芦田愛菜に学ぶ!幼少期の読書習慣の身に付け方

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東京大学大学院 農学修士|教育×Webマーケティング専門家さんくす@スタディサイト

さんくす@スタディサイト

指導歴20年。東大院修了(農学修士)。当初は教授に理解を疑われるも,狂気的なまでの研究態度が認められ,最後は「数年に一度の秀才」と惜しまれつつも研究室を去る。10年のWeb運営では最高年収2500万円超を達成。小中高生から大人まで,不可能を可能にする「最短ルートの勉強法」を論理的に伝授します。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。

今回は,芦田愛菜さんの体験談を基に「読書習慣の身に付け方」について考えてみたいと思います。

参考にするのは,彼女が中学3年生の時に発売になった書籍やTVで紹介されたエピソードで,最新のものでも大学1年時に収録したものとなり,幼少期における読書習慣について振り返った内容が中心です。

記事の構成としては,読書好きとされる人の特徴や読書の効果に関する話から始めることとし,続いて,幼少期に読書習慣を身に付けるためのヒントについてみていきましょう!

芦田愛菜さんに見る読書好きの特徴

まなの本棚の表紙

芦田愛菜さんは2004年6月23日に兵庫県で生まれましたが,彼女が自身の読書遍歴を語った「まなの本棚」という書籍が,2019年の7月に小学館から刊行されています。

本書では,彼女が中学生の時までに読んだ本の解説めいたものをいくつも確認できるのですが,そこから,読書愛好家に特有の意見だったり,子に対して親が教育を行う際のヒントだったりを学び取ることが可能です。

まずは読書好きの特徴についてみていきましょう。

芦田愛菜さんは,読書することをおもちゃで遊ぶようなものと表現しています。

読書する内容が何であるかにかかわらず,「楽しい」や「好き」といった感情が浮かんでくることは読書好きにみられる共通の特徴です。

それどころか,時には本を読んでいないと落ち着かなくなってしまうこともあるようで,あえて仕事場に持ちこまないことや電車で読まないことをマイルールにしているあたりに多少の狂気めいたものを感じ取ることができます。

もっとも,これは読書に限らず,熱中できるものを見つけた人ならではの宿命と言えるでしょう。

例えば,小説家や漫画家がペンを動かしていないと落ち着かなかったり,スポーツ選手が怪我をしているにもかかわらずウエイトトレーニングを止めようとしなかったりすることと同じことです。

私の塾に来ている小学生の女の子が,授業中に設けたわずかな休憩時間に文庫本を読み始めた時はさすがに驚きましたが,読書好きでない人からすれば,貴重な休み時間を本を読むこと(読書嫌いであれば,これは勉強する行為に等しい)に費やすなんてとんでもないと思うでしょう。

しかし,芦田愛菜さん曰く,

想像で物語の世界を作れるところが楽しい!

そうで,これはマンガや映画でも体験できない,読書ならではのものです。

6歳の頃,とあるテレビ番組で見事なお店屋さんごっこを即興で披露して観客を驚かせていた彼女ですが,読書はままごとや変身ごっこのようななりきり遊びに近いとも述べています。

読書との共通点は,彼女について語るのに欠かせないお芝居の中にも見つけられるでしょう。

藤井聡太さんにとっての詰め将棋ではないですが,読書好きであることは,彼女が芸能活動をする上での大きな武器になっているのかもしれません。

読書好きは本に囲まれることで安心するところがあるようで,芦田さんは

本屋さんで布団を敷いて眠りたい!

そうですが,無類の本好きである私の高校時代の恩師や父をみていても,引っ越しする際に一番気にしていたのは,自宅の本をどうするかだったりします。

値段がより高い服や家具には目もくれず,何よりも紙の本を大切にするのは読書家ならではの特徴です。

今では電子書籍も流行っていますが,紙ならではの魅力を訴える読書愛好家は実に多く,芦田さんは,製本後に糊が剥がれるときの音を気に入っているそうで,本に挟まった栞を引っ張って抜くことは読書するときのスイッチになるとも述べています。

集中力を高める際に何らかの行為を儀式のように用いることはよくあることで,野球選手が独特の素振りをしてから打席に入ってみたり,ペン先や時計の針を見つめて試験に臨む受験生だったりが好例です。

本の帯すら,デザインの一部なので捨てません。

と言う芦田さんの視点は,私の中に存在しなかったものだったので勉強になりました。

 

 

芦田愛菜さんが語る読書のメリット

まなの本棚の裏表紙

読書習慣を身に付けることには,一体どのようなメリットがあるのでしょうか。

まず一つ目に,文字が身近になることが挙げられます。

芦田愛菜さんの場合,読書をきっかけとして3歳で平仮名が読めるようになったわけで,そこから手紙を書くようになったりお芝居の台本も読書するようになったりと,文字に触れる時間が加速度的に増したことは明らかです。

また,本を通して友だちとの話題に事欠かなくなり,お気に入りの作家さんや自分の運命を左右する1冊と出会ったこともあったでしょう。

これらも,読書をしていたからこそのメリットです。

小説を読むときは,場所や小道具を含む情景だったり,服や髪型といった登場人物の容姿だったりを自分の好きなように想像することになるわけですが,それを芦田愛菜さんは「プロデュース」という言葉を使って表現していたことが強く印象に残っています。

私も経験がありますが,本の内容に引き込まれると,頭の中に自然とイメージが浮かんでくることがあり,まるで鮮明な夢でも見ているかのようです。

読む本が将来の職業すらをも決めてしまうことは何も大げさではなく,iPS細胞で有名な山中教授は,SF小説や科学の本が好きで研究者という仕事に興味を持ったと述べています。

もっとも,これはドラマを観てもマンガを読む場合でも同じでしょう。

いずれにせよ,大きな情熱を早期のうちから持つことは重要で,

10代のうちに読んだ本は特別です。

と芦田さん自身も述べています。

彼女の場合,読書する行為はお芝居に通じるものとなったわけですが,一時期は法医学の方にも興味を持っていて,医者という進路も選択肢の1つに入っていたわけです。

このことから,今現在好きなもののために頑張ることこそが重要で,結果的にどの職に就こうとも,その時の努力は無駄にならないことがわかります。

さんくす
さんくす
ほとんどの人は,学生時代の間に自分が好きなものに出会っているはずで,大人になってから「自分が本当にしたいことが何なのかわからない,見つけられていない」などと悩み始めてしまった際は,10代の頃の自分の軌跡を振り返ってみるのがおすすめです。

ところで,幼少期のうちから大人顔負けの堂々たる佇まいができる人を目にした際,人は「人生何周目?」などの感想でもって,その驚きを表現することがあります。

しかし,読書を通して自分とは違う誰かの人生や心の中を知ることを繰り返してきた芦田愛菜さんですから,上のように言われたとしても当然なのかもしれません。

彼女は「年間で100冊以上読む(月に60冊読むこともある)」と述べていましたから,それを10年も繰り返せば,実に1000人以上の人生をこれまでに生きてきたことになります。

読書によって自分一人では考え付かない発想ができるという指摘については,グループワークを行うことでも享受できるメリットですが,芦田さん1人と話しているようでいて,実は数千人を相手にしているのだと考えれば合点がいくかもしれません。

さんくす
さんくす
高い想像力を備えた人というのはありとあらゆることを疑似経験することができ,ベッドで目をつむった状態のまま海外旅行に行くことができますし,私の尊敬している哲学者は,思考することで宇宙にすら到達できるそうです。

 

 

子どもに読書習慣を身に付けさせるには

渋谷の街並み

ここからは,教育上の観点で話を進めていきますが,子どもに読書習慣を身に付けさせるためにどのような工夫が考えられるでしょうか。

前章までの内容から,楽しいや好きという感情が沸くのであれば,時間が許す限り子どもは読書しようとするわけですから,本が周りに存在する環境を作ってやることが重要です。

図書館に連れていくのも良い方法ですが,本屋さんで購入すれば返却期限を気にせずに済みます。

本棚にずっと置いておくことができるため,何年も経ってから同じ本を読み直すことでまた別の感想を抱くこともあるでしょう。

加えて,汚れを気にせずに済みますし,線を引こうと折り目を付けようともすべて本人の自由です↓

犯人を知ってしまったミステリー本を再度読むことに一見意味はなさそうですが,芦田さんによれば,むしろ違う発見があって楽しいそうです。

答え合わせの感覚で,作家さん目線での仕掛けに気づくことになるのでしょう。

TVゲームを複数回プレイしたり,同じ映画を観返したりするのも同じ理由からです。

次章以降では,親が自分の役に立った本を子どもに買い与えてやるべきか,はたまた読み聞かせをしてあげるべきなのかについて考えてみたいと思います。

 

 

読む本は他人が決めるべきではない

芦田愛菜さんが勧める子ども向けの本

子どもが読むべき本ですが,芦田愛菜さんは

本は人に勧められて読むべきではない。

と,基本的には感じているそうです。

これには私も同意見で,他人から無理矢理押し付けられた本は「意地でも読みたくない」と感じてしまいます(もちろん,その相手が尊敬する師匠などであれば話は別ですが)。

確かに,子どもが物事を自分で決められる年齢になるまでは親の干渉が必要ですが,その場合においても,ジャンルは固定せずに多種類の本の中から自由に子どもに選ばせてやるなどの,選択の余地を残すことが重要と言えるのではないでしょうか。

さんくす
さんくす
3歳頃の子どもは自分の感情に素直なので,本を与えてみたところで本人が気に入らなければ「もういらない」などと自己主張するものです。なので,無理強いをしないことや子どもが選択した本を否定しないことを注意するのは,小学生以降になるでしょう。

縁がある本と言うのは,時が来れば必ず手に取ることになるもので,例えば,私は小学生の時にはまったく興味を持てなかった「ああ無情」や「日本の古典各種」を,大人になってからようやく自分の意思で読むようになりました。

芦田さん曰く,書店や図書館で背表紙を見ていると「本に呼ばれたような感覚」が生じるようですが,そうなった本のあらすじや帯に書かれた文面を見て最終的に購入を決めると言います。

本を選ぶ際のジャンルは問わず,作者にもこだわらず,時にはジャケ買いすることもあり,売れている本や受賞作の中から選ぶでも中古であっても構わないという付き合い方で,単に自分の興味や直感に従ってのみ選べば良いという彼女の教えの根幹にあるのは「まったくの自由」です。

読書好きでない人は,そもそも読書を難しく考えすぎる傾向にあるということなのでしょう。

本のジャンルに貴賤はありません。

 

 

読み聞かせをすることは重要

教師が読み聞かせを行う教壇

親が子どもに読み聞かせをすることにプラスの効果があることは確かですが,必須とまでは言いません

というのも,実際,親の読み聞かせがなくても読書好きに育った子どもがいるからで,特に令和の時代には両親が共働きのケースも増えていると聞きますので,その場合は子どもが1人でも読書できる習慣を身に付けさせておくのが良いでしょう。

例えば,図書カードを作って図書館での借り方を教えてあげたり,好きな本を自由に買い与えたりすることが考えられます。

とはいえ,子どもが平仮名を読めないうちは大人が読み聞かせするしかないわけで,それによって文字が身近になった芦田さんのような例もあるわけですから,環境が許すのであれば,子どもに読み聞かせをするに越したことはありません

芦田愛菜さんの場合,親が声色を変えながら感情豊かに読み聞かせてもらったおかげで,言葉が持つ雰囲気を感じ取ることができたそうです。

なので,淡々と読み聞かせるよりは気持ちを入れて音読することをおすすめします。

なお,読み聞かせをする主体は何も親ばかりではありません。

子ども自身が読み聞かせをすることも有益で,芦田さんは,小6の時に自分よりも学年が低い子たちに読み聞かせをすることが良い経験になったと述べていますし,今現在のナレーターや声優としての仕事にも生かされていることでしょう。

学校においても,国語の授業で音読させられることがある他,英語の勉強でも音読は登場し,教師は読み方を聞いただけでその子の理解度を推し量れるわけですから,思った以上に,読む行為には高い価値があるようです。

 

 

読書の時間を設けることも有意義

学校の校舎

私の学校では朝の時間に読書週間が設けられることがあり,中学生の私にとっては無意味な時間でしかなかったのですが,今思うに,当時に読んでいた本がつまらなかったのが原因だったのかもしれません。

自分の好みに従って選んだものではなかったはずで,少なくとも,友達と同じ本を読むようにして,その本の話題で盛り上がる方法くらいは試すべきでした。

友達と議論することで仲が深まるだけでなく,自分だけでは気づけなかった視点が得られることもあるそうで,それこそ芦田さんのように,男女ならではの価値観の違いに驚かされることもあったでしょう。

なお,読書時間は学校ならではの特権のように思えますが,自宅でも実践可能です。

例えば,家族が揃う晩御飯の前に読書時間を設けるようにすれば,家族が子どもと同じ本を読むことになって,食事中に感想を言い合うことができます。

同じ本でも読む人によって受ける印象が違うわけですから,子どもが親を尊敬することに繋がることや,はたまたその逆の結果になることもあるやもしれません。

さんくす
さんくす
親の方に余裕がないと,自分の子どものことであっても細かいところまでよく観察できていないものです。

 

 

親が干渉する際のヒント

散策中のネコ

親が干渉する期間は,子どもがまだ文字を読めない時に基本的には限定されますが,芦田愛菜さんの母親が,娘が本の内容をちゃんと読んでいるかどうかを入念にチェックしていたという事実は,まさに親が子どもの成長を気にかけていることの表れでしょう。

愛菜さんがあまりに高速で本を読んでいたので,「ちゃんと内容を理解しているのか確認したかった」というのが真意のようですが,子どものことを気にかけていなければ,そのようなチェックをしようとすら思わなかったはずです。

改めて言うようなことではないのですが,親は愛情をもって,わが子の読書を見守ることを心掛けましょう

同時に,子どもが欲しいと言った本はできるだけ用意してやることです。

できるだけ,親の基準で禁止の判断を下さないことも重要で,これは読書する行為(内容ではない)に大きな価値があることを,親自身が認めていることの表明になります。

子どものためを思って買い与えた本をたとえその場ですぐに読んでくれなくても,いつか気にかけて手に取ってくれるときは必ず来るので気長に待つようにしましょう。

親のかけた言葉や行為の意味を今はまだわかってもらえなくても,子どもが大人になって「あの時に親が言っていたことはこういう意味だったのか」とわかることは案外多いものです。

 

 

まとめ

芦田愛菜さんに関連する書籍

以上,芦田愛菜さんの著書やインタビューから,読書習慣の形成に役立つ内容をいくつか紹介してきましたが,読書好きに見られる特徴や読書が持つメリット,そして子どもの教育に使えるヒントめいたものをいくつか学び取ることができたのではないでしょうか。

さんくす
さんくす
彼女は何事にも頑張る努力家であり,興味を持ったことにはたとえ不得意であっても挑戦してみては最大限に楽しむ姿勢を見習いたいと思いました。長期間継続する力にも優れているので,結果的に上達することも忘れてはいけません。

読書家は,好きという純粋な感情に基づいて自由気ままに読む本を選んでは所構わずに没頭できます。

数多くの本を読むということは,それだけ多くの人生を経験してきたことを意味し,ことばに対する感受性を高めてくれては,文字を身近な存在に変えてくれることでしょう。

10代に読んだ本というのはその子の将来をも決定してしまうことが多いので,チャンスの到来に備えるためにも,親は子どもが平仮名を読めないうちから本を読み聞かせたり読書の時間を設けたりするなど,愛情を根底に置きながら,子どもに積極的に干渉していくことをお勧めします

私にとっての読書は,もはや論文を読むことと何ら変わらず,読むものと言えば専門書や哲学書など,読み解くのに大変な労力を要するものばかりで,どちらかといえば辛い作業を強いてくるもののように捉えていましたが,当記事はその偏見を見直すための良いきっかけになりました。

そういえば,小学生の頃は図書委員をやっていましたし,江戸川乱歩やミヒャエルエンデを図書館で読み漁り,シリーズものではズッコケ三人組を愛読していたことを思い出したわけです。

「ゲームブック」というジャンルの本も好きで,ページを行き来しながら読み進めては,自分の選択によってクリアできるかどうかが決まるマンガ的な本でしたが,周りに好きだと公言できない恥ずべき対象のように捉えていながら,実は自分の論理力を鍛えるのに一役買っていたのかもしれません。

このようなことに気づけたのも芦田愛菜さんのおかげです。

是非,みなさんも「まなの本棚」を読んでみて,自身の読書習慣を振り返るきっかけにしてみてください。

私も早速,本の中で紹介されていた本を何冊か読んでみました。

当サイトでは他に,芦田さんと同年代である藤井聡太さんの学び方についてもまとめているので興味がある方はお読みください↓

2人とも「そうですね」という口癖が共通していたり,動画上で対談する機会も多く,その度に彼女らの成長を垣間見ることができたりするので,毎回幸せな気持ちで眺めながら元気をもらっています。

今後のご活躍をお祈り申し上げます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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