今回は,スタディサプリENGLISHの新日常英会話コースから,魂とも言える「ストーリー」について,いくつか思うところを書いてみました。
これから本コースで学ぼうと考えている方は,ほぼ毎日触れることになるストーリーや登場人物についての理解を深めることで,より安心して楽しく学習できるようになるでしょう。
楽しさというのは,何よりも語学で重要とされる継続習慣を作るために重要です。
記事の最後には登場人物クイズも用意してたので,是非挑戦してみてください!
新日常英会話コースのストーリーの特徴
新日常英会話コースが誕生した背景には,海外旅行に出かけたり外国人をもてなす際に,自信を持って英語でコミュニケーションが取れるようになってほしいというリクルート側の思惑が見て取れます。
ストーリーの舞台は,英語文化の発信地でもある「ニューヨーク」に設定され,海外で日本人が遭遇しやすいシーンを中心に,道案内や接客といったおもてなしの場面が随所に登場してくるのにはそういった理由があるからです。
ところで,みなさんが海外旅行をする際,英語で気になるシーンというのは一体どのようなものになるでしょうか。
観光,食事,ショッピング,交通機関での移動や病院などが挙がるかと思われますが,新日常英会話コースでは,これらのシーンで役立つセリフを特に詳しく扱います。
それらは「キーフレーズ」と呼ばれ,スティーブ・ソレイシィ先生の解説動画の中でも詳しく取り上げられるわけですが,日本人に長年英語を教えてきた先生なだけに,説明のわかりやすさは秀逸です。
英会話を学ぶにあたり,実践する場を求められることもありますが,その点についても抜かりありません。
Webからの申し込み限定になりますが,「英会話セットプラン」を選択することでオンライン英会話で実際に外国人と会話できるサービスが利用できるようになり,いつでもどこでも話したい時にトレーニングすることが可能です。
さて,上で触れたキーフレーズですが,無理やり脚本の中に登場させてしまうようでは,なんだか不自然というか教科書的というか,面白みのない内容になってしまうことは容易に想像がつきます。
つまらなければ学習意欲は湧いてきません。
しかしそこは評判の高い新日常英会話コースです。
「ごくせん」や「不機嫌な果実」などの作品を手掛けた人気脚本家の江頭美智留さんを起用することで,まるで海外ドラマを鑑賞しているような感覚でストーリーを楽しめる仕様になっています。
ちなみに,私が最も好きな彼女の作品は「頭の中の消しゴム」の原作となった「Pure Soul(2001年)」ですが,ご存知の方はいらっしゃいますでしょうか↓
永作博美さんと緒形直人さんが見せる夫婦愛には,現代にも通じるメッセージ性があります。
ちなみに,語学学習の教材として「海外ドラマ」を用いることはVHSが主流だった時代からすでに有効とされていた学習法で,外国人が日常生活で喋る英語を聴くことでナチュラルな英語を習得できるというものです。
しかも,海外ドラマは洋画と異なり日常パートが多い上,主人公を筆頭とする中心人物たちは最初からずっとレギュラーメンバーとして登場しているので,長く観ているうちに彼らの声質や抑揚の付け方のクセが分かってきてはどんどん聴き取りやすくなります。
新日常英会話コースの音声はスタジオ録音で,スラングや訛りの少ない標準的な英語となっているものの,登場人物のキャラが立っているので,海外ドラマを観ているのに近い感覚があると言うのが,半分くらい学び終えてみての感想です↓
加えて本コースでは同じフレーズを形を変えながら何度もトレーニングすることになるので,知らず知らずのうちに,英会話を短期間で身に付けるための練習をしていることになります。
海外ドラマで同じシーンを繰り返し何度も見返すことと同じ効果があるわけです。
これは私なりのコツなのですが,あまりにトレーニング内容がしんどいと感じるときは,自分が楽しいと感じたレッスンだけを念入りにやるように心がけています。
スタディサプリENGLISHでは,理想とされるレールがすでに敷かれてはいるものの,あくまで自分に合う学び方を見つけていくことが,英会話学習を継続する上では大事だと感じる今日この頃です。
復習も含めて全部こなそうとする姿勢は悪くありませんが,どちらかと言えば長く続けることに重点を置いてやってみてください。
新日常英会話コースの登場人物紹介
ここからは,新日常英会話コースのストーリーをより楽しむために,おもな登場人物について紹介していきましょう!
特に覚えるべき人物は数にして10人ちょっとですが,立ち絵がないキャラもいるので,ここでは上の写真に出てきている9人を中心に解説します。
なお,レッスン数は4つのレベルごとにそれぞれ240個ありますが,ストーリーがあるのは200個で,残りの40個は復習レッスンです。
また,ストーリーはレベル1~4までがすべて内容的には繋がっているので,真の意味で楽しみたい方は最初から最後までをやるようにしてください。
1日1レッスンペースだと3年近くがかかってしまいますが,それだけ長い時間楽しめる内容と考えることもできます。
それでは早速,主人公のナオから紹介していきましょう!
ナオ
That's not possible.
主人公は山内ナオで,これまで世界に展開している一流ホテルのコンシェルジュ(お世話係)として働いてきました。
しかしこの度,「1年間」という期間限定で,ニューヨークにある同ホテルでのスキルアップに励むことになり,長い物語の幕開けとなります。
早速,移動中の機内でひと悶着あり,その後も友人との待合場所に向かうときには道に迷い,なんとか到着したビジネスホテルにおいても予想外のトラブルに見舞われてしまうという,目も当てられない状況です。
海外旅行で起こり得る最悪な状況をすべて彼女が身をもって体験してくれていますので,私はいつも感謝しながらレッスンを受けるようにしています。
とはいえ,次に紹介する2人とは恋仲になるかもしれない感じで,悪いことばかりではありません。
それに何より,彼女自身はニューヨークの文化に興味津々のご様子です。
ちなみに彼女のポリシーは「There is no word "no"」ということで,なかなかに男勝りな格好良さを備えています。
イアン
It was nice meeting you, Nao.
イアンとナオは飛行機の中で運命的に出会いました。
そこで色々なやり取りがあり,一時は不機嫌になったナオでしたが,入国審査で別れるときは「また会いたいね」と言える仲になります。
訳し方の問題なのかもしれませんが,冷静に意見を直接ぶつけてくるイアンが,私の知り合いそっくりに思われて仕方ありません。
ナオと出会ったとき,彼は無職の状態ではあったものの,陽気なキャラとブレない信念から大物っぷりが伝わってきます。
再会を果たすときの状況もかなり運命的なのですが,そこでも「3日も経たずに仕事を辞めてしまった」と話すイアンは,やっぱり我が道を行くナイスガイでした。
ビル
I feel lucky that I don't have to worry about money.
ナオの働くホテルのVIPであり大富豪の投資家が,このビル・フォスターです。
以前,ナオがビルのパーティーを成功させたことを覚えており,セリフのそこかしこにナオへの愛情を感じます。
彼と結ばれて幕引きとなれば,玉の輿的なハッピーエンドを迎えられることでしょう。
実際,ナオ自身も意外と乗り気なのが意表を突く展開で面白いです。
しかし,いきなり指輪を買ってあげる約束をしたり,バラの花束を用意していたりと,アメリカのお金持ちにはこういう人が多いのでしょうか。
ナオ自身はとても喜んでいるので,ビルの作戦は成功しているように見えます。
余談ですが,私もずいぶん昔にスタンフォード大卒のエリートと1人の女性を巡って争ったことがあるのですが,彼女の心の支えとなり金銭的な余裕もあったTomの前に為すすべもなく完敗しました。
アラン
I could be a mugger.
ここからはシェアハウスの住人達の紹介です。
まずはアランですが,イアン同様,ナオとは運命的な出会いをします。
大学で数学の講師をしているせいか,どことなく真面目そうな人物です。
とはいえ,会った直後にいきなり「僕が強盗だったらどうするんだ!」とすごい剣幕で叱りつけてくるあたりはどうなのでしょうか。
もちろん,ナオの身を案じて言ったのでしょうがビックリしました。
その後の様子をみてもどうも馬が合わない2人なのですが,アランはシェアハウスのみんなに対しても同じ反応を示すので,そもそもそういう性格のようです。
ちなみに,ナオの彼に対する評価は「mean guy」や「stingy」でしたが,今のところ一番ナオたち全員の役に立っているという矛盾があります。
ユウジ
Why don't we get both and share them?
ユウジはナオのかつての同級生で,ニューヨークにある日本料理屋で働いています。
そのため料理の腕はピカイチです。
自分が暮らすシェアハウスに,1人でも知り合いがいると安心できるでしょう。
実際,ユウジの存在はナオにとっての癒しのようです。
だからといって恋仲にはならないのは世の常でしょうか。
彼とは料理の話になると大いに盛り上がりますが,物語の折り返し部分においてはただそれだけの関係です。
ルイーズ
It's a home-cooked dish from France.
ルイーズはフランスからの留学生で,大学では経営学を学んでいます。
業種は違えど住まいを共にしていく中でコミュニケーションを取る機会はあるわけで,お互いが個性を尊重し合う姿に「なんだか,こういう関係って良いなぁ」と感じずにはいられません。
何か問題が起こったときは,自分のことのように残念がってくれるルイーズです。
ユウジと同様,大いにナオの癒しとなっているのでしょう。
加えて同じ性別ということもあって,何でも話しやすい雰囲気があります。
ちなみに彼女も料理が得意で,フランスの郷土料理を振る舞ってくれることもありましたが,新日常英会話コースで,まさか各国の料理知識がここまで増えることになるとは意外でした。
彼女には妹がいて名前をローズと言いますが,現在カナダに留学中です。
ジェイソン
Actually, I've only been to Akihabara.
シェアハウスの住人その4にあたるジェイソンは,日本が大好きだと言います。
彼が日本でよく訪れる場所は秋葉原ということで,オタクが好きな趣味について語りだすと止まりませんが,普段の彼はIT企業に勤めている優秀なプログラマーです。
ちなみに,ナオの彼に対する初印象は「輝くばかりの笑顔に好感が持てる人」でした。
次からはナオの職場仲間を続けて紹介していきますが,そのうちの2人はレベル2以降になると登場してきます(他にハリーと言う支配人がいて,その正体は前半部分では謎のままだったりします)。
アンナ
I know you can do it!
アンナはナオの働くホテルで清掃員をしている,仕事のいわゆる同僚です。
上司に叱られたナオをなだめてフォローするのが彼女の役目みたいになっていますが,彼女自身は次に紹介する上司のメリッサにはあまり叱られません。
それだけナオが期待されているということの表れなのかもしれませんが,何にせよ,この2人は仲良くやっているように思われます。
メリッサ
Brush is B-R-U-S-H.
どことなく女帝的な雰囲気の漂うメリッサはナオの勤務先の上司です。
プロ意識が高く,ナオがミスをするたびに叱りつけてきます。
さすがに理不尽な要求まではしないのですが,自分が何でもできてしまうだけに周りにとってみれば辛口な上司といったところでしょうか。
ナオとしては,叱られて積もった愚痴を同僚のアンナに吐き出すのがお決まりのパターンとなっています。
主要な人物の名前当てクイズ
前章のまとめとして,登場人物の名前当てクイズを解いてみてください。
「登場人物の相関図」にある灰色部分を埋めていただきたいのですが,入れるべき名前は主要人物となる以下9名のいずれかです↓
選択肢
アラン,アンナ,イアン,ジェイソン,ナオ,ビル,メリッサ,ユウジ,ルイーズ
問題なく埋めることができたでしょうか。
早速正解を述べますが,ナオを中心に左上から反時計回りに
- アンナ(ルームキーパー)
- メリッサ(チーフコンシェルジュ)
- イアン(陽気なフリーター)
- ルイーズ(経営学を学ぶフランス人留学生)
- ジェイソン(IT企業に勤めるアニメオタク)
- ユウジ(日本料理屋で働く料理人)
- アラン(大学の数学講師)
- ビル(大富豪の大物投資家)
という順番になっています。
彼らについてだけでも頭に入れておけば,ストーリーを途中のレベルから始めても内容に付いていくことができるでしょう。
まとめ
それでは最後に当記事内容についてまとめますが,スタディサプリENGLISH「新日常英会話コース」のストーリーは,
- 舞台設定
- キーフレーズのセレクト
- 海外ドラマ的な仕上がり
の3つが特徴的で,海外旅行やおもてなし英語を始めとした英会話の習得が効率的にできるように工夫されていました。
中でもストーリーについては,私自身,1日のトレーニングが終わると
どうしてアランはあんなことを言ったんだろう
などと結構真剣に考えるようになってしまっていますが,これもまた一流の脚本家だからこそ為せる技でしょう。
わかりやすい答えを提示せず,含みを持たせた表現やフラグめいたものが話のあちこちに散りばめられていることに次第に気づくようになりましたが,話の続きが気になって今日もレッスンに励むことができています。
ストーリーを読み進めるにつれて,みなさんにも新しい発見があるでしょう。
なお,本コースに申し込むことで無料で使えるようになる(旧)日常英会話コースですが,名前は似ているものの,こちらの舞台設定は学校や社内における会話が多く,ストーリーや登場人物は本コースのものとは全く異なります(シナリオ担当も違います)。
「一粒で二度美味しい」ではないですが,幅広い楽しみ方ができるのもスタディサプリENGLISHの魅力なのかもしれませんね。
是非,新日常英会話コースで英語学習の楽しさに触れてみてください。
申し込みの前に,スタディサプリのキャンペーンコードが配布されていないかチェックすることもお忘れなく↓
最後までお読みいただきありがとうございました。