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スタディサプリで有機化学を速習!2ヶ月もあれば学べます

大学受験の化学で困ることといえば,有機化学がなかなか終わらないことだと思います。

特に高分子化合物の対策は後回しになりがちで,そのまま受験期を迎え,特に私立の医学・獣医系学部の入試でガッツリ出題され,「ただ覚えるだけなんだから,面倒くさがらずにやっておけばよかった」と後悔するまでの一連の流れについては,私自身が経験済みです。

高分子化合物も有機の試験範囲に入っているのですから出題されるのは当然でしょう。

それにもかかわらず,どうして当時の私は「糖類だけ勉強していけばなんとかなる」などと思っていたのかについては,今でもわかりません。

みなさんはそうならないよう,早めに有機含む化学全範囲に目を通していただきたいと思いますが,その際,今回紹介するスタディサプリを使うのがおすすめです。

以下に有機化学の速習方法についてまとめておくので,是非参考にしててください!

スタディサプリの有機化学と速習方法

スタディサプリの有機化学講座

スタディサプリで有機化学を学ぶ場合,以下のような講座が利用できます↓

  • 高1・高2化学<有機編>
  • 高3スタンダードレベル化学<有機編>
  • 高3トップ&ハイレベル化学<有機編>

難易度は下に位置するほど難しくなっていきますが,テキストに要点としてまとめられている内容についてはほとんど違いがありません。

それでは何が違うのかと言うと「扱う問題の数と難易度」です。

難しい講座の方が解説するのにより時間がかかるため講義数も多めになっていて,「高1・高2化学」は20講義ですが「高3スタンダードレベル化学」だと22講義,「高3トップ&ハイレベル化学」ともなると27講義もあります↓

スタディサプリ有機化学の目次比較

それでは,どの講座を視聴すればよいのでしょうか。

高3生以外は「高1・高2化学」から始めて「高3トップ&ハイレベル化学」の順番で進めば問題ありませんが,大学受験生が素早く全範囲を学び終えるためには,高3講座のどちらか1つを選択しなければなりません。

このとき,基礎知識が疎かであれば「スタンダードレベル」を選んでください

後述しますが,こちらの講座は予習が不要で,問題レベルもそこまでではないので,負担を感じることなく進めていけるはずです。

もちろん基本は大切ですが,わざわざ「高1・高2化学」にまで戻って始める必要はありません。

2講座を観るくらいの時間があったとしても,他教科の学習や化学の問題集を解く時間に充てるようにしてください。

GMARCH以下の大学(共通テストで70点を目標とするレベル)であれば,スタンダードレベルで十分対応できるので,化学の有機は無理なくパッと完成させて,別の弱点教科を伸ばす方が受験ではうまくいきます。

実際,有機分野は一部分について詳しく知っているよりも,全体の知識が揃っていることの方が大切なので,広く浅くでもいち早く学び終えてしまうことが重要なのです。

逆に,教科書や問題集が手元にあり,学校の授業内容も多少は覚えているという方で難関大を目指すと言うのであれば,トップ&ハイレベルの講座を受講してください。

ちなみに,高3向け講座を2つとも受講する必要もありません。

難しい表現を使わないところや,あえて難しい内容に触れない(例えば,不飽和度の計算はトップ&ハイレベル以外の講座では触れられません)などの違いはありますが,授業での要点解説にほぼ違いはないです(左から高1・高2化学,高3スタンダード化学,高3トップ&ハイレベル化学の順)↓

スタディサプリ有機化学の講座別の授業内容の違い

逆に,扱う演習問題についてはレベル間で差が大きく,高3スタンダードレベル化学(左)と高3トップ&ハイレベル化学(右)の演習問題の難易度は特に違うように感じます↓

スタディサプリ有機化学の演習問題の難易度を比較

高3トップ&ハイレベル化学の演習問題の方が明らかに難易度が高く,全ての問題で計算が必要となるため時間がかかります。

「セミナー化学」という参考書を持っている方であれば,以下のように捉えておくと理解しやすいでしょう↓

  • 高1・高2化学は「プロセス~基本問題」
  • 高3スタンダードレベル化学は「基本問題」
  • 高3トップ&ハイレベル化学は「発展問題」

とはいえ,セミナー化学にある問題を1人で解いて解説を読んで理解する時ほど,スタディサプリの学習は大変ではありません

というのも,講義動画で詳しい解説が行われるからです。

人に習うと断然取り組みやすさが違うことに気づくと思いますし,極端な話,全部の問題ができなくても復習してできるようになればまったく問題はありません。

その他の注意点として,化学特有の計算に慣れていない方は,有機ではなく理論化学の分野に弱点があって理解できていないことが多いということです。

例えば上で示した高3トップ&ハイレベル化学の問題において,有機化学の知識以外に理論化学で学ぶ中和や物質量,ファントホッフの法則といった知識も必要でした。

特に難関大の問題では,総合力が問われる問題が多く出題されるので,有機化学の問題のように見えて実は化学全体の知識が問われていることもあるのです。

最後に,テキストのボリュームと解くことになる問題数ですが,以下のようにまとめられます↓

スタディサプリの有機化学の分量

高1・高2化学:147ページ・48問

高3スタンダードレベル化学:164ページ・58問

高3トップ&ハイレベル化学:208ページ・82問

先ほどのセミナー化学の問題数が,プロセスやら基本例題まで含めると大体上と同じくらいの量になるので,スタディサプリの演習量は少なくありません。

 

 

スタディサプリの有機化学講座の進め方

スタディサプリの授業の受け方について説明する坂田講師

受講すべき講座を1つ決めたら,早速使ってみましょう!

スタディサプリの有機分野における学び方は「予習・授業・復習」の3つの段階に分けられます。

どの講座を取るのかでやり方が多少異なりますので,1つ1つ見ていきましょう!

予習について

予習についてですが,「高3トップ&ハイレベル化学」では,テキストに出てくる内容に不明点があった場合,そこを教科書や準拠問題集で復習してから授業に臨むのが基本方針です。

とはいえ,1講義あたり目を通すべき要点はページ数にしてわずか2ページ程度ですので,そこまで予習に時間はかかりません↓

スタサプ高3トップレベル化学<有機編>第3講のテキスト

例えば第3講の場合ですと,「幾何・光学異性体やシス・トランス型の区別,鏡像体,不斉炭素原子」という用語に慣れておくことが必要なので,問題集のまとめ部分や基本問題を解いて確認しておきます↓

参考書で該当部分を予習するときの様子

予習の段階ではそこまで頑張らないでOKです。

授業で演習問題を解く際や講義後の復習の方が断然時間がかかりますし,予習で理解が甘くても,実際授業を聞きながら「あれ,これ何だっけ?」となった時点で調べてもよいと思います。

基本それで事足りますが,広範囲にわたってあまりに分からないようであれば,その講だけスタンダードレベルの演習問題の方を解いてみることにしてしまっても良いでしょう。

とはいえ,できない問題を解けるようになったときに初めて実力がアップするので,なるべく頑張って食い下がってください。

一方,「高3スタンダードレベル化学」や「高1・高2化学」の講座では予習が不要です。

これらの講座については,しっかり授業を受けてから,完璧に復習しましょう!

 

授業について

高3トップ&ハイレベル化学<有機編>の授業風景

授業時間は1つの講義につき1時間程度です。

要点を説明し終わったところ(約20分)か,キリのよいところ(演習問題を1つ解き終わったところなど)でチャプター(動画)が分けられており,演習問題が2問あるときには,要点の補足と演習問題の解説が入れ違いで出てくる場合もあります。

以下は,とある日の授業の時間配分を2講義分まとめたものです↓

  • 要点(24分24秒)→解説(23分42秒)→解説(25分24秒)
  • 要点(17分44秒)→解説(9分39秒)→要点(10分28秒)→解説(4分43秒)

要点を扱うチャプターを視聴する際においても,ただテキストを読むだけで済ませてはなりません。

知識の整理が行われるとともに,高3トップ&ハイレベル化学の授業では応用知識についても語られるので,取りこぼしのないように,一字一句をテキストに書き込みましょう!

第3講では「マレイン酸とフマル酸の溶解度,融点,さらには電離定数(第2段階まで)の違い」についてまで言及され,その理由について講師の坂田薫先生と一緒に考えることになりました。

なぜこのような現象が起こるのか,どんなふうに起こるのかについて深く理解することこそが,思考問題中心の難関大入試攻略に役立つのです。

それにしても,坂田先生の語りは驚くほどに流暢で,完成された良い授業をしていますね。

もう数えきれないくらい,集団授業を経験してきたのでしょう。

 

復習について

有機化合物の分子模型

授業時間内に理解しきれなかった部分については,たっぷり時間をかけて復習します

例えば,「化学図録」を使ってビジュアルで確認してみたり,上のような分子模型を使って考えてみても構いません。

「化学の新研究」のような詳しい参考書を使って調べてみるのも勉強になります。

例えば,マレイン酸はフマル酸に比べて登場機会が少なく,異性体の範囲くらいしか出番がない可哀そうな物質ですので,ここで取り上げておきますが,

マレイン酸は極性が強く水によく溶ける(有毒)のは極性が強いからである。また,フマル酸よりも融点が圧倒的に低い(フマル酸の300℃に対し133℃)理由は,分子内水素結合(写真の①の部分)をするため,分子間の水素結合(②の部分)の数が少なくなるからとされる。第1電離定数が高いのは,水素が電離し,残りのカルボキシル基のH原子を引き付けて分子内水素結合を作って安定化するからであるが,それゆえ第2電離は起こりにくく,第2電離定数はフマル酸より小さい。

などとまとめられるでしょう。

1問1問を大切にして,深いところまで理解しておくと,その分忘れにくくなります。

もちろん,こういった調べものもテキストに書き込んでおきましょう!

さらに,先の授業動画で扱った演習問題にまったく手が出なかったようでしたら(解答が出せず,ただ講義動画を観るだけだった場合),復習の段階でもう1度解き直してみてください。

授業を聞いて理解できても,自分でやり直してみるとできないことが多々あります

学んだ直後だからと油断せず,心してやってみてください。

そして仕上げに「確認テスト」を解きますが,これは全く新しい問題にはなるものの,授業で登場した知識で解ける内容になっています↓

スタディサプリ有機化学にある確認テストの例

これは,高3トップ&ハイレベル化学の確認テストになりますが,演習問題に比べればずっと簡単です(解説がなく解答のみが手短に書かれているのはそのためでしょう)。

必ず正解するようにしましょう!

また,その日だけの復習で終わりとせず,数週間経った頃にまた演習問題だけを解き直すことがとても大切です。

授業まで観返す必要はありませんが,再度間違えてしまった問題については解説授業を見返しても良いでしょう。

 

 

まとめ

スタディサプリと有機化学の教材

以上,スタディサプリの高校・大学受験講座から有機化学の授業を取り上げ,その内容と速習方法についてまとめてきました。

今回の要点ですが,

  • コースは全部で3つ
  • スタンダードレベル化学は基礎知識が乏しい方向け
  • トップ&ハイレベル化学はGMARCH以上の志望者
  • 予習はトップ&ハイレベル化学のみで必要
  • 演習問題は必ず解くこと
  • 復習はしっかりと行って深く学ぶ
  • 演習問題の解き直しも念入りに行うこと

となります。

また,有機化学の1講義にかかる時間をまとめてみると,

  • 予習:0~30分
  • 授業:90~120分
  • 復習:30~60分

となり,1日2時間学習すれば,2日で1講義がラクラク終わる計算です。

このペースで学習すれば,2ヶ月もあれば有機化学の全範囲をマスターできるでしょう。

もちろん,速く学んだ分,忘れるのも早いので,もう1ヶ月は演習問題や参考書を解き直す時間を取ることは忘れずに。

これから使われる方は,以下のページでお得な情報がないか確認してみてください↓

ありがとうございました。

  • この記事を書いた人
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スタディサイトの管理人

通信教育の添削や採点業務に加え,塾や家庭教師を含めた講師歴は20年を超えました。東大で修士号を取得したのははるか昔のことですが,共通テストやTOEICの結果を見る限り,まだまだ学力は維持できています。小学生から高校生まで通じる勉強法を考案しつつ,スタディサプリのユーザー歴は5年以上となりました。オンライン上のやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てたら幸いです!

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