今回は,「英検準2級の勉強法」についてまとめていきます。
英検準2級は,高校中級程度を目安とする級です。
3級までの中学英語を土台にしながら,高校内容の語彙・表現・読解力へ進んでいく段階にあたります。
英語が得意な中学生にとっては高校入試でのアピール材料になり,高校生にとっては2級や大学入試レベルへ進む前の重要な到達地点になります。
また,2025年度からは準2級と2級の間に「準2級プラス」も設けられました。
そのため,今後は「3級→準2級→準2級プラス→2級」という流れで,無理なく英語力を積み上げていくことができます。
準2級プラスとの違いや,どちらの級を受験すべきかの判断基準はこちらの記事を参考にしてください↓
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この記事では,準2級の試験概要を確認した上で,一次試験と二次試験の対策を大問別に整理します。
問題演習そのものは公式過去問や市販教材で行う必要がありますが,本格的な勉強を始める前に,全体像を把握するためのガイドとして活用してください。
英検準2級の概要

ここでは,従来型の英検準2級を中心にみていきます。
英検準2級は,一次試験でリーディング・ライティング・リスニングを測り,合格者が別日程の二次試験でスピーキング面接を受ける形式です。
英検準2級の基本情報
- レベルの目安:高校中級程度
- 一次試験:リーディング・ライティング80分+リスニング約25分
- 二次試験:英語での面接約6分
- 出題内容:日常生活に必要な英語の理解と使用
- 過去問:公式サイトで過去1年分を確認可能
なお,検定料や日程は年度や受験方式によって変わることがあります。
申し込み前には必ず英検公式サイトで最新情報を確認してください。
一次試験の出題形式
準2級の一次試験は,リーディング,ライティング,リスニングで構成されます。
2024年度のリニューアル以降,ライティングでは従来の意見論述に加えて,Eメール返信問題も出題されるようになりました↓
英検準2級 一次試験の出題形式
- 大問1:短文・会話文の語句空所補充 15問
- 大問2:会話文の空所補充 5問
- 大問3:長文の語句空所補充 2問
- 大問4:長文の内容一致選択 7問
- 大問5:Eメール返信 1題
- 大問6:意見論述の英作文 1題
- リスニング第1部:会話の応答文選択 10問
- リスニング第2部:会話内容の一致選択 10問
- リスニング第3部:文の内容一致選択 10問
大問5と大問6は記述式で,それ以外は選択式です。
リーディングだけで押し切る試験ではなく,書く力と聞く力も一定以上求められます。
二次試験の出題形式
二次試験は面接委員1人との個人面接です。
問題カードを受け取り,音読をした後,カードや身近な話題について英語で答えます↓
英検準2級 二次試験の出題形式
- 音読:50語程度の英文を読み上げる
- 質問1:音読した英文の内容に答える
- 質問2:イラスト中の人物の行動を描写する
- 質問3:イラスト中の人物の状況を説明する
- 質問4:カードの話題に関連した自分の意見を述べる
- 質問5:日常生活の身近な事柄について答える
過去には,ホームシアター,ボランティアガイド,電子辞書,食品フェア,映画祭,プリペイドカードなど,日常生活に近い話題が出題されています。
高度な社会問題を論じるというより,身近な内容について短くてもよいので英語で反応する力が求められます。
英検準2級対策の基本方針
準2級対策では,まず「英語力そのものを伸ばす学習」と「本番で点を取るための対策」を分けて考えましょう。
英語力そのものに関わるのは,単語,文法,音読,リスニング,英作文の基礎です。
一方,本番で点を取るための対策は,出題形式を知り,時間配分を決め,過去問で解き方を確認することです↓
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準2級では,どちらか一方だけでは不安が残ります。
単語を知らなければ大問1で苦戦しますし,長文の読み方を知らなければ大問4で時間を失います。
また,ライティングの型を知らないまま本番を迎えると,知っている単語だけで書けるはずの問題でも手が止まりやすくなります。
最初に過去問を1回分解き,どの技能に穴があるのかを確認してから,以下の順番で対策すると進めやすいです↓
- 語彙:準2級レベルの単語・熟語を毎日確認する
- 読解:代名詞・接続語・言い換えに注意して読む
- ライティング:Eメール返信と意見論述の型を覚える
- リスニング:選択肢の先読みと音読練習を行う
- 面接:声に出して答える練習をしておく
以下で,大問別に詳しくみていきましょう。
英検準2級一次試験の勉強法
大問1:語彙問題は文脈まで読んで答える

大問1は,短文や会話文の空所に合う語句を選ぶ問題です。
準2級では,高校内容に属する語彙や熟語も出てくるため,中学生にとっては最も壁を感じやすい大問かもしれません。
目安としては,15問を7分前後で解きたいところです。
知らない単語が出た瞬間に止まってはいけません。
空所の前だけでなく後ろまで読み,話の流れから答えを絞り込みます。
英検の語彙問題は,単語単体の意味だけでなく,その文脈で自然に使えるかどうかも見られます。
例えば,食事やデザートの話をしているのか,学校や図書館の話をしているのか,買い物や旅行の話をしているのかをつかむだけでも,消せる選択肢が増えます。
復習するときは,正解の単語だけでなく,間違いの選択肢も確認してください。
- 問題文は最後まで読む
- 空所の後ろを必ず確認する
- 正解だけでなく誤答選択肢も覚える
- 単語は意味だけでなく使われる場面も確認する
- 中学生は準2級用の単語帳を1冊用意する
高校生であれば,学校で使っている単語帳を中心に進めても構いません。
ただし,英検特有の熟語や日常表現が苦手な方は,準2級用の単語帳を併用すると対策が速くなります。
大問2:会話文は前後関係を読む

大問2は,会話文の空所に合う文や語句を選ぶ問題です。
大問1よりも文脈の比重が大きくなります。
空所の直前だけを読んで答えようとすると,もっともらしい選択肢に引っかかりやすくなります。
まずは会話を最後まで読み,2人が何について話しているのか,どちらが提案しているのか,どちらが断っているのかを押さえましょう。
準2級の会話問題では,図書館,学校生活,買い物,家族との予定,友人との約束など,身近な場面が多く出ます。
多少知らない表現があっても,話の流れがつかめれば答えられる問題は少なくありません。
- 登場人物の関係を考える
- 空所の後ろまで読んでから選ぶ
- 提案・依頼・断り・確認の表現に慣れる
- 選択肢を入れた後,会話として自然か確認する
大問3:長文空所は接続語と代名詞に注目する

大問3は,長文の空所に合う語句を選ぶ問題です。
2024年度以降は問題数が減っていますが,読解の基本が問われる点は変わりません。
目安としては,3〜4分ほどで解きたい大問です。
長文を読むときは,すべての単語を和訳しようとしないでください。
準2級の長文では,知らない単語が少し混ざっていても,前後関係から解けるように作られています。
特に意識したいのは,代名詞と接続語です。
it,they,this,that が何を指しているのかを追い,but,so,because,however などで話の向きがどう変わるのかを確認します。
- 注釈があれば先に読む
- 代名詞が指す内容を確認する
- 接続語の前後で話の流れをつかむ
- 固有名詞の意味にこだわりすぎない
- 空所の前後2〜3文を特に丁寧に読む
読めなかった英文は,復習時に音読まで行うのがおすすめです。
目で読んでわかったつもりの英文でも,声に出すと文の切れ目や意味のまとまりが見えやすくなります。
大問4:長文内容一致は設問を先に読む

大問4では,Eメールや説明文を読んで,内容に合う選択肢を選びます。
大問3よりも英文量が増えるため,時間配分が重要です。
先に設問を読み,何を探せばよいのかを確認してから本文に入りましょう。
ただし,選択肢まで細かく読み込む必要はありません。
選択肢を先に読みすぎると,本文を読む前から余計な情報が頭に入り,かえって迷いやすくなります。
大問4でよく見られるのが,本文の表現が選択肢で言い換えられているパターンです。
本文に同じ単語がないから不正解,という判断は危険です。
意味が同じかどうかを確認する意識を持ってください。
- 設問だけを先に読む
- 本文の目的や話題をつかむ
- 同じ意味の言い換えに注意する
- 数字・場所・理由・時系列を丁寧に確認する
- 迷った問題に時間を使いすぎない
大問5:Eメール返信は条件を外さない

大問5は,2024年度から加わったEメール返信問題です。
すでに返信メールの形が示されているため,自分でゼロから形式を作る必要はありません。
その代わり,問題文で指定された条件を満たしているかが重要になります。
特に注意したいのは,次の3点です↓
- 下線部に関する質問を2つ書く
- 相手から聞かれている質問に答える
- 答えに理由や補足を添える
質問を2つ書くことに集中しすぎて,相手の質問に答える部分を忘れる受験者が出やすいです。
まず日本語で「質問1」「質問2」「自分の答え」「理由」をメモし,その後で英語に直すと書きやすくなります。
難しい表現を使う必要はありません。
準2級では,文法的に大きく崩れた英文を書くよりも,中学〜高校初期の文法を使って,条件を満たした読みやすい英文を書く方が安全です。
大問6:意見論述は型を決めておく

大問6は,質問に対して自分の意見と理由を書く英作文です。
自由に書けるように見えますが,本番では型に沿って書く方が安定します。
最初に賛成か反対かを示し,続けて理由を2つ書き,それぞれに簡単な説明を添えましょう↓
英検準2級ライティングの基本型
- I think ~.
- First, ~.
- Second, ~.
- For these reasons, I think ~.
理由だけを短く並べるだけだと,字数が足りなくなったり,説明不足になったりします。
例えば「朝食を食べることは大切か」という質問であれば,理由として「集中しやすくなる」「家族と話す時間になる」と書けるでしょう。
そこに「朝食を抜くと授業中に眠くなる」「朝に家族の予定を確認できる」といった1文を足すだけで,答案に厚みが出ます。
準2級の英作文では,背伸びした表現を使うよりも,ミスの少ない英文を書く方が強いです。
本番前に5〜10題ほどを書いてみて,学校の先生,塾の先生,オンライン教材,生成AIなどを使って添削しておくと安心できます。
リスニング:先読みと切り替えを練習する

リスニングは3部構成で,放送は1回流れるだけです。
また,聞き逃した問題を引きずると,次の問題まで落としてしまいます。
わからない問題があっても,すぐに気持ちを切り替えてください。
第2部と第3部は選択肢が印刷されているため,先読みが有効です。
予め選択肢を見比べておくことで,人について聞かれるのか,場所について聞かれるのか,理由について聞かれるのかを予測できます。
- 第1部と第2部は会話文
- 会話全体の流れを聞く
- 疑問詞を聞き逃さない
- 第2部・第3部は選択肢を先読みする
- 時制や人数の違いに注意する
- 本文と選択肢では単語が言い換えられることがある
- 似た発音の単語だけで選ばない
- 聞き逃したら次の問題に集中する
リスニングが苦手な場合,ただ音声を流すだけでは実力が伸びにくいです。
短い英文を聞いたら,スクリプトを確認し,声に出して読む練習を繰り返しましょう。
自分で発音できる英文は,耳にも残りやすくなります。
発音の仕方は以下の記事をどうぞ↓
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【2026最新】英語発音記号の読み方完全ガイド!AI文字起こしで「通じない発音」を直す方法
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英検準2級二次試験の勉強法

二次試験は,英語での面接です。
一次試験より合格率は高めですが,声を出す練習をしていないと,本番で固まってしまうことがあります。
流れは次の通りです↓
- 入室して簡単なやり取りをする
- 問題カードを受け取る
- 20秒ほど黙読する
- 英文を音読する
- 5つの質問に答える
- カードを返して退室する
入室から開始まで
入室時は,まず簡単な挨拶をします。
必要に応じて,次のような表現を使えるようにしておきましょう↓
- May I come in?
- Hello.
- Here you are.
- Thank you.
- Yes.
面接では,英語そのものだけでなく,積極的にコミュニケーションを取ろうとする態度も見られます。
小さな声で下を向くより,多少文法が崩れても,はっきり反応する方が印象は良くなります。
音読は止まらず読み切る
問題カードには,50語程度の英文とイラストが印刷されています。
いきなり音読するわけではなく,先に黙読時間があります。
この時間に,文章の話題と意味のまとまりを確認しておきましょう。
- タイトルから読む
- 意味のまとまりごとに区切る
- 知らない単語で止まらない
- 声の大きさとテンポを保つ
知らない単語が出ても,途中で黙り込まないことが大切です。
読み方が多少違っても,最後まで同じ調子で読み切りましょう。
質問には短くてもよいので答える
質問1は,音読した英文の内容について聞かれます。
カードの中から答えを探し,質問文を肯定文に直すようにして答えると作りやすいです。
質問2は,イラスト中の人物の行動を描写します。
たとえば「花の匂いを嗅いでいる」という表現が出てこない場合でも,A girl is looking at the flowers. のように,自分が言える英文に置き換えて構いません。
質問3は,イラスト中の人物の状況を説明します。
困っている,何かを探している,何かをしようとしている,といった状況を見つけ,理由を添えましょう。
質問4と質問5では,カードを裏返した後,自分自身の意見や身近な話題について答えます。
基本は,Yes または No を言ってから,理由を1〜2文で続けます。
- Yes / No を先に言う
- 理由を1つ添える
- 余裕があれば具体例を加える
- 完璧な英文より沈黙しないことを優先する
聞き取れなかった場合は,無理に答えず聞き返しましょう↓
- I beg your pardon?
- Pardon me?
- Sorry?
- Could you repeat the question?
聞き返すこと自体が即減点になるわけではありません。
質問を理解せずに見当違いの答えをする方が危険です。
退室まで気を抜かない
質問が終わると,問題カードを返すように指示されます。
ここでも,Here you are. や Thank you. といった一言を忘れないようにしてください。
面接は,最後まで英語でやり取りする場です。
退室時も挨拶をして,落ち着いて部屋を出ましょう。
英検準2級の学習スケジュール
準2級対策に必要な期間は,現在の英語力によって大きく変わります。
高校英語の基礎がある人なら,2〜3週間で過去問演習中心の仕上げに入れることもあります。
一方,中学生が先取りで挑戦する場合や,リスニング・ライティングに不安がある場合は,1〜2ヶ月ほど見ておく方が安全です。
準2級対策の進め方
- 1週目:過去問を1回分解き,弱点を確認する
- 2週目:語彙・ライティング・リスニングを重点的に補強する
- 3週目:過去問2回分を時間を測って解く
- 直前期:英作文の型と面接表現を声に出して確認する
時間がない場合でも,大問1とライティング2題は優先して対策してください。
語彙問題は配点だけでなく,読解やリスニングにも関わります。
また,ライティングは型を知っているかどうかで本番の安定感が大きく変わります。
まとめ
英検準2級は,中学英語から高校英語へ橋をかける重要な級です。
3級までの基礎を確認しつつ,高校内容の語彙,やや長めの英文,Eメール返信,意見論述,面接での受け答えまで,4技能をバランスよく使う力が求められます。
一次試験では,大問1の語彙,大問4の長文,大問5・6のライティングが特に差のつきやすい部分です。
過去問を解きながら,知らない単語を潰し,英文を音読し,英作文の型を身に付けていきましょう。
二次試験では,難しいことを言おうとするより,はっきり声に出して反応することが大切です。
聞き取れなければ聞き返し,言いたい表現が出てこなければ,自分が言える英文に置き換えて答えてください。
英検準2級は,学校の勉強をきちんと積み上げていれば十分に合格を狙える級です。
ただし,リスニング,ライティング,スピーキングは,普段の授業だけでは練習量が足りないこともあります。
対策が遅れている場合は,オンライン教材やアプリも使いながら,苦手な技能を優先して補っていきましょう↓
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最後までお読みいただきありがとうございました。



