勉強法

2020年英検準1級の受かり方!

実用英語技能検定(英検)の準一級というのは,中高生が保有できる勉強系の資格の中で有力なものの1つです。

私の塾に通う生徒を見ても,高校3年生で英語を武器にする受験生は保有できていますし,昨今の中学生の英語力の到達レベルも年々高まっており,中学3年生の子が準2級を取得してすごいと感心していたのが遠い昔のことのようです。

今では中3で英検2級はおろか,2016年には準1級を取得する子も現れました。

とはいえその子は元来,英語含む学問全般に並々ならぬ興味を持っていたのもありますし,今回の記事の目的は中学生のうちに英検準1級に受かる方法を伝授するわけではありません

ここでは,英検準1級についての理解を深め,この方法でやれば誰もが合格に近づける王道とも呼べる『英検準1級の受かり方』について,現時点で最新の情報をまとめてみたいと思います。

 

 

英検準1級の試験概要

まずは英検準1級試験についての概要を確認しましょう。

運営元である日本英語検定協会のHPによると準一級の目安は,

「社会生活で求められる英語を十分理解し,また使用することができる程度」

とされています。

参考までに2級の目安を読んでみると,最初の部分が「社会生活に必要な英語を理解し~」となっており,『十分』の文字がなくなっただけで後は同じです。

ですがその差は歴然で,例えば大問1の語彙問題を見比べただけで,難易度が上昇していることは明らかにわかります。

準1級は大学中級程度,CEFRだとB2レベルに達して合格となります。

また前に紹介したIELTSでは5.5,TEAPだと309に相当する英語力です。

いきなり「大学中級」と言われて面食らうかもしれませんが,英文科でもない学生が数年大学に通ったところで受験時ほど急激な英語力の上昇をみせることはありませんし,逆にみれば,大学で習うべき英語のうち,英検準1級に役立つところだけを特訓することだってできるわけです。

「大学」の文字に臆せず行きましょう!

 

さて,これから各出題内容について具体的な理解を深めるとともに,どのような対策が考えらえるかまとめていきますが,まずは大まかな分け方について把握してください。

テストのうち,いわゆる1次試験は,

  • 筆記試験90分リーディング(大問1~3)+ライティング(大問4)
  • リスニングテスト30分(Part1~3)

となっており,2次試験に分類されるのが

  • スピーキングテスト8分

です。

通常の英検を受ける場合,スピーキングテスト(2次試験)に進めるのは1次試験の合格者のみですが,入試改革において高校生が受けるであろう新方式では,1次の合否に関係なくスピーキングテストは全受験生必須となるので注意しましょう↓↓

参考:2020年教育改革の英検は新方式!従来型との違いは?

 

 

リーディングの出題内容

準1級含め英検では,過去問が公式HPからダウンロードできます(3年分)。「解説がない」,「対策についての言及がない」という弱点はありますが,実力を確認するには十分です!是非利用してみてくださいね。

リーディングは41問からなり,1次試験の筆記のうち大問1~3に該当します。

大問1

短い文のカッコに適当な語句を入れます。

とにかくここが一番の難しさを感じるところかもしれません。

すべて語彙問題なので,正解するためには文脈を理解する必要があります。

とはいえ,単語の意味さえ知っておけばそこまで深く文脈を読み取らなくても解けるでしょう。

例えば上の(1)の選択肢の意味は,左から「行為・段階・静脈・金切り声」となりますが,それを知っていたら答えはすぐわかりますよね(もちろん単語の意味を知ることが難関なのですが)。

語彙問題の対策をする際,注意点としてよく言われるのが,

  • 派生語を意識する(absence←absentの名詞)
  • 語源についての理解を深める(pro「前に」ceed「進む」)
  • なんとなくのイメージ(悪い意味?良い意味?)
  • 特定のジャンルや文脈で使われる(commute,invest,negotiate←ビジネス)

ことです。

単語や句動詞は,文脈の中で覚えるのが最も効率的ですし,学んだ効果は第1問に限らず準1級のあらゆる範囲に良い影響を及ぼすので毎日学習しましょう!

こういった対策については後の章でまとめていますので,そちらも参照してください!

 

大問2

大問2は250語程度の2つの長文が書いてあり,そのカッコ内に入る語句を選択肢の中から選びます。

大体3段落くらいで,それぞれ1つのカッコを含む問題が多いですね。

大問では文脈を短文の中で追ったにすぎませんが,こちらでは段落ごとの要点(基本的に各段落で言いたいことは1つ)を掴む能力が問われています。

  • ディスコースマーカー(論理展開を示す語句)

が理解できていると正解率も高まりますが,そもそも1文1文の意味が正確に把握できる(精読できる)レベルに達していなければ,そのような流し読み(スキミング・スキャニングなど)ができるはずもありません。

もちろんある程度の国語力も必要になってきますので,身の丈に合った地点から学習をスタートしましょう。

 

大問3

大問3も長文ですが,大体300語・400語・650語の長さのものが3つほど用意されています。

設問数は段落数に合わせたのか,3問・3問・4問となっているので,各段落ごとに一問ずつ解いていく態度で挑んで構いません。

予備校的な技としては,

  • 先に設問を読んでから本文を読む
  • わからない語句に出会ったときは言い換え表現を探す
  • Howeverやbutに注目(英語は否定語のあとに要点が来る)

などがありますが,ある程度の語彙力と文構造を把握できる力があった上で,さらに文脈の流れを追う読み方ができるかが求められている点は大問2と変わりません。

 

 

ライティングの出題内容

筆記試験の最後,第4問はライティング(英作文)問題です。

大学で習ういわゆるアカデミックライティングの書き方ですが,語数が120~150語程度なので,エッセイほどの中身にはしなくていいので,型を覚えてしまえば構成自体は簡単です。

注意点をまとめると,

  • 決まった構成通りに書く
  • スペルミスや文法ミスをしない(確実に減点される)
  • そもそもの質問の意図を把握する
  • 同じ語彙や文法表現を使わない

のようになります。

構成については,『イントロ・メイン・まとめ』の3構成が基本で,まずは自分の意見をイントロで述べた後で,その理由については2つ(2段落)に分けて,4段落目でまとめる形となります。

またそれ以上に大事なのが,そもそもの質問に答えているかどうかということです。

上の英作文では,「動物園にいる動物は受け入れられるか否か」が聞かれており,その理由の候補として,「動物の人権・教育的価値・絶滅動物の保護・生活環境」の点から賛成や反対をサポートしていくことになるでしょう。

賛成か反対かの立場は明らかにしましょう(中立は書きにくいです)。

こう聞かれているのに対して,「私は動物が好きです」だの,「癒し的な役割として介護施設にも動物は使われています」などと書いては〇点だということです。

また,言い換えを意識するあまり,採点者に元々の意味自体が伝わらなくなってしまう場合がありますので,余裕がない人は無理せず文中の語を使うことから始めましょう。

 

大問4は,『内容・構成・語彙・文法』の4つの観点から採点されますが,凝った内容でなくても質問に答えられていればOKです。

残りの3つをしっかり意識して解くようにしてください。

 

 

リスニングテストの出題内容

Part1

全部で12問,男女の会話を聞き,その質問に最も適切なものを4択から選びます。

ただ黙って音声が流れてくるのを待つのではなく,先に選択肢に目を通して場面を推測しておくと,より正解率が高まります。

会話に独特の表現を覚えたり,場面をイメージで記憶するクセを日常の学習の中で身に付けておくことが高得点への鍵です。

選択肢に使われている言葉は,会話で流れた表現そのままであることはめったになく,言い換え表現が使われていますので注意しましょう。

 

Part2

6つの各パッセージにつき,問題は2問ずつの計12問あります。

あるテーマの文章について150語程度の英文を聞くことになりますが,

  • 主題(メインとなるテーマ)
  • サポート(論理展開を意識した説明)
  • 結論

の流れが明確な構成になっています。

Part2でも先読みは効果ありですし,大問2で扱った長文を何度も音読して,前から意味を取れるように訓練しておくことで,リスニングパートの点数も伸びるようになります(その逆も同じ)。

 

Part3

Part3は5問から成り,いわゆる実生活(Real-life)形式と呼ばれる問題です。

シチュエーションと質問が印刷されているので先に読んで,何について聴き取ればいいのか目的意識をもって聞くようにしましょう。

こういった場面が1次試験では主に出題されますので,こういう内容がふんだんに出てくる教材でトレーニングを積みましょう!

 

 

スピーキングの出題内容

スピーキング試験は2次試験にあたりますが,試験官と1対1(新形式のS-CBTだと録音あり)の面接になります。

流れとしては,

  1. 入室
  2. 面接カードを渡す
  3. 座る
  4. 名前などの確認や簡単な質問タイム
  5. 問題カードを受け取る
  6. 1分間のフリータイム
  7. ナレーション(2分間)
  8. Q&A(No.1の後問題カードは裏返す)
  9. 問題カードを返却して退室

となります。

問題カードに書かれた場面設定としては,

が公式にアナウンスされています。

 

スピーキングを勉強する際も,先ほどの精読と速読の話じゃないですが,英語の音をそもそも聴き取れなければ話になりません

その上で,正しい発音やアクセントを身に付けます。

そして何よりも重要なのが,準1級に狙われやすい場面を舞台に,英語で実際に話す練習をすることです。

練習相手を見つけるのは学校でやるとして,平日はとにかく英語で話す練習をし,そのときは自分の声を録音して聞くと一層効果的です。

 

 

準1級の対策とまとめ

rob791 / Pixabay

以上,英検準1級の問題内容と解く際のポイントについて解説してきました。

今回の内容をまとめると,英検準1級に合格するためには,リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング能力をすべてバランスよく高めることが大切だということがわかります。

さらには,リスニングやリーディング,ライティングとスピーキングのように,相補的にどちらかの能力を上げることがもう片方の実力アップにも影響する場合もありますので,伸び悩んだら弱点範囲に目を向けるようにしましょう。

その上で,準1級によく使われる場面設定をもとに,語彙力を深め,日常的に英語を話す練習をするのが,私の考える『最も実現可能な対策』になると思います。

現時点で最もその用途に使いやすいのが,以下でおすすめするスタディサプリです。

月額が安いので私としても勧めやすいですし,本人の頑張り次第でどこまでも英語力を伸ばせるのは大きな魅力です。

特に日常英会話コースは場面設定が英検を意識したもので,ディクテーションやなりきりスピーキング,クイックレスポンスを使って毎日トレーニングすれば自然と単語は増えますし,言いたいことをすぐに英語にする練習は2次試験だけでなく,純粋に英語を話せるようになりたいという願いを可能にしてくれます↓↓

スタディサプリENGLISHとは

 

大問2や3の英文自体が読めない方は,通常のスタディサプリの英文読解コースや文法講座から受験英語を学び直すことが大切で,ディスコースマーカーに関しては早稲田慶應レベルに対応する講座を取って学ぶようにして下さい↓↓

スタディサプリとは

 

英検準1級は,試験の性質を理解した上で,十分で適切な対策を講じれば高校生でも十分に合格可能です。

しかもそれで大学受験で有利に事を進められるときたら,是非とも狙って損はありませんよね。

ちなみに英検準一級に合格しようものなら,受験だけでなく就職でも多少有利になりますし,純粋に合格を目指して頑張るだけでも総合的な英語力が高まり偏差値が上がりますので,英語力重視の昨今の入試ではその努力が生きます。

今回の記事を参考に,是非とも挑戦してみてください!!

  • この記事を書いた人

スタディサイト管理人

都内で塾運営にかかわってから,講師歴も15年以上になりました。小学生から高校生まで,英数を中心に学校の定期テストから大学入試まで幅広く教えています。最近の関心事は「教育改革」で,塾に入ってくる情報に加え,セミナーや書籍,信頼のおける教育機関より得た情報をまとめています。すぐに実践できる勉強法やオンライン教育サービスを利用した学習戦略も意欲的に掲載。ネットを介したやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てたらと思います。

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