スタディサプリで小論文対策!一般選抜から総合型選抜まで

小論文が課される大学を志す高校生が,本格的な受験対策を始める前に一度は目を通しておきたいオンライン講座があります。

それは「スタディサプリの各種小論文講座」です。

今回の記事では,それら講座にどのような内容のものがあり,どれほどの期間で学ぶことが可能なのか,また,対象とする学年やどういった受験生に向いているかについてまとめてみました。

スタディサプリの小論文講座

スタディサプリにある小論文講座

スタディサプリの小論文講座ですが,全部で4つあります↓

  1. 高1・高2・高3 小論文入門
  2. 高1・高2・高3 小論文
  3. 慶應義塾大学 小論文対策講座
  4. 総合型選抜対策講座<事前課題型小論文編>

これらのうち,上2つの講座は全学年で共通の講座となっており,学年を問わずいつ開始しても構いません。

というのも,扱っている内容が,どの大学の小論文を解く際においても役立つ基礎的な知識を解説しているからです。

一方,3に関しては,慶應大学を志望する受験生に特化した内容となっています。

これらを担当するのは小柴大輔先生です。

早稲田の第一文学部出身で,小論文に限って言えば,ロースクール受験のための予備校である「辰巳法律研究所」において,一般教養小論文を指導した経験を持ちます。

一方,4に関しては,総合型選抜の試験として,事前に小論文を作成する際の方法について学ぶものです。

事前調査の方法や論文の読み込みなど,こちらも用途は明確になっており,神﨑史彦先生が担当します。

詳しい経歴などにつきましては,スタディサプリの講師紹介!気になる先生を見つけようをお読みください。

次章からは,各講座の内容について詳しくみていくことにしましょう!

 

 

高1・高2・高3小論文入門

スタディサプリの小論文入門の使い方を説明する小柴大輔先生

最初にみていくのは「高1・高2・高3小論文入門」です。

講義数は全部で3つで,すべてが1時間程度で視聴できる内容なので,変な話,わずか3時間あれば学び終えることができます(さらに言うと,1.5倍速で観るようにすれば2時間で終えることも可能です)。

入門という位置付けなので,小論文の基礎的な内容を扱うのはもちろん,学ぶ楽しさを伝えてくれる授業内容であることは,第1講で扱うテーマからも伝わってくるのではないでしょうか。

気になるテーマは「ドラえもん」です。

本講座の受け方ですが,いきなり問題を解き始めるようなことにはなりません。

以下は授業の最初で扱うテキストの一部になりますが,小論文を書くにあたって必須とも言える心得が載っていて,早速役立つ内容であることがわかるかと思います↓

小論文入門のテキストにある心得

この他,「小論文がある大学・採点項目・要約答案の作成ガイド・解き方の手順」などについても言及されているため,導入部分としては,まさにこの上ない仕上がりです(これらの一部は後で紹介する「小論文」の講座にも出てきます)。

テキストでは,授業で扱った内容をより詳しくまとめたものや発展的な内容(例えば「そして」の代わりに使える表現一覧)が掲載されていますが,その量に圧倒されず,書かれた内容がスムーズに頭に入ってくるのは,あらかじめ動画を観ていたおかげでしょう。

ちなみに,第1講の課題の条件は以下のようになっており,全部で800字以内で具体的に論じます↓

  • ドラえもんにどんな道具を出して欲しいか,名前も付けること
  • その道具でどのように自分の問題解決を行うか
  • またその際にどのような問題点や限界があるか

なんとなく書いてもできそうな内容だと侮ってはいけません。

講義では,小柴先生が小論文の構成やアイディアの出し方を詳しく解説してくれますので,それらの手順をしっかりと踏まえて取り組むことで,別次元の答案が書けることを実感できるかと思います。

ちなみに,上の問題の解答例は全部で5パターンほど用意されていたので,それらをすべて読み込むことで,自分のアイディアの引き出しを増やすことに繋がるはずです↓

スタディサプリ小論文入門にある詳しい解答例

第2講では4つ,第3講では8つもの解答例が確認できました。

特に小論文の勉強を始めたばかりの方であれば,「小論文って,こうやって自分をアピールできるものなんだ!」と目から鱗が落ちると思います。

なお,テキストのページ数としては全部で59ページあり,3つの講義しかない割に多めという印象です。

 

 

高1・高2・高3小論文

高1・高2・高3小論文のテーマ例

総合型選抜であろうと一般選抜であろうと,小論文が課される大学を受ける全受験生に勧められるのがスタディサプリの「小論文」です。

共通テストで求められる資質・能力も身に付けられると謳われているあたり,学習指導要領の内容も踏まえていることが伝わってきます。

特に,論理力によるコミュニケーション能力を高めるのに一役買うでしょう。

全部で10講義あるということで,視聴時間に換算すれば10時間程度です(ただし復習は除く)。

また,本講座のテキストは特に充実していて,上記画像にも示しましたが,テキストをダウンロードする際,参考文献や統計資料も併せてダウンロードができます。

それぞれのページ数としては参考文献が47ページ,統計資料が28ページ,そしてメイン講義で扱うテキストは全216ページとなっていて,入門編以上に充実していることは明らかです。

以下でこれらについてもう少し詳しくみてみましょう!

参考文献

参考文献は,小論文を書く際に参考になるであろう200冊以上の資料について,ジャンル別に簡単な紹介文と共にまとめたものです。

PDFで見るとこのような感じで,多くの書籍が紹介されていました↓

スタディサプリの小論文にある参考文献の例

扱っているジャンルは,「国際関係論・スポーツ科学・栄養学・教育学・心理学・経済学」などと多岐にわたり,自分の興味の赴くままに読み進めてみたり,はたまた馴染みのない世界を広げるために用いることも可能です。

中には,親世代の名著なども含まれていて参考になります。

こうした名著(またはその中で述べられる内容)は,小論文の採点官も往々にして読んでいるものです。

 

統計資料集

次に統計資料集ですが,小論文において上手に使うことができれば,一気に説得力を高められるデータがまとめられていました↓

スタディサプリの小論文にある統計資料

2022年の今になって見てみるとやや古いと思われるデータも見受けられます(例えばOECDは2021年6月時点で38ヶ国ですし,平均寿命も2017年には男81歳・女87歳のように過去最高を更新しました)。

が,大まかな数値が頭に入っているのといないのでも大きく差が開いてしまいますし,必要に応じて調べればすぐに最新の知識が得られることからも,細かい数値ではなく,あくまで変化や流れを押さえるために用いるのが良いでしょう。

「こういうデータもあるのか」というきっかけにもなります。

統計資料の内容的には膨大で,上のような資料が全部で183個ほど掲載されている他,研修医の給料やゆとり教育,個人情報保護法などの法令集からノーベル平和賞の受賞者や団体についてまで,興味を持った資料が多かったです。

 

講義内容

スタディサプリ小論文の講義風景

講義では,先の小論文入門で扱った内容をもう一度,そしてより深く語ることから始まります。

大切な箇所は重複するため,試験本番まであまり時間がない受験生はこちらの講座から開始するのもありです。

学習スケジュールとしては,入門よりも実践的な内容で,

  • 志望理由
  • 研究計画
  • 課題文要約
  • 図表分析
  • 問題点の指摘と解決策の提示
  • 意見論述

といった練習を,全10回の講義で行っていくことになります。

小論文の講座をどこかの塾で実際に受けようと思っている方であっても,まずはスタディサプリの動画で学び,基礎的な部分を理解してから,いよいよ個別指導で添削を受けるなどとすれば無駄が生じません。

特に小論文は,人の手(添削)が入るため授業料が割高になってしまうのが普通です。

小論文の世界では当たり前とされる知識を解説されるだけで終わってしまうようでは,折角の対人授業の機会を生かせていないように感じます。

といったわけで,1ヶ月くらいかけて,スタディサプリの小論文講座で前提となる知識を詰め込んでおくようにしましょう。

 

 

慶應義塾大学小論文対策講座

慶應義塾大学の小論文講座の例

慶應大学の文学部・法学部・経済学部・SFCなどを受ける予定がある方におすすめなのが,スタディサプリの志望校対策講座の中にある「慶應義塾大学小論文対策講座」です。

この講座では上記4つの各学部につき2講義が用意され,出題傾向について解説してくれます。

基本的な流れですが,実際に出題された過去問を材料に,文章の読み方や要約,意見の発想方法を学んでいきましょう!

例えば法学部の場合,文学部や経済学部と異なり,要約と意見論述が同一の問題内で行われるという特徴があることがわかります↓

慶應大学法学部の小論文対策講座の例

ただし,これらの問題を解く際の基礎となるのは,1つ前の「小論文」の講義で学んだことです。

そのため,上記学部を受験する方であっても,まずはそちらを受講して基本的な解き方について学んでからこちらの講座を視聴するようにしてください。

実際の問題についてですが,1講義についてテキストは15ページ前後で,解答例は複数個が載っているため,1つの問題から多くを学べる仕様となっています↓

慶應小論文対策講座の解答例

解答例は何度も読み込んで,使える技やネタをどんどん吸収していきましょう!

本講義を受講したら,後は自分が受けるところの過去問で実際に書く練習を行い,然るべき人に添削してもらってください。

慶應のような大学であっても,結局は解いた問題の数が多い生徒が勝ちます(国語が得意だとさらに有利です)。

 

 

総合型選抜対策講座<事前課題型小論文編>

総合型選抜対策講座<事前課題型小論文編>の目的

総合型選抜講座についてはすでに以下の記事で述べましたが,その中の1つに「事前課題型小論文編」というものがありました↓

試験会場での限られた時間内に書き上げる必要がない小論文やレポートの作成方法を学ぶための講座ですが,第1講では資料の文章を用いた要約問題を,第2講では読解問題を,そして第3講では論述問題を扱うのが特徴で,最後の第4講では一般的な基礎知識をまとめています↓

スタディサプリの事前課題型小論文編のテキスト例

講義で扱うポイントは明確で,授業はメモを取りながら受けるようにしましょう。

なお,第4講のテキストの中にはルーブリックという評価指標が収録されていて,自分が書いた解答が内容や表記・表現の面で,どのように評価されるのかが簡単に理解できます↓

小論文のルーブリック例

そのため,自分の答案をさらに良くしようとした場合に,自分の課題に気が付きやすいのが事前課題型小論文編の魅力だと言えるでしょう。

テキストには,添削してもらった人のコメントを書き込むためのスペースも用意されていました。

 

 

まとめ

小柴先生の小論文の講義風景

以上,スタディサプリに用意されている各種小論文講座についてのレビューでした。

今回の内容をまとめると,講座には「小論文入門・小論文・慶應義塾大学対策講座・事前課題型小論文」の4種類があり,前2つはどの大学にも通じる基礎を学べる講座で,後ろ2つでは,慶應義塾大学の志願者や推薦型選抜に特化した対策もできます。

また,視聴するのにかかる時間としては,入門が3時間,通常の小論文は10時間程度となっていて,後者はテキストや資料が大変充実していました。

スタディサプリの小論文講座は高校1年生の段階から視聴可能で,早期に受講しておくことで純粋な国語力や論理力の強化に加え,実際の受験での選択肢の幅を広げることもでき,その恩恵は十分に受けられます。

今後急速に進む入試改革により,1つの明確な答えが用意されていない問題について考えて意見する機会が増えてくることが予想されますが,実はそうした問題を多く扱っているのが小論文です。

小柴先生が講義で口を酸っぱくして言うように,小論文で培ったスキルというのは,論文を読んでまとめたり,自分の意見を発表する大学でのゼミや卒論,さらには就職活動や社会に出てからも役立ちます。

もちろん一般選抜においても,これからますます多くの大学が記述力をみる問題を出してくることでしょう。

そのときの準備段階に使えると考えれば,月額2178円で受講できるスタディサプリは,高い授業料が必要な,各種予備校の小論文講座(添削付き)を取る前に大いに検討すべきものです。

もちろん講師との相性や使い勝手もあるでしょうから,以下の記事内容も参考に,無料体験から始めてみてください↓

ここまでお読みいただいた方,ありがとうございました。

-高校生向け講座

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スタディサイトの管理人

都内の塾運営にかかわり,講師歴も15年以上になりました。小学生から高校生まで幅広く教えています。最近の関心事は教育改革で,塾に入ってくる情報に加え,信頼度の高いものをまとめてみました。ネットを介したやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てたら幸いです!