2025年7月,スタディサプリの小1~小3講座に「はっけん」のレッスンが追加されました。
理科や社会の導入学習に似ていますが,どちらかと言えば,小学校の「総合的な学習の時間」に扱うような横断的な内容です。
ここで学んだ身近な疑問をきっかけに,子どもが興味の幅を広げ,主体的にどんどんと学べるようになります。
利用年齢が低学年であることを考えると,子ども一人で進めるよりも,親が一緒に画面を見て働きかけてあげるのが理想的です。
週末にお出かけするときのヒントにしたり,夏休みの自由研究のテーマにしたりすることもできるでしょう。
当記事では,最初に「はっけんレッスン」の基本的な情報をまとめてから,具体的な使い方,そして「親子でどのように発展的な学びに繋げられるか」について,教育現場の視点も交えながら深く考えてみたいと思います。
はっけんレッスンの概要

スタディサプリのはっけんレッスンですが,小1・小2・小3講座のメニューから利用可能です。
無料体験が可能で,タイミングによってはその期間を延長できるキャンペーンコードが配布されているので,早速使ってみるという方は以下の記事を読んでおいてください↓
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レッスン数は全部で53個あり(※2025年8月追加分含む),扱うテーマは以下の通りです↓
はっけんレッスンのテーマ
生き物博士になろう,科学博士になろう,めざせ漢字マスター,食べ物クイズ,防災クイズ,日本の行事,豆知識クイズ,ネットルールクイズ,むかしクイズ,妖怪博士になろう,サプモンことわざクイズ
多くに3~5個のレッスンが用意されており,それぞれで同数程度のクイズを解くことができます。
どれも小学生の「なんで?どうして?」という純粋な疑問に答えてくれる楽しいものになっていますが,細かい内容については後述することにして,次章では主な使い方をみていきましょう!
はっけんレッスンの使い方
はっけんレッスンの主な使い方は他教科のそれとほぼ変わりなく,問いに対して正しい答えを選択肢の中から1つ選ぶというものです↓

算数や国語のように,講義アニメーションがあったり別にドリルが用意されてたりはしませんが,身の回りの物事に興味を持つきっかけになる内容が多く見受けられます。
例えば,「衣替え」のクイズ内容を知っておけば,中学や高校で夏服や冬服に移行する時期が同じであることに気付けるでしょうし,気温に合わせてコート(15℃)や二ット(18℃)にカーディガン(20℃),そして長袖シャツ(23℃)や半袖(25℃)といった快適な服装が存在していることをトン理的に理解できるはずです。
レッスン数は全部で50個強と,毎日やればそれこそ数ヶ月で終わってしまうボリュームですが,他教科との兼ね合いがありますし,スタディサプリの小学講座で重要なのは,以下の記事でも述べているように,学習を細々とでも長期間継続することなので,私は週末に週1レッスンのペースで取り組むことをおすすめします↓
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土曜や日曜などの休日を選んで親が一緒になって取り組めば,家族で対話をする良いきっかけにでき,それこそ,衣替えを話題にした後に衣装ケースを見せるなどして,服の素材や我が家の衣替えルールについて一緒に確認してみると良いでしょう。
夏休みに向けて,はっけんレッスンを自由研究のネタとして使うこともできます。
今では任意提出になるところが多く,廃止された学校もあると聞きましたが,「児童の自発的な活動を伸ばして学習を深く進める」ことこそが本来の探究活動の意義ですので,現代において優先度が劣っているようには思いません。
もちろん,わざわざ「自由研究」と特別視しなくても,日常的な親子の会話から発展的な学びを行うことは十分可能です。
そこで,次章では,テーマごとにどのような学びを深められるかについて具体的に考えてみましょう!
はっけんレッスンのテーマを発展させるには
生き物

はっけんレッスンは,他教科のものよりもクイズ感が強く,子どもに勉強させられている感が出ないところが使いやすいです。
最初のテーマは生き物ですが,こちらは多くの小学生に最も受け入れられやすいものの1つでしょう。
問題は簡単なようで難しく,解説はシンプルながらも秀逸です。
例えば,上の質問における解説では「2020年6月から日本ではキリンを飼うことができなくなった」と書かれていて,特定動物に対してこれまでは都道府県ごとに条例が異なっていたところが,全国一律で規制されたことがわかります。
これをきっかけに,
どうして飼っちゃいけない動物がいるんだろう?(動物愛護や危険性の観点)
絶滅危惧種って知ってる?
と親が少し言葉を足してあげるだけで,環境問題へ学びを発展させることができるでしょう。
そこまで難しくなくても,欧米には生体販売のペットショップが少ないことや,トンボを室内で飼育することがどうして難しいかなどを家族で話し合うことができるはずです。
科学
続いてのテーマは科学で,生物以外に化学や物理的な内容も含みます。
身近な自然に目が行くようになると,例えば,バスを待っている間に近くの葉っぱを観察し,ハバチの食害を受けていることや,市役所の人が害虫を捕獲するためのトラップを仕掛けていることに気付けるようになるかもしれません。
私は氷点降下について学ぶ際,糸と塩を使って氷釣りをした覚えがありますが,はっけんレッスンで学んだ後に実際に家でジュースと塩と氷を使ってアイス作りの実験をしてみるのも最高の実体験です(塩は味付けでなく,温度をマイナス10℃くらいに下げるために使います)。
雪が降る地域であれば,冬に駅のプラットフォームや道路で食塩(融雪剤)を撒く意味について子どもに語り聞かせることもできるでしょう。
漢字

スタディサプリでは魚偏(うおへん)を扱いますが,これはお寿司屋さんの湯呑にもよく使われる,大変インパクトがある漢字群です。
はっけんレッスンのクイズには写真が載っていないので,図鑑を開いて一緒に実物の魚を調べても良いですし,週末に回転寿司に連れて行き,湯呑に書かれた魚偏の漢字を読ませてみれば,子どもは大いに喜ぶでしょう。
ちなみに,上の「鰯(イワシ)」漢字の旁(つくり)が「弱」になっていることにも意味があるので,ぜひ親子で解説を読んでみてください。
魚偏の感じは文化や歴史も反映していて,大変多くのことを学ぶことができます。
また,新字体の漢字においても,例えば「買う」にまつわる漢字には「貝」が入っていて,これは昔にきれいな貝殻を使って物々交換していたからです(売るの漢字については,旧字体がそうなっています)。
同時に,
どうして石や葉っぱじゃなくて,貝殻がお金として選ばれたのかな?
と考えるようにすれば,貨幣の歴史についても詳しくなれるでしょう。
食べ物
小学生のなりたい職業で,パティシエや料理人というのは毎年のように人気が高いです(参考)。
最近では子ども用のサプリメントもかなりの数が出ていますし,スポーツをやっている小学生がスポーツ栄養学を学び,丈夫な体を作るために毎日の献立を自らの手で考案することも少なくありません。
極端な偏食はむしろ害になることがあるので避けるようにしますが,基本的な栄養の知識を低学年のうちから付けておくに越したことはないでしょう↓

食べ物クイズを通して三大栄養素やビタミンについての知識を身につけておくことは,一生の財産になります。
これを学んだ後は,スーパーでの買い物が絶好の学習の場になります。
このお肉は血や筋肉を作るんだね。
風邪をひかないようにビタミンの多い野菜を選ぼう。
と子どもと会話しながらラベルを見るようにすれば,ただの丸暗記ではなく「生きた知識」として定着します。
防災
こちらのテーマは直接の生存に関わってくるという意味で,極めて重要です。
水場での事故については毎年,夏を中心に目にしないことはありませんし,最近は線状降水帯などの自然災害関連のニュースも多くなってきています。
雨や雷の危険に加え,地震でインフラがストップした際の対策に関しては,はっけんレッスンを口実にして家族でよく確認しておきたいところです。
非常食についての面白い豆知識ですが,ペットボトルの「水」には賞味期限がなく,記載されている理由はプラスチック製の容器に入っているために,経年で水分量が蒸発して規定の内容量を下回ってしまうからだと言われています。
素材をガラスにすれば,より長期間の保管が可能になりますし,缶詰は日本の誇るべき発明品の1つです。
一方,賞味期限が長い食品としてアイスやマヨネーズなどが知られていますが,後者では油と酢の殺菌力に秘密があります。
レッスンをきっかけに,海苔のベストな保存方法について話し合ってみたり,
我が家の防災リュックの賞味期限は大丈夫かな?
と一緒にチェック作業をしてみるのも素晴らしい探究学習になります。
日本の行事
日本の行事がテーマのレッスンでは,四季ごとに特徴的なイベントを取り上げ,その成立や由来についての理解を深めることができます。
例えば,春のクイズでは,「5月5日の端午の節句に空に揚げるものは何か」という問いがありました。
由来は中国の故事である「登竜門」になりますが,「激しい滝を登り切った鯉(コイ)が龍になる」という力強い発想について,小学生のうちに知っておくと,成人してからの想像力にも良い影響を及ぼしてくれることでしょう。
例えば,日本の伝統行事や祭りが,五穀豊穣や人々の平和を願って行われていることを意識して生活するのと,そうでないのとでは,自国の文化に対する理解度にかなりの差が生まれるように感じるわけです。
ただ何となくイベントをこなすのではなく,意味を知って参加することで,豊かな教養の土台となります。
その他の知識

「辛みは味覚ではなく痛み(痛覚)である」と私が習ったのは大学生の時でしたが,無知が理由で意識できないことは数多くあるように思っています。
例えば,自分の目を鏡で毎日のように見ていても,目頭の下方に,涙が鼻へ抜けていくための穴が開いていることに気付いている小学生は少ないでしょう(「涙点」と呼ばれます)。
スタディサプリのはっけんレッスンでは,これまでに紹介したテーマ以外に
- 豆知識
- ネットルール
- 昔のくらし
- 妖怪
- ことわざ
についての雑学を増やすこともでき,テストの点には直接の役には立たずとも,確実に人生を豊かにしてくれるはずです(2025年8月にレッスンが追加されました)。
小学生の記憶力・吸収力は驚異的で,好きな電車の駅名を全部言えるなど,周りの大人を驚かせることも少なくありません。
最近の私は,早くから投資について知っておけばよかったなあと思っていて,私の家庭環境では,こういった知識を誰も教えてくれませんでした(数年前にFP2級の資格を取って初めて,ようやく金融知識を深めることができました)。
一見するとテストに関係ない知識かもしれませんが,子どもの頃から幅広い「世の中の仕組み」の種まきをしてあげることは,将来の自学自習の姿勢に直結し,その重要性をしみじみと感じる今日この頃です。
まとめ
以上,スタディサプリの小学講座で利用できる,はっけんレッスンの使い方を中心に,その発展のさせ方までをみてきました。
幅広いテーマのクイズを解くことで,実生活に役立つ知識が得られるだけでなく,そこから図鑑を引いたり,家族で話し合ったりと,今後の発展学習のきっかけにできる貴重なコンテンツでした。
何も声掛けのアイディアが浮かばない
という方も,今では生成AIに「○○にまつわる豆知識を教えて」と質問すれば教えてくれます↓
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役立つ・役立たないの視点ではなく,純粋に学ぶことの楽しさを感じていただければ幸いです。
ところどころで熱く語ってしまいましたが,みなさんの中で,「はっけんレッスンをきっかけにこんなことを調べてみたよ」「週末にこういう体験に行ってみたよ」などの成功例があれば,ぜひともコメント欄で教えてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。


