今回は,スタディサプリ(スタサプ)の高3生向け講座から「リーディング<英文解釈編>」についてまとめていきたいと思います。
この講座は,文法編で学んだルールを使って「一文を正確に訳す」ための技術を身に付ける,長文読解への橋渡しとなる重要なステップです。
当記事では,講座の特徴に加え,公式テキストが推奨する緻密な「予習・授業・復習」のやり方について,元塾講師の視点から詳しく解説していきます!
スタサプ高校英語 おすすめ学習ルート
⓪ 基礎固め:高1・高2講座
① 英文法の完成:高3文法編
② 構文把握:高3英文解釈編(★当記事はココ!)
③ 長文読解:高3読解編
④ 実戦演習:高3長文演習編
人気講師である関先生が教える高校講座としては,英単語補充編のようなサブ的なものを除けば「文法編」と「英文解釈編」が主なもので,前者については以下の記事ですでに紹介しました↓
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スタディサプリ高3英語 文法編の使い方!関正生先生の授業と予習・復習法
今回は,スタディサプリ高3英語の「文法編」を取り上げます。 この講座は,高校英文法を体系的に学び直し,その後の英文解釈や長文読解につなげる土台を作る講座です。 担当は,スタディサプリの英語講師の中でも特に人気の高い関正生 ...
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なお,高3英語の講座の中には「読解編」という,肘井先生による素晴らしい講座もあり,似たタイトルでありながらも,今回の英文解釈編と内容的に被っていません。
英文解釈編は,文法編で学んだ知識を使って,一文を正確に読む力へつなげる講座です。
ここでは,その特徴と学び方をみていきます。
スタディサプリの英文解釈編の特徴

「リーディング<英文解釈編>」とは一体どのような講座なのでしょうか。
それについて知るには紹介動画を観るのが一番で,担当の関正生先生がおっしゃっているように,長文読解の最初の一歩となる,英文解釈の技術を身に付けることを目的とした講座です。
スタディサプリの英語講座には他にもいくつか種類があり,例えば先に出てきた肘井先生の「読解編」においては,長文読解の命とも言える大切な考え方を習得することができます↓
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スタサプ高3英語の読解編レビュー!精読・論理展開・背景知識の学び方
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構文の把握から論理展開,さらには背景知識までをも学べる講座になっていましたが,それを始める前にもう少し軽めの英文を読みたい方や,高1・高2英語でベーシックレベルやスタンダードレベルを学んだばかりの方に英文解釈編はおすすめです。
とはいえ,高1・高2講座のハイレベルやトップレベルの読解編をすでに学んだ人であれば,英文解釈編を飛ばしてしまっても構いません。
確かに,教わる講師が変わると新しい発見があるものですが,特に受験まで1年を切った状態ですと,この後の読解編や長文演習編の学習に3ヶ月くらいは見ておきたいものですし,時間をかける場合も,読解編や長文編を複数レベル受講する方が良い結果に繋がる可能性が高いように思います。
例えば,
- 高1・高2読解編→高3英文解釈編→高3読解編
と取るよりかは,
- 高1・高2読解編→高3読解編→高3読解編の高レベル
とする方が良いという話です。
私が塾講師をしていた頃にも実力がない人が背伸びしてしまうケースをよく見ましたが,それでは結果に結びつきません。
とりわけ,高1・高2講座で学んできていないような人はこの英文解釈編を取るか,または高1・高2英語の読解編で学んでください↓
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スタディサプリの高校英語は高1・高2講座から!レベル別の使い方とおすすめルート
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なお,本講座が扱うテーマは以下のようになっています↓
英文解釈編のテーマ
文型,SVの把握,強調構文,倒置,接続詞,名詞構文,因果構文,イコール構文
文法編よりも範囲は絞られており,1レベル8講義なので,英文解釈の入り口としては取り組みやすい分量です。
とはいえ,講座のレベルは「スタンダード・ハイ・トップ」の3つが存在し,テキストは要点部分までは同じであるものの,全部学ぶとそれなりの量になります(8講義×3レベル=全24講義)。
レベルが上のものになるほど,難しいテーマに時間を割くようになるところも英文解釈編ならではの特徴です。
それぞれの講座の目次を比較したものを見てください(左からスタンダード・ハイ・トップレベルの順になります)↓

右列のトップレベルでは,文型の解説が第4講にしかありませんが,中央列のハイレベルでは第1講・第2講・第5講の3回分で学んでいくことになるわけです。
加えて,演習問題の難易度にも差がつけられていて,例えば強調構文のもので比較すると,スタンダードレベルでは穴埋めか文構造がわかりやすい単文を和訳するだけのところが,トップレベルともなると(1)からすでに2つの構文が複合した形となり,(2)では文中にある強調構文を訳す問題となります↓

※左がスタンダード,右がトップレベルの問題です。
トップレベルの方が難しいことが明らかで,予習にかかる負担も高くなります(このときの方法やかける時間については後述します)。
また,このときの訳し方を説明する際,トップレベルの講義では「無生物主語がSになっている場合の訳し方」に言及しているなど,授業レベルの高さを感じ取ることができるでしょう。
なお,先ほど「テキストの要点部分はどのレベルでも変わらない」と述べましたが,レベルによっては扱わない項目があります。
例えば,「接続詞に関する要点のまとめ」はハイレベルでは見られません。
そこで私のおすすめですが,英文解釈に自信がない方は,まずはスタンダードの8講義を全て受講し,その次にトップレベルを改めて受講するようにすると大体網羅的に学習できたことになりますし,良いタイミングで同じ内容を復習できることになります。
なお,関先生は高3英語の文法編も担当されていますが,そこで語らなかった内容がこの講座で補完されていることも付け加えさせてください。
事実,本講座のテキストには「英文法の講義を確認してから受講するのが望ましい」と書かれているわけで,学ぶ順番としては「文法編→英文解釈編」という流れで視聴すべきです。
スタディサプリ英文解釈編の学び方
それでは続いて,リーディング<英文解釈編>の予習と復習の方法について確認していきます。
関先生の公式テキストに書かれた明確な指示をもとに,ここでは予習と受講そして復習の3つに分けてまとめていきましょう!
予習する(45〜100分)
英文解釈の勉強では和訳作業が基本となりますが,私が塾で指導していた頃も「わざわざ日本語訳を書くのは面倒くさいし時間の無駄だ」などと,ノートに訳を書き残さない生徒をよく見かけました。
彼らは,頭の中で何となく訳して終わりとしてしまうのですが,本講座を予習する場合,そのような態度では実力が付きません。
文字を書くことで,自分の日本語に気を遣えるようになりますし,「なんとなくできた」などと曖昧な評価を下すことがなくなります。
ノートに間違いの痕跡がしっかり残ると,自分ができないところを客観的に認識できるので,手を動かして和訳を書くことは非常に重要です。
テキストで指示されている予習の手順は以下の通りです。
時間にして45~100分をかけてください↓
- まずは構文をとる(SVや接続詞・関係詞などを確認)
- 次に和訳する(辞書はまだ引かない)
- 何度でも読み直す(3回でも4回でも自力で読む)
- 知らない単語の品詞を考え,意味を予測する
- どうしても詰まる場合だけ例外的に辞書を引く
- 最後に辞書と重要語彙リストで確認する
主述関係の把握から始めて,接続詞や関係詞などを詳しく確認していきますが,知らない単語の意味はとりあえず無視して,文構造の理解を優先させましょう。
続いて,構文に忠実に訳していきますが,直訳して文の意味がわからないようであれば,構造か単語の理解のいずれかが間違っているはずです。
何度も読み直して,見落としているところがないか確認しましょう。
ほとんどの受験生は和訳をしながら辞書を引いてしまいますが,関先生のやり方では順番が逆です。
知らない単語があれば,和訳しながら辞書を引くのではなく,まず先に「品詞」を見抜いてから意味を予測するようにしてください。
品詞を絞ることで予測の精度が上がりますし,この練習は共通テストや大学入試本番でも必ず役立ちます。
また,この順番で行うことで,無理やり自分に都合の良い訳をでっちあげることが少なくなることも見逃せません。
予測した単語も含め,訳が完成してから初めて辞書を引くようにします。
すでに品詞が特定できているので,辞書でお目当ての品詞のところからすぐに意味を探せるというメリットもあります。
見当違いな訳を当てはめてしまった場合はその結果を深く受け止め,最後に各講の重要語彙リスト(テキストで講義に出てくる単語がまとまっている箇所)をチェックしてから講義に臨みましょう↓

講義を受ける(約60分)

英文解釈編の講義時間は約60分です。
なお,関先生の授業の特徴を一言で表せば「コンパクト」となり,要点はまとめ形式で見やすくレイアウトされています。
公式テキストでは「板書なんて写さなくていい」「模範の『和訳』も絶対に書かない!」と強く指示されています。
和訳例は解答部分に書いてあるため,授業中はただ写すだけの無駄な行為をやめ,講義の内容を「理解」することに全神経を集中させてください。
今までの「板書や和訳を写す授業」から「本当に理解する授業」にシフトすれば,勉強効率が格段に上がります。
頭の良い人は喋るのが速い傾向にありますが,関先生も例外ではありません。
ゆえに,人によっては理解が追いつかない場合もあると思うので,その場合は動画を一旦停止し,そうでない場合もチャプターごとに必ずその場で「1分間復習」を行うようにしてください。
このアプローチは関先生が25年間続けている手法であり,頭の中が整理され次のポイントに集中しやすくなります。
文法編で学んできた方なら慣れたものでしょう。
自分の言葉で説明しなおすことで,知識がより自分のものになった感じがしてくるはずです。
復習する(音読30〜50回)
本講座に限らず,スタディサプリの読解講座では「音読」が強く推奨されています。
関先生のテキストによれば,音読の最大の効果は「いちいち日本語に置き換えず,英語を英語のまま処理できる力」を養うことです。
そのためにも「1つの英文を最低でも30回(できれば50回)読むように」と指示されますので,これはかなり大変です。
とはいえ,大声に意味はないため「ボソボソ音読」でOKとされています。
1日に5回読むのを6日続ければ30回になりますし,毎日30分は必ず音読するよう習慣づけて,それを3ヶ月も継続できれば,いちいち日本語に置き換えずに英語のまま理解できるようになり,英文を読むスピードが劇的に上がります。
なお,普通の先生であれば「何回も読んでおいて」と言うだけのところですが,関先生はより具体的な数字を挙げて指導している点が特徴で,
文法や構文を意識して10回,内容を意識して10回,スピードを意識して10回行ってください。
といった具合に,意識する場所を回数に応じて変えていく指導をします(最初はゆっくり構文や和訳を確認しながらで構いません)。
「発音の仕方がわからないよ!」と言う方は心配しないでください。
というのも,スタディサプリの英文解釈編には「音読トレーニング」というコンテンツがあり,ネイティブによる発音が聴けるからです↓

スタディサプリの英語講座では長文を扱う講義には大体こういったお手本が用意されています。
解答の方にテキストと同じ英文が載っているので,それを利用して音読しましょう。
英語4技能のことも考えて,より音声コンテンツ面を充実させた結果,このような形に落ち着いたのだと考えています。
まとめ:解釈が終わったら次は「長文読解」へ!

ここまで,スタディサプリ高3英語のリーディング<英文解釈編>について,講座の特徴と効果的な使い方を確認してきました。
今回の要点をまとめると,
- 英文解釈編は「文法」と「長文読解」の橋渡し役
- 高1・高2講座の読解を十分に学んだ方は省略も可
- レベル設定は3つで8講義ずつ
- 予習で和訳を書く際,辞書は和訳した後に引く(まずは品詞から予測する)
- 授業では「板書も和訳も絶対に写さない」
- 音読は「英語のまま処理する力」を養うため,最低30回(10回ごとに意識を変える)
のようになります。
なお,私のおすすめである「スタンダードレベル→トップレベル」の順に学ぶとすると,音読を毎日30分行うと仮定しても約50時間がかかる計算です。
とはいえ,毎日決まって1講座ずつ進めるのは現実的ではなく,毎日2時間勉強できる状況であっても「予習で1日,講義の視聴と復習で1日」といったペースで進めていくことになります。
1講義を「予習1日+受講と復習1日」の2日ペースで進めるなら,1レベル8講でも学習の軸を一通り終えるまでに2週間強はかかります。
ただし,ここで終わりではありません。
音読はその後も数週間から3ヶ月ほど継続してこそ効果が出やすいため,講義の視聴期間と定着期間は分けて考えるべきです。
この「英文解釈編」で一文を正確に訳す力(精読力)が身に付いたら,次はいよいよ肘井学先生の「読解編」へ進み,長文全体の論理展開を追う練習に移りましょう!
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