2019年には,スタディサプリENGLISHに新コースが2つ追加されました。
その名も「ビジネス英語コース」と「新日常英会話コース」の2つですが,学習の目的はタイトルからも明確ではあるものの,どのような内容であるかは使ってみないことにはよくわかりません。
一体どのような学習コンテンツを使って,どのようなトレーニングを行うことになるのでしょうか。
スタディサプリENGLISHのコンテンツは複数からなりますが,今回の記事では,毎日学ぶことになるメインレッスンを取り上げ,その使い勝手について詳しくレビューしていこうと思います。
なお,特典扱いの(旧)日常英会話コースにあるデイリーレッスンは,呼び名こそ異なりますが,含まれるトレーニングについては同じなので,本記事の内容が役立つはずです。
オートリスニングや各種英単語帳など,その他コンテンツについては以下をどうぞ↓
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メインレッスンのストーリーとレベル
ビジネス英語コース
ビジネス英語コースのメインレッスンですが,全部で4つのレベルから選ぶことが可能です。
難易度の目安としてはTOEICスコアが用いられており,
- 海外出張編:TOEIC400点
- PC事業部の危機編:TOEIC600点
- 新商品開発編:TOEIC730点
- グローバル進出編:TOEIC860点
といった具合に,最低でも400点の実力があれば理解でき,上は860点以上を狙う方にまで幅広く対応しています。
ちなみに私はLv.2の「PC事業部の危機編」から始めましたが,ストーリーの内容はすべてのレベルで繋がっているため,期限を設けて学習するなどの特別な事情がない限りは,黙ってLv.1のレッスン1から始めるというのが理想かもしれません。
レッスンの数は全部で240個ありますが,正確には,ストーリーが用意されたレッスンは200個で,残りの40個は復習用です。
稲葉一広さんを脚本家として招き入れ,ビジネスの交渉における闇の部分が垣間見えるあたりが大変リアルに描写されています。
登場人物とあらすじに関しては以下の記事が詳しいので,話の途中から開始される方は参考にしてください↓
新日常英会話コース
続けて新日常英会話コースのメインレッスンですが,難易度はビジネス英語コースと同じ4段階が設定されているものの,こちらは英検が受講レベルの目安として提示されていました↓
- ニューヨークでシェアハウス:英検3~準2級
- 気が抜けない海外生活:準2~2級
- トロントでの成長:2~準1級
- 新しい日々へ:準1~1級
準1級を取りたい方であればレベル3から始めましょう。
ストーリーの脚本は江頭美智留さんによるもので,職場やプライベートでの人間関係の描写が大変上手な方です。
舞台はニューヨークで,ホテルのコンシェルジュとして研修に勤しむナオの日常をお楽しみください↓
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レッスン数はビジネス英語コースと同様,各240レッスンが用意されているので,全部に取り組もうと思えば,計960レッスンを行うことができます。
メインレッスンの学習ペース
これら有料コースを1日にどれくらいのペースで進めていけばよいかについては,多忙な現代人を主に対象としているからでしょう。
公式の説明によると,スキマ時間を利用して十分にこなせる分量である「1日1レッスン」が目安となっています(この分量は,どのレベルにおいても変わりません)。
試しに1週間の学習ペースについて記載しておきますと,
勉強の進め方
月~金:レッスンを毎日1つずつ計5つ進める
土~日:オンライン英会話やReviewを行う
といった内容です。
平日は無理なく数十分の学習を維持し,土日でその週の重要表現を復習することが基本ですが,英会話セットプランを受講している方は,人間相手にアウトプットの練習ができます(平日ならデイリー教材,休日ならウィークリー教材が利用可能です)。
より詳しくは,以下の記事にまとめました↓
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ちなみに,このペースで受講していくと,1つ決めたレベルの全レッスン(240個)を終えるだけでも40週かかることになるので,正しいペースで学習した場合,約10ヶ月分に相当します。
これが全部で4レベルあるわけですから,もしすべてをこなすなら実に40ヶ月分があることになり,これはつまり,3年ちょっとかけてようやく全レッスンをこなせる量となるわけです。
もしあなたが大学生になったばかりであれば,ちょうど就職活動が始まるまでにそのくらいの時間が残されていますし,会社勤めの方であっても,通勤や昼休みを使ってどうにか時間を捻出して勉強時間を確保するようにすれば,十分にやり遂げられるでしょう。
オンライン英会話も,最低月4回は予約したレッスンが受けられ,時間があれば毎日でも行えるわけですから(今すぐレッスンを利用する),数年後には見違えるほど英語を話せるようになっていることは明らかです。
もちろん,語学は全てを学び終えて初めてレベルが上がるようなものではないのですが,今日より明日,明日より明後日の自分が少しでも理想の自分に近づけるよう,毎日着実に学習時間を確保していきましょう!
メインレッスンのトレーニング内容
ここでは,メインレッスンに含まれる以下のトレーニングについて,1つずつレビューしていくことにします↓
- 会話理解クイズ
- 単語・イディオムチェック
- ディクテーション
- 会話文チェック
- シャドーイング
- キーフレーズチェック
- リード&ルックアップ
- 瞬間発話プラクティス
このうち,5はビジネス英語コース限定である他,(旧)日常英会話コースには8が存在せず,6は数レッスン終えるごとに登場し,さらには2が単語チェックと呼ばれる違いがあることにご注意ください。
会話理解クイズ
まずは会話理解クイズからです。
話の内容を聞き取り,あらすじを掴みましょう。
理解できるまで何度も聴き直して構いませんが,わからないところは回数を重ねても難しいものです。
リスニングを終えたら,内容に関する問題を3つ解きます↓
90秒の時間制限がありますので,テキパキと解かなければなりません。
終わるとすぐに丸付けの時間となります。
解答と解説がある他,会話文の内容もチェックしましょう↓
不正解となる選択肢にもすべて和訳が付いているので,意味を調べるストレスなく学習することが可能です。
会話文の確認は英文と和文のどちらもできますが,後で会話文の内容を再度学習し直すことになることもあり,すぐに続けて次のトレーニングをやる場合であれば,ここは軽くチェックしておくだけでも構いません。
単語・イディオムチェック
上で学んだ英文に関して,単語とイディオムのチェックをしていきます。
形式的には,スタディサプリENGLISHの単語帳でもみられるクイズ形式ですね。
1単語を5秒以内に答えましょう↓
単語の発音は何度も聴き直せる他,「わからない」という選択肢が用意されているので,勘で答えずに済みます。
なお,上記は初期状態のままの出題画面になりますが,設定変更をすることで,解答の選択肢表示を無くしたり,出題順番を変えることも可能です。
さらには,単語を非表示にして,音声だけで単語の意味を当てる問題に変えてしまえば,純粋にリスニング問題として解くこともできます。
なお,全問(6問)を終えるとそれまでの単語が一覧形式で表示され,実際の例文付きで確認することもでき,これも各種単語帳にある機能と同じです。
復習トレーニング機能もあるため,間違えた単語にはチェックを付けておき,後でまとめて復習するようにしましょう!
ディクテーション
3つ目のトレーニングとしてディクテーションを行います。
これはリスニング力をアップさせるトレーニングとして欠かせないものですが,通常は紙と鉛筆を必要とするのに対し,スタディサプリENGLISHではフリックまたはタイピング入力するだけで済んでしまうところが大きな特徴です↓
数にして8~10問ほどですが,難易度が高い英文ほどディクテーションの量が多かったりして骨が折れますが,飛ばして省略してしまうようでは実力は付かないので,1つ気合を入れて臨むようにしましょう!
何度か間違えて入力すると不正解扱いになりますが,どうしてもわからないときは左下にある1文字ヒントを使うか,パスを押すことで降参もできます。
どれも実際の会話で使う言い回しが多いもので,聴いて内容を理解する程度ならまだしも,一字一句を違わず書き出せと言われると,スペルの問題もあって,なかなかに手ごわいと感じるでしょう。
会話文チェック
くどいと思うくらい,同じ教材に対して複数の角度から練習を繰り返すのが,スタディサプリENGLISHの学習方針です。
会話文チェックのトレーニングでは,最初に聴いた英文を再び聞いて,単語の意味を再度確認します↓
最初のクイズと異なり,英文と日本語訳が同じ画面上で確認でき,さらには語注まで利用できるので,わからない部分がなくなるまで徹底的に学習しましょう。
上はビジネス英語コースの画面ですが,transferやdepartmentのような重要単語が見受けられます。
これが新日常英会話コースの場合,promising place(候補地)やhidden gem(隠れた宝庫)などが出てくるので,最初のコース選びは重要です。
シャドーイング
5つ目のトレーニングはシャドーイングです。
お手本を聴いて,それにかぶせる感じで英文を読み上げていきますが,とにかくすごい量が待ち受けており,Lv.2だと10文ちょっとなのですが,これがLv.4ともなると30文近い量があったりします。
とはいえ,メインレッスンにシャドーイングが含まれるのは,ビジネス英語コースの他にはTOEIC対策コースだけですので,貴重なコンテンツだと思って練習しましょう(新日常英会話コースには含まれません)!
スマホであれば,内蔵マイクを使って簡単に自分の声を録音できるので,それを後でお手本と聞き比べては,理解できていなかった部分を発見しやすくなります。
なお,この際,イヤホンを付けて行わないと,録音されるのが自分の声だけにならず,お手本の音声まで一緒に録音されてしまうことに注意しましょう。
影のようにお手本の真似をして読むことで,アクセントやイントネーション身につくトレーニングですが,詳しいやり方については,アプリ内の動画からも確認することができます。
初心者の方であればまずは字幕をONにし,それを頼りに練習しますが,それでも難しいときは音声スピードを「遅い」に設定してみてください↓
まだ始めたばかりの方は,あえて最初は軽めの負荷にすることで,長く続けるためのモチベーションを維持することができます(余談ですが,マラソンにおいて良いタイムを出すためのコツは,スタート直後をあえてゆっくりと走ることです)。
こちらも単語・イディオムチェックのときと同様,終わりに一覧形式で結果を確認することができるので,お手本と自分の発音を聞き比べては,自己評価が曖昧でなかったかを確認してみてください。
キーフレーズチェック
キーフレーズチェックというのは,動画とテキストを使い,その日に出てきた重要表現の理解をより深めるためのトレーニングです。
もっとも,テキストと言ってもメモ程度のものが数ページで,わざわざ印刷する必要もありませんが,唯一ダウンロードできるものでもあります。
ただし,それはPCのみの機能なので,スマホからだと利用できません。
Pickupキーフレーズの右上にある,矢印のマークをクリックするようにしてください。
内容ですが,ちょっとした工夫で,会話する際の丁寧さが増すことがわかると,実際の会話において相手の受ける印象も変わることに気が付きました。
加えて,シャドーイングのトレーニングで疲弊した方であれば,このトレーニングが癒しの時間にも感じられることでしょう。
時間にしてわずか1~2分程度の短い動画にはなりますが,ネイティブのマシュー先生やソレイシィ先生が話す内容は大変に刺激的で,「こんなふうに話せるように頑張ろう」と,毎回,前向きな気持ちにさせてもらえます↓
マシュー先生にtake care of~を使った表現を解説していただきました↓
こういう説明は,日本人講師だとあまりできない内容ですからね!
スティーブ・ソレイシィ先生については以下の記事をどうぞ↓
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新日常英会話コースのスティーブ・ソレイシィ先生について
最近の私は,スタディサプリENGLISHの新日常英会話コースを使って主に学んでいますが,トレーニングにある「キーフレーズチェック」の動画に必ず登場してくる講師がいます。 その彼こそ,表題にもある「スティーブ・ソレイシィ先 ...
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リード&ルックアップ
7つ目のトレーニングはリード&ルックアップです。
前のトレーニングで出てきたキーフレーズが登場してくるので,また違う英文を使って練習していきましょう!
詳しいやり方や効果については動画で確認できますが,手順としては以下の3つです↓
- キーフレーズを覚える
- キーフレーズを含んだ文を音読する(read)
- 英文を見ずに和文だけ見て暗唱する(look up)
覚えた文を暗唱できるようになることが目的で,実際の画面を使って説明しますと,キーフレーズを覚えた後は,日本語と英文のどちらも表示された状態で音読します↓
続けて日本語だけが書かれたページが表示されるので,直前の記憶を頼りに英語を暗唱しましょう!
このとき「ヒント」というところをクリックすれば重要表現や単語の意味を確認できます(下はヒントが出ている状態です)↓
なお,このときの自分の解答を録音できるのですが,自分の発話内容をAIが分析して,自動で文字に書き起こしてくれます(自分の実際の発音も聴けます)。
正しく発音しない限りは,何回繰り返そうとも違うスペルで表示されてくるところが容赦なくて面白いです。
なお,週末には,これまでの復習を兼ねて「重要表現チェック」というトレーニングを行うことになるのですが,これも形式的にはリード&ルックアップと同じです。
もっとも,週の初めに学んだ内容を中心に記憶は薄れがちになるので,出来は散々なものになることも多く,「忘れてしまった」と感じた際は,前のレッスンに戻って復習してみるのもよいかと思います。
瞬間発話プラクティス
平日のトレーニングのラストを飾るのは「瞬間発話プラクティス」というトレーニングです。
ある状況が与えられた状態で,指定された問題に答えていきます。
これは実践的で大変挑戦し甲斐があるもので,つまるところ大変難しいです。
例えば以下の問題では「Can I help you with something?」と問われた状況を仮定して,会議室の掃除を相手に頼む返答をしてみましょう↓
学んだキーフレーズを思い出し,たどたどしくても文法的に正確な文章を話してみることになるわけですが,今回は「I'd like you to~」という表現がぴったりですので,それを使って返答します↓
自分が発言した音声が録音として残っているので,上にあるお手本と聞き比べることで,間違いが浮き彫りになります。
こういった実践練習を積み重ねることで,英会話ができるようになっていくのですね。
まとめ
以上,スタディサプリENGLISHからビジネス英語コースと新日常英会話コースにあるメインレッスンについて,その概要からトレーニング内容の詳細までをまとめてきましたが,いかがだったでしょうか。
今回の記事では,会話理解クイズを始めとする8つのトレーニングについて紹介してきました。
中でもシャドーイングとキーフレーズチェック,さらにはリード&ルックアップと瞬間発話プラクティスはかなり有効なトレーニングとなりますので,特に気合いを入れて頑張りましょう!
ビジネス英語や日常会話を習得しやすくするために,スタディサプリENGLISHでは物語の舞台設定を始め,使われている単語やキーフレーズも工夫されています。
同じ表現や単語であっても,さまざまな角度から練習することでより深く理解できるように感じるでしょう。
講師のマシュー先生やソレイシィ先生は長年の指導経験を生かし,日本人に役立つ知識をネイティブ目線でわかりやすく教えてくれますし,細かく分けられたトレーニングは,10分もあればこなせる分量なので,日々の継続につながりやすいことと思います。
もちろん,一気に1日分のメインレッスンを通しでやったとしても,時間としては30~50分で済んでしまうボリュームです。
是非みなさんも,無料体験から始めてみてください!
お得な申し込み方法については,以下の記事にまとめてあります↓
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