文科省の学びの基礎診断にも認定された,噂のスタディサプリに登録してから約6年が経ちましたが,今でも講座を視聴しているくらい,使い勝手の良いアプリです。
旅行先やテレビで紹介された歴史の背景について知りたくなったときから,受験生に数学や英語を教える際のネタ仕込みにいたるまで,大人の私であっても便利に使うことができています。
今回は,そんなスタディサプリから,小学・中学・高校・大学受験講座の料金についてまとめてみました。
ただ月額料金をまとめただけでなく,テキスト代や安く利用する方法についても考察しています。
なお,姉妹サービスである「スタディサプリENGLISH」に関しては,スタディサプリENGLISHの料金を比較してみましたをお読みください。
スタディサプリの利用料金
スタディサプリはどの学年で申し込んでも,小学校から高校までのあらゆる講座が視聴できますが,個別のコーチを使えられる特別なコースや,異なるアプリを使うものもあるため,現在の学年で申し込むのが基本です。
まずは小学講座の料金からみていきましょう!
小学講座
小学講座には最も基本的なベーシックコースのみが存在し,その料金は以下の通りです↓
コース名 | 月額料金 | 12ヶ月一括払い |
ベーシック | 2178円 | 21780円 |
中学講座や高校・大学受験講座と異なり,担当コーチがつくオプション的なコースがありませんので,料金設定は非常にわかりやすいように感じます。
12ヶ月一括払いを行うことで,10ヶ月分の料金で1年間の利用,つまり2ヶ月分お得に使えることになりますが,途中で辞めることになった場合であっても返金制度が利用可能です。
その場合,普通に月額料金を払った場合と同じ料金となり,残った分は返金されます。
この他に,後述するテキスト料金が別にかかるくらいですが(後述),必ずしも購入する義務はありませんし,テキストのダウンロードが可能で,それを印刷すれば無料です。
使い方としては,学校の勉強のサポートとして定期的に利用していく以外に,夏休みなどの長期休暇の間だけ集中的に用いることが考えられます。
小学6年生になって,自らの意思でスタディサプリを使って学ぶ習慣が身に付いたようであれば,ぜひ中学受験も視野に入れてみてください。
国公立や地元のちょっとした私立中学であれば,小6の夏から受験勉強を始めても間に合う可能性があります。
なお,時期によってはお得な新規入会特典を受けられる場合があるので,以下のページを確認してみてください↓
中学講座
続いて,スタディサプリ中学講座の料金についてみていきますが,こちらは通常のベーシックコースの他に,担当コーチがつく「個別指導コース」があり,かかる料金は大きく異なります↓
コース名 | 月額料金 | 12ヶ月一括払い |
ベーシック | 2178円 | 21780円 |
個別指導 | 10780円 | なし |
ベーシックコースの利用料金は小学講座のときと変わらず,個別指導コースとともに入会金は必要ありません。
支払い方法はクレジットカード決済が可能ですが,ベーシックコースのみ,コンビニ決済やApp Store決済にGoogle Play Store決済も選べるものの,クレジットカードとキャリア決済以外の支払い方法の場合,14日間の無料体験を含むキャンペーンの利用は不可です。
テキストを購入する場合は別途料金(後述)が必要になりますが,テキストを買うかどうかの判断基準については後述しています。
どちらのコースを選ぶべきかについてですが,自分1人で勉強できる子どもであればベーシックコースで十分で,現に私の塾に来ている生徒を見渡しても,学校で未習の範囲を独学でどんどん進めていけるような中学生は,定期テストや模試ですぐに良い成績を取れるようになりました。
ですが,まだまだ勉強習慣が身に付いておらず,しかも親が子どもの勉強を管理できないような場合だと,担当コーチが勉強プランを考え,チャットで声掛けなどをしてくれる個別指導コースの方が良いでしょう。
個別指導コースで申し込み,最初のテストまでの学習プランだけ作ってもらってから試験に臨み,成績結果を見てから,継続するかベーシックコースに変えるかを判断を下すことも可能です。
近年開催頻度は減っていますが,両コースともに新規入会特典を利用できる場合があるので,公式サイトで詳細を確認してみてください↓
高校・大学受験講座
スタディサプリ高校・大学受験講座ですが,担当コーチが付くコースは「合格特訓コース」と呼ばれます。
中学講座のもの(個別指導コース)とは名前が異なるのでご注意ください。
とはいえ,料金的には中学講座と同様です↓
コース名 | 月額料金 | 12ヶ月一括払い |
ベーシック | 2178円 | 21780円 |
合格特訓 | 10780円 | なし |
合格特訓コースでは,12ヶ月一括払いが用意されていないことの他に,高3の夏頃に締切となり,それ以降は申し込みができなくなることにも注意してください。
高校生ともなると,勉強内容はより複雑になってくるため,科目数が多くなればなるほど,1人で勉強スケジュールを管理していくことが難しくなります。
よって,スタディサプリはベーシックコースで対策が遅れている科目に絞って使うか,コーチを付けて多教科を総合的に学習するかのいずれかが良いでしょう。
14日間の無料体験含む新規入会特典は,以下ページから受け取るようにしてください(申込日を1日目とカウントします)↓
スタディサプリのテキスト料金
スタディサプリのテキスト代は月額料金には含まれていないため,1冊1320円で購入することになりますが,講座によっては前編と後編で2冊に分けられているものもあるため,その場合,1講座あたり2640円かかることになります。
なお,キャンペーンが開催されると割引価格で買えるので,その際にまとめて買うのもありでしょう↓
短期間でスタディサプリを利用する場合であったり,プリントの管理に慣れていない小学生はテキストを購入することをおすすめしますが,最低でも印刷するようにはしてください。
とはいえ,小6理科の応用編のようにテキストが全部で336ページになるものもあるため,A4の紙に4ページずつ印刷したり,両面印刷,さらには印刷範囲を限定するなどの工夫が必要です。
テキストが購入できない講座については,大事な部分を普段使っている教科書に書き加えるか,コピーしたものをノートなどに貼り付けておきましょう。
とはいえ,最近の中学講座のリニューアルなどで,1講義あたりの情報量は少なくなっているので(その分,講義数は増えていますが),書く時間があれば1問でも多く問題を解く方が良いかもしれません。
この点については,スタディサプリのテキストの買い方とメリットの記事もチェックしてみてください。
スタサプの利用料を安く抑える方法
スタディサプリの提供元はリクルートですが,その教育理念は,読めば読むほどに素晴らしく思えてくるものです↓
経済的,地域的な理由から生まれる教育の格差をなくし,誰もが一流の教育を受けられるようにしたい。(中略)だから,料金は可能な限り抑えつつ,提供する授業は最高のものを提供する。
提供元も語っているように,スタディサプリの魅力は何といってもその利用料金の安さにあります。
もちろん,生身の人間を相手にするのとスマホ画面を相手にした授業とでは異なるところも多いですが,対面授業を受けると1時間に10000円近くかかってしまうことを考えれば,これほどわかりやすい魅力はないように思いますし,他塾と併用することだって簡単です。
学校でスタディサプリを使わされている生徒が,個人でスタディサプリに契約することも十分に考えられます(サービス内容が異なります)。
ここでは,そんなスタディサプリの安さを生かした利用法について考えてみましょう!
スタディサプリの最も安く利用する方法としては,ベーシックコースを短期集中的に利用することが考えられます。
具体的には,長期休暇中にまとめて一気にやり終えてしまうか,学校がある期間だけ契約して定期テスト対策に使うというのがおすすめの方法です。
パソコンやスマホで目的の動画を自由に視聴し,教科書内容の予復習を行っていくことが勉強の基本となりますが,講座ごとに1つ1つみていきましょう!
小学講座
小学講座では,算数・国語・理科・社会の4教科が利用できますが,小1~小3はドリル形式が中心で,小4講座以降の難易度は「基礎」と「応用」の2つから選べます(算数では例外的に「入門」もあります)。
ここでは小学5年生の理科(基礎)を例に紹介しますが,講義数は全部で24個あり,1つの講義は小分けされた動画を計30分ほど視聴することになります。
講義を聞いた後は,確認問題をしっかり解いて終了です。
ノートにまとめる時間を含めても,学校の授業とほぼ同じ長さで1つの講義を終わらせられる計算になりますから,1ヶ月もあれば小学5年生の理科をすべて学べてしまう計算になります。
ゆえに,ここでは単純に「1科目につき2178円かかる(毎日1時間学習する場合)」と考えてしまいましょう。
もし仮に毎日2時間勉強に費やすことができれば,同じ料金で2教科学習できてしまうわけですから,頑張れば頑張るほどに,スタディサプリの利用料金は安くなることになります。
ただし,小学生はテキストに書き込む作業も重要だと思うので,これにテキスト代(1320円)を加えた3498円が1科目あたりの目安だと言っておきましょう。
小学生の傾向として,1科目でも得意科目が作れると勉強が楽しいと感じるものなので,全力で頑張らせてあげてください!
詳しい使い方については以下の記事をどうぞ↓
中学講座
スタディサプリの中学講座ですが,教科は英・数・国・理・社の5つで,副科の学習動画はありません。
内容に関しては小学講座と同様,公立中学で主に使われている教科書に沿った講座が用意されている他,高校受験や定期テスト対策に使える講座もあります。
2022年のリニューアルで1つの講義にかかる時間は短縮しましたが,演習問題は増え,ほとんどの講座のテキストは100ページを超える分量があるため,短期間で一気に学び終える使い方はしにくいです。
そこで,テスト前のみの契約になると考えた場合,年間で約5ヶ月間の利用期間となるため,実際は長期休暇だけ利用した場合と大体同じくらいの料金となると思われます。
つまり,最低でも5ヶ月の利用で10890円がかかると考えましょう。
詳しい使い方については以下の記事を参考にしてください↓
高校・大学受験講座の場合
高校生以上がスタディサプリを使う場合,利用法が多岐に渡る関係上,具体的な料金の目安の提示が難しいのですが,弱点科目をピンポイントで学習するか,未習範囲を予習する目的での利用が最安となる使い方でしょう。
高校1~2年生のうちにしっかり勉強しておくことで,いざ受験生になったときに学ぶ量も少なくて済みますし,英検や数検のような資格を取っておくことで大学入試での選択肢を増やすことに繋がります(総合型選抜や一般選抜での試験免除など)。
最近の教育改革では,普段からの学習がより重要視される傾向にあり,高3になってからの逆転が起こりづらくなっていくと予想されているため,早急に対策を始めるようにしてください。
大学受験生ともなれば塾に通い始めるかと思いますが,入試で本当に使うのか決めかねている科目であったり,理社のような暗記科目,はたまた英語の文法講座や共通テスト対策などをスタディサプリに頼るようにすると,費用が節約できます。
浮いたお金で受験する大学の数を増やす戦略も取れるでしょうから,直接的にも間接的にもスタディサプリが家計を助けるシーンは多いです。
まとめ
以上,スタディサプリの小学・中学・高校・大学受験講座の利用料金とテキスト代,さらには最安となる利用方法についてまとめてみましたが,いかがだったでしょうか。
これほどの学習サービスが手軽に使えるようになったのは,まさにICTが発展した賜物です。
今回の記事の要点についてまとめると以下のようになります↓
- 通常のコースは月額2178円
- 12ヶ月一括払いは21780円
- コーチをつけると月額10780円
- テキスト代は1冊1320円
- 講座によっては前編と後編に分かれる
- 小学講座は1教科3498円が目安
- 中学講座は年に5ヶ月の利用が目安
- 高校生は科目を絞って受講すべし
今回は安く利用する方法に限って説明しましたが,何かしらの成果が得られなければ安かろう悪かろうです。
1人で机に向かう習慣が身に付いていない生徒にとっては,毎日アプリを開くことすら辛いでしょうし,高校生向けの講座だと,たとえ優秀な講師が説明していても難易度が高いと感じるものもあるでしょう。
その場合は,ベーシックコースから個別指導コースや合格特訓コースへの変更を検討してみてください。
勉強のスケジュールを管理してくれるコーチがいれば,たとえオンラインであっても十分な学習効果が得られます。
もしもその結果,私立ではなく国公立に入れてしまうようなことがあれば,トータルの受験費用はずっと安く節約できたことに繋がるわけで,何が最安となる選択であったのかは結果が出て初めてわかるところもあるわけです。
コースを選ぶ際にはその先も見据えるようにし,決めたからには全力で頑張るようにしてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。