英検2級の受かり方!過去問を解いて苦手を分析しよう

英検2級ですが,取得するのに必要なレベルとしては「高校卒業程度」に達する必要があるということで,多くの生徒が目標にしやすい検定試験であり,中学・高校の授業内容を覚えているうちに取っておくというのがベストなタイミングです。

もちろん,英語の4技能を測定するのにおあつらえ向きの英検ですので,社会人の学び直しや力試しにも利用できます。

今回は,そんな「英検2級の受かり方」について,実際の問題を例に挙げながら,どういった戦略で臨めばよいかについて考えてみましょう!

英検2級の概要について知る

英検2級の問題用紙のロゴ

英検2級の受かり方の第一歩は,大まかな検定内容を知ることから始まります。

実際に問題を解いて,その難しさを身をもって体験することももちろん必要ですが,それについては次章で解説することにして,本章では全体の問題数や試験時間などについて理解しましょう。

なお,当記事では後日二次試験を行う「一般向け」の試験についてまとめていますが,いわゆる1日完結型の英検については以下の記事を参考にしてください↓

英検2級では,一次試験においてリーディングとライティング,そしてリスニングの能力が測定され,二次試験においてスピーキングを行います。

前者は筆記とリスニング試験に2分されますが,筆記に属する全4問のうち,最後の問題が書く能力が問われる問題です。

リスニングでは聴き取り能力を,そして二次試験では面接を受けることでコミュニケーション能力が測定されます。

以下に試験内容についてまとめましょう↓

英検2級の試験内容

筆記:単文の空所補充が20問,長文のものが6問,内容一致問題が12問,英作文が1問あり,これを85分で解く。

リスニング:会話の内容一致と文の内容一致がそれぞれ15問ずつで,時間は計25分。

面接:音読,それについての質問,イラストの説明問題,それに関して意見を述べる問題,一般的な事柄に意見する。大体7分の試験時間。

各技能650点満点で得点が付けられますが,配点は1問○点と決まってはいません。

これはTOEICなどとは異なるものです。

偏差値的といいますか,受験者の平均点やバラつきなどを加味して統計的に得点が算出されることに注意してください。

これは「英検CSEスコア」と呼ばれるものですが,詳しくはこちらのページに書いてあります。

とはいえ,同じ技能を測る問題内においては,すべての問題が同じ重みで計算されることを覚えておきましょう。

例えば,筆記のリーディング問題のうち,長文の内容一致問題(第3問)のようなものであれば,大学入試などでは基本的に配点が高くなる傾向にあります。

しかし,英検の場合,単文のカッコに語句を入れる,いわば単語テストのような問題(第1問)と1問の価値が同じなのです。

つまり,文章内容を正確に理解してようやく正解にたどり着いた1問と,ちょうど試験前に覚えた単語が出てきて瞬時に正解できた1問が同じ価値になるわけで,「英検では語彙力が重要だ」と多くの人がいうのも当然でしょう。

無論,語彙力の多さはその人の教養の高さを示すものなので,それに対して異を唱えるつもりはありません。

なお,英検では受験するとすぐに公式HPで解答が発表になるので自己採点ができます。

英作文の採点を1人でするのは難しいでしょうが,それ以外の2技能(リーディングとリスニング)における問題の答えを問題用紙に書き込んでおけば,ある程度正確に合否判定ができるでしょう。

なお,英作文の採点については,前に書いた英作文の記事が参考になるかと思います。

一般的な目安として言われているのは,2級だと各技能60%以上の正答率であればほぼ合格だということです。

ライティング以外でこのくらい取れているのであれば,一次試験の合否発表を待つまでもなく,すぐにでも二次試験の準備へと移りましょう!

以上が,英検2級について最初に知っておくべきことになります。

それでは次章で,より詳しい問題を通して,自分の弱点を知ることの重要性についてまとめていきましょう!

 

 

過去問で弱点を分析する

弱点や強みと書かれた黒板

英検2級に受かるためには,どの問題も満遍なくできることが重要です。

4技能の分野ごとに650点満点で計算されるわけですから,極端な話,英作文を一問解かずに,リーディングにすべての時間を費やすようなことをしてしまうと,間違いなく合格点に届きません。

ちなみに,苦手なものに目を向けると自分ができないことがはっきりわかってしまうため,精神的に辛いところがあるのですが,そこに目を向けることこそが最も効率的に合格できる方法なので,嫌でもやってください。

弱い部分を引き上げることで,結果的に楽ができることになります。

例えば,高校入試を経験したことがある方なら,内申点を2から3に上げるために必要な努力と4から5に上げるための努力の量は,同じ1という上げ幅であっても大きな違いがあることをよく知っているのではないでしょうか。

後者の方がもちろん大変なわけで,塾で中学生に教える際も,内申点が2の子を3や4に上げるのは簡単ですが,すでに4ある生徒の内申を5にしてくれと頼まれると,かなり綿密な指導計画が必要になり,状況によっては「無理です」と答えることもあります。

ゆえに,まずは苦手分野をなくすことを心がけましょう

先に述べたように,得点率として6割に満たない分野から取り組めばよいので,弱点を見つけること自体は全然難しくありません。

英検のサイトでは1年分の過去問が利用できるので,早速解いてみてください。

解答はもちろん,リスニング音源まであるわけですから,変な話,他にWeb辞書を使って勉強すれば,教材など何1つ購入せずとも,かなりの対策ができてしまいます。

私がおすすめする過去問のやり方は,

  1. 問題を印刷して解く
  2. 解答を見て丸を付ける
  3. 正答率を数える

です。

なお,1で「時間制限あり」にして本番と同じ形式でやってみるのも良い方法ですが,もし時間内に終わらないことがあるようでしたら,そのまま,時間制限に関係なく全ての問題をやるようにして,それでも正答率が6割に届かないようであれば確実に実力が足りないことがわかります

時間に関しては,何回か解いていくうちに自分に合った時間配分がすぐにできるようになりますが,実力ばかりは時間をかけて勉強しない限りは上がってきません。

逆に,現時点で制限時間内に解けるようであれば,準1級のテストを解いてみることをすすめます↓

最後に,かける時間の目安について参考となるデータを挙げておきましょう↓

英検2級の解く時間の目安

  • 第1問は20問を10分で解く
  • 第2問は6問を20分で解く
  • 第3問は12問を35分で解く
  • 第4問は1問を20分で解く

リスニングは第1部と2部ともに15問からなり,放送通りに進行します。

 

 

問題ごとに対策を施す

それでは簡単に各問題のポイントと対策方法についてまとめていきましょう!

筆記の大問1

英検2級の筆記1

大体この程度の長さの短文を読むか,AとBの会話を読んで,カッコに入る語句を選びます。

こういった問題に悩んで時間をかける人がいますが,はっきり言って意味を知らなければできません。

語句の勉強は試験日まで毎日やりましょう!

語彙力が増えてくると,これまで1つもわからなかった選択肢のうち,2~3つの意味がわかるようになってきます。

それだけでも,答えが絞られることになるので,当たる確率は上がっているわけです。

全く知らなければ25%の正解率ですが,3つも知っていたらどうでしょうか。

知っている意味の中に正解があればそれでOKですし,もしなければ知らない単語を選べばよいので,正解率は100%です!

ただし,大問1には語彙問題以外に文法問題もありますから,そちらの対策も抜かりなく。

単語はもちろんですが,文法がしっかりしてくると文章を正確に読めるようになりますので,筆記2や3,さらにはライティングやリスニングにも良い影響を及ぼします。

 

筆記の大問2

英検2級の筆記2の問題

大問2ですが,AとBの長文があり,3つある空所に文脈に合う語句を選ぶ問題です。

単語自体は難しくなくても,流れを終えていないと選べないものや,論理展開を示すディスコースマーカーの出題もあるのですが,大問1と異なり,時間をかけた分だけ正答率が上がるでしょう

ゆえに大問1で無駄に時間を使わず,本問や大問3に時間を使う方が,正答率はより上がるというものです。

段落ごとに要点は異なるわけなので,その流れに合った語句を選ぶようにしてください。

 

筆記の大問3

英検2級の筆記3

筆記3はA~Cの3つに分かれ,AがEメール,BとCがエッセイです。

上に示したのは2020年第1回の一部ですが,BパートはOpera is a traditional performanceで始まり,CパートがMany animals move from one place to anotherとなっていることからわかるように,文系と理系分野の両方から出題されます。

「私は文系だから理系のことは知らなくて良い」などという極端な考えでいると,これからの時代,ますます通用しない場面が増えてきますので改めるようにしてください

同じ理由で,国語や社会だけ勉強して数学や理科には手を出さないとか,英語だけ得意で他の教科には目もくれないといった態度もいけません。

大問3の選択肢はこのように,疑問文に答えるものの他,文の続きとなるにふさわしいものを選ぶものがあります↓

筆記3の選択肢

なお,英文を読むスピードが遅いと,こういった質問文を読むのにも手間取るので,時間通りに解き切れない方は,意味が分かっている長文を素早く読む練習を積み重ねるようにしてください。

また読解問題では,英語を読んで理解した後の国語力も必要となるので,もし時間を無制限としてこうした問題が解けないようであれば,読む力(論理力や理解力)が足りていません。

残念ながらこの場合,すぐに合格点を取ることは難しいので,私の塾で教える場合,大問1でより正答率を上げるという戦略を取らざるを得なくなります(または現代文の勉強をさせます)。

 

筆記の大問4

筆記4のライティング問題

大問4は英作文です。

トピックが与えられるので,それについての意見と,理由を2つくらい書きましょう。

語数は80~100語ですが,よくある型を覚えてしまえばそれほど大変ではありません。

コツは,自分が知っている文法と単語のみを使って書くことで,これは,運動部に属する選手が,普段練習していないことを試合本番でやろうと思ってもできないのと同じことです。

その他,問題文の表現をそのまま拝借したり,自分が書きやすい展開に持ち込む工夫が大切になってきます。

先に紹介した英作文の記事に詳しく書きましたが,誤った語彙を使うことや文法でのミスは確実に減点されますし,賛成や反対の立場を明確にしないで書き進めたり,お洒落な言い回しを試みたりすると,大体が時間のロスに繋がって失敗するのでおすすめはしません。

もちろん,型通りの書き方については私も思うところがあります。

例えば,上の問題も

  • I think(トピック内容からの拝借)
  • First,Second,For these two reasons(最初の文の繰り返し)

といったお決まりの書き方にするだけでも,かなりの点数が取れてしまうでしょう。

何だか勉強とは違うような感じがしますし,ズルしているような後ろめたさもありますが,とはいえ,英検の2級くらいまでは,この態度を許容してください。

まずは型通りの文章が書けるようになることを最優先に,それができるようになってから,少し自分らしさを足してみたり,より説得力のある内容を書くことに重きを置くと良いと思います。

 

リスニング第1部

英検2級リスニング第1部の問題

リスニングの第1部は男女の会話を聞いて,質問の答えとして正しいものを4択から選ぶものです。

読まれるスピードは普通に早いですし,一度しか読まれないので,日本語に直すのではなく,英語のまま状況を把握することになるでしょう。

つまり,場面をイメージしながら聴くということです。

基本的にリスニングというのは,音に対する理解を深め,毎日数分でも構わないので未知の英語を聴くことをしないと実力が伸びません。

根本的なリスニング力を付けた生徒であれば,選択肢から会話の方向を予想するなどの小手先の技術も意味を成すのですが,やはりものを言うのは「実力」です。

 

リスニング第2部

英検2級のリスニング第2部の問題例

第2部ですが,60語前後の英語を聞きますが,ある人物に起こった出来事についての話が半分を占め,その他,アナウンスや文系や理系のトピックに関するものが残り半分を占めます。

こちらも第1部と同様,リスニングの基礎体力がものを言いますが,とりあえず解いてみて,間違えた問題が一体上のどのパターンに属するものか分析することも重要です。

もし,どこかに明確な弱点があればそれと同じ内容の英文だけを選んで聴くようにすることで,文章の構成に特徴があることがわかってくるでしょう。

スピーチであれば,まるで自分が語り掛けるかのように音読してみるのも有効です。

 

二次試験

英検2級二次試験のサンプル

英検2級の二次試験については過去問は利用できず,2013年のサンプル問題が利用できるだけですが,一次試験を突破できた人の二次通過率は高いです。

私の塾でも7~8割は合格できていますので,さほど心配せずに受験することが重要だと思います。

面接に行くと,上のような問題カードが渡され,60語程度の英文と3コマ漫画,そしてカード上の英文を黙読して音読するように求められたのち,4つの質問をされるという流れです。

3コマ漫画の説明は実際にできるか不安になる方が多いですが,カードを見るとかなり使える表現が印刷されているので,一見自由なようで意外と受験者は同じような答えになります。

また,これまでに出題されたテーマとしては,「ダイエット・魚不足・珍しいペット・外国人向けのサービス・食文化・インターンシップ」などと多岐にわたるので,あらかじめ予測するのは難しいです。

それならば,簡単にできることに目を向け,アティチュードの項目で満点を狙ったり,音読のコツなどをふまえて少しでも点数を上げる努力をしましょう

例えば,声を大きく出すことや目を見て話すこと,さらにはあらかじめ挨拶をどうするか決めておくなどしておけば,無策で挑んでしまうよりも明らかに良い結果になります。

例えば「ここまで来るのに道に迷ってしまった。でもそれを想定して30分前に着くようにしていたので良い運動になりました」などと話すだけでも,だいぶ面接官の印象が変わるでしょう。

音読では発音の他,意味のまとまりごとに一息で読む癖をつけることが大切です。

また,全くちんぷんかんぷんな答えをするくらいなら,"I beg your pardon?"や"Sorry?"を多用してでも,何とか聴き取るようにすれば最低評価とはならないでしょう。

必死さや笑顔というのは思った以上に大切です。

なお,基本的には聞き返しはOKとされ,沈黙は厳禁だということを肝に銘じておいてください。

こういったことに最初から最後まで気を付けて,1つか2つくらい完璧な受け答えができれば高確率で受かります。

 

 

まとめ

面接官とインタビューを受ける男性

以上,英検2級の受かり方について,試験自体の概要と問題ごとの特徴と対策に役立ちそうなヒントを簡単にまとめてきましたがいかがだったでしょうか。

中高生が受験する場合だと,普段から学校で英語の授業を受けていますし,二次試験の面接も同じく英検を受ける友達と一緒に練習したり,英作文は学校の先生に見てもらうなど(もちろん塾であれば私が試験官になって面接するのですが),色々工夫ができるはずです。

単語に関しては,何かしらの単語帳を毎日やるべきですが,もし学校で使っているものがあれば,その索引を使って,第1問の単語のうちどのくらいの単語が載っているか調べてみてください。

TOEICなどと異なり,英検2級くらいであれば大学受験用の単語帳でもかなりをカバーできるように思います。

ただし,リスニングと同じくスピーキングにおいては普段から英語を口に出している人とそうでない人とで大きく差が出てくるものですし,塾に通っていても,音を使った学習というのはなかなかに実践するのが難しいものです。

また,どうしても活字だけでは伝えられる内容に限界がありますので,それこそ上の過去問分析においても自分1人でやってみてもよくわからなかったと感じる方は,スタディサプリのようなオンライン教育サービスを使って動画を観るなどして,より理解を深めることをおすすめします↓

アプリを使って,リスニングやスピーキングの練習を行うことは大変に効率的です。

これから英検を受けられる方は,是非頑張ってください!

-英語

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スタディサイトの管理人

某通信教育での添削や採点業務に加え,塾や家庭教師の講師歴は20年を超えました。東大で修士号を取得したのははるか昔のことですが,共通テストやTOEICの結果を見る限り,まだまだ学力は維持できています。小学生から高校生まで通じる勉強法を考案しつつ,副教材として使うスタディサプリのユーザー歴は5年以上となりました。オンライン上のやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てたら幸いです!