。

 

Z会の通信教育を使った学習の流れ

1ヶ月の学習ですが,基本的に30分を8回やって終わる内容です。

その1回あたりにどんなことをするかですが,英語を例に説明すると以下のようになります。

  1. 要点を学習する
  2. 英文法トレーニング
  3. 要点学習
  4. 英文法トレーニング
  5. 読解演習
  6. 読解演習
  7. 添削
  8. 添削

添削問題の提出後に3~4日後に返却されてきます。

復習をしないと効果が出ませんので,提出して満足せず,十分な時間をかけて見直しましょう。

 

Z会の通信教育のサポート

Z会の会員はZ会MyPageという専用サイトで学習管理や手続きなどが行えます。

コンテンツとして,

  • スタディルーム:答案の得点や解答解説が確認可能。
  • 教えて先生!:教材に関する質問にZナビゲーターが回答してくれます。教材の使い方や入試制度,傾向と対策などを中心に,他のサービスや手続きについての質問もこちらからどうぞ。
  • まなログ:勉強時間を記録し,ブログを書けます。Z会のスタッフやOBOGからアドバイスをもらうこともあります。
  • 努力賞:答案の提出数に応じて賞品と交換できる制度です。

のようなものがあります。

 

まとめ

Z会の通信教育は長い実績がありますし,指導の適切さには定評があります。

自分が受験生だったときから良い合格実績を誇っていましたし,今でもそれは続いているのが証拠となるでしょう。

「添削指導」というものは考えてみれば非常にユニークなサービスです。

添削業界では,赤ペン先生とZ会以外のサービスをほとんど聞いたことがありません。

それはおそらく,あまりにこれらの企業の力が強大過ぎて,他に参入しようとする企業がいないからだと思います。

今回の記事内容をまとめますと,Z会の通信教育は最近のリニューアルによって,より昨今の高校生事情をくみ取ったものに進化しました。

高3になって本格的な受験勉強が始まる前に,Z会の通信教育が自分の子どもに有効かどうか,今のうちに見定めておくのがいいと思います。

教材の見本がもらえますので,資料の請求だけでもしてみることをおすすめします↓↓

>>Z会の通信教育<<
blank blank

キャンペーンやZ会のその他サービス含めた評判については以下の記事も参考にしてください。

  • この記事を書いた人
blank

スタディサイト管理人

都内の塾運営にかかわってから,講師歴も15年以上になりました。小学生から高校生まで学校の定期テストから大学入試まで幅広く教えています。最近の関心事は「教育改革」で,塾に入ってくる情報に加え,セミナーや書籍,信頼のおける教育機関より得た情報をWebにまとめてみました。ネットを介したやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てたらと思います。
twitterLINE

-教育サービス

© 2020 スタディサイト