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英語の発音記号の読み方と発音のコツ!お手本を何回も繰り返そう

今回は,日本人が苦手とする割に学校ではあまり教えてくれない「英語の発音方法」についてまとめてみましょう!

発音の大切さについてですが,例えば英語で発表を行う国際学会において,読み書きならネイティブ並みにできる教授が,発音がてんでダメなせいで海外の研究者に話の内容が伝わっていなかったところを目にし,ひどく残念に思った経験があります。

あなたが中学生なら,高校を含めた数年間でかなりの回数,英文を音読することになるでしょう。

その際,正しい発音の仕方を理解し,発音記号も読める状態で6年間過ごすのと,ずっとカタカナでルビを振って音読したのとでは,結果が大きく変わってくるように思いませんか。

加えて,自分が発音できない音は聴き取れないということが一般的に知られているため,リスニングの試験において,正しく発音できないことが理解の妨げになってしまいます。

2020年度の教育改革以降,ますますアウトプットの機会は増えましたが,小学校でのプログラミング教育と同様,教員自体が正しく指導できない(発音できない)場合もまだまだ多いです。

といったわけで,当記事を読んですぐにでも発音のコツを学んでいただくことをおすすめします。

1年に1回学ぶだけでも身に付くので,短期集中の精神で頑張りましょう!

発音記号と発音方法の学び方

英語で話す女の子たち

みなさんが難しい本を読むとき,漢字の上に読み方(ルビ)が振ってあるのを見たことがあると思いますが,それと同じで,英語にも読み方が書かれることがあり,英単語の近くに「/(スラッシュ)」で区切られたものがそれです(例:cat/kæt/)。

使われている記号には,馴染みのあるアルファベットらしきものも見られますが,これまでに見たことがない記号もあると思います。

そういったものもすべて合わせて「発音記号」と呼ぶわけです。

ちなみに,発音記号は全部で

  • 母音20個
  • 子音24個

計44個あります(ただし,辞書によって数や形は微妙に異なります)。

私たちは日本語のネイティブなので,英語の音を聞いたときにどうしても日本語の音で捉えようとする傾向がありますが,ほとんどの英語の発音は日本語の音とは違うことをまずは理解してください。

当記事では説明の都合上,カタカナを使って説明しているところもありますが,基本となる考えはあくまで上の赤で強調した部分です。

それをふまえた上で,次章から出てくる一つ一つの発音記号について,発音の仕方(口や舌の使い方)を学んでいきましょう。

その後,音源をよく聞いて何度も口に出して練習してみることが上達の秘訣です。

先ほども言いましたが,自分で発音ができて初めてその音が聞こえるようになります

ところで,日本人が実際に英語を喋るとき,どれだけ上手に発音したとしても,英語ネイティブの耳には訛って聞こえることがあるようです。

これを聞いてやる気をなくしてしまうようではいけません。

というのも,外国人がたどたどしい日本語で話しかけてくるのを聞いて,悪い感情を抱く日本人はいないわけで,それと同様,訛りある英語はむしろ好感すら与えるものだからです。

細かいことを気にせず,訛りの素敵な発音を目指しましょう!

 

 

母音の発音方法

ここでは全部で20個ある,英語の母音の発音方法をまとめています。

あいうえおに近い発音だと思ってください。

管理人
管理人
初心者の方は発音記号をみても,あの音だとはならないので,最初から一つずつ学んでいくことをおすすめします。

ʌ

口はあまり開かないで,つまったような感じで「アッ」と短く発音します。

日本語の「ア」に似ていますが,気持ちそれより強めに発音するのがポイントです。

例:study/stʌdi/, up/ʌp/, bus/bʌs/

 

æ

下あごをしっかり下げて,口を大きく開いて唇に力を入れましょう。

舌は思い切り下げて,喉の奥の方から押し出すように「エ」と「ア」の中間のような音を出します。

「ア」の口の形で「エ」という感じです。

お医者さんに行って喉を診てもらうときに舌の奥を棒みたいなやつで押し下げられたときに「エーッ」と言ったときの音となります。

口の横から出ているような音と言えばわかりやすいでしょうか。

例:apple/æpl/, bag/bæg/, ant/ænt/

 

ɑ:

口を大きく開き,舌をうんと下げて,音楽の発声練習の時のように「アー」と言ってみてください。

最後に巻き舌で読む場合,表記が/ɑr/になることもありますが,どちらでも通じます(その他,/:/が丸ではなく三角形になっていることもあります)。

巻き舌はイギリス英語よりもアメリカ英語に多く,以下の発音は後者のバージョンです。

例:far/fɑ:/, garden/gɑ:dn/, heart/hɑ:rt/

 

ə:

日本語の「エ」と「ア」の中間のような音になります。

口はあまり開かないで,唇には力を入れ,舌の先は口の中ぐらいに浮かせて,「エ」とも「ア」とも聞こえるような曖昧な音を出しましょう。

こちらも前の例と同様,/ər/と表記されることがあります。

音が鼻から出ている感じです。

例:search/sə:tʃ/, earth/ə:θ/, work/wə:k/

 

ə

「アイウエオ」のどれとも似つかない曖昧な音となり,1番最初に紹介した/ʌ/の音によく似ていますが,とにかく弱く発音します。

大きな違いとして,アクセントが置かれることはありません。

例:success/səkses/, model/mɑdəl/, tennis/tenəs/

 

ai

アルファベットらしきものがこのように2つ並んだものは「二重母音」と呼ばれるものです。

これらは2つの母音がくっついたものなので,それぞれの音の出し方を身に付けたら簡単に発音できます(今回の例だと/a/と/i/の発音記号の説明を参照してください)。

ただし,二重母音を発音するときは単純に2つの音を繋げるわけではありません。

最初の母音を長めに発音することに気を配りましょう。

例:bicycle/baisikl/, tie/tai/, climb/klaim/

 

au

こちらも二重母音です。

/au/が単語の最後に来るときは「アーォ」のように聞こえます(発音例の1つ目)が,単語の真ん中に出てくる場合は「アーゥ」となります(それ以外の例)。

例:how/hau/, shower/ʃauə/, sound/saund/

 

i:

日本語の「イ」より,さらに強く鋭い感じのする音です。

「イ」を言うときよりも舌の位置を上にあげ,口もとの筋肉を緊張させます。

舌には力を入れ,口は少し横に開くようにして発音しましょう。

「はいチーズ(Say cheese)」というときの「イ」が近いです。

例:tea/ti:/, beach/bi:tʃ/, clean/kli:n/

 

i

日本語の「イ」よりも「エ」に近い音になります。

「イ」の口の形で「エ」と言うつもりで発音してみるのがポイントです。

唇と舌に力を入れずにリラックスさせ,歯切れ良く発音するのがポイントで,下あごをほんの少し前に突き出すような感じで発音するとやりやすいでしょう。

例:begin/bigin/, chicken/tʃikin/, picture/piktʃə/

 

二重母音になります。

詳細は/i/と/ə/のところを確認してください。

例:dear/diə/, near/niə/, idea/aidiə/

 

u

簡単そうに見えますが「ウ」ではありません。

実は日本人が苦手な発音に分類されるものなので,唇を尖らせて歯切れ良く発音することを意識しましょう。

管理人
管理人
ところで,英語で「ッ」にあたる発音はありません。 ゆえに下の発音例で「ウッド」や「ブック」と読むのも間違いです。

例:cook/kuk/, foot/fut/, sugar/ʃugə/

 

u:

丸く唇を尖らせてキスをする感じで「ウー」と伸ばします。

例:moon/mu:n/, cool/ku:l/, room/ru:m/

 

二重母音は一度に多くの発音を確認できるので練習のしがいがあるはずです。

例:your/juə/, sure/ʃuə/, tour/tuə/

 

e

日本語の「エ」よりも「ア」に近い音になります。

「エ」を発音するときより,やや口を大きめに開き,舌も少し下げ気味に発音しましょう。

筋肉はリラックスさせます。

例:leg/leg/, bread/bred/, head/hed/

 

ei

これまた二重母音です。

eを長めに発音することを忘れずに練習してください。

例:neighbour/neibə/, take/teik/, pain/pein/

 

二重母音が続きます。

eとəの違いを意識しましょう。

例:wear/weə/, chair/tʃeə/, care/keə/

 

ɑ

指が2本入るくらい大きく口を開け,喉の奥を広くし,深いところからこもった感じで「オ」と「ア」の中間のような音を出します。

/ɔ/と記載している場合もありますが,日本語の「オ」ではないので注意してください。

例:pot/pɑt/, office/ɑfis/, top/tɑp/

 

ɔ:

指が歯と歯の間に2本入るぐらいに口を開け,唇は少しすぼめて前に突き出すようにし,のどの奥を広くするような感じで,「オー」という音を出します。

喉の上後方に音がカーブしていくような感じで発音しますが,例えば下の例の1個目は「ボーアル」のように聞こえるはずです。

例:ball/bɔ:l/, coffee/kɔ:fi/, walk/wɔ:k/

 

ɔi

二重母音です。

先の例とは異なり,アに近い音は聞こえません。

例:toy/tɔi/, point/pɔint/, voice/vɔis/

 

ou

こちらも二重母音ですが,日本語の「オウ」の感じで「オ」から「ウ」に移るときに口をすぼめて丸く突き出します。

「オ」をおおげさに丸くしたような音ですね。

例:home/houm/, cold /kould/, post/poust/

以上が母音を発音する際のコツとなります。

 

 

英語子音の発音方法

ここまでで約半分の説明が終わりました。

残りの半分を占めるのは子音で,全部で24個あります。

p

上下の唇をしっかり閉じ,息が出るのを止めた後,口の中に息を十分に溜めて,その空気圧を増すようにしてください。

その後,急に唇を開くと同時に一気に吐き出すように発音します。

喉で鳴るのではなく,口先の音です。

例:pie/pai/, sleep/sli:p/, play/plei/

 

b

両方の唇をしっかり閉じ,息を十分口の中に蓄え,唇を素早く開いて一気に吐き出すようにして発音します。

/p/との違いは,声を出しながら発音するところです。

例:above/əbʌv/, bottle/bɑtl/, hobby/hɑbi/

 

t

舌先を上の歯ぐきの裏側につけ,そこで舌先をはじくようにして音を出します。

こちらもpと同じく息だけの音で,一般的には「無声音」と言われるもので,母音には見られない特徴です。

例:hotel/houtel/, just/dʒʌst/, tell/tel/

管理人
管理人
hotelのアクセント位置にも注意してください。

 

d

まず舌先を上の歯ぐきの裏側につけ,声を出しながら舌を離して発音しましょう。

/t/との違いは「声を出しながら」という部分で,専門用語で「有声音」と言います。

例:desk/desk/, find/faind/, radio/reidiou/

 

k

舌の後ろの部分を喉の天井部分に当て,そこでいったん息をせき止め,その息を一気に破裂させて出しましょう。

専門的には破裂音と言います。

例:calendar/kæləndə/, ticket/tiket/, speak/spi:k/

 

g

「画家」とか「害」と言うときの「ガ」の音と同じです。

とはいえ,厳密にはgaではなくg単独の音となるため,文末にgの音が来る場合はガギグゲゴのいずれにも聞こえません。

例:group/gru:p/, again/əgen/, big/big/

 

f

上の歯を軽く下唇の内側に押し当て,歯と唇の間から息を摩擦させるようにして出します。

このとき強く歯を唇に当てたり,噛んだりしないように注意しましょう。

例:foot/fut/, office/ɔ:fis/, laugh/læf/

 

v

上の歯を下唇に軽く押し当て,歯と唇の間から息を摩擦させるようにして発音します。

ここまでは/f/の発音と同じですが,声を出しながら発音するところが異なり,息だけの発音である/f/に対して/v/はそれを濁らせたものです。

例:vacation/veikeiʃən/, never/nevə/, vocal/voukəl/

 

θ

舌先を軽く歯と歯の間に押し込むようにして発音します。

最初は舌を大きく突き出して練習しますが,素早く発音するときは,上の歯の裏側に舌先を押しつけるだけで,必ずしも舌先を歯の間より突き出す必要はありません。

大切なことは舌と歯の間で息を摩擦させるようにすることです。

そのためには息を外に押し出しながら,舌先はわずかに後ろに引きこむようにしましょう。

あくまで息だけの音なので,3個目の例のように,語句の最後にこの音が出てくるときはほとんど音が聞こえません。

「ス」と聞こえたときは/s/の音だと思ってください。

例:nothing/nʌθiŋ/, theater/θi:ətə/, mouth/mauθ/

 

ð

/θ/の音と発音の仕方は同じですが,声を出すということと,空気の通る量が少なくなり,濁った音になるところが違います。

コツは舌先をあまり強く挟まず,空気を送ると同時に舌先の力を少し緩め,息を舌と歯の間から出やすくすることです。

「ズ」と聞こえるときは/z/の発音になってしまっています。

そうならないよう,常に舌先を上の歯に押し当てて発音する癖をつけることが大切です。

例:mother/mʌðə/, together/təgeðə/, with/wið/

 

s

日本語の「ス」に近い発音になります。

舌先をほんのわずか歯ぐきから離し,舌と歯ぐきの間から息を漏らしながら「スー」と発音するのがポイントです。

以下の発音の2つ目の例では/s/と/θ/の違いも学んでみてください。

例:say/sei/, south/sauθ/, class/klæs/

 

z

まず/s/を発音し,それに声を加えていきます。

「スー」といいながら,声を出していけば自然と/z/の発音が可能になるわけです。

日本語の「ざぶとん」で発音されるような,語頭にある強めの「ざ」ではなく,「わざ」と発音するときの弱めの「ザ」の音に近くなります。

例:zoo/zu:/, easy/i:zi/, reason/ri:zən/

 

ʃ

日本語の「シ」に近い発音です。

とはいえ,下の例の1個目を聞くとわかるように,日本語の「シー」よりも鋭い感じに聞こえ,「静かに」という意味での「シーッ」というかけ声や,汽車の音を真似たときの「シュッシュポッポ」の「シュ」に似ています。

息の続く限り長く伸ばせるのが特徴です。

例:shop/ʃɑp/, dish/diʃ/, station/steiʃən/

 

ʒ

/ʃ/の音が濁ったものなので,長く伸ばすことができます。

聞いた感じでは,音そのものが柔らかく,息が漏れている感じです。

3つ目の例では日本語の「ジャー」よりも少し柔らかい感じに聞こえます。

例:usually/ju:ʒuəli/, village/vilidʒ/, leisure/li:ʒə/

 

唇を突き出して,舌先を上の歯ぐきにくっつけ,息を強く破裂させて「チ」と発音してください。

/ʃ/の音と異なり,この音は長く伸ばせないところが特徴的です。

例:kitchen/kitʃin/, channel/tʃænl/, teacher/ti:tʃə/

 

ʤ

/tʃ/の音を濁らせたもので,「ヂ」と発音します。

息の送り方は同じなので,この音も長く伸ばすことはできません。

一瞬つまった感じの音になればOKです。

例:jacket/ʤækit/, juice/ʤu:s/, age/eiʤ/

 

h

寒いときに息を「ハー」と吐くように,息を喉で摩擦させながら「ハッ」と発音しましょう。

例:happy/hæpi/, health/helθ/, behind/bihaind/

 

l

口を歯と歯の間に指が1本入るくらい開き,唇と下には力を入れず,舌先を上の歯ぐきの裏側につけ,その舌の両側から息を出して発音します。

歌う時に「ラーラー,ララーラー」などと言いことがありますが,そのときの発音がそうです。

このとき舌に力を入れないのがポイントで,舌先を歯ぐきからゆっくり離してもこの音が出ます。

日本語の「ダ」という音を出す構えをして,舌の先を急には引かずにゆっくり行うという意味です。

例:hall/hɔ:l/, ruler/ru:lə/, little/litl/

 

r

唇にやや力を入れて少し口をすぼめたら,日本語の「ウ」を発音するようなつもりで唇を少し突き出します。

次に舌先を喉の奥に向けてうんと曲げ,その口の形と舌の位置で日本語の「ウ」と「ル」を同時に発音しましょう。

日本語の「らりるれろ」は舌の先が歯ぐきを軽く叩くのに対し,/r/の発音では舌先はどこにも触れず,少し奥の方に反らします。

例:read/ri:d/, run/rʌn/, orange/ɔ:rinʤ/

 

w

日本語の「ワ」を言うとき以上に,唇を思い切り突き出して「ウー」と言ってみましょう。

例の1個目のように/w/の音が単語の頭にあるときは意識してはっきり発音しないと通じません。

winkがinkのように聞こえないよう,練習方法としては,唇を突き出して「ウー」と言い,すぐに横に開き「イー」という練習をすると良いでしょう。

「ウーイー,ウーイー」と繰り返し言っているうちに,自然と唇が前に出るようになります。

例:wine/wain/, quick/kwɪk/, sweater/swetə/

 

j

「ヤ・ユ・ヨ」と言うときの最初の部分の音です。

「ヤ」を発音して,そのままの口の形と舌の使い方で「イ」を言ってみると,普通の「イ」と違う音が出ると思います。

「ヤヨイ」と素早く数回言ってみたときの最後の「イ」がこの発音に近いです。

なんとなく濁っていて,少しきしんだ感じの音がします。

例:year/jiə/, beautiful/bju:tifl/, few/fju:/

 

m

鼻歌を歌うときのハミングの音です。

例の3個目を発音した後に,引き続きハミングができれば成功しています。

両方の唇をしっかり閉じて,鼻から声を出しましょう。

うっかり唇を閉じ忘れてしまうと,日本語の「ン」になってしまうので注意です。

この場合,声は鼻と口の両方から出てしまいハミングにはなりません。

例:movie/mu:vi/, moment/moumənt/, form/fɔ:m/

 

n

舌先を上の歯ぐきのところに押し当てるようにし,唇は開いた状態ですが,息は鼻からだけ出すようにして発音します。

正しくできていれば,「ンヌ」のように聞こえるはずです。

うまく発音できているかどうか確かめるもう1つの方法としては,唇を普通に開き,自分の手で鼻をつまんで発音してみましょう。

鼻をつまんで発音できなければ,舌の位置と息の出し方が正しいことになります。

例:note/nout/, fun/fʌn/, begin/bigin/

 

ŋ

日本語の「版画」とか「漫画」と言うときの「ン」と「ガ」の間の音です。

鼻に抜けて柔らかい感じがします。

歌の授業で,この音を聞くことになった人も多いはずです。

指で鼻をつまんで言ってみて,発音ができなければ上手くいっています。

例の3個目においては「ング」とは言わず,「グ」の前で止めるようにしてください。

例:English/iŋgliʃ/, drink/driŋk/, strong/strɔ:ŋ/

 

 

自分で発音をチェックする方法

最近はAIが発達したおかげで,自宅にいながら他人の手をわずらわせずに,気軽に自分の発音をチェックできるようになりました。

管理人
管理人
ちなみに,これまでのお手本はAIに合成させたものだったりします。

さて,その一つが「Googleの発音チェック」で,検索窓に「発音したい単語 発音」と入力して検索すると,その読み方(アメリカ・イギリス式)を聴くことが可能です。

将来的にはマイクを使って「発音チェック」も行えるようになるとのことですが,例えば「calendar 発音」と入力してみると,以下のような結果となりました↓

Googleで「calendar 発音」と検索した結果

最初は名詞だけでしたが,現在では動詞や形容詞などにも対応しています。

ただし,発音チェックには対応していないので,ポケトークのような翻訳機器を使うかスタディサプリENGLISHのような語学アプリを使って,自分が正しく発音できているか確認してみるのも良いでしょう。

自分の発音した英語をAIが自動で変換してくれるので,正しく認識されたかどうかで判断できるわけです。

多くのデータが蓄積されている英語であれば,判定精度は中々に高いですし,実際,英米人もこうした作業を頭の中でしているわけで,機械相手であっても問題ありません↓

スタディサプリの文字起こし機能

アナログ的な方法としては,英単語を見て発音を想像し,それを発音記号で書いてみるのも良い方法です。

もちろん,生身の人間相手にオンライン英会話を使ってみるのも良いですが,いきなりやるには気持ちの面でのハードルが高いので,まずは機械相手に慣れてから移行するのが良いでしょう。

その他,実際の英会話においては単語ごとにきっちりと発音することはせず,隣の単語の影響を受けて音が微妙に変化することが知られています。

知識があれば聞きやすくもなるので,詳しくは先のスタディサプリの基礎発音講座などを使って学んでみてください。

 

 

まとめと参考文献

マイクの写真

以上,英語の発音記号の全44個の発音の仕方を解説してきました。

数について言えば三重母音(aiəやauə)も含めて46個ということもできましたが,特に問題はないでしょう。

発音記号ごとに説明の量が異なっていることに気づかれた方もいらっしゃるかと思いますが,私自身が習得するのに苦労したものほど長い説明になっています(笑)

英語でどんなに難しい単語を知っていようと,あるいは巧みな文を作れようとも,発音ができなければ中学1年生で習うような簡単な単語でさえ,相手に正しく伝えることはできません。

折角,小中高と長い時間をかけて英語を学ぶわけですから,発音までしっかりできるようにならなければ勿体ないです。

発音の勉強というのはスポーツの練習に近いところがあるので,どこかの時期にまとめて一気に練習してしまうようにし,忘れた頃に何回かやり直すようにすれば,意外と短期間で身に付くように感じています。

特に,年齢が若い方が耳の能力も敏感ですのでマスターしやすいでしょう。

また,数年経つと忘れてしまうので,気になった時に総復習するのが習得のコツです。

なお,当記事における発音のアドバイスに関しては自己流のところもありますので,各自が模範例をよく聴いて,同じ音が出せるようになればOKだということを最後に付け加えておきます。

私自身は大学時代に音声学の授業を取り,自分の声の波形を実際に可視化することにより,発声した音が正しいかどうかを確認する機会に恵まれました。

リベラルアーツの大学に進学すれば理系であっても同じような講座を取ることができるように思いますので,是非受講してみてください。

なお,私がこれまでに読んだ発音関係の書籍で参考になったものは以下の通りです↓

参考文献

  • 英語の発音が正しくなる本,ナツメ社
  • 痛快コミュニケーション英語学,集英社インターナショナル(マークピーターセン著)
  • 日本人に共通する英語発音の弱点,The Japan Times(東後勝明著)
  • よく出る発音・アクセントのルール,桐原書店(石原明著)
  • Jolly Songs,Jolly Learning Ltd(Laurie Fyke著)

最後までお読みいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人
学校の教室

スタディサイトの管理人

通信教育の添削や採点業務に加え,塾や家庭教師を含めた指導歴は20年以上になります。東大で修士号を取得したのはずっと昔のことですが,教授から数年に一度の秀才と評してもらったことは今でも心の支えです。小学生から高校生にまで通じる勉強法を考案しつつ,気に入っているスタディサプリのユーザー歴は7年を超えました。オンラインでのやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。

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