【読書習慣の身につけ方】芦田愛菜さんに学ぶ「読む力」の育て方と親の役割

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東大院修了(農学修士)×指導歴20年|教育・Web運営専門家 さんくす

さんくす

指導歴20年。東大院修了(農学修士)。当初は教授に理解を疑われるも,異常なまでの探求心と没頭力が認められ,最後は「数年に一度の秀才」と惜しまれつつ研究室を去る。Webメディア運営10年で確固たる実績(国内最大級ASPにてトップクラスの称号)を築き,企業に忖度しない本音を発信。教育・Web運営の専門家として,最短ルートの勉強法を論理的に伝授します。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。

全ての土台となる「読む力」の育成

当記事は,当サイトが提唱する「一生モノの王道勉強法」の基礎であり,あらゆる物事を深く理解し,一生モノの「地頭の良さ」を作るための「読書習慣の身につけ方」をまとめたものです。

芦田愛菜さんの著書 まなの本棚 の表紙

今回は,芦田愛菜さんの体験談を基に「読書習慣の身に付け方」について考えてみたいと思います。

参考にしたのは,彼女が中学3年生の時に発売された書籍「まなの本棚」やTVで紹介されたエピソードで,最近のものは大学1年生の時の考え方となります。

2020年から全面実施され,2026年の現在も教育の核心である「生きる力」の本質とリンクする,読書によって育まれる「未来を予測する力」をどのように身に付けるのか,一から一緒に学んでいきましょう。

学習の土台作り:一番最初の「親の役割」

子どもが自ら本を読むようになる前,読書習慣の定着を決定づけるのが「親の愛情と環境作り」です。

芦田愛菜さんの母親が,娘の読書スピードがあまりに速いので「ちゃんと内容を理解しているか」をチェックしたエピソードは,まさに学習の土台が正しく作られているかの確認と言えます。

  • 愛情というエネルギー:親が愛情を持って見守ることは,子どもに安定したモチベーション(やる気)を与え続ける行為です。
  • 見守る境界線:親が干渉すべきは「読む本の内容を制限すること」ではなく,「内容を正しく理解できているか」の確認に限定すべきです。


さんくすの独り言

子どもが欲しいと言った本はできるだけ用意してやり,親の基準で「これは読んではダメ」と禁止の判断を下さないことが重要です。

これは「どんな本であれ,読書する行為そのものに大きな価値がある」ということを,親自身が認めていることの証明になります。

子どものためを思って本を買い与えても構いませんが,その場ですぐに読んでくれないこともあるでしょう。

そんなときは,いつか気にかけて手に取ってくれるときまで気長に待つ姿勢が重要で,将来子どもが大人になった時に「あの時の親の行動はこういう意味だったのか」と気づく,深い信頼の土台になります。

 

 

読書:他人の人生を自分の頭の中で「疑似体験」する遊び

読書とは,自分一人の限られた人生の中に,他人の人生という「圧倒的な経験値」を取り込み,脳内で「想像して疑似体験する」最高に贅沢な遊びです。

  • おもちゃとしての本:芦田さんにとって読書は「おもちゃで遊ぶこと」と同じです。この「楽しい」という感情が,頭の回転の速さを最大限に引き上げます。
  • 頭の中での映像化:文字のデータから「その場所の風景,小道具,登場人物の容姿」を想像して補完する作業は,脳の想像力を劇的に鍛え上げます。
  • 新しい発想の誕生:本から得た多種多様な知識や経験が頭の中で結びつき,自分一人では決してたどり着けない高いレベルの考えへと導かれます。
  • 読書モードへの切り替え:「本の栞を抜くこと」などの決まった動作(ルーティン)は,脳を瞬時に「本の世界に没頭するモード」へと切り替えるための重要なスイッチです。


さんくすの独り言

彼女は時に本を読んでいないと落ち着かなくなってしまうこともあるようで,あえて仕事場に持ちこまないことや電車で読まないことをマイルールにしているあたりに,読書に魅入られてしまったものの宿命を感じ取ることができました。

私の塾に来ていた小学生の女の子が,授業中に設けたわずかな休憩時間に文庫本を読み始めた時はさすがに驚きましたが,読書好きでない人からすれば,貴重な休み時間を本を読むこと(読書嫌いであれば,これは勉強する行為に等しい)に費やすなんてとんでもないと思うでしょう。

逆に読書好きの人は本に囲まれることで安心し,芦田さんは「本屋さんで布団を敷いて眠りたい!」そうですが,無類の本好きである私の高校時代の恩師や父をみていても,引っ越しする際に一番気にしていたのは,自宅の本をどうするかだったりします。

「本の帯ですら,デザインの一部なので捨てません。」と断言する芦田さんの視点は,デジタル全盛の時代に紙の本(アナログ)の価値を再確認させてくれます。

 

 

音からのインプット:耳を使った「読書の入り口」

まだ文字をスラスラ読むのが苦手な初期の段階では,「読み聞かせ」や「オーディオブック」による耳からのインプットが極めて有効です。

  • 負担の少ないインプット:文字を目で追うという負担の大きい作業を飛ばし,音声(耳)で物語を取り込むことで,まだ読書習慣がない子どもでも効率的に「他人の経験」を蓄積できます。
  • 感情の記憶:芦田さんが親の声色豊かな読み聞かせで「言葉の雰囲気」を感じ取ったように,音声は物語に深い感情を結びつけ,記憶への定着率を大きく高めます。
  • 共働き家庭の工夫:親が忙しい場合は,オーディオブックを活用して「一人でも本の世界に入れる習慣」を優先しましょう。図書カードを渡して「自分で選んで借りる(買う)」という自由を与えるのも,子どもの自立を促す素晴らしい方法です。

 

 

音読の効果:声に出すことで「読み間違い」を防ぐ

「子ども自身が声に出して読む(読み聞かせる)」行為は,単なる発声練習ではなく,読むことと話すことを同時に行う「最高の脳のトレーニング」です。

  • 読み間違いに気づく:声に出して読むことで,黙読ではスルーしてしまう「誤読」や「意味の取り違え」に自分自身で瞬時に気づくことができます。これは文章を正確に読み解くための,最も基本的な訓練です。
  • 言語能力の強化:英語学習における音読と同様,自分の声を自分の耳で再び聞くというサイクルを回すことで,脳の言語を処理する回路が物理的に鍛えられます。
  • スキルの進化:芦田さんが小学6年生で下級生に読み聞かせをした経験は,後のナレーターや声優としての高い表現力に繋がっています。

読解力をさらに高める次ステップ

音読で文章の読み間違いを防げるようになったら,次は以下の記事で紹介している勉強法を用いて,文章を論理的に読み解く力を極限まで高めてください↓

 

 

習慣作りのコツ:読書時間を「生活のルールに組み込む」

まだ本を読む習慣がない状態の時は,「毎日の生活の中に読書時間を強制的に組み込む」ことが,習慣化のための絶対に欠かせない仕組み作りです。

  • 毎日のルーティン化:「気が向いたときに読む」という不安定なルールではなく,毎日決まった時間に本を開く習慣を作ることで,脳が自動的に「本に集中するモード」へ切り替わるようになります。
  • 家族での共有:晩御飯の前に読書時間を設け,食事中にその感想を言い合うことは,家族間での素晴らしい「意見交換」の場になります。家族が同じ本を読み,対等に意見を交わすことで,自分一人では到達できない高い視点(子どもであれば大人の視点)を得る絶好の機会となります。


さんくすの独り言

私の学生時代,朝の読書時間が苦痛でした。

それは「自分で選んだ本」ではなかったからです。

もし当時の自分にアドバイスするなら,「友達と同じ本を読んで,その話題で盛り上がる」という共有の環境を作れと言うと思います。

自分一人では気づけない視点や感想を友達が得ていることに驚く,それこそが読書の本当の醍醐味です。

 

 

本選びのルール:完全な「自由」が本好きを育てる

芦田愛菜さんが勧める子ども向けの本の例

読書の習慣を長く維持するためには,「子ども自身による完全な本選びの自由」が必要です。

  • 本に呼ばれる直感:「本は人に勧められて無理に読むべきではない」という芦田さんのルールは,読書を楽しむための鉄則です。書店で「その本に呼ばれた」ような感覚(直感)を大切にしましょう。
  • ジャンルに優劣はない:難しい専門書であっても,ゲームの攻略本やマンガであっても,文字の世界に深く入り込む(没頭する)ことができるのであれば,それは等しく価値のある読書体験です。


さんくすの独り言

犯人を知ってしまったミステリー本を再度読むことに一見意味はなさそうですが,芦田さんによれば,むしろ違う発見があって楽しいそうです。

答え合わせの感覚で,作家さん目線での仕掛け(伏線)に気づくことができるからでしょう。

TVゲームを複数回プレイしたり,同じ映画を何度も観返したりするのも全く同じ理由からです。

 

 

学びの発展:AIアシスタントとの「対話」

自分一人で本を読むだけでなく,外部の「賢い存在」と意見を交わすことで,学びはさらに深まります。

  • AIとの対話:本を読んで感じたことや疑問を,AIアシスタントに投げかけ,「自分はこの登場人物の行動をこう思ったけど,あなたはどう思う?」と対話してみてください。自分一人では思いつかないような多様な視点に気づくことができ,現代を生き抜く「思考力」が鍛えられます。
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未来を予測する力:これからの時代に必要な「生きる力」

まなの本棚の裏表紙

読書を通じて得られる最終的な能力は,新しい学習指導要領が掲げる「生きる力」そのものです。

  • 数え切れない人生のシミュレーション:年間100冊以上の読書を通じて1000人以上の人生を疑似体験することは,頭の中で数千通りの未来を想像してシミュレーションすることと同じです。この圧倒的な「予測する力」こそが,正解のないこれからの時代を生き抜くための最強の武器となります。
  • これからの生存戦略:変化の激しい時代,この「未来を予測する力」が備わっている人だけが,周りに流されず,自分自身の進むべき道(お芝居,医学,研究など)を堂々と選び続けることができます。


さんくすの独り言

小説を読むときは,場所や小道具を含む情景だったり,服や髪型といった登場人物の容姿だったりを自分の好きなように想像しますが,それを芦田愛菜さんは「プロデュース」という言葉を使って表現しています。

みなさんも経験があるかと思いますが,本の内容に深く引き込まれると,頭の中に自然と映像が浮かんでくることがあり,まるで鮮明な夢を見ているかのようです。

読む本が将来の職業すらをも決めてしまうことは何も大げさではなく,iPS細胞で有名な山中教授は,SF小説や科学の本が好きで研究者という仕事に興味を持ったと述べています。

もっとも,これはドラマを観てもマンガを読む場合でも同じでしょう。

いずれにせよ,大きな情熱を早期のうちから持つことは重要で,「10代のうちに読んだ本は特別です。」と芦田さん自身が述べています。

彼女の場合,読書する行為はお芝居に通じるものとなったわけですが,一時期は法医学の方にも興味を持っていて,医者という進路も選択肢の1つに入っていたわけです。

このことから,今現在好きなもののために一生懸命頑張ることこそが重要で,結果的に将来どの職業に就こうとも,その時の努力は決して無駄にならないこともわかります。

ほとんどの人は,学生時代の間に自分が心から好きなものに出会っているはずで,大人になってから「自分が本当にしたいことが何なのかわからない,見つけられていない」などと悩み始めてしまった際は,10代の頃の自分が何に夢中になっていたかを振り返ってみるのがおすすめです。

中学生向けの次ステップ

読書によって「学ぶための土台」を整えた後は,その力を「志望校合格」という明確な目標へ集中させるための学習計画を立ててください↓

 

 

まとめ:読書から始まる一生モノの「学ぶ力」

芦田愛菜さんに学ぶ読書習慣は,文章を正確に読み解く力を鍛えるための,最も強力で楽しいトレーニングです。

幼少期に「活字を読むこと=楽しい=他人の経験を自分のものにできる」という土台を完成させることで,中高生以降の高度な勉強もスムーズに進むようになります。

芦田愛菜さんの場合,読書をきっかけとして3歳で平仮名が読めるようになったことの恩恵が大きく,そこから手紙を書くようになったりお芝居の台本も自分から進んで読んだりと,文字に触れる時間が加速度的に増しました。

また,本を通して友だちとの話題に事欠かなくなり,お気に入りの作家さんや自分の運命を左右する1冊とも出会っています。

まずは今日,本屋さんに行って「あなたを呼んでいる本」を一冊手に取るところから,新しい学びをスタートさせてください。

当サイトでは他に,芦田さんと同年代である藤井聡太さんの学び方についてもまとめているので,興味がある方はぜひ読んでみてください↓

-各教科の勉強法