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親の高い教育意識と21世紀の生きる力を育む関係について

いわゆる名門校に入学した中学生を見ていると,大人である私をはるかに超える能力を持っていることに何度も気づかされます。

最近は芦田愛菜さんが女子学院に受かったことが話題になりましたが(最終的に芸能活動を優先して慶應中等部に入学しましたが),彼女は子役として一世を風靡し,今もテレビで見かけると大人顔向けの活動をしているようです。

自分の塾に来ている中学生をみても,女子学院の子は羨ましいほどに豊かな想像力を持っていますし,麻布の子の文化祭に呼ばれて行ってみれば,展示レベルの高さに驚かされます↓↓

都内の塾で教えているので,駒東・雙葉・巣鴨・武蔵といった子の親御さんと話すことも多々ありますが,概してどの方も高い教育意識を持っていて,子どもに幼少期から色々な体験をさせています

「うちの子はできが悪いので」と謙遜する家庭の方でも,音楽やスポーツ,算盤教室や,自然と触れ合わせたり短期留学に行かせる,またはロボット教室に通わせるなど,どんなものに興味を惹かれるかわからない我が子のために尽力しているようです。

少子化であっても,塾は多くの子どもで溢れていますので,教育費は現在も大きな割合を占めるのでしょう。

今回は世の中を色々見渡して,親の持つ教育意識がどういった結果をもたらすのかについて少し考えてみたいと思います。

 

 

芸能人に見る幼少期の教育論

最近のテレビで目にしたのですが,サッカーで有名になった久保建英くんの親は,絵本を500冊家に置いて,知的能力を刺激したと言います。

さらにはソファーを家に置かず,立って生活させることで体幹能力を鍛えさせたと言うことで,こういったことは子どもの意識だけでは成し遂げられない類のものです。

本人が後でこれを良くない記憶だと言うなら別ですが,競争の世界において人より優れた能力というのは確実な武器となります。

メジャーリーグの殿堂となったイチローも,小学生の時から普通の子たちと遊ぶ時間はなく,暇さえあれば練習する日々だったそうです。

バッティングマシンからの距離を短くし,球速は同年代の草野球では体験できないほどの速さに設定し,それを打ち続ける生活を長い期間続ける。

これから世の中はますます便利になっていくわけですから,アイディア次第で驚く能力を備えた人になれるチャンスは広がっているのではないでしょうか。

他にも「家政婦のミタ」で有名になり,現在はフィギュアスケートとの二刀流を実行している本田望結さんは,1歳から7歳までIQや記憶力を伸ばす「七田チャイルドアカデミー」に通い,30個ランダムに見せられたカードを3回ですべて覚えきることができるようになっていました。

この訓練の効果は,ドラマの台本を他の出演者の分まで全部覚えることができたという話からも役立っているようです。

こういったことは,親が子の教育に干渉した結果の産物であると判断するのに,なんら疑いはありません。

もちろん親が厳しすぎた結果,ひねくれてしまい,思うような結果にならなかった家庭もあることでしょう。

しかし逆に甘やかして上手くいった家庭は周りに多くありません。

 

 

子どもを厳しく育てるべきか

子どもの教育方針に関しては,親が性悪説と性善説のどちらの価値観を子どもに抱いているかで変わってきます。

「子どもは生まれたときには物を知らないのだからしっかりと躾ける必要があり,甘やかしてしまうとダメになってしまうものだ」

という立場を取る性悪説の考えの親は,厳しく子どもの教育をされますね。

日本人はどちらかというとその逆の性善説の方が多いように思いますが,正直どちらが正解なのかはわかりません

褒めて伸ばすというのは私の教育方針ではありますが,それは他人様の子どもを預かる立場において無難な態度だからただ選択しているだけかもしれませんし,長い間近くにいられる自分の子だったらまた対応は違うと思います。

自分が小学校の時,先生の言うことを聞かなかったせいで,居残りして泣く泣く漢字を書かされたり,さぼろうとした弟の耳を引っ張って塾まで連れ出した塾長と彼は今では良い飲み友達です。

  • 自分の信念に従って,間違ったことは叱る。
  • しかし子どもが頑張ったときには褒める。

といった,どちらも取れる姿勢で振る舞いつつ,その子がギリギリできないくらいのところを求めていくところが,私なりの現時点での結論になります。

私の塾に来ていた小学生で,親が理三で毎日何かしらの習い事があり,長期休暇も旅行先で塾に通わせるような子がいましたが,塾でよく泣いていました(あまり見ない風景です)。

その涙が,毎日が辛すぎることに対するものなのか,ただ単に問題を解けないことへの悔しさからきたものなのか結局知る由もなかったのですが,仮に毎日が辛すぎたための涙だとしても,「子どもはある程度自由にのびのびとやらせてやる」ことが正解の時もあれば,「あの時の厳しい毎日があったからこそ,今の自分がある。」と本人が感謝する日が来るかもしれません。

ちなみに,負けん気が強くて負けると泣いて悔しがるのは卓球の福原愛さんとか,最近は平野美宇さんもそうですし,将棋では藤井聡太さんなんかもそうですね。

とはいえ,無理やり泣かせたわけではないので,悔しさをみせたときは子どもの懐に入り込む大きなチャンスであることは間違いありません。

そのくらい本人の心が揺さぶられているということで,そこは注意深く親が考えて何らかの策を講ずるべきでしょう。

 

 

知的な遊びについて

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将棋の藤井聡太さんと言えば,一時世の中を大いに賑わせたのが,彼が3歳に親から与えられたキュボロというおもちゃです。

これは一見,積み木の用途で遊ぶものかと思いきや,ビー玉が付属していることからわかるように,積み木の外部だけでなく,内部を走るコースを連結し,スタートからゴールに至るまでの『玉の道』を作る知育玩具です↓↓

もちろんキュボロ以上に将棋との出会いが彼にとっては大きな出来事だったのでしょうが,将棋や囲碁に小さいうちにハマっておくと,落ち着きが出たり,何より物事を感情的ではなく論理的にとらえることができるようになると昔から言われています。

小学生の時,祖父は私に囲碁を教えてくれようとしており,私自身も教わる気が満々でいたのですが,

「そんな地味なことを,受験勉強に専念する時期に教え始めるなんてとんでもない」

と母親は反対しました。

このような一つの出来事がきっかけで大きく運命が動くことも幼少期にはよくあることで,もしも当時しっかりと囲碁を教わっていたら,今自分がどういう物の考えをするようになっていたのかに興味があります。

その他の知育玩具で有名なものと言ったら,レゴでしょうか。

ロボットにハマって日本一位になったような子や数学の空間図形の処理に優れる子が生徒にいましたが,両者ともにレゴに夢中になった経験がありました。

それも説明書通りに完成させるのではなく,バラバラにしたパーツから新しいものを作り出す。

そんな創造性を養うような使い方を楽しめていた子というのはやはり空間認識能力に優れていますね。

1人はその後レゴのシステムを用いたプログラミングへと進みました。

プログラミング教育は2020年度から小学校で取り入れられますので,これからはロボット塾もどんどん流行っていくのでしょうね。

 

 

センスオブワンダー

最後になりましたが,最も子どもの感性に働きかけるものといえば自然です。

周りに里山などがあり山菜や虫採りにいつでも出かけられる環境にいる子はともかく,都会に住んでいてあまり自然がない場合は,親は子にどう働きかければよいでしょうか。

例えば,『沈黙の春』という本で有名なレイチェルカーソンという生物学者がいますが,彼女の書いた「センスオブワンダー」という本によると,

「大人が子供と一緒になって,ただ世の中の不思議さに驚く体験をすればいい」

とだけ書かれています。

台風の日に傘を差さずに外を出歩いたり,そこらへんで出会う色々な生き物を親と子が一緒に眺めるだけでも,子どもからしたら(下手したら大人も)十分に驚くべき経験ができるという意味です。

このとき,子どもに何か知らないことを聞かれたらどうすればと思う方,心配はいりません。

「親が生き物の名前を知らず,子供に正確な名前を教えてあげられなくても全然構わないのだ」

と,レイチェルは続けます。

昔は「子供の理科離れ」なんてものが新聞などで叫ばれていて問題視されていました。

今や入試改革に注目した記事の方が多いですが,15年前くらいは企業が理科の面白さを伝えるような取り組みを結構やっていましたね。

工場見学を始めとするイベントごとには積極的に参加してみるのも,良いきっかけになると思います。

親がそういった場所にただ子どもを連れて行ってあげるだけでよいわけです。

もちろん動物園や遊園地でもいいのかもしれませんが,作られた自然よりも恐怖が隣り合わせの「生の自然」の方が面白さの点で断然優れているように感じます。

そもそも感動というものはどんなときに起こるのでしょうか?

それは人が恐怖を感じたときです。

自分の想像もつかないような出来事に対峙し恐怖したとき,人はその対象に感動するのだと言います。

世の中には作られた感動というか,守られた場所ばかりが注目され,子どもを放っておけばそういった安い感動体験しかできなくなってしまいます

そうならないようにするためには,親がきっかけを与えなければなりません。

そうしないと何も起こらないからです。

これもまた親の教育意識と言えるのではないでしょうか。

危険だという理由で,ワクワクするような遊具が大人の都合で姿を消していった公園を見ると,子供たちがそのつまらなさにうんざりし,携帯ゲーム機やスマホで遊ぶくらいしかすることがなくなるのも当たり前のように感じます。

 

 

さいごに

警視庁総監になるのも,やくざの大親分になるのも,実は大差ありません。

両者とも同じ知的レベルを備え,相手の裏を書く論理的な思考を備えていることでしょう。

良い意味でも悪い意味でも世間を賑わせる人というのは,やはり幼少期にある程度の知的レベルにまで達しており,詳しくは言いませんが,大事件を起こした人物の名を検索すると優秀な小学生が集まる塾で良い成績を残していた子であることが多いようです。

現代の子ども全員に当てはまることとして,これからの社会は生きる力を備えた人材を必要としています。

そして間近に迫るSociety5.0には,新時代ならではの文明の利器があり,希望に満ちているのも事実です。

その中には,子どもの成長を一段と高めるのに役立つものが沢山あることでしょう。

海外経験なしで12歳でTOEIC 980点を取った中学生の女の子は,小学5年生で英検準1級を取ってしまったそうですが,そんなことは一昔前であれば考えられなかったことです。

まぁ彼女の場合はニュースになるくらいでしたが,私の教えている子でも,中3で2級から準1級,高3で英検1級にギリギリ届かない(2次試験で1点足りず)くらいの実力を備えた子がいます。

インターネットの発達で,調べれば色々なオンラインサービスが利用できる関係で,そのくらいのレベルにまで達する子というのはSkypeで英会話を継続的に利用していることが多いですね。

その他ICT・EdTechなどと呼ばれる技術も,使い方次第で,世界を自分たちの都合が良いように変えることができるわけで,これからの教育を考える上で大いに期待できるものだと言えるでしょう。

こういった自立型学習ができるようになったのも,まずは親が率先して,色々な経験を子どもにさせてきたからだと思います。

わからない点が多い子育てですが,そこで生まれたものはいずれ形を大きく変え,これからの時代を生き抜く大きな力に変わっていくことでしょう。

是非お互い頑張っていきましょう!

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スタディサイト管理人

都内の塾運営にかかわってから,講師歴も15年以上になりました。小学生から高校生まで学校の定期テストから大学入試まで幅広く教えています。最近の関心事は「教育改革」で,塾に入ってくる情報に加え,セミナーや書籍,信頼のおける教育機関より得た情報をWebにまとめてみました。ネットを介したやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てたらと思います。
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