入試改革

2020年教育改革の英検は新方式!これまでとの違いは?

2020年の教育改革により,実用英語技能検定(英検)の試験が大学入試英語成績提供システムに組み込まれ,今後受験生は『新方式』と呼ばれる方式のものを受験しなければいけなくなりました。

ですが,当初2020年度からとされていた実施時期に関しては今や延期となり,どの受験生も今しばらくは従来型の英検を入試に利用できる状態です。

とはいうものの,新方式の英検自体が延長されるかというとそうではなく,当初の予定通り2020年の4月から開始されます。

そしてその結果はもちろん,直近の入試における英語力証明に用いることができる次第です。

今回の記事では,従来版の英検に比べて新方式の英検はどのような違いがあるのかについて解説していきましょう!

また,どのような対策が有効かについても,2020年らしい観点から最後に少し考えてみたいと思います。

 

 

新方式の変更点

Tumisu / Pixabay

新方式の英検は,従来のものと試験内容に違いはありません(また,従来方式の試験がなくなって新方式に変わるわけでもありません)。

つまり,これまで通りの英検対策が十分に通用するテストであることに変わりなく,従来の勉強方法を基本的に踏襲できる(学習法を変える必要は全くない)ということについては安心しておきたいところです。

それでは何が変更されるかというと,それはずばり『試験の実施方法』でしょう。

マイナーな違いまで考えると多少増えますが,従来型の馴染みある方式と新方式の大きな違いとしては

日程とスピーキングテスト(いわゆる2次の面接試験)

の違いを理解していればOKです。

 

いずれ受験生が受けることになるのは『英検2020 1day S-CBT(略してS-CBT)』(場合によっては『英検2020 2days S-Interview(S-Interview)』)と呼ばれるテストになります。

その2020という数字に込められた意味としては,

  • 合否に関係なく,受験者は4技能すべてを測定される
  • 対象が入試を控える受験生であること

2点が主に挙げられますが,特にスピーキングテストについてはこれまで2次試験の面接で行われてきたわけです。

つまるところ,1次試験の合格者のみに面接(スピーキング)の受験資格が与えられたわけですが,それが新方式の試験では1次試験の合否に関係なく全員参加となるわけで,それにより英検は『全員の4技能を測る』という選抜試験の条件を満たした形となります。

そしてこのS-CBT方式の対象は「受験生」,つまりは高3生か浪人生のみとなっていますので,

S=Speaking&Students

のように覚えておくとわかりやすいでしょうか。

なお「英検CBT」という新方式のテストが一足早く始まっており,そちらは対象学年に制限はありませんので,対象学年以外の方はそちらを受験してください。

これら新方式の試験内容や日程,さらには勉強法について次章以降で触れていきますが,もちろん英検の公式HPにおいても確認できます↓↓

 

 

「S-CBT」と「S-interview」の違いと詳細

RyanMcGuire / Pixabay

先に述べた新方式のテスト名を今一度書き並べてみると,

『英検2020 2days S-Interview』

『英検2020 1day S-CBT』

のようになります。

どちらも先に述べた2020の定義を従来型の英検に加えた方式となっており,

  • 対象学年が高3か浪人
  • スピーキングテストが全員参加

のは共通です。

さらに年間実施回数は,受験にかからないよう4~12月の間と設定してあり,従来型の1~3月の試験が存在しないという解釈になります。

これは入試本番に被らないための配慮でしょう。

それではこれらの新方式の違いはどうなるかと言いますと,一番の違いは,吃音や点字,テロップ,筆談が必要な障害のある方のみが「S-Interview」を受験できることです。

正式名称で強調されている通り,日程はS-Interviewが2日,S-CBTは1日完結型となります。

S-Interviewでは従来型と同様,2日に分けて試験が行われますが,1day方式では1日でスピーキングまで含めた全テストが終了することになるわけです。

なお,ここでの『2日』という言葉が意味するのは,連続する2日という意味ではなく,あくまで別日程であることだけを示す言葉なのでご注意ください。

入試選抜で使われるのは英検3級以上ということなので,実施級もそうなっていますが,1級の試験に限ってはS-inteviewのみで受験することが可能です(採点の難しさによる)。

さらにスピーキングテストですが,1dayは録音式となり,人と向き合うことなくコンピューターを使って録音したものが後に採点される方式であるため,それがCBT(Computer Based Testing)と呼ばれる由縁となっています。

受験可能な級について最後にまとめると以下の通りです。

S-CBTまたはCBT:英検3級・準2級・2級・準1級

S-Interview:英検3級・準2級・2級・準1級・1級

 

 

2020年の新方式に向けた英検対策は

Ricinator / Pixabay

英検2020の新方式について違いを理解したところで,最後にそれではどのような対策が有効なのか考えてみることにしましょう。

以下の記事で書いたように,中学3年生の時点で準2級,大学生で2級というのが大まかな英語力の到達目安ですので,大学受験で有利に事を運ぶためには,2級以上の取得がカギとなります。

さらには先に述べたように,従来型の英検と試験内容自体は変わらないので,それに応じた対策をすればいいのですが,全受験者がスピーキングテストを必ず受けることになるわけですから,話す練習については特に念入りに準備をしておきたいところです。

なお,基本的にスピーキングの力を伸ばすには,まずはリスニング力を伸ばすことから始めるのが王道です。

その理由としては,

  • そもそも何を聞かれたかわからなければ,何も答えられない
  • 自分が聞き取れない英語は発音できない

からだとされています。

また,英語がある程度できる大人の我々であっても,不意を突かれて外国人に話しかけられるような状況では,英語が自然と口をついて出てこないことがあるのも経験済みでしょう。

2020年の教育改革では,教室内でのコミュニケーションが評価されることが多くなると書かれていますので,普段から英語で話す練習をしておくことは重要です。

もっとも,英語で話す相手がいなければスピーキングの練習もしづらいのが現状ではありますが,スタディサプリENGLISHやオンライン英会話などを利用すれば,忙しくても対策は可能でしょう。

私としては以下のプランをおすすめしています。

1.スタディサプリENGLISHの日常英会話コースを使う

英検に特化しており,かつ自分の声を録音してお手本と聞き比べたり発音の判定までしてもらえる優秀なアプリなのですが,現在は有料コースの無料特典としての利用しかできないのが残念なところ。

いわゆる買い物英語であったり,TOEICを受ける方が周りにいるようであれば是非すすめたいですね。

もしも学校の英語授業もあわせて学ぶようでしたら2つ目の記事に書いたようなプランも有効かもしれません↓↓↓↓

 

2.オンライン英会話を週ごとに利用する

こちらは特に英語ができる子にすすめられる施策です。

うまく独学できた子の例ですが,国内にいながら中3で2級~準1級,高3で英検1級にも届きうる成果が実際出ています。

英語で話せることが思いもよらぬ結果を生むことはよくあることで,例えば慶應のAO入試で,突然英語で答えるように言われることもありますが,英語が得意な生徒だったので簡単に返答できて結果も合格でした。

また,純粋に受験のリスニングは多くの受験生が対策を怠りがちなので,逆に差を付けられます。

有名どころではレアジョブ一択でしょう↓↓

 

その他にNHKのラジオ英語も一時薦めていましたが,御三家と呼ばれる名門中学に通う子であっても続かなかったので,使うのであれば長期休暇の間に発売される特別号のみの利用にとどめておくのがよいと思います↓↓

なお,準1級の資格取得に関しては以下の記事をどうぞ↓↓

 

 

まとめ

実用英語検定試験において2020年入試改革で採用される新方式について,最後にまとめると,

のようになります。

長くなりますが,今回の記事に書いた内容を動画でも学ぶことができるので,宜しければ以下も参照してください↓↓

そして,その対策につきましては,スピーキングを必ず受けることになるのを前提に,日ごろから英語を聞く練習をこれまで以上に念入りに行うことが大切だと最後に述べました。

そもそも英検にはリスニング自体の試験もあるわけですし,一般的に読解やライティングよりも短時間で成績が上がりやすいと考えられていますので,リスニングを中心とした英検戦略は十分に機能することでしょう。

当記事を読んでいただいたみなさんの成功を祈っています。

頑張ってくださいね!

  • この記事を書いた人

スタディサイト管理人

都内の塾運営にかかわってから,講師歴も15年以上になりました。小学生から高校生まで学校の定期テストから大学入試まで幅広く教えています。最近の関心事は「教育改革」で,塾に入ってくる情報に加え,セミナーや書籍,信頼のおける教育機関より得た情報をWebにまとめてみました。ネットを介したやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てたらと思います。
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