スタディサプリの中学講座が評判な点の1つに,公立高校の過去問を自由にダウンロードして使えるところが挙げられます。
中学3年生が高校受験を意識する秋頃になると,入試問題をいよいよ解き始めることになりますが,その時,自分が受ける予定の県からではなく,「他県の」過去問から解いてみることは私が塾でよく使うテクニックです。
その際はできる限り多くの高校の問題を解くことになりますが,そんなとき,冒頭のダウンロードサービスが大変役に立ちます。
今回の記事では,スタディサプリで過去問をダウンロードする手順について解説するとともに,受験対策講座の使い方についても紹介していくことにしましょう!
もくじ
スタディサプリで公立高校の過去問をダウンロードする方法
スタディサプリを使っている中学生の多くは公立高校を目標にしていて,夏休みに短期集中して勉強し,今までの遅れを一気に取り戻してしまう優秀な中学生も多いようです。
特に3年生まで部活に打ち込んでいた生徒にそういった傾向が見られます。
なんだか勉強ができるようになってきたかも
このように実感できると,模試や過去問で,勉強の成果を早速確かめてみたくなるもの。
そんなやる気ある中学生の要望に応えてくれるのが,スタディサプリ中学講座にある,「公立高校入試問題ダウンロード」というサービスなんですね。
2019年4月から利用方法が変わりましたが,以下の2つが利用できるところは変わりありません。
- 約5年分の入試問題から作成したオリジナル問題
- 47都道府県に対応した過去問3年分と解説動画
通常,最新の過去問が書店に並ぶのは6月の中旬です。
最新の年度のものは利用できませんが,それ以前の年度の問題を夏以前であっても利用できるというのはスタディサプリの強みかもしれません。
少なくとも1冊1000円以上はしますので,10校分も解いてしまえば,スタディサプリの利用料金的に元が取れてしまうことにはなりますね。
ここでは例として「北海道公立高校の英語の過去問」をダウンロードしてみましょう!
PCの画面で説明しますが,まずは上部に見えている講座一覧を選択し(①),中学3年生の講座一覧を開きます(②)↓↓
中学3年生の講座にある,「○○【高校受験】」という名前の講座で過去問をダウンロードすることが可能です(○○には英語や数学などの教科名が入ります)。
今回は英語なので,「英語【高校受験】」を選択しましょう!
北海道の過去問は一番上にあります↓↓
すると,以下のような「学習進捗画面」が開くはずです↓↓
この画面を下にスクロールしてください。
一番下のところに3年分の過去問が確認できるはずですので,好きな年度のものを選択しましょう↓↓
その先のページで,過去問のダウンロードができます↓↓
PDF形式なので,自宅のプリンターを使って印刷できるのが嬉しいですよね。
問題と解答以外に,リスニングの音源は聴けますし,解説や全訳まで確認できるのでご心配なく!
スタディサプリの受験対策講座の使い方
めでたく過去問をダウンロードできた後はどういった手順で学習していけばよいのでしょうか。
ここではスタディサプリ受験対策講座の使い方について説明します。
過去問を解いて採点する
まずは過去問を解かないことには始まりませんね。
解答用紙はないので,ルーズリーフやノートなどに答えを書きましょう。
時間を測らずにやる方法もありますが,一番わかりやすい説明としては,
とりあえず制限時間内に解いてみて,終わらなかったものはそれがわかる形で(例えば青ペンで答えを書くなどして)全問解く
ことだと思います。
制限時間内にすべて解き終えられるようなら問題ありませんし,もし解き終えられなかったとしても,
- 青ペンで書いたものも含めると高得点→時間が足りなかったからできなかった
- 青ペンで書いたものを含めてもダメ→そもそもの実力が足りていない
といったふうに分析できるわけです。
もちろん,丸付けは必ずしてくださいね。
あまり採点に時間をかけたくないので,得点は割合で計算してしまって構いません(30/40なら75点など)が,気になる人はこちらを利用すると良いでしょう。
解説動画を観て解きなおす
PDFダウンロードができたページの左には,音声を聴ける「リスニング音声」の他に,「ビデオチャプター」なるものがありましたので押してみましょう。
するとなんと,その年度の詳しい過去問解説動画まで観ることができてしまうのです↓↓
しかもこれらの動画は都道府県別に作っているので,1県ごとに内容が異なるという熱の入れよう。
解説を聞いて納得したら,一度と言わず何度も間違えた問題を見直します。
そこまで終えたら,今度は別年度の問題もしくは違う高校の過去問をダウンロードして同じことを繰り返しますが,時間無制限で解いた際に過去問の出来が極めて悪かった方は,次の手順へと進んでください。
単元別に演習する
先ほど黄緑で示した「学習進捗画面」をよくみると,4つの単元別に演習を積むことができることがわかります↓↓
- 英文法・語彙
- 長文読解
- 英作文
- リスニング
ここに収録されている問題を1つずつ解いていくと,無理なく実力をアップさせることができるという仕組みです。
「4つの単元」と聞くと簡単に思えますが,1つ目の「英文法・語彙」の単元はさらに細かく,以下の5つに分かれます↓↓
空所補充・整序英作文・文法問題・語彙・和文英訳
試しに「空所補充」を開いてみると,計1時間にも及ぶ動画と20問程度の演習問題が用意されていました↓↓
膨大な量です。
問題の難易度は3段階に分かれているので,
- 難関校志望者→STEP3まで解く
- 中堅高校まで→STEP2まで解く
といったふうに使い分けることもできます。
とはいえ,「一体どの学校までが中堅なのか」という話にもなってきますので,
とりあえずSTEP2までやってみて,全部復習して完璧になった段階でさらに余裕がある単元のみ,STEP3に挑戦してみる
という使い方をしてみてはいかがでしょう。
あくまでみんなが解ける問題を落とさないのが受験の基本です。
苦手科目や単元がある場合はそちらの方に時間を割くようにしてください。
基礎に戻る
最近スタディサプリを始めた方で上記演習問題に全く歯が立たないようであれば,基礎に戻ってやり直すことも大いに考えられます。
その場合,先に示した「英語【高校受験】」の一番下にある,「【復習講座】中3英語(中1・2年分総復習)」を利用しましょう↓↓
中1前期~中2後期まで合わせて計4つの確認テストが利用でき,30分程度の時間をかけて問題を解くことで,どの段階まで戻ってやり直せばよいのかがわかります↓↓
どれも基礎的な内容ですので,8割以上は正解したいですね。
おわりに
以上,スタディサプリ中学講座から,公立高校の過去問をダウンロードする方法と受験対策講座の使い方についてみてきました。
今回述べた中で,特に重要だと思う点は,
- 47都道府県の過去問3年分がダウンロードし放題で量的にも十分
- 6月中旬に過去問が市販される以前から対策し始めることも可能
- 市販本1冊あたりの料金は1000円以上するので,利用料の元は取れる
- 過去問の出来に応じて,応用に進むのか基礎に戻るか判断できる
でしょう。
公立高校や普通の私立高校(難関校除く)を受験するのであれば,試験範囲は教科書内容までと決まっています。
また,自校作成高校を受ける場合であっても,まずは公立高校の問題が解けるようになることを目標にすることは,どんな生徒を指導していても変わりありません(理社にいたっては共通問題ですし)。
公立高校を受験する中学生は,なるべく多くの公立高校の過去問を解き,合格点をコンスタントに取れる状態にすることを目指してください。
都心に近い県の問題は難しくなる傾向があるので,離れた県から挑戦してみることをすすめます。
まだスタディサプリを使ったことがないという方,14日間は無料で利用できますので,過去問の解説動画を資料してみてはいかがでしょう↓↓
スタディサプリ中学講座の使い方全般やお得なキャンペーンコード情報につきましては,以下の記事を参考にしてください。