前回,公立高校を受験する中学生に役立つ,過去問のダウンロードサービスについて述べました↓↓
それに続く今回は,スタディサプリを使っている大学受験生が,過去問をどのようにダウンロードできるかについて言及していくことにしましょう!
公式サイト
なお,かつてはセンター試験の過去問も大学入試過去問ともにスタディサプリのサービス内においてダウンロードすることが可能でしたが,現在は共通テストへの遷移期間であったり,著作権などの問題により利用することはできません。
そのため実際のダウンロードは,後述するような外部サイトに頼ることになります。
とはいえ,共通テスト対策講座が追加になる予定ですし,志望校対策講座では大学別の過去問を使って演習を積むことが今でも可能です。
そういったものを利用して難易度や傾向そして対策を把握したら,自分が志望する大学の過去問だけは赤本などをしっかりと購入し,本番に挑みましょう!
スタディサプリで評判だった2つのダウンロード
かつて,スタディサプリの高校・大学受験講座においては,2つのダウンロードサービスが存在しました。
それが先述した,センター試験のダウンロードと大学入試過去問のダウンロードです。
しかし,やはり著作権の問題など,スタディサプリの運営側にも色々複雑な事情があったのでしょう。
まずは後者のサービスが2018年の6月に早々と終了してしまいました↓↓
大学入試過去問のダウンロードサービスは,スタディサプリを使った受験戦略を考える上で大いに役立つサービスだったので,お知らせに上記の件が出てきたときは私も動揺を隠し切れませんでした。
ですが,決まってしまった以上,仕方がありません!
もともと,お得感がありすぎるサービスで心配していたくらいでしたので。
そして,センター試験の方も2020年2月の実施分を最後に試験自体が廃止となり,2021年からは共通テストに取って代わられます。
過去問なしに新テストに挑む受験生のお気持ちは察しますが,誰もが初体験のテストですから,必要以上に身構える必要はありません。
実際にプレテストもあり,問題の内容や形式的に多少の違いがあれど,センター試験を使って練習する姿勢でよいでしょう。
時間配分などの細かい戦略は立てても無駄に終わるというだけです。
また,大学過去問を利用した演習については,スタディサプリの志望校別対策講座がありますし,共通テスト対策講座も2020年の秋以降に順次リリースされる予定となっています↓↓
さて,表題のダウンロードに話を戻しますが,スタディサプリの利用者は「外部サイト」を利用することで,各種過去問を手に入れることになります。
以下でその方法についてみていくことにしましょう。
共通テスト(センター試験)をダウンロードする方法
まずは共通テスト(旧センター試験)をダウンロードする方法についてまとめます。
一番おすすめなのは,大学入試センターのサイトから問題と答えをダウンロードすることです↓↓
参考
サイトに行くと過去3年間分の試験問題という項目がありますので,そちらからダウンロードしてください。
料金は無料ですし,ダウンロードしたデータを保存したり,印刷することが可能です。
英語リスニングの音声はスクリプト付きでダウンロードできるので,これを利用しない手はありません。
なお,センターレベルですから解説がなくても,答えさえわかれば用に足りるでしょう。
とはいえ,より多くの過去問を確認したい場合には,「パスナビ」を利用するか,赤本を購入してください(後者はダウンロードではありませんが)。
パスナビは会員登録がいるものの,無料で解説も付いているのが魅力。
逆に赤本は1000円近くしますが,圧倒的な分量(数十回分)が収録されています。
それでは次に,過去問を利用した共通テスト対策について少し考えてみましょう。
過去問を共通テスト対策にどう生かすか
そもそも「センター試験の問題」と言うのは大変に評判がよいものでした。
毎年の平均点(難易度)がそこまで大きく変わらないというのは,塾業界で問題を作成した経験をお持ちの方なら驚きでしょう。
共通テストに変わったことで,より時代の要請に沿った出題になりますが,これまでもセンター試験の内容は年によって変わってきました。
学習指導要領が変わって範囲まで異なるような例は別ですが,前年の問題形式に慣れたとしても,今年受ける試験がそれと同じでない可能性も大いにあったわけです。
しかし,それでもセンター試験の過去問をやるのが対策としては最善とされてきたのはなぜでしょう。
その理由は,自分が本番で受けるテストに一番似ているからです。
同じ大学入試センターが作成した問題ですし,英語でしたら文法やリスニング,そして文脈把握や要点を見抜く力などが毎年バランスよく問われます。
形式は変わっても,問われる能力は変わらないのです。
それでは,共通テストはセンター試験と比べてどうでしょう。
作成元は同じですし,上記能力のうち問われないものが出てくるなんてことは考えられません。
「リスニングがこれまで以上に重視されるらしい」
「より論理的な思考力が問われるってさ」
などと周りがざわついていたとしても,これまで対策がないがしろになっていた分野にも目を向け,しっかりリスニングも毎日聴くようにして,復習するときも「どうしてこの答えになるのか」,「筆者の言いたいことは何か」についてしっかり考えるようにすれば,十分それが共通テストの対策になるのではないでしょうか。
まだ世に出ていない問題についてあれこれ策を弄するのは無駄も多いことも理解しておいてください。
少なくとも,これまでのセンター試験を解いた結果と共通テストで出てくる順位はほぼ変わらないのですから,まずはセンター試験で高得点(8割~9割)取れる実力をつけてください。
話はそれからです。
なお,その上で,先に紹介したスタディサプリの共通テスト対策講座(場合によってはセンター試験対策)もやってみてください。
ここまでやれば,周りの受験生より情報量は多くなるので有利に事を運べます。
大学過去問をダウンロードする方法
大学入試の過去問は著作権などの問題で,公開が非常にしにくくなりました。
大学の公式サイトに過去問を載せることすらままなりません(特に英語や国語が厳しい)。
そのため,ダウンロードできるサイトは限られ,先の共通テストのところでも紹介したパスナビ一択となります。
参考
国公立から私立大まで,200弱の過去問が確認できました↓↓
なお,自分が本命としている志望校のものは冊子の形で購入する生徒が大半です。
また,先にも触れたように,スタディサプリの志望校対策講座では,過去問を分析して問題を作成しているので,日東駒専レベルなら私大英語対策講座,GMARCHなら関東難関私大対策講座といった具合に,解き方を別に学んでおきましょう。
もっとも英数国,または早慶旧帝大が中心のラインナップですので,学校や科目によっては対応していません。
まとめ
以上,スタディサプリ利用者ができる過去問ダウンロードの方法についてでした。
各種外部サイトを利用することで,共通テストも大学過去問のどちらもなんとかダウンロードできることがわかっていただけたかと思います。
そして,それらを使って学んだ後はスタディサプリ内にある各種対策講座を利用して,より多くの知識を身に付けることで周りの受験生との差を広げてしまいましょう!
「センター試験対策講座」では,講師が動画で解き方を解説してくれるので,最後に述べたような論理的な考え方はそちらの講座で学び取るようにすることができますし,「志望校対策講座」であれば,大学入試で実際に出題された過去問を題材に,その大学特有の解き方や勉強法について学ぶことができます。
ちなみにオリジナルの予想問題であったり,より実践的な内容については「スタディサプリ特別講習」という別サービスで扱う講座で学ぶことができ,特に直前期に利用すると安心できるでしょう。
公式サイト
色々と利用できるサービスはありますので,必要に応じて選択してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。