スタディサプリの共通テスト対策講座の使い方!科目別の予習・復習ルールを解説

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東大院修了(農学修士)×指導歴20年|教育・Web運営専門家 さんくす

さんくす

指導歴20年。東大院修了(農学修士)。当初は教授に理解を疑われるも,異常なまでの探求心と没頭力が認められ,最後は「数年に一度の秀才」と惜しまれつつ研究室を去る。Webメディア運営10年で確固たる実績(国内最大級ASPにてトップクラスの称号)を築き,企業に忖度しない本音を発信。教育・Web運営の専門家として,最短ルートの勉強法を論理的に伝授します。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。

入試方式の多様化に伴い,ますますその重要性が高まっている大学入学共通テストですが,一体どのように対策をしていけばよいのでしょうか。

大学入学共通テストでは,基礎知識の定着だけでなく,資料・会話文・複数文書に対応するための形式慣れも欠かせません。

そしてスタディサプリには,基礎を固める通年講座と,出題形式への適応を進める共通テスト対策講座があります。

当記事では,共通テスト対策講座を中心に,科目別の予習・復習ルールと,過去問演習につなげる使い方を整理します。

スタディサプリで共通テスト対策ができる講座

スタディサプリでは,2種類の講座を使って共通テスト対策を行うことができます↓

  • 通年講座
  • 共通テスト対策講座

以下でこれらの特徴についてまとめましょう!

通年講座(基礎のインプット)

スタディサプリで共通テスト対策をしようと考えた場合,一番実践的なものはそれ用の対策講座(上で挙げた2つ目)であることに疑いの余地はありません。

しかし,基礎知識が曖昧なままでは,共通テスト対策講座の効果を十分に生かしにくいでしょう。

あらゆる入試問題に対して言えることですが,弱点分野や未習範囲がある科目においては,たとえマーク式のテストであってもまず合格点は取れません。

ゆえに,共通テストに出てくる用語の大半に見覚えがある状態に達するまでは,スタディサプリの通年講座を使って学ぶようにしてください

例えば,「高3スタンダードレベル英語」などと呼ばれる講座がそれにあたります。

このときの予習方法については講座間で異なりますが,復習は全ての講座で必須となっているので,必ず手を動かしてやってみましょう。

学習手順ですが,講座説明やテキストの最初のところで必ず確認できます↓

講座説明やテキストに記載された,勉強手順に対する指示

さんくす
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講師の指示を省いて先に進めても,講座の効果を取りこぼしやすくなります。時間が限られているときほど,予習・復習の手順を崩さず進める方が結果的に近道です。

 

共通テスト対策講座(形式への適応)

続いて,肝心の共通テスト対策講座ですが,通年講座のように1つの講座に含まれる授業数が数十個に及ぶようなことはありません。

多くは5~8講義から成り,出題傾向と解き方の重要ポイントがすっきりまとめられている点が特徴です。

なお,講義数が少ないということは同じことを繰り返し説明されることが少ないことも意味しており,1回の講義の重要性が高くなっています。

講義では,まず出題形式を押さえ,その後に実践演習を通して解き方を学んでいきます。

得られる知識は共通テスト特有の解き方やアプローチに限られるため,基礎知識は事前に通年講座や参考書で入れておくことに注意してください。

講義を受けている最中に,

これ,なんだったっけ?記憶が曖昧だな…

と一度学んだ内容だと気づけることが重要で,これは通年講座で一度学んだからこそできることです。

なお,スタディサプリの各公式テキストにも明記されていますが,講義を受けたらそれで終わりではありません

共通テスト対策講座で「解き方」を学んだ後は,過去問や市販の予想問題集を使って「自力で解ける状態」に変えるための演習を行うことが必須です↓

スタディサプリの学習プラン内でおすすめされている共通テスト用問題集の例

過去問の入手方法については,共通テストや大学過去問をダウンロードする方法のところで述べましたが,追試分も含めて大学入試センターの公式サイトから無料で入手できるため,演習量は不足しないはずです。

ここまでに紹介してきた各種講座の利用時期については,次のように考えておきましょう↓

各種講座の利用時期目安

  • 通年講座:4~9月(基礎固め)
  • 共通テスト対策講座:10~12月(形式への適応と演習)

※本番までには,時間を測った過去問演習も必ず行ってください。

※時期は目安です。基礎が不十分な科目は,10月以降も通年講座で補強しながら進めてください。

次章では,これらのうちの「共通テスト対策講座」を取り上げ,公式テキストで指示されている正しい予習・復習のルールを含めて科目別に詳しくみていくことにしましょう!

 

 

共通テスト対策講座を科目別に紹介

スタディサプリでは,多くの主要科目で共通テスト対策講座が用意されています。

多くの講座で実際の本試験や試作問題を用いています。まだ共通テストの過去問を解いたことがない方はネタバレになる可能性がある点に注意してください。

英語(リーディング・リスニング)

共通テスト対策講座 英語リスニング編の講義例

英語の共通テスト対策講座はリーディング編とリスニング編の2つに分かれ,担当はどちらも肘井学先生です。

英語の受講ルール

  • リーディング:予習必須(1講義30分~1時間かけ,構文把握と辞書引きをしておく)。授業中の全訳書き写しは禁止。復習として「文章の10回音読(長いものは5回)」を徹底する。
  • リスニング:予習不要(授業内で解く)。復習として音声に合わせた「10回音読」や,必要に応じた「シャドーイング」を徹底する。

肘井先生の授業の特徴は,予習と復習で「何をすべきか」が明確化されているところです。

共通テストの英語で高得点を取る秘訣は「パラフレーズ(言い換え)」に気づくことだと語られています。

テキストの巻末にある音読用白文を使い,毎日ひたすら音読を繰り返すことで,英語を英語のまま理解する「真の速読力」が身につく設計になっています。

 

数学(IA・IIBC)

以下は旧課程版の講座内容をもとにした紹介です。現在数学の講座は2026年秋のリリースに向けて一時的に講座の掲載がありません。

スタディサプリ共通テスト対策講座数学IIBの講義風景

数学はIAとIIB(新課程のIIBC)の講座があり,担当は山内恵介先生です。

事前にテキストの問題を解いておく「予習必須」のスタイルです。

関数や微積,確率などの重要な単元ごとに講義が行われた後は,思考力が問われる大問ごとの対策へと移ります。

講義の中で山内先生は,ただ問題を解いて見せるだけでなく「出題の背景」に関する説明も十分に時間をかけて行ってくれていました。

「問題設定や条件を理解する→誘導の流れとマーク欄に合わせて解答する」といった手順に慣れると,問題を解くスピードが自然と上がってきます。

 

現代文

スタディサプリから現代文の共通テスト対策講座の様子

現代文の対策講座を担当するのは柳生好之先生です。

現代文の受講ルール

  • 予習:必須。はじめは時間制限なしでも構わないので,自分の力で問題を解答してから講義に臨む。
  • 講義中:本文に「線引き」をし,説明や図はメモ欄に書き込む。
  • 復習:必須。「現代文は復習しなくても良い」は間違い。学んだ読み方・解き方を実践しながら,もう一度問題に取り組む

柳生先生の講座の最大の特徴は,文章を単なる主観的な「意味論」だけでなく,文法・構文・論理という客観的な「統語論」の側面から解説するところにあります。

「でない(否定)」「かつ(連言)」「または(選言)」「ならば(条件法)」といった普遍的な論理ルールを駆使することで,共通テストの図やグラフ,実用的な文章にも冷静に対応できる読解力が養われます。

 

古文・漢文

スタディサプリの共通テスト対策講座から古文漢文の様子

岡本梨奈先生が担当する古文漢文講座ですが,全4講義あるうちの前半2つで古文を,後半で漢文を扱います。

複数の資料を読み比べる問題や,生徒と教師の会話文といった共通テスト特有の形式にもしっかり対応しています。

古文・漢文の受講ルール

  • 予習:辞書は使わず,各大問につき古文20分,漢文15~20分を目安に自力で解く。時間がオーバーしても最後まで解き切る。
  • 前提条件:単語や文法,句法などの土台ができている前提で進むため,未修の場合は必ず通年講座を先に受ける。
  • 復習の基準:意味が「秒速で出てくる」レベルになるまで何度も復習し,誤答選択肢のひっかけのパターンも分析する。

テキストには問題と解答と現代語訳のみが載っていますが,講義におけるピンポイントの知識解説が大変為になる講座です。

 

理科(化学・物理・生物・地学基礎)

スタディサプリ共通テスト対策講座にある物理の講義風景

理科科目(坂田薫先生の化学,中野喜允先生の物理,担当講師の生物,野津太一先生の地学基礎など)の共通テスト対策講座は,いずれも共通の一貫した構成になっています。

それは,「講義問題(予習)」で出題の特徴を掴み,「演習問題(復習)」で学んだ考え方を実践して定着させるという流れです。

共通テストの理科は,単純な知識の暗記だけでは太刀打ちできず,見慣れない実験データや資料から合理的に判断する力が求められます。

さんくす
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一見難しそうに見える問題でも,「どのような視点でデータと向き合えばよいか」を知っておくことで,落ち着いて正答を導き出すことができるようになります。

講義を見る前に必ず自分の力で講義問題に取り組み,解説動画を見た後で,今度は学んだ解き方を使って演習問題(アウトプット)を自力で解く使い方が鉄則です。

 

歴史総合,日本史探究

スタディサプリの共通テスト対策講座から歴史総合,日本史探究の講義風景

日本史探究は伊藤賀一先生が担当し,黒板のチョークの色で難易度(黄は基礎,白は標準,赤は応用)を分けて示してくれるお馴染みのスタイルです。

日本史探究の受講ルール

  • 予習:必須。「ちゃんと勉強してから」と考えず,いきなり何も見ずに解くこと。
  • 復習:サッと調べる程度でOK。解説が復習のようなものなので,1回ごとの重めの復習は特に必要なし。

「ズルをしない」「怖くても動く」という実践重視のスタイルであり,全体的な基礎固めはあくまで通年講座で終わらせておくことが前提となっています。

 

歴史総合,世界史探究

スタディサプリの共通テスト対策講座から歴史総合,世界史探究の講義風景

世界史探究を担当するのは山本直人先生です。

世界史探究の受講ルール

  • 予習:必須。事前に試作問題を解いて,できるだけ時間を空けずに講義に臨む。
  • 受講中:よくわからなかった箇所や間違った問題を明らかにして,集中して聞く。
  • 復習:必須。講義後は通史講座や教科書などで歴史事項の確認を行う。問題を解いて講義を聞いた後に,簡単な年表に目を通すだけでも効果がある

ただ過去問を解いて丸つけをして終わる学習から脱却し,「いったい何が問われているのか?」「どんな知識が必要なのか?」を根本から整理してくれます。

テキストには,解答に必要な歴史知識をまとめた「思いだそう」や「あわせて確認」といったコラムが用意されており,知識の体系化に非常に役立ちます。

共通テストで頻出の地図問題や年代配列問題,近代以降の「同時代・他地域のつながり」を問う問題にも解説があります。

 

公共,倫理

スタディサプリ共通テスト対策講座にある倫理の講義風景

こちらも担当は山本直人先生です。

2025年度の試作問題を使った講義が大問の数と同様,6つ用意されています。

公共・倫理の受講ルール

  • 予習:必須。必ず自力で解き終えてから講義に臨む。
  • 復習:必須。すぐに復習を進めて知識を盤石にする。間違えた問題や自信のなかったものは通年講座や教科書などで必ず確認する。

特に,倫理分野では対話文における空欄補充など「日常に潜む因果関係を推理する力」を養うアプローチが展開され,哲学者の思想を時代と地域で分類して整理することが推奨されています。

 

公共,政治・経済

スタディサプリの共通テスト対策講座から公共,政治経済の講義風景

公共,政治・経済の共通テスト対策講座は,原田雄斗先生が担当します。

公共・政治経済の受講ルール

  • 予習:必須。時間を計って解く。60分以上かかっても良いので一通り解答してから視聴する
  • 復習:必須。市販の一問一答などでアウトプットし,分散しがちな情報を教科書等に集約する「知のプラットフォーム」を構築する。

テキスト内の「正答への道筋」というアイコンに注目することで,「こういう視点で見ているから,この知識が必要なんだ」という出題者の意図を見抜けるようになります。

情報を一元化するノート術を活用し,確実な得点源にしていきましょう。

 

地理総合,地理探究

スタディサプリの共通テスト対策講座から地理総合,地理探究の講義風景

スタディサプリの地理といったら鈴木達人先生です。

共通テスト対策講座も彼が担当しています。

地理探究の受講ルール

  • 予習:必須。時間はたっぷり取って,丁寧に解くこと。正解・不正解よりも「自分がどのように考えて答えを導いたか」のプロセスを大切にする。

地理は論理的思考が重要視される科目であり,用語の丸暗記では解けない思考問題が多くあります。

達人先生の講義では「正答への道しるべ(思考のフロー)」と「正答の鍵(必要な知識)」が明確に示されるため,固定観念を捨てて資料を冷静に観察する技術が身につきます。

 

情報I

スタディサプリ情報Iの講義風景

新設されて日が浅い「情報I」は,阿部百合先生が担当します。

「過去問が少なくて何をすればいいかわからない」という不安を解消するため,試作問題などをベースに,試験中の解き方の工夫や派生知識を整理してくれます。

情報Iの受講ルール

  • 予習:必須。動画を見る前に,できればすべての問題を本番の試験のつもりで通しで解き,時間を測る。大問ごとに何分かかったかも記録しておく。
  • 受講中:問題に取り組むためのコツや,解法の違いに注意する。
  • 復習:必須。市販の問題集などを活用して演習を継続する。当てずっぽうで解いた箇所には印をつけて重点対策する。

長い文章が出てくる問題では「図が複雑になることが予想される」「選択肢をみて出題パターンを分析する」など,通年講座からは得られない実践的な視点が得られます。

 

 

まとめ

以上,スタディサプリで共通テスト対策として使える講座の特徴と,科目ごとの受講ルールをみてきました。

共通テスト対策講座は,出題形式や解き方のポイントを整理するのに向いていますが,動画を見るだけで得点力がアップする教材ではありません。

多くの科目で予習が求められ,受講後も音読・解き直し・問題演習を通して,「学んだ解き方を自力で再現できる状態」まで持っていく必要があります。

そのため,まずは通年講座で基礎を固め,次に共通テスト対策講座で形式への適応を進め,最後に過去問や予想問題集で時間配分まで確認することが重要です。

スタサプは,本番そのものの代わりというより,本番でのパフォーマンスを高めるために使う教材と考えると失敗しにくいでしょう。

自力演習の中で見つかった弱点は,A4まとめマップのような形で整理しておくと,試験直前の見直しにも役立ちます。

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