スタディサプリの「小1~小3国語」では,漢字とことばについて学ぶことができます。
各学年に対応した漢字の他,文章を読む際に大切な句読点であったり,ことばの持つ意味や役割だったりの理解を深めましょう!
低学年の国語をしっかり学んでおくことで,文章が登場する小4国語以降もスムーズに進めていくことが可能になります。
とはいえ,親が厳しく指導した結果,勉強が嫌いになっては大変です。
楽しみながら学ばせることを忘れずいきましょう!
スタディサプリの小1~小3国語の特徴
スタディサプリでは,講師による動画があるイメージが強いように思いますが,小学校低学年向けの講座では動画がないことの方が普通です。
その代わり,アニメーションによる解説があったり(小1講座から順次対応),ドリル中心の学習は感覚的にパッと学んでいくことができます。
なお,予習用の教材やテキストは存在しません。
ちなみに,1つのドリルまたはレッスンにかかる時間は5~15分が目安です。
基本的には画面上のボタンを押していく作業になるため,子どもがタップしやすいタブレットが推奨となっています。
小1講座の場合,タッチペンがあると書く作業が捗りますが,最悪指でも文字は書けるので,わざわざ新しく買う必要があるかどうかは各自で判断してください(2000~20000円くらいします)。
ちなみに,公式の推奨はApple Pencil(iOS)またはエレコム社のタッチペン(Android)となっていて,後者はペン先の細いもの(丸くなっていないもの)を選びましょう。
実際の講義内容については,次章から学年別にみていきますが,小1~小3国語では習うより慣れろ的なところが多いので,何回も繰り返して正解できるようになることを最優先とします。
なお,1回目にバツがたくさん付くことを我慢できる子どもであれば予習でも使えますが,基本的には小学校で学んだ内容の復習用です。
とはいえ,アップデートで解説量も充実してきていますし,親が簡単な講義をしてその確認として解かせる形式を取るのであれば,それは十分な予習になりえます。
ちなみに中学講座では,普段学校で使っている教科書ごとに講義内容が変わるのですが,小学講座の場合は特に分かれていません。
とはいえ,実際に使われている国語教科書を基に作成されているので,学校のテストにももちろん対応できます↓
- 光村図書出版
- 東京書籍
- 教育出版
- 学校図書
レベルについてですが,小学校低学年向けの国語講座は各学年に基礎レベルのものが1種類のみです。
同じスタディサプリの小4~小6国語では,講師が登場する動画やテキストがある他,基礎の他に応用レベルがあるので,この点は大きく異なります。
ですが,当講座の目的は高学年になってからの本格的な文章題を解けるようにするための準備段階に当たるため,まったく問題はありません。
ならば,低学年の内容は早く終えてしまい,さらに上の内容に進むか別の学習(これは習い事も含みます)を行なうことが正解のように感じますし,進め方が簡便になっているおかげで「今週のミッション(小1講座の場合)」といった形でわかりやすく進めていけるわけです。
それでは次章から,学年ごとの学習内容をみていきましょう!
小1国語の学習内容
スタディサプリの小1講座は,2023年の9月からリニューアルされました。
そのため開始は2学期分からとなっていますが,以下のようなスケジュールでリニューアル版が拡大していく予定です↓
リニューアル版の今後
2023年11~12月→小1の3学期分
2024年1~3月→小1の1学期分と小2の1学期分
2024年3~5月→小2の2学期分と3学期分
リニューアル後は講義数ではなく「レッスン」という単位で数えますが,各月10個のレッスンが用意されています。
1つのレッスンに10個以上の問題が含まれるため,1ヶ月だけでも数百問を解くことになる計算です。
ここで扱うテーマは「平仮名,ことば,カタカナ,漢字」が主ですが,それらを以下4種類のレッスンを通して学ぶことになります↓
- 文字
- ことば
- 聞く話す
- 読む
まず最初に文字のレッスンで何を学ぶかについてですが,ことば以外のすべてです。
つまり,平仮名やカタカナ,そして漢字の学習はこのレッスン内で行います。
文字が扱えることはあらゆるものの基本になるわけで,その重要度に比例して出題形式のバリエーションは多いです。
最初に学ぶことになる平仮名では,空欄に入るものを選択肢から選ぶポピュラーな形式の問題はもちろん,リニューアル版からは実際に書く問題も加わりました↓
実際に書いたものは近い平仮名に自動で変換されて読み取られ採点されます。
ちなみに上の問題では送り仮名までは傍線が引かれていないため,「ここの」までで止めるのが正しいです。
こういった失敗を通して,学習者は注意深く問題指示を見ることを知ることになります。
ちなみに以下は漢字の問題で音読みと訓読みを区別させるものですが,その解説内容はしっかりしていましたし,どの問題にもこのくらいの解説があると思っていてください↓
「漢字」は正しい書き方や読み方を選ぶ形式ですが,誤りの選択肢は多くの学習者が間違いやすい物が吟味されている印象を受けました。
次に「ことば」のレッスンは何かというと,文法について幅広く学ぶ他,語句の意味を学ぶためのものです。
助詞や句読点の使い方だったり,動物の名前を区別したり,物の数え方だったりが出てきますが,フルボイスでのアニメーションによる解説が新しく加わっています↓
ダジャレや奇怪な動きなどで,学習者を楽しませてくれる工夫も見られますが,日付や曜日についてもここで学ぶことができました。
聞く話すという名を冠したレッスンでは,相手の話を聞いたり話しかけたりするときの技能,つまりはグループワークを行う際のスキルについて学習します。
相手の説明のどの部分に注目して聞けばよいか,どういったことに注意して話すと伝わりやすいかなどを学ぶことが可能です。
最後に,読むことを目的としたレッスンでは,高学年の文章題攻略に役立つ読解方法の基礎知識を習得します。
例えば,誰がいつどこで何をしたのか,そして物語文であれば登場人物の心情の変化を探る方法,そして説明文ならトピックを見つける方法などが挙がりますが,これは小1講座だけで終わりとはならず,小2講座や小3講座も使って長期的に完成を目指すことを覚えておきましょう。
最後に小1の3学期のレッスンのタイトルをまとめておくので確認してみてください↓
文字 | ことば | 聞く話す | 読む |
漢字を読む練習 | 物の名前 | もっと知りたいことを質問しよう | 気持ちを読み取ろう |
漢字の練習 | 言葉を覚えよう | 物の特徴を聞き取ろう | 比べて読もう |
話を聞いて連絡帳を書こう | 変わったことを読み取ろう |
小2国語の学習内容
リニューアル版は小1講座と同じレッスンの種類となりますが,2023年10月末時点ではWeb版を利用することになり,全部で42講義です(Web版はレッスンと言いません)。
メインとして扱うテーマは「漢字・ことば」の2つですが,最初に小1講座の復習が入り,最後に小2のまとめを行うことになります。
前者ですが,書き順の問題があったり漢字の組み合わせや送り仮名の問題があったりと,出題の方式が小1講座よりも多様になっていました↓
「ことば」の方では,主語や述語であったり,小1講座で学んだカタカナを使った出題も見られます。
最初こそ「点,丸,カギカッコ」といった基礎知識の学習から始まりましたが,最後ともなると「反意語」や「二つの漢字を組み合わせてできる漢字」までを理解できているはずです↓
メインテーマの量は,どちらも20講義くらいとなります。
なお,2024年の夏までには小2講座もリニューアルが終わり,読解スキルとして,理由や気持ち,そして登場人物の様子や行動に加え,出来事の順序などを読み取れるようになる他,聴く話すのレッスンにおいても,友達に質問するとかメモの書き方など,より実践的な内容になる予定です。
小3国語の学習内容
最後は小3国語になりますが,小2のものよりも数をわずかに増やし,全部で48講義です。
こちらもWeb版となるため「漢字」と「ことば」の2つをメインに扱いますが,それぞれ20講義ほどのボリュームがある他,小2の復習と小3のまとめもあります。
「ことば」は国語辞典で出てくる順番が先のものを選んだり,音読みや辞書的な意味の他,部首や修飾語の他,ローマ字の入力まで出てくることに驚くかもしれません↓
ところで,上の問題を間違えてしまった子に対しては,
- 音読みは中国の発音だから,聞いただけでは意味がわからない
- 訓読みは日本的で,漢字自体の意味を表すことが多い
といった説明をすることになります。
「月」という漢字に注目するとわかりやすいですが,これを「げつ」と読むのと「つき」と読むので,どちらが日本語っぽいかと問われれば,それは後者の方ですよね。
「だから月(つき)は訓読みなんだよ」と説明して,初めて納得してもらえることになります。
スタディサプリ小1~小3国語のまとめ
以上,スタディサプリの小学校低学年向けの講座から,小1~小3国語について内容のレビューをしてきました。
スマホを用いながら,カラーの画面をタップすることで,楽しくかつテンポ良く学んでいくことができます。
現在は小1講座から順次リニューアルが進行中で,従来から学べた文字やことばに加え,読解や相手の発言を聞いたり話したりするスキルも学べるようになりました。
小1で学ぶ内容は小2や小3で当たり前のように出てくるなど,段階的に学習していくことができるでしょう。
これはもちろん,小学校の教科書がそもそもそのように作られているからなのですが,あらゆる教科の理解に関わる国語という大切な科目を毎日15分程度の学習で学んでいけるのは魅力的です。
小3ともなれば算数に加えて理科や社会までもが学ぶべき科目に追加されるわけですから,学校の授業内容を理解する一助として,是非スタディサプリを利用してみてはいかがでしょうか。
解説についても音声付きのものが追加されつつあり,たとえ未習であっても基本的には1問1答形式なので,十分独学できるものです。
現在行われている小学講座のキャンペーンについては以下の記事を参照してください↓
最後までお読みいただきありがとうございました。