今回はスタディサプリを使っている受験生が,大学の過去問をどう入手すればよいかについてまとめます。
かつてはスタサプ内からダウンロードできた時期もありましたが,現在のスタディサプリ内では,共通テストや大学個別試験の過去問を丸ごとダウンロードすることはできません。
そのため,共通テストは大学入試センター,大学別の過去問はパスナビなどの外部サイトを使って入手し,不足分は赤本などで補うようにしてください。
スタディサプリは過去問演習に入る前の準備や,解いた後の弱点補強に向いています。
以下では,スタサプ利用者向けに,過去問の入手先,スタサプで補える範囲,AIを使った復習法を順番に整理していきます。
当記事の結論
- スタサプ内:過去問の丸ごとダウンロードは不可
- 共通テスト:大学入試センターの公式サイトから無料で入手
- 大学別過去問:パスナビなどの外部サービスを利用
- スタサプの役割:解法理解・傾向把握・演習前後の補強
スタディサプリで大学の過去問はダウンロードできる?
現在はできません。共通テストは大学入試センター,大学別過去問はパスナビなどの外部サービスを使う形になります。
ただし,スタディサプリそのものが役に立たないわけではありません。
共通テスト対策講座や志望校対策講座を使えば,過去問演習に入る前に出題傾向や解き方の型をつかみやすくなります。
つまり,スタサプの役割は「過去問そのものを配布すること」ではなく,過去問を解ける状態にまで実力を高めることにあると考えるとわかりやすいです。
スタディサプリで補える過去問対策講座

スタサプ内で過去問そのものを大量に入手することはできませんが,過去問演習の前後に使いやすい講座はしっかり揃っています。
代表的なのは,次の2つです↓
- 共通テスト対策講座
- 志望校対策講座
共通テスト対策講座では,頻出形式への向き合い方や時間配分の感覚を学びやすく,志望校対策講座では大学ごとの出題傾向や注意点をつかめます。
共通テスト対策講座では受験者数が多い科目は網羅され,2025年度に6教科30科目が「7教科21科目(情報Iの追加など)」へと再編された際にもいち早く内容が一新されるなど,最新の入試傾向に合わせたアップデートに抜かりはありません↓
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スタディサプリの共通テスト対策講座の使い方!科目別の予習・復習ルールを解説
入試方式の多様化に伴い,ますますその重要性が高まっている大学入学共通テストですが,一体どのように対策をしていけばよいのでしょうか。 大学入学共通テストでは,基礎知識の定着だけでなく,資料・会話文・複数文書に対応するための ...
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続いて「志望校対策講座」ですが,各大学でこれまでに出題された過去問を題材として,特有の出題傾向や「どういったことに注意して解いていけば良いのか」をプロ講師が解説してくれます。
ただし,取り扱っている大学や科目に限りがあることには注意しましょう↓
志望校別対策講座で扱う大学
北海道大学(英数),東北大学(英数),東京大学(英数国理),一橋大学(数),名古屋大学(英数),京都大学(英数国理),大阪大学(英数),九州大学(英数),早稲田大学(英国),慶應義塾大学(英),南山大学(英数)
そのため,スタサプで「解き方」を学び,外部で入手した過去問で「本番シミュレーション」を行うという使い分けが最も効率的です。
共通テストを無料でダウンロードする方法

共通テストの問題を入手するなら,まずは大学入試センターの公式サイトを確認してください↓
公式サイトでは,過去の試験問題や正解を無料で確認できます(過去3年分)。
会員登録なしで使えるため,まず最初に見る場所として最適です。
英語リスニングでは音源やスクリプトも確認できるため,演習だけでなく復習にも役立ちます。
共通テストは形式への慣れが点数に直結しやすい試験です。
時間を測って解く,本番と同じ順序で解く,解いた後にミスの原因を書き残すところまで行うようにしてください。
共通テストの解き方については以下の記事にまとめてあります↓
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【2026年最新】大学入学共通テスト完全攻略マニュアル!実際の解き方は
共通テストは,単なる知識の有無を問うだけの場ではありません。 厳しい制限時間がある中で,膨大な資料を処理し,論理的な解(答え)を導き出す「情報処理のスピード(頭の回転の速さ)」を競う戦いです。 もはや「対策なし」で臨むの ...
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大学の過去問をダウンロードする方法

大学入試の過去問は著作権の事情もあり,大学公式サイトだけでは十分に揃わないことが少なくありません。
まずは公式サイトを確認し,不足分をパスナビや赤本で補う流れがおすすめです↓
パスナビの使い方
パスナビは利用登録が必要になりますが,国公立から私立大まで含む約230校の過去問が,1~3年分無料(最新年度のものは12月頃に追加されます)で入手できます↓

解答以外に簡潔な解説がついているものも少なくありません。
ただし,本命として受ける大学については,過去問の収録年度や得られる情報量が多いため,市販の赤本などを購入するようにしてください。
本命校は冊子の過去問集,併願校はダウンロード中心という使い分けのルールを設けると,費用と手間のバランスが取りやすくなります。
本命校の過去問は何年分揃えるべきか
本当に合格したい本命校であれば,できるだけ多くの過去問に触れて傾向を掴むことが重要です。
私の指導でも,試験本番までに余裕がある浪人生には,廃版となった過去問を中古で買わせて解かせることすらあります。
解く量ですが,以下を目安にしてください↓
- 本命校は5~10年分が目安
- 併願校は1~3年分でも可
これらを複数回に分けて使用しますが,直近のものから本番と同じ問題が出題される可能性は少ないため,最新のものは夏前に志望校の傾向を掴む目的で使うことが多いです。
逆に,2・3年前の過去問は貴重なので,一般的には直前まで手をつけずに取っておきます。
過去問演習に生成AIをどう使うか
過去問演習で厄介なのは,解説を読んでも自分の答案のどこが悪いのか分かりにくいことです。
特に英作文や現代文の記述,数学の途中式,国語の理由説明などは,丸やバツをつけるだけでは改善点が見えません。
そこで役立つのがAIアシスタントです↓
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実際の学習の流れは以下のようになります↓
おすすめの使い方
- スタサプで解き方を学ぶ
- 過去問を時間通りに解く
- 丸つけ後,AIに答案の弱点を分析させる
- 間違えた分野をスタサプで復習する
3に関しては以下のようなプロンプトが考えられます↓
AIへの指示の例
添付した〇〇大学の過去問を解きました。以下の私の解答を確認し,
- 論理の飛躍
- 説明不足
- 文法ミス
- 部分点が入りそうな箇所
を厳しめにチェックしてください。また,合格者答案に近づけるための改善案も示してください。
【私の解答】
〇〇〇〇
上のように使うことで,解説を読むだけでは見えにくい弱点が浮かび上がります。
以下は,英作文の問題を上のプロンプトを用いて生成AIに添削させたときの実例です↓

AIは解答のたたき台作成よりも,自分で解いた後の弱点分析や答案の改善に使う方が効果的です。
外部サイトで過去問を入手し,スタサプで解き方を学び,AIで自分の答案を点検するという流れにすると,独学でもかなり密度の高い演習ができます。
まとめ
スタディサプリ内で,共通テストや大学個別試験の過去問を丸ごとダウンロードすることはできません。
ただし,共通テストは大学入試センター,大学別の過去問はパスナビなどの外部サービスを使うことで入手できます。
また,スタサプには共通テスト対策講座や志望校対策講座があるため,過去問演習の前に解き方を学んだり,演習後に弱点を補強したりする用途には十分役立ちます。
つまり,過去問は外部で確保し,スタサプで解法を学び,必要に応じて生成AIで答案の弱点を点検するという形にすると,独学でもかなり密度の高い受験対策がしやすくなります。
本命校については赤本などの冊子も併用しながら,年度数と解説の充実度を確保しておくと安心です。
スタディサプリで大学受験を進める中で,「スタサプだけで十分なのか」「塾や生成AIも併用した方がよいのか」で迷っている方は,以下の記事も参考にしてください↓
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