今回は,スタディサプリENGLISHの新日常英会話コースにある「日常英単語」というトレーニングについて分析していきたいと思います。
コンテンツの中では後になって追加されたものになりますが,学び方に関しては,基礎講座の方に含まれる基礎英単語や,他の有料コース内に存在するTEPPAN英単語やビジネス英単語などと同様です。
とはいうものの,扱う単語をよくみてみると英会話で頻繁に使われるものが中心となっていて,後に出てくる単語ほどに難しくなっていく傾向がみられます。
まずは概要からみていきましょう!
日常英単語という学習コンテンツの特徴
スタディサプリの新日常英会話コースでは,4つのレベルからなるメインレッスンの他,基礎講座に1分クイズ,オートリスニングにオンライン英会話教材などを利用できますが,この日常英単語もそれらに並ぶ学習コンテンツの1つです↓
公式の説明としては「日常英会話で頻出となる単語を厳選した講座」ということで,メインレッスンで出てくるような単語を中心に学んでいくことができます。
レッスンの数は全部で15個あり,最終的にマスターできる単語の数は1450語です。
上のコンテンツ紹介の記事を確認してもらえばわかりますが,姉妹サービスであるTOEIC対策コースのTEPPAN英単語が1500語,ビジネス英語コース専用の単語帳は2242語が含まれていたので,ボリューム的にはそれらに匹敵するコンテンツになります。
ところで,全コース共通で使える基礎講座においても,中学や高校で学ぶ基本英単語について学ぶことができました。
単語数にして1346語となるため,日常英単語と両方学んだ暁には,新日常英会話コースだけでも2796語(1346+1450語)を身に付けられてしまう計算です。
これは大した数のように思われますが,後述するように,日常英単語では発音とセットで意味を学べるところも魅力で,本コンテンツであらかじめ学んでおけば,メインレッスンの聴き取りが自ずと容易になることも期待できます。
それでは次章から,本コンテンツについて詳しくみていくことにしましょう!
日常英単語のトレーニング内容
基礎英単語から始められた方にとっては,お馴染みの開始画面となります。
単語は,100語のまとまりからなる15レッスン(ただし最後だけは50語)に分かれていますが,各レッスンはさらに10語ずつに小分けされているので,1回のトレーニング時間が数十秒で終了してしまうことも少なくありません↓
1回で100語を学ぶとなるとある程度の気合が必要になるものですが,10語くらいで済むのであれば,電車を待っている際のちょっとしたスキマ時間でも気楽に開始することができます。
それこそ,朝起きたばかりの状態でまだ脳が覚醒していない状態であっても挑戦できるので,頭が回転していなくてもとりあえず開いてやってみるのが吉です。
通常の設定であれば以下のような学習画面となりますが,使い方は,5秒という制限時間(右上に表示されます)の中で,表示された単語の持つ意味を4つの選択肢(厳密には「わからない」という選択肢も含まれるので5つ)から選びます↓
スタディサプリの単語帳の特徴として,選択肢の配置がやるたびに変わるので,同じ問題セットを繰り返すことになっても勘を頼りに解くことがありません。
なお,開始画面で設定を変更することにより,以下のような学び方をすることも可能です↓
学習設定でできること
解答の選択肢表示:あり→なしにすることで,何のヒントもなしで単語の意味を言えるかチェックできるようになる。
出題方法:標準→ランダムにすることで,問題が出題される順番を変えられる。簡単な例だと,Monday(月曜日)の次にTuesdayの意味を聞かれればすぐに火曜日だとわかってしまうが,出題方法の変更によりMondayの次にThurdayが来ることもありえる(TuesdayとThursdayの区別は初心者の鬼門)。
解答モード:通常→リスニングにすることで,アルファベット表記が消え,完全に音声だけを頼りに意味を言わなくてはならず,選択肢も表示されない(通常モードでも発音はしてくれます)。
このように,各自の習熟度や鍛えたい能力に応じて,より難度を上げた状態でトレーニングを行うことも可能になるわけです。
ちなみに,10語を終えたタイミングにおいて,それまでに登場した単語をまとめて確認することができますが,同時に発音や品詞に和訳,そして例文までもが表示されてきます↓
右側にある「例」と書かれた場所をクリックすることで例文が表示されますが,不正解の単語には自動でチェックが付き(各自が右上の四角にチェックを入れることで復習トレーニングに追加することも可能です),あとでそれらだけを別個に学ぶことが可能です。
厳密に言えば「1~300語・301~600語・601~900語・901~1200語・1201~1450語」という一定の区切りが設定されている中で自由に復習できる機能となりますが,弱点部分に注力することが短期上達の鍵であるため,復習トレーニングを積極的に活用しましょう!
日常英単語の単語レベル
100語(1レッスン)を学び終えると,上のような総合評価が表示されてきては一応のノルマが終了となるわけですが,これら日常英単語のトレーニングで学べる単語というのは一体どのような難易度になっているのでしょうか。
最初に学ぶ10語について調べてみると,構成は以下の通りです↓
日常英単語の1~10語
might (2),include (2),state (2),provide (2),government (3),issue (3),against (1),though (1),result (2),offer (2)
各単語の後にカッコで数字を表示したのですが,これはアルク社が公表している「SVL」というレベル分けの結果を示したもので,最初の10語の結果を平均すると「レベル2」程度であることがわかりました。
上に表示した単語の中だと,government(政府)とissue(問題)が難しめです。
しかし,トレーニングを進めていくと難易度はどんどんと高まっていき,日常英単語の学習が真ん中くらいまで進むと,収録単語の顔ぶれは以下のようになります↓
日常英単語の701~710語
impression (2),unable (2),joke (1),column (4),electronic (4),impose (4),criminal (3),besides (3),properly (3),ancient (4)
ancient(古代の)やimpose(課す)などのレベル4の単語もちらほら見られるようになり,平均すると「レベル3」です。
最初の10語と比べると,全体的に難しくなったことは明らかでしょう。
そして,一番最後にやることになる単語セットがこちらです↓
日常英単語の1441~1450語
registration (6),density (7),module (8),attachment (7),holder (6),fortunate (2),lazy (2),insure (5),found (3)
ここまで来れば違いはさらに明白になり,レベルにして7や8のものも登場するため,平均すると「レベル4~5」にまで達します。
実際は文脈があるので推測できるかもしれませんが,module(ある程度のまとまりがある「モジュール」のこと)やattachment(メールなどの「添付ファイル」のこと)はかなりの難単語です。
メインレッスンもレベルは4つに分かれており,高レベルのレッスンに出てくる単語ほど難易度が高くなる傾向にありますが,日常英単語も同じく,後になるほど難しくなるものだと理解しておきましょう。
まとめ
以上,スタディサプリENGLISHの新日常英会話コースにある日常英単語について学んできました。
特徴を簡潔にまとめれば,短時間で気楽に語彙力を増やすことができるトレーニングとなり,英会話に役立つ全1450語をマスターすることができます。
学び方ですが,まずは各単語を3秒以内に全問正解できる状態を目指しますが,一見簡単そうに見える単語であっても,5秒の制限時間,かつ紛らわしい選択肢がある中で1つの正解を選ばなければならないため,反応速度や集中力を鍛える訓練にもなりそうです。
確かに,英会話では瞬発力めいたものが重要となるわけで,ほどよい集中力を要する仕様だからこそ,退屈せずに取り組むことができるでしょう。
数回繰り返して正答率が高い位置で安定してきたら,設定条件を見直してみてください。
英会話では文字を介さずにやり取りすることの方が多いため,「英単語を表示しない解答モード(リスニング)」は特に重宝するはずです。
耳で聴いて瞬時に意味が浮かぶ単語が増えてくると,メインレッスンもより理解できるようになり,語彙力が増えることのすごさを実感できるでしょう。
これからスタディサプリを始められる方は,キャンペーンコード情報のチェックをお忘れなく↓
以上,ここまでお付き合いいただき,ありがとうございました。