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入試改革に利用できる『TOEFL iBTテスト』の概要と対策!

今回は,入試改革において英語4技能の学力を測る民間資格検定試験に認定されたもののうち,

TOEFL iBT

について,その試験概要と対策方法について簡単にまとめていきたいと思います。

大学入試で今後TOEFLを利用される予定の方はもちろん,TOEFLのテスト形式や受験料,一般的な勉強法についてどのようなものになるのか知りたい方も是非一度目を通していただけたら幸いです。

TOEFL iBTとは

TOEFLのテスト開発と運営元はアメリカのETS(Educational Testing Service)です。

かつては紙媒体でのテストが行われている時代もありましたが,日本でも2006年からiBT形式での運用が始まりました。

ちなみにiBTはinternet Based Testの略で,インターネット上で配信されるオンライン形式のテストを指し,それと対を成すPBT(Paper版)は廃止され,基本的に4技能を測るものではありません。

 

テストの特徴としては,オンライン形式で4技能の能力を測れるだけでなく,その内容にもあります。

というのもその試験内容は,大学の講義のようなものを聞いたり,エッセイ(自分の意見を論理的にまとめる)形式のものが目立つはずですからね。

一般的には資格検定試験の問題を見るとその試験がどんな受験者を想定しているのかがわかってくるものですが,例えばTOEICであればビジネスシーンでのやりとり(取引だったりオフィスでの会話など)であったり,英検では小中高生の取り巻く環境で起こることが中心です。

それらに対して,TOEFLはよりアカデミック(学問的)な内容に富んでいるので,日本人が主にTOEFL iBTを利用する目的でいえば,アメリカやヨーロッパなどの大学または院に留学するときに利用することが多いでしょう。

もちろん国内における大学入試で利用する人が今後は増えていくでしょうし,大学院の入試で実際に受けた方も周りに結構いらっしゃるかもしれませんね。

 

さて詳しい問題内容については,次章で触れますので,ここでは最新の試験形式(2019年8月1日以降実施分)についてまとめることにしますが,

リーディング

  • 3~4つの英文を読み,それぞれに付いてくる10個の質問に応える
  • 計54~72分

リスニング

  • 3~4の講義には,6問ずつの質問が用意されている
  • 会話形式の問題は2~3題あり,各5問ずつ
  • 計41~57分

スピーキング

  • 2つの形式から成る全4問で構成
  • 1問からなるものと3問からなるものの2つ
  • 計17分

ライティング

  • こちらも形式は2つで,問題数は2問
  • 一つは読んで聞いて書く形式で制限時間は20分
  • もう一つは30分で1問を解きます
  • 計50分

となっており,スコアは120点満点(各セクション30点満点)で採点されます。

なお試験全体としては1日完結という性質上,途中リスニングとスピーキングの間で10分間の休みが入るものの,3~3.5時間という長時間にわたるテストです。

かなり体力的なものも必要になってくるでしょうね。

なお,大学入試での利用は,試験間での公平を期すため,高3の1年間の2回だけになるかと思いますが,それについてはアナウンスがあり次第加筆します。

 

次に申込手順についてまとめますと,ETSの公式サイトでアカウントページを作成し,その先のMy TOEFL Homeというページで申し込むことになります。

右上の言語設定を日本語にすれば,それなりに読みやすくなるかもしれません↓↓

TOEFLアカウントの作り方

とはいえ,試験会場などを選ぶ際は英語表記になるので,英語を読む覚悟は決めておきましょう。

ちなみに受験票の発行はないですから,登録番号(Registration Number)とテスト日時などの確認(Confirmation)をしっかりと保存しておくことになります。

 

さてここで気になる受験料ですが,これは他の資格検定試験と比べると極めて高額で235ドル(日本円に換算して25000円強)程度となります↓↓

TOEFL受験料と会場

試験の日時としては,毎週土日のどこかで行われているイメージ(年間約40回)ですが,やはり受験料がネックですね。

 

 

TOEFL iBTの対策・勉強法

TOEFLの対策と勉強法

TOEFL iBTの対策ですが,試験がインターネット形式であるだけになかなか対策が難しいです。

英検対策や学校の定期テストのように,わかりやすい参考書があるとは思わないようにして下さい。

具体的な手順として,まずは『無料のテスト準備リソース』というのが運営元のサイトで公表されているので,そちらを使って出題内容の形式や構成を把握することから始めましょう。

『Test Questions』と『Quick Prep』という素材は紙媒体のもので印刷もできて使いやすいです。

残念なことに音源は一切ありませんが,「このような内容が流れるんだなぁ」と知っておくだけでもだいぶ精神的に落ち着きます。

TOEFLの無料サンプル1

 

とはいえ実際に流れる音声速度も,やはり体験しておきたいもの。

そこで次に公式アプリなどを使ってリスニングやスピーキングセクションの練習をしておきましょう。

『TOEFL Go!Global』というスマホアプリを使ってみましたが,制限時間も表示されますしスピーキングでは自分の声も録音できるので,採点しやすかったです。

TOEFL Go!Globalのレビュー

 

以上を終えて,まだ対策として不足を感じるようでしたら,その他有料のものを利用することになりますが,TOEFLのどのセクションのスコアアップを目指すのかによって購入するものは変わってきます

例えば総合的な対策をもっとやりたいのであれば,公式の出している問題集を買うことになるでしょう↓↓

TOEFL公式問題集の買い方

こちらは大体3500円ほどしますが,eBook形式で買うのか,書籍として輸入するのか選択しないといけません。

前者は安価ですがダウンロードにまつわるリスク(正しく表示できない)が伴いますし,後者は送料分割高になります。

その他の注意として,日本で手に入る参考書は出版年度が古いものが多く,各書が扱う試験形式は様々ですので,「英単語をやりたい」とか「それっぽいリスニングの練習をしたい」という明確な目的意識がない状態では手を出さないようにして下さい。

 

 

まとめ

TOEFL iBTの試験について概要と対策についてまとめてきましたが,いかがでしたでしょうか。

各種入試に利用される方は,しっかりと申し込むことと,できるだけの対策をすることが大切だと思います。

それでは最後に,今回の記事におけるまとめをしておきましょう。

TOEFL申込についてのポイントは,

  • ETSの公式サイトでアカウントを作成し申し込む
  • 受験料は25000円程度
  • 英語圏で大学の授業を受けられるかどうかを問う内容
  • 3時間にわたるテストでスコアは0-120点満点

でした。

基本的に英語での申込になりますが,TOEFLを受ける方であれば,問題文もすべて英語ですので,日本語に頼らず頑張ってみましょう!

 

また,勉強方法についてまとめると,

  1. まずは無料のもので最新のテスト形式に沿ったサンプルを読み込む
  2. リスニングとスピーキングはアプリなどを利用し,速度感に慣れる
  3. それまでにわかった弱点を,別途補強する

といった流れで試験に臨むのがおすすめの勉強手順だという結論になります。

ただしこちらに関しては,対策も大事ですけれど,普段の勉強で培った英語の実力がものをいうことはお忘れなく!

 

最後になりますが,2020年以降の入試改革でどのような英語資格検定試験が利用できるかなどについては,以下の記事にまとめていますので宜しかったらご覧ください↓↓

大学入試英語成績提供システムについてまとめました!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

スタディサイト管理人

都内で塾運営にかかわってから,講師歴も15年以上になりました。小学生から高校生まで,英数を中心に学校の定期テストから大学入試まで幅広く教えています。最近の関心事は「教育改革」で,塾に入ってくる情報に加え,セミナーや書籍,信頼のおける教育機関より得た情報をまとめています。すぐに実践できる勉強法やオンライン教育サービスを利用した学習戦略も意欲的に掲載。ネットを介したやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てたらと思います。

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