勉強法

2020年におすすめしたい勉強法とノート術

2020年の教育改革を待たずして,今や,従来とは別の学習法がどんどん登場してきました。

特にICT技術を使った教育や,コミュニケーション能力(アウトプット)を重視した教育には,大きな注目が集まっています。

とはいえ,これまでの詰込み型学習が要らなくなったかといえばそうではなく,これまで以上に自宅で(独学で)生徒一人ひとりが勉強しないといけなくなることでしょう。

私の塾に来ているお医者さんの子どもたちのように,長期休暇中ほぼ毎日塾に来させられたり,仮に帰省で地元(実家)に遊びに戻った時であっても,そこにある塾に一時的に通わせるほどの覚悟があれば,大学くらいまでならなんとかなりますが,大半の方はそうではないと思います(し,そうする必要もないと思います)。

また,塾での生徒の自習風景をみていると,

「勉強の基本も知らずに,もったいない学習時間の使い方をしているなぁ」

と思うことがあまりに多く,一人でも多くの方に最低限の学習術やノート術について学んでいただけたらと,これから数回に渡って,おすすめの方法をまとめてみることに決めました。

拙い記事ではありますが,是非,学校生活に役立ちそうなものがあれば,問題集やワークを解く際にでも実践していただけたら幸いです。

 

 

おすすめ勉強法の基本概念

picjumbo_com / Pixabay

まずは,勉強するときに必ず実践したい基本態度を知ることから始めましょう!

この態度は,勉強の王道とも呼べるもので,たとえ時代がどんなふうに変わろうと,廃れてしまう類のものではありません。

今後どんな最先端のICTを使うにしても,避けては通れない(もしくは必ず行うことになる)勉強の基本姿勢だと思ってください。

 

『わかった』が『できる』になるまで繰り返すこと

反復練習または復習ともいって良いですが,とにかく何かを習って学んだ際は,その『わかった(理解した・覚えた)』知識を『できる』形にまで変える必要があります。

例えば,英語で不定詞について学んで,その何たるかを理解したとします。

そうしたら早速問題を解いて,実際にできることを証明してみせないといけません。

このときの注意点としては,なるべく簡単な問題を選ぶということです(確認問題レベルといえばピンとくるでしょうか)。

 

次に1週間など時間をおいて,それまでやったところを単元ごとに演習します。

例えば教科書の章末問題であったり,『○○のまとめ』といった問題を解きましょう。

 

さらに総まとめの復習を最後に入れることで,同じ内容を3回復習することになります(例えば普段は教科書で学んでいるなら,ワークがこれにあたります)。

このように最低でも3回は,やり直す必要がありますし,ワーク1冊が試験範囲の場合は,ワークの問題だけでも計3回やるといった具合に,各自工夫してみてください。

なお,理想は5回です。

5回も同じ問題をやった暁には,正解できるのはもちろんのこと,解答にいたるまでのスピードが桁違いに早くなっていることに驚くはずですよ!

少なくとも,3回目で間違えた問題にはバツをつけておき,間違えた問題だけは4回・5回と復習するクセを付けていただきたいと思います。

 

『わかった』を『できる』に変えるためには最低3回,できれば5回復習すべし

 

答え合わせはすぐに

問題を解いたら,すぐに答え合わせをしましょう。

宿題をしたのに丸付けをしない子は意外に多く,それでは『ただのその場しのぎ』になってしまい,勉強ができるようにはなりません。

さらに,答え合わせの仕方についても工夫が必要です。

少なくとも,「赤で正しい答えを書くこと」だけは止めてください。

 

正しい丸付けの方法として,間違えたときは,その原因が以下の3つのどれか分析してください!

  1. 単なるケアレスミス
  2. まったく知らない
  3. わからなかった

1のときは,その場でもう一度解きなおしてみます。

計算なら,最初からやり直して,正しい答えを出すことが大切です。

 

原因が2であるならば,暗記してください。

そのときも,覚えておくべき事柄は,ノートの余白にしっかりと書き写して,青いペンなどで周りを囲って目立たせておきたいところ(覚えておくべき知識を,その青ペンの文字だけ読んで,全部わかるようにしておくという意味)です。

そして問題の方に×印を付けておき,後日解きなおしてみます。

 

最後に3の場合ですが,解説を読んでわかったものについては,2と同様に後日解きなおすようにしましょう。こういった問題はすぐその場でやり直せば出来てしまいますし,時間が経つとまた忘れて出来なくなることが多いです。

一方で,解説を読んでもわからない難問も中にはあると思います。

その場合は,出来る人に聞いてわかりやすく説明してもらうか,試験まで時間がない場合や,弱点科目であったりする場合は,潔く諦めるのも手です。

 

丸付けはすぐ!

答えは写さず,ケアレスミス以外は『後日に』解きなおすべし

 

簡単に他人に答えを聞かない

この態度は,特に情報化社会において大事なものです。

以前は,こういった態度は難関校であったり,将来MARCH以上の大学に入りたい生徒にのみ実践させていたのですが,その理由は,あまりにできない子だと「わからないから勉強はもういいやー」となってしまうことが多かったからです。

ですが,そういった子にも,粘り強く何度も調べるよう促すことで,次第とそういった苦行についての耐性が付き,程度の差こそあれ,調べてくれるようになることがわかってきました。

最初にも書いたように,2020年以降の教育においては自宅学習の比重が大きくなっていきます。

是非,わからないときはまず教科書を読み,書かれていることを理解しようとし,さらにはインターネットで調べてみるクセをつけてください。

 

自分で調べると,時間は余計にかかるでしょう。

ですが,他人から聞いて得た知識と,自分で調べて見つけてきた知識では,後者の方が明らかに忘れにくく,本人に与える影響も大きいのです。

 

他人に聞かず,自分で調べるべし

 

 

おすすめノート術!

Engin_Akyurt / Pixabay

以上の学習法を実践しようと思ったら,問題集やワークに直接書き込んではいけないことは明白です。

「学校に提出する必要があるから」と,すぐに言い訳を始める子がほとんどですが,学校の授業が進む前に,コピーを取るか,最悪書き込む前の状態を写メしておいてください。

さて,これからノート術(ノートの取り方)について解説していきますが,ここでは誰にもすぐ実践できるものから始めることにしましょう!

 

ちなみに『高度なノート術』というのは,万人に役立つものではありませんし,いきなり見様見真似で習得できるものでもありません。

以下はセンターの世界史で満点を取った生徒のノートですが,これは本人以外に使いこなせませんし,見る人によってはこれほどまでに使いにくいノートはないでしょう↓↓

ここで一つ断っておくと,当サイトでは,ノートの定義に『教材にメモしたもの』も含めているので,上記の書き込まれた形跡のある参考書も立派なノートだとみなします。

 

とはいえ,こういったノートも,以下で解説する基本のノート術から,次第と発展していって辿りつけるものではあります。

それでは早速,ノートの役割と基本ルールについてまとめてみましょう。

 

ノートの役割は2つ

ノートの役割としては,授業を書き写すための保存目的のものと,問題を解いて練習量を確保するための演習目的のノートの2つがあります。

この2冊があることで,先の学習法の章で言った,『わかる』と『できる』の両方が可能になるわけです。

もちろん時間を多く割くのは,演習目的のノートの方ですから,忘れないでくださいね。

 

ちなみに先に見せた複雑なノートも,暗記をするための演習ノートがベースになっています。

そこから,自分で調べた情報を書き加えて改良していったのでしょう。

そう考えていくと,ノートも明確に2冊に分ける必要もないのかもしれませんね。

 

ノート作りは素早く

良いノートを書こうとすると,つい気合が入りがちですが,時間をかけてしまった時点で,もうそれは悪いノートになってしまっている可能性が高いです。

 

きれいに書くことで満足し,「わかった」を「できる」に変えられないまま試験に挑んでしまったり,3ページくらい頑張って書いても,そのきれいさのまま長く続けられないのが,悪いノートを作ってしまったことで陥りやすい罠です。

ノートは素早く作ることが肝心!

スピード感を出すために,

  1. 長い文章など,コピーできるものはコピーする
  2. 色分けはほとんどしない
  3. 汚く書いても自分が読めればよい

以上3点を意識するようにして下さい。

 

先ほどの例を見ても,教科書を切って貼ったようなもの(カラーコピー?)がありますし,文字も本人が読める感じの字体で書いていますよね。

特に,ノートにコピーを貼ることで,教材(教科書や資料集)がノートと結びついて,最高の効果を発揮する最終形態へと進化しているところは是非とも見習いたいものです。

また,元の参考書自体に余白が少ないため,付箋を利用してスペースを余計に生み出している工夫も素晴らしいですね!

 

一方,まだ知識が少ない(理解しきれていない)段階から色分け(線引き)をしてしまったせいで,大体すべての文章に線が引いてあって意味をなしていないところが見受けられます。

2周目や3周目と回を重ねる過程で,丸印をつけたり,細い付箋をつけて目立たせているところが,このノート作者における独自の色分けだと考えてください。

 

ちなみに私が教室で指導する場合の色分けのコツですが,

  • 最初は鉛筆で
  • 2回目に色ペンを使う

といったものです。

さらに付け加えるなら,カラーを入れるときは,それぞれの色に意味を持たせておくことも重要かと思います。

例えば英語で線を引くなら,わからなかった単語は,文法で注意したい事柄には,暗記したい例文はといった具合に,これは自分なりのルールで構いません。

 

その他,簡単にできるノート術としては,

  • どの問題集の何番を解いたかわかるように残しておく
  • 消しゴムは使わず,間違えたものも残す
  • そもそも余白を残しておく

といったものがあります。

 

ノートは保存目的があるので,教科書のどのページをまとめたものなのか一目で分かるようにしておきたいですし,間違えをはっきり残しておくことで,できなかった原因を強く認識できます。

そして,余白を残すことで,書き込みする際に便利ですし,「何か書かなくては」という義務感が生まれることも多々あります。

何よりも,一度目の学習では大切な部分は見えてこないのがほとんどなわけで,2度3度と復習していく過程で,余白を設けていてよかったと思えるはずですよ!

 

 

まとめ

darkmoon1968 / Pixabay

以上,やや具体的にイメージしにくいものもあったかと思いますが,学習法はさほど実践することが難しくないものですし,

「自分にとって,ノートはこういうふうに工夫してみよう」

と思っていただけたら,もうすでに立派なノート作りの第一歩は踏み出せています

今回の記事の要点だけまとめると,

  • わかるをできるに変えるには,3回以上問題を解く必要がある
  • 確認問題→章末問題→総復習→間違えたものだけを理想は5回
  • 丸付けはすぐに行い,答えは写さない
  • 原因を書いたり,後日解きなおすことの方が圧倒的に役立つ
  • これからはどんな子も自分で調べられるようにする時代
  • 自分で答えに辿りつくことに価値がある
  • ノートは保存だけでなく演習までもが目的
  • ルールはないが,素早く,教材と結びついたノートが至高
  • 自分なりのルールを決めて独自のノート術を完成させたい

といったところでしょうか。

最後にも書きましたが,定期試験などを受けることで,

「今度はもっとこういうところを工夫しよう」

と反省し,ノートを改良していってください。

 

もちろん今後,各科目別に使えるノート術については具体例を交えながら,別記事にて独立して扱っていきたいと思いますので,次回以降の記事もお読みください。

 

また,中学生が高校受験のための勉強をするのに役立つ参考書については,以下の記事にてまとめていますので,合わせて参照してください↓↓

高校入試に役立つ参考書の使い方

  • この記事を書いた人

スタディサイト管理人

都内で塾運営にかかわってから,講師歴も15年以上になりました。小学生から高校生まで,英数を中心に学校の定期テストから大学入試まで幅広く教えています。最近の関心事は「教育改革」で,塾に入ってくる情報に加え,セミナーや書籍,信頼のおける教育機関より得た情報をまとめています。すぐに実践できる勉強法やオンライン教育サービスを利用した学習戦略も意欲的に掲載。ネットを介したやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てたらと思います。

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