スタディサプリENGLISH for KIDS(スタサプKids)にはたくさんの「ゲーム」が出てきます。
どのゲームが出てくるかは決まっていないので毎回新鮮な気持ちで遊べますが,それぞれのゲームが得意とする教育的な側面は存在し,例えば,ゴリラのDJによるリズムゲームが数を教える英語レッスンで多用されるのはそのためです。
スタサプKidsには全部で9種類のゲームがありますが,以下では1つ1つ遊び方を解説しています。
なお,こうしたゲームを実際子どもにやらせてみて,「英語学習にゲームは意外とありなんだな」とわされた保護者の方は,市販されている教材を別に買い与えてみても良いかもしれません。
当記事の最後では,低年齢を対象としたドリル的なものから小学校高学年まで使える本格的な図鑑まで紹介しています。
そちらも是非参考にしてください。
スタディサプリENGLISH for KIDSのゲーム
スタサプKidsでは全部で9種類のゲームで遊ぶことができます↓
- 接続列車でGO
- Zoo Zoo Zoom
- 額縁パズルミュージアム
- あっちこっちキャッチ
- 書いて!アルファベットバトラー
- 声でまねまねオンステージ
- 見分け聞き分けフィッシング
- こちらもしもし宅配便
- 命令迷路
さて,スタサプKidsでは基本的に3歳~8歳が対象年齢となっているため,さすがに高難度を誇るようなゲームは見られないものの,昔流行ったゲームブック的といいますか,直感的にサクサク進めていけるのが特徴です。
スマホの機能をフル活用することで,音やアニメーションが大活躍し,メイン部分であるストーリーを学習した後の良い気分転換になりますし,ゲームのバリエーションも多いので普通の教材よりも断然楽しく感じます。
これはつまり,ただ書くだけ,ただ読むだけといった一辺倒な勉強とはならないということで,「これはまた,良い教材が出てきたな!」というのが私の初印象です。
英語学習において,特に子どものうちはスペルも十分には読めないわけですから,
- 音に強くなること
- 英語を楽しむこと
の2つを意識しながらやっていきたいものですが,スタサプKidsではこのゲームが大きく貢献しているように思えてなりません。
次章から1つ1つ,内容について確認していきますが,登場してくるステージ番号については以下の記事を参考にしてください↓
接続列車でGO
発音を聞いて車両を正しい順番に並べていきます。
これは専門的には英文整序を行っているもので,英作文の基礎です。
2~6つの車両を繋げると1つの英文が完成しますが,同じ作業を2~4つの英文に対して行います。
ゲームの中で一番採用率が高い上に,一番難しく見えるかもしれませんが,車両の形がヒントになっていることを覚えておきましょう。
よくよく接続部分を見てみると,1通りにしか繋がらないことが多いので,英文法を理解せずともパズル的に解くことができます。
その他,10秒間何もしていないでいるとAIが答えを教えてくれたりもするので,文法は特に意識せず気軽に取り組むようにしましょう!
なぜハムスター的な動物が出てくるかについてはわかっていません(笑)
遊べるステージ
1-1,1-3,2-3,2-7,3-3,3-9,4-3,4-7,4-12,5-3,5-4,6-2,6-6,6-9,6-12,7-3,7-6,7-9,8-2,8-4,8-7,8-11,9-5,9-7,9-11,10-2,10-6,10-8,10-11,11-2,11-6,11-9,11-12,12-3,12-9,13-1,13-6,13-10
Zoo Zoo Zoom
Zooというのは「動物園」という意味ですが,スタサプKidsのゲームにおいては,画面をタップして隠れている動物を見つけることが目的です。
正しい隠れ場所をタップできれば1回のタップで出てきますが,いないときは何回押そうとも出てきません。
それよりも,意外な場所がタップできたりするので,そちらに意識を向けましょう。
動物と言いながら,図形なども隠れているのはご愛敬。
なお,隠れ場所は毎回ランダムで変わるのではなく決まっています。
「under the rock」や「in the tree」などの,場所を表す副詞句とともに発音してもらえるところが気に入っていますが,最後に動物を押すことで発音を聞くことも忘れず行いましょう!
遊べるステージ
1-2,3-7,4-7,5-4,5-5,5-9,5-11,8-2,8-10,10-1,10-4,13-8
額縁パズルミュージアム
壊れた絵を繋ぎ合わせて元通りにするゲームです。
パズルの形がヒントとなっていて,完璧に絵柄を揃えられると,その絵が表す単語を英語で発音してくれます。
向きを変えなくてよい点は助かりますが,最初は2つだったピースが後半になると9や10になり,そうなってくるとやりがいを感じるはずです
多いときの解くコツは,絵柄が見えている1つ目のピースは中心付近のものを選び,2つ目以降のピースは4隅から埋めていくのが良いでしょう。
ピースの直線部分に注目するのは普通のジグソーパズルと同じです。
10秒間何もしていないままでいるとAIが答えを教えてくれますが,時間は十分に取られているのでタイムアップにはならないでしょう。
クールではありませんが,試行錯誤だけでもなんとかなります。
遊べるステージ
2-1,2-2,3-2,3-4,3-11,4-1,5-7,6-4,6-12,7-1,7-2,7-10,8-6,9-3,9-4,9-11,10-3,10-7,10-12,11-3,11-4,11-11,12-5,12-8,12-12,13-3
あっちこっちキャッチ
画面の上から落下してくる文字を集めましょう!
スマホに搭載されたジャイロセンサーを生かして遊びますが,すーっと滑るので意外と苦労するかもしれません。
コツはバドミントンや卓球選手のように,なるべく中央付近にポジション取りをすることです。
とはいえ,間違えた文字を取ったり虫にぶつかったりしたことによる減点はなく,制限時間もたっぷりと設けられているので,何度やってもクリアできないようなことにはならないでしょう。
正しいアルファベットを全部で6~8つキャッチすればOKです。
遊べるステージ
2-4,2-5,2-7,3-6,3-12,4-5,5-1,5-12,6-6,6-7,7-9,8-8,9-3,9-6,10-2,11-2,11-5,12-4,13-2,13-8
書いて!アルファベットバトラー
モンスターが苦手だという英語の文字(アルファベット)を指でなぞり,最後にHITを押してやっつけましょう!
1回のゲームにつき,2つか3つの文字を書くことになります。
やや感度が悪いように感じる場合は,何回か上から文字を書き直し,塗り直して文字を太らせてからHITを押してみてください。
最終手段としては,お手本からはみ出しても構わないので,最初から最後までを一筆書きで書くようにすると失敗しません。
私は滅多に使いませんでしたが,ゴミ箱のアイコンを押すことでやり直すこともできます。
個人的には,最後に自分の書いた文字が再登場してくるところが気に入りました↓
遊べるステージ
2-6,2-9,3-4,3-9,4-3,4-10,5-6,6-2,7-1,7-5,8-4,9-4,9-7,9-12,10-5,10-9,11-7,12-1,12-6,12-11,13-7,13-11
声でまねまねオンステージ
画面左にある丸い枠内にイラストが入っているときに合わせて,元気良く発声しましょう!
前半の島であれば,1問につき全部で4個のイラストが流れてきて,そのうち3回以上タイミングを合わせられたらゲームクリアです。
後半になると8個のイラストに対して7回以上正解でクリアとなるものも出てきて,しかもイラストがすべて同じものではなかったりします。
とはいえ,スマホのリズムゲームのように高い正確性を求められることはありませんし,発音が正しくなくても正解になるのですが,子どもが「できた」という実感を持つことが重要なので,細かいことは気にせずいきましょう!
パッと答えを考えなければならないので瞬発力が高まりますし,リズム自体は裏拍が強調されているあたりに感動しました。
これは運営への要望になりますが,曜日のものがあればなお良かったです。
遊べるステージ
1-3,2-2,2-8,3-2,3-8,3-10,4-4,4-5,4-6,4-11,6-5,6-8,6-11,7-3,8-5,8-8,8-12,9-1,9-9,9-10,10-3,10-11,11-3,11-5,11-7,12-2,12-10,13-3,13-9
見分け聞き分けフィッシング
釣り用の装備を整えたネコさんが海上に出ていますが,シルエットと同じ形をした魚を釣り上げましょう!
なお,このゲームは私的にはいまいちな完成度で,答えをいきなり教えてくれるところが特に物足りません。
英語の音と魚の色や形の因果関係も不明です。
ルール説明を読むと「タップを推奨」とのことでしたが,1回タップするだけで十分で,連打と釣り上げる速度の間に相関はみられませんでした。
とはいえ,釣り上げている最中に魚をタップすれば効果音が連続して鳴ります。
余談ですが,こうしたゲームはプログラミングを利用して作っているわけですから,近年の情報の授業を受けることで,その仕組みにより意識が向くように変わっていくのでしょう。
例えば,上の画面を見たときに,「この魚たちは決まった秒数ごとに右に行くのか左に行くのかをランダムで選択しているのだな」とか「泳ぐ水深は5段階くらいに設定しているのではなかろうか」などと考えられればしめたものです。
遊べるステージ
2-8,3-6,4-8,4-10,5-6,5-8,5-12,6-1,6-8,6-10,7-5,7-8,7-12,8-3,8-6,8-9,9-6,9-8,9-12,10-5,10-9,10-10,11-1,11-8,11-10,12-6,13-4,13-12
魚の種類に関しては,タコとイカにマグロ,アンコウにコブダイの他,ホウボウやカワハギに似た見た目の魚までもが登場してきます。
釣りに興味がないと,こうした魚アイコンは選べませんね。
こちらもしもし宅配便
自分はウホウホエクスプレスの店員に扮して,電話で指示された物を詰めていきます。
指定された量に達すると自動でふたが閉められ,ベルトコンベアで運ばれていくので,難易度は低めです。
とはいえ,子どもがスペルを読めないことを前提として眺めると,同じ色をしていて形が違うようなものはなかなかに迷うのではと思います。
その場合,物の絵を何度も押してはそれぞれの発音を確認し,お手本と比較することになりますが,箱に入れるものが決して1つではないことにも注意してください。
遊べるステージ
3-1,3-5,3-7,3-12,4-2,4-9,5-1,5-2,5-7,5-10,6-3,6-7,7-4,7-7,7-11,8-1,12-1,12-4,12-7,12-11,13-2,13-5,13-7,13-11
命令迷路
命令迷路はパネルを配置して,ワニを宝箱の位置まで正しく導くゲームです。
宝箱にはこれまでどこかの英文で触れられたアイテムが入っています。
ブロックを用いたプログラミング要素を含んでいるのが特徴のゲームですが,1つでも間違えてしまうと,最初からやり直しとなってしまうので慎重に選ぶようにしてください。
コツはジャンプ台を先に設置してしまうことでしょう。
「Go straight」や「Turn right」などの行動指示を英語で聴くことになるので,外国人に道案内を行うことに対する苦手意識の予防になります。
遊べるステージ
5-10,6-3,7-6,7-12,8-3,8-9,9-2,10-6,11-4,11-12,12-3,12-7,13-5
スタサプKidsのゲームと同感覚で学べる教材
ここでは市販されている英語教材のうち,スタサプKidsに出てくるゲームと同じ感覚で学べる商品を紹介しましょう!
まずは基本中の基本であるワークブックからです↓
対象年齢がスタサプKidsと重なっているので都合が良く,文字で書いたものが残るわけですから,これはアプリ学習では得られない,まさに紙の教材ならではのものだと言えます。
上は学研のものですが,シールが付いているのも魅力ですね。
どちらか片方を採用するというよりかは,良いとこ取りしていくのが賢いでしょう。
スタサプKidsのゲーム上ではアルファベットを教える際,それを頭文字に持つ動物や食べ物が登場してきましたが,これなら,英語かるたのようなものを使用しても同じ効果が得られます↓
色が付いているのはもちろん,固めの素材でできていると使いやすいはずです。
親子で楽しく声に出しながら学んでいきましょう!
ちなみに,かるたの弱点は音がないことで,bananaを日本語のように「バナナ(正しくはバナーナ)」などと読んでしまうようでは,期待されるような学習効果が得られません。
そのような場合,音の出る図鑑がおすすめです↓
低年齢の子ども向け用に収録語数が1000語程度のものもありますが,上のものだとなんと5000語もの英単語に触れることができ,大人でも学びになるような単語も収録されています。
いつかどこかで意外な単語に助けられることがあるかもしれません。
スタサプKidsで英語の音の魅力に気が付いた方は,上の図鑑のような教材を購入してみると良いでしょう(とはいえ,書籍以外は値段が結構張るだけに,最初はスタサプKidsだけで十分だとは思います)。
まとめ
以上,スタディサプリENGLISHからfor KIDSのゲームについて解説してきました。
基本的には音が中心で,書くことや文法についての説明はあまり見られませんでしたが,勘が鋭い子どもだけに,今回紹介したゲームや教材を通して,英語の根本概念を掴むことができるかもしれません。
例えば,一番最初に紹介した「接続列車でGO」のゲームで学んでいるうちに,英語の文法構造についてのヒントめいたものが得られる可能性も無きにしもあらずです。
スタサプKidsのゲーム内容を振り返ってみると,完成度はなかなかのものでそれなりに精度を示している一方で,正誤判定はさほど厳しくなく,子どもが自分の成功体験をもとに簡単に自信を深めることができるようになっていました。
確かに,むやみやたらに褒めちぎるのも良くないと言われるのですが,今回の学習においては機械が相手であって,それもまだ小さな子どもが英語に不慣れな状態から頑張ることになるわけですから,全能感に酔いしれて楽しめることが一番でしょう。
この時期の子どもはみな「神童」と呼ばれるくらいでちょうど良いように感じています。
また,子どもの様子を観察していて特に興味を示すようなゲームがあれば,市販教材でそれに近いものを選ぶことで学習を発展させることができると述べました。
ドリルは安く手に入れることができ,アプリ学習では制限のあった「書く」機会を簡単に増やすことができるものでしたが,一番最後に紹介した図鑑のようなものを購入すれば,周りの大人でも知らないような単語までを学ぶことができ,今後生活していく中で役立つことも多いように思います。
これからスタサプKidsを始めようと思われている方は,以下の記事もお読みいただけたら幸いです↓
最後までお読みいただきありがとうございました。