今回は,スタディサプリENGLISHの有料コースで利用できる「(旧)日常英会話コースのストーリー」から,特に高校入試や英検の対策に役立つ「リク編(Lv.1~Lv.3)」のあらすじと登場人物についてまとめてみたいと思います。
本コンテンツの特徴として,学生や社会人の日常生活によくあるシーンで役立つ英会話を習得できるところが挙げられますが,そのストーリーは主人公別に大きく3つに分けることが可能です↓
レベルごとに異なる主人公
Lv.1~3:リク編(中1・中2・中3)
Lv.4~6:シュン編(高校・大学・社会人)
Lv.7:タクヤ編(俳優)
このうち,赤色で示したものが今回記事にした内容ですが,主人公の名前を取って「リク編」と勝手に名付けていることと,具体的な話にやや触れているために多少のネタバレも含まれることにご注意ください。
それでは早速始めましょう!
リク編のストーリーについて
3つのレベルにまたがる「リク編」ですが,壮大なストーリーが全部で720話もあります。
簡単にあらすじを確認した後で,レベルごとの詳細な内容に入っていきましょう!
あらすじ
中学1年生になったばかりのリクが成長して立派になっていく姿が描かれており,Lv.2になると中学2年生になったときの様子が,そしてLv.3では中3生になった彼が登場してきます。
物語の始まりは次のようなものです。
ちょっぴりうっかりものの母親と2人で暮らしていたリクです(父親は海外赴任中で不在です)が,ある日,4人の留学生が突然尋ねて来ました。
これにはもちろん理由があって,実は母親が留学生の受け入れ先として自宅を登録していたからなのですが,あまりに大人数ということでリクは戸惑いを隠せません。
とはいえ,「家も広いし,ま,いっか」という母の鶴の一声があり,一緒に暮らし始めることになるわけです。
留学生は全員リクよりも年上の大学生で互いに顔見知りという状況ですが,出身や趣味,そして性格が十人十色のため,リクの毎日は刺激的なものへと変わっていきます。
Lv.1のストーリー
(旧)日常英会話コースのストーリーですが,レベルに関係なく教科書的な堅苦しさは全くありません。
Lv.1の大きな流れとしては,中1の男子らしい恋愛の行方を,周りがハラハラドキドキしながら見守っていく感じです。
会話のシーンはリクの自宅での出来事を中心に,スーパーのような施設や散歩中での何気ない会話などを楽しむことができます。
とはいえ,SNSのアドレスを交換したり,スマホで電話をかけては相手に勉強を教えたりと,今どきなシーンもしっかりと英文に出てくることは特筆すべきことでしょう。
ちなみに,語注が付けられている単語は以下のような具合ですから,「英検5級レベルの教材」と聞かされて我々が想像する内容とは一味違うはずです↓
(旧)日常英会話コースでは,こういった単語を必要とするリアルな会話が展開されるので,自然とストーリーに引き込まれていくことでしょう。
変な制約が課されると,楽しい授業というのは途端に行いづらくなってしまうものです。
とはいえ,中学校の学習指導要領のCan Doリストに挙がってくるような自己紹介であったり,お互いの文化について説明するシーン,さらには重さ(オンス)や長さ(インチ)といった教育的な内容だったりはしっかりと学べるので安心してください。
Lv.2のストーリー
時が流れてLv.2の話ともなると,すっかり五十嵐家に溶け込んでいる留学生の4人です。
まったりとした雰囲気の中,とある一本の電話がかかってくるのですが,それをきっかけにリクは日本文化を勉強し始めるようになります↓
塾講師的な視点で感想を述べると,Lv.2に出てくる表現は,高校入試の英作文で役立つものばかりです。
表現はもちろん,ストーリーの内容ですら覚えておいて損はありません。
なお,Lv.1では見られなかったイベントとして,滋賀県への小旅行が企画されたり,史跡を巡ったり,日本のしきたりを比較文化的な視点で説明したりしながら話が進んでいきます。
正月・七夕・銭湯・運動会といったイベントの他,中国の爆竹やアメリカのプロムの話も出てきました。
講義を進めるだけで,留学生の出身地に関する知識(アメリカの人口やリオのカーニバル・ルーブル美術館など)が自然と増えていくことになるため,海外に対する興味も高まるのではないでしょうか。
是非,時間がある学生時代に短期留学などしてみてください。
外国人観光客を案内するボランティアやダンスパーティーに参加したりと,私からすると,周りに振り回されているだけに見えることもないわけではありませんが,リク自身はそれを嫌だと思っていないのだから余計な心配でしょう。
Lv.3のストーリー
Lv.3ともなるとリクは中学3年生となり,高校受験を意識し始めています。
そのため,ストーリーの内容は,これまで以上に英検や試験に利用しやすいものへと変わり,実際にエマが面接官になってロールプレイをするシーンも見られました(実際の面接シーンもあります)↓
私の塾に来ていて良い高校に合格する生徒の様子を観察していると,面接や英作文では,簡潔な表現で3文くらいを即座に答えられるような要領の良さが大切であることに気づかされます。
是非,「会話文チェック」のトレーニングを通して応答や発想の転換の仕方について学ぶようにして,かつ「リード&ルックアップ」でスピーキングの練習を積み重ねるようにしてください(これは英作文の練習にもなります)。
Lv.3になって,使われる文法やイディオムもだいぶ高度なものになってきました↓
「中学で習う文法だけで,実際の会話の7割は成立する」とも言われますが,現在完了形やI think (that) ~とto不定詞を組み合わせた文や,You have a pointやmake up with~のイディオムは是非覚えておきましょう。
ストーリーの内容としては,長期にわたる父親の不在や受験が近いこともあって,思春期真っ只中のリクの悩む時間が増えています。
ほんの小さな誤解によって留学生との仲が最悪な状態になることもありましたが,それを必死に乗り越えていくリクの様子をみることで,
- 人は周りの助けなしに生きていけない
- 良い仲間との出会いが人生を大きく左右する
ことをしみじみと実感するでしょう。
ちなみに,
Once we become best friends, nothing can break our friendship so easily.
とはエマによる名言です。
ストーリーの後半ではリクの父親がついに現れ,これまでにあった全ての謎が明らかになります。
リク編の登場人物について
ここでは,リク編のストーリーに登場してきた人物のうち,特に重要なメンバー(リク・エマ・ハビエル・アンディ・クロエ・メアリ・リクの父親)の7人に限定して紹介させていただきます。
リク
I can say one thing,"I'm always your friend"(僕が1つ言えるのは,「僕はいつでも君の友だちだ」ってことさ)
中1のリクは,まだ世の中について何も知らないひよっこでしたが,色々な出会いを通してどんどんと立派になっていきます。
高校入試の面接でリクが答えた内容が,それまでの中学生活の総まとめになっており,まさに自分の出来事のようにそれまでにあった様々な思いでが脳裏に浮かんできました。
エマ
Don't say, "I can't". You can do it!(「できない」なんて言わないの,できるんだから!)
エマは社会学を専攻しているアメリカ出身の大学生です。
性格は陽気で,心に残る一言をたびたび残していきますが,スリッパの色はピンク,そしてダイエットのために食事制限をしているなどの可愛らしい一面も見られます。
ですが,リクが自信を失ったときなどは全力で励ましてくれるなど,要所要所で頼れる存在です。
ハビエル
Well, Mary, what's your phone number?(えっと,メアリ,君の電話番号は何番?)
ハビエルはブラジル出身で,初めて会った女の子から電話番号を聞き出そうとするなど,非常にチャラい性格なのですが,それが引っ込み思案なリクの助けになっています。
鏡を見るたびに「美しい俺」などと呟いてしまう彼ですが,リクの様子を普段からよく観察しているようで,わずかな変化も敏感に察知しては,思いやりのある行動が取れるところはまさにイケメンです。
アンディ
Huh, this is that fish knife(ふぅん,これがあの刺身包丁というやつか)
アンディは中国系のアメリカ人で,数学を専攻しています。
金色のアクセサリーが大好きで,「いい家じゃねえか」という文面から受ける印象そのままの,やや言葉に癖がある人物です。
頭の回転が速い上,色々な経験をしてきているので,リクに向かって「大人になるってこういうことなんだぜ」と語った際には大変説得力があるように感じました。
クロエ
I...I'm interested in brainwaves in that situation...(そういう時の脳波が...気になってて...)
クロエはフランス出身のかなり内気な人物です。
加えて,映画館に行くと映画がすぐにでも始まってしまうことを恐れてトイレに行くことを憚ってしまうほどの心配性な性格まで持ち合わせています。
ちなみに趣味はゴスロリのため,普段の格好はフリフリです。
大学では自然科学を専攻していますが,突然自宅で実験を始めたりするあたり,一つのことが凄く気になる研究者向きの性格なのでしょう。
風変わりなところはありますが,脇からふと投げかけられるクロエの静かな物言いには,的確さと相手への思いやりを感じ取ることができます。
メアリ
Good. So, what's up, Riku?(それはよかった。で,どうしたの,リク?)
メアリはリクのクラスメイトで,日本には1年前から住んでいます。
スーパーで出会って会話をしたとき,あまり2人は親しい仲ではない感じを受けたのですが,リクの方はどうやら照れていたようです。
ストーリー最後のレッスンにおける彼女の登場率の高さは,主人公のリクを超えて堂々のNo.1でした。
リクと共に成長していく彼女の姿に注目してください!
リクの父親
Face up to the interview in a similar way, Riku(同じように面接にも立ち向かうんだ,リク)
リクの父は,最後の最後(Lv.3のレッスン204)になって満を持しての登場となります。
息子のこれまでの成長を喜ぶと同時に,最後の一押しを可能にする,とある重要な役目を果たすことになるわけですが,その結果は是非とも,みなさんご自身の目でご確認ください!
まとめ
以上,スタディサプリENGLISHの(旧)日常英会話コースからLv.1~3のストーリーを例に見てきましたがいかがだったでしょうか。
学習内容は高校入試や英語検定試験にも役立てることができ,ボリュームもあるので,学校の授業で不足しがちなリスニングやスピーキングの時間を十分に補うことができます。
私のつたない説明で伝わったかどうかはわかりませんが,ストーリーもこれまた面白いので,例えば普段Lv.3で学んでいるような人も,オートリスニング機能などを使ってLv.1や2の内容まで学び,「リク編」を最初から最後まで,全部通しで楽しんでみてください。
総評としては,試験の面接において必要とされる,発想の転換や論理構成の方法を学ぶことができ,文法や発音の理解を深めるだけでなく,自国文化に対する理解を深めたり,友情の大切さまで学べてしまうストーリーは幅広い分野で役立つものと言えるでしょう。
スタディサプリENGLISHの有料コースに申し込んだ方は,もれなく(旧)日常英会話コースを使えるようになりますので,メインではないからなどと侮らず,是非本コンテンツを使って幅広い学びを体験してください!
なお,スタディサプリENGLISHの各コースの料金比較やキャンペーンコードの情報は別の記事にまとめています。
興味がある方は,以下も併せてお読みください↓
最後までお読みいただいた方,ありがとうございました!