SantaのTOEFL版ですが,日々の学習は「セクション別学習」がメインになります。
TOEFLの公式教材は,TOEICのものと違って日本人に配慮された内容ではありません。
日本語訳が付いていて懇切丁寧に教えてくれるわけではなく,英語で理路整然と教えられるもので,これは洋書を使って英語を学ぶ際に誰しもが経験するものです。
英語の論文と日本語の論文の書き方が異なっているように,学び方も世界標準のものだと割り切りましょう。
確かに,日本人が個人で書いたTOEFLの参考書はTOEICよりですが,私個人としては,TOEFL学習においては日本語を介する必要はないと思っています。
そして,SantaのTOEFL版は公式が提供する問題と解答・解説を利用していて,後者のタイプに当たるわけですが,一体,どのようなレイアウトや構成でもって学んでいくのか,ここで確認しておきましょう!
なお,一般的な内容を知りたい方はSantaでTOEFL対策!公式も推している教材で抜かりなしの記事をどうぞ。
SantaではTOEFLをセクション別に学習します

SantaではTOEFLをセクション別に学ぶことがメインとなります。
もちろん,いきなり実践模擬試験から解くこともできなくありませんが,特に何の予備知識もない人が模試を解いてみたところで,実力が遺憾なく発揮されることはまずありません。
ビフォーとアフターで劇的な差を演出したい特殊な事情がある方を除き,一通りどんな問題があるのかを知ってから挑戦してみるのがよい選択ではないでしょうか。
とはいえ,このセクション別学習においても,スコアがどの程度になるかを正解率を根拠になんとなく予想できますし,ライティングやスピーキングにいたっては,実際にどのくらいの点数になるかを具体的に教えてくれます↓

本章の冒頭に挙げたように,収録された問題数は
- Readingが67問
- Listeningが94問
- Writingが152問
- Speakingが61問
で,すべてTOEFLの製作元の提供です(つまりは公式教材です)。
1日の学習量は各自で自由に変更できますが,おすすめの設定はSantaに申し込んだら最初にやっておきたいことですでに語りました。
使い方での注意点ですが,セクション別学習のところから始めてしまうと,今日の学習(いわゆるノルマ)は減りません。
逆に,今日の学習を進めてもセクション別学習の問題演習量は減少しませんでした。
2つ目ですが,学習を自分の意志で中断しない限りは延々と問題を解くことになります。
また,3問ある内の2問目で中断した場合,これまでに費やした時間の設定ごと引き継がれることになるため,解答時間が少なくなった状態での再開となることに注意してください(リスニングは例外で,途中から再生されることはありません)。
しばらく間が空いてしまうと,何の話だったか忘れてしまうのでタイムオーバー(マイナス評価)となりがちです。
もっとも,リーディングを電車内で学ぶなどしていて,乗り換えなどでちょっと時間がかかるような場合には便利な機能と言えるでしょう。
常に時間を意識しながら解かされるところはSanta TOEFLの魅力の一つです。
そして,3つ目の注意点はコピーができないことで,例えば文中でわからない英文があっても,それをコピーペーストして他の生成AIに意味を尋ねるようなことができなくなっています。
もっとも,その代わりにSanta内のAI(Lumi)を利用できるので問題はないのですが,どこからLumiを開けるのか知っておきましょう。
基本は目のようなマークのところか,チャットのようなマークのところをクリックして起動可能です↓

最初に前者で開いた後に閉じてしまうと,次回からは別の箇所からしか起動できなくなるなど,慣れるまではちょっと混乱するかもしれません。
それでは以下で,各セクションを学習する様子を見ていきますが,実際のTOEFLでどのような問題が出るのか知っておく方がスムーズですので,必要に応じて大学入試に利用できるTOEFLテストの概要と対策に目を通すことをおすすめします。
Readingセクションの様子
全部で3種類のタスクが課されるReadingですが,Santa TOEFLでも同じようにすべての問題に触れられます。
それぞれの出題数は以下の通りです↓
- Complete the Wordsは38問
- Daily Lifeは17問
- Academic Passageは12問
Complete the Wordsは以下のような感じの文がいくつか並んでいて,カッコ内に実際にアルファベットを入力していきます(テーマは「環境問題とサステナビリティ」です)↓
問題例
Global warming is primarily caused by the excessive release of g [ ][ ][ ][ ][ ][ ][ ][ ] gases into the atmosphere.
半角英数文字で入力するため,設定をそれに変更してください(正しくない場合は入力できず,エラーメッセージが表示されます)。
SantaのReadingセクションでは,答えた後にはすぐに丸つけが自動で行われます。
以下の赤字部分は間違えたものを示しており,すぐ下で解答・解説を読むことができますが,個別にAIに尋ねることも可能で,その場合の解答は日本語です↓

Daily LifeとAcademic Passageの両タスクともに本番通りの形式で学んでいけますが(使い勝手に差はありません),解説では
- Option (B) is incorrect because there is no mention of…
などと不正解の根拠も書かれていました。
Listeningセクションの様子
SantaのListeningセクションでは,まず最初にサウンドチェックが行われてからの開始となります。
特にアプリ側で音量調節はできないので,必要に応じてこちら側の音量設定を見直しましょう(我が家の環境では大きめでした)。
4つあるタスクの演習量はそれぞれ以下の通りです↓
- Listen and Replyは38問
- Conversationは30問
- Announcementは15問
- Academic Talkは11問
ナチュラルスピードの英語で,Listen and Replyのように短い内容のものは特に,一部でも聴き取れないところがあった途端に正答率がガクッと落ちてしまいます。
また,使われる語句には制限がある(あくまでアカデミックな英語に限られる)ものの,知らないと解けない表現もきっと出てくるはずで,それが選択肢の中にある場合は気をつけるようにしてください。
さすがに,質問文の中に慣用表現が含まれていることは少ないですが,もし仮にそうなった場合,以下のような文を正確に聴き取った上で,その意味が瞬時にわかる必要があるというわけです↓
- I'm not up for it tonight.
Santaの使い勝手ですが,上に挙げた前3つのタスクは音源の長さと質問数が違うくらいで,2問目を間違えた時にどのように画面を切り替えればよいのか最初に戸惑ったくらいでした(正しくは,画面上部がタブ形式になっているのでQ2を選択します)。
なお,最後のAcademic Talkはノートを取ってもよいとされる問題ですが,実際のところはこれまでと同じレイアウトになっていて,メモは自分で用意して取らなければなりませんでした。
これよりわかることは,各問題の指示内容を理解していることが前提になっているということです。
他の資格・検定の公式問題集であれば,最初にサンプル問題やテスト形式についてのまとめページが設けられているでしょう。
ですが,その部分の収録内容はSanta TOEFLには存在しないわけです。
Writingセクションの様子
TOEFL版のSantaにおけるWritingセクションですが,タスクごとの問題数は以下のようになっていました↓
- Build a Sentenceが46問
- Write an Emailは56問
- Academic Discussionは50問
収録問題数が最大とあって,他のセクションよりも多めにやるところですが,解説は中々にざっくりとしていたので,問題数を多く解いて身をもって学んでいく感じです。
もっとも,整序問題も英作文の仲間ですので,長文を書かなければならないその他タスクと比べてBuild a Sentenceはそこまで困難に感じないでしょう↓

マウスで語句を掴んで落とすだけの簡単操作で,小気味よく空欄に収まる感じがくせになります。
とはいえ,Writingセクションのメインは後半の2つで間違いありません。
というのも,それらにはAI添削機能が搭載されているからです。
答案を作るとスコアが採点され,目標以下の答案を作ってしまっても,すぐにその場で添削し直すこともできます。
回答の作成にかかる時間はわずか30秒で,これまでの普通の質問よりは長めでしたが,返してくれる解説はそれとは異次元の大した内容です↓

学習者の解答例に沿った内容で添削してくれる(ただ一つの絶対的な解答があって,それに無理矢理合わせて直すわけではない)ところと,その訂正に関してどう考えるべきだったかの説明がついているところに個別指導的な要素を感じ取りました。
これを受けて,添削してもらった内容を入力して採点させてみると6点満点でした。
Santaでは自分の添削以外に,予め考えられた模範解答も確認できますが,それと比べて,私の完成形は半分くらいの文字数しかなかったものの,かなりの良スコアが期待できることがわかりました。
Speakingセクションの様子
私が最も気に入ったのはSpeakingセクションです。
マイクを使用することになるため,普段パソコンを使っているが入力デバイスを持っていないような方は,本セクションだけはスマホでやるなどの工夫が必要になります。
タスクは大きく分けて2つあり,前半は単なる音読に過ぎませんから,後半のインタビューがメインと言っても過言ではないでしょう↓
- Listen and Repeatが30問
- Interviewが31問
Speakingは個人的に苦手で,今だ当サイトにそれ関連の記事がないのは確固たる勉強法が見つけられていないからなのですが,気軽に何回も挑戦できて,自分の発音内容も後でこっそりと聞けてしまう(毎回恥ずかしい気持ちで一杯になる)Santaのトレーニングは大変使いやすいです↓

添削された改善案が提示された後,Writingの時と同様,各問題で特に出来が悪かった箇所(赤字部分)は個別に解説されます。
手順としては,録音された音声内容を文字化し,それを基にAIが採点することになるので,ここからの作業はWritingのときと同じです。
今回のAI添削ではより自然な内容へと修正され,文法的な誤りの指摘,さらには構成の不備(理由がないなど)にも言及されていたので驚きました。
質問文の意味がわからなかった時は正直にそう伝えてみたところ,回答が全くなかったことが正しく認識されています。
ところで,Speakingができるようになりたいからと,出来が悪かった問題の模範解答を丸暗記して覚えてみたところで,その問題は解けても本番で点数が取れるようにはならないでしょう。
なので,どんな質問が飛んで来ても対応できるよう,多くの問題を解いて幅広い能力を鍛えるのが良さそうです。
ただし,それが具体的に何であるかは人によって異なり,相手の質問をしっかり聞き取れるリスニング力や単語力がそうだと言う方もいるでしょうし,純粋に自分の知識量(日本語での知識)の場合もあるでしょう。
いずれにしても,TOEFL本番でピンチに陥ったときにある程度のパフォーマンスを発揮できるように準備しておくことは高得点取得のために欠かせません。
例えば,1週間ずっと同じスピーキング問題をやり続けていると,当然答えを覚えますし,予想スコアも高く出てくるようになります。
とすると,私のようにスピーキングに難がある方は全部の問題を解くことに意識を向けるのではなく,問題の出来が目標スコアに到達するまでは先に進まず,同じ問題をやり続ける方が良い結果に繋がりやすいと言えるかもしれません。
Santa TOEFLを使っていて不満に思った点

デバイスや設定によりレイアウトは異なりますが,私の環境ではLumiを起動すると窮屈に感じられました。
例えば,聞きたい文章や単語を入力しようと思った際に,解答欄が明確に見えないことがあります。
その他,問題をある程度の数解くまでは,これまで全問正解しているタスクにおいても「弱点」というタグが付けられることがあったことや,AIの返答がやや舌足らずなところが気になりました。
ライティングのところで同じ内容が繰り返されていたところは明らかなミスと言えるでしょう。
適宜フィードバックで運営に伝えるようにしていますが,それが反映されるかどうかは不明です。
まとめ
以上,Santa TOEFLのセクション別学習の紹介でした。
収録されている問題の質は,さすが公式が作成した問題だけあってちゃんと難しいです。
ほぼすべての問題に制限時間も設けられており,本番に近い回答速度を求められるために緊張しっぱなしでした。
これは褒める意味で述べています。
確かに,レイアウトやAIの解説内容を中心に不満がなかったわけではありませんが,前者はLumiさえ別に開かなければ問題にならず,しかも本番とそっくりな構成です。
一方,AIに関してはライティングやスピーキングの添削が想像以上で,多少変な返答がなかったわけではありませんが,得られたものは大変大きかったように思います。
こうしてみると,SantaのTOEFL版は料金分の働きを十分にしてくれ,問題量はセクション別問題だけでも結構な量があり,毎日1時間程度の学習時間でも数ヶ月は学べる教材と結論付けられるでしょう。
それ以上の時間を費やすことができる場合においても,実際は復習する時間も必要になるでしょうし,セクション別学習以外に模試の用意まであるわけです。
スピーキングに関しては一度解いたからといって繰り返したときに余裕とは決してなりません。
AIは内容に応じて指導内容を変えてくれるわけですから,二度目に解く際は前回とは別の内容や表現に挑戦してみるのが良いでしょう。
また,リスニングを復習する際は一語一句をすべて聴き取れているか確かめられますし,場合によってはシャドーイングやディクテーションをしても良いと思います。
是非,SantaでのTOEFL独学を検討してみてください↓
最後までお読みいただきありがとうございました。